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ダンジョン探検
第82話
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戦利品を正式に鑑定をしてくれたのは、神薙さんが帰還したのを聞いて早めに帰宅した副官さん。
「神薙様により良き物を奉納するために必要な知識です」
変態一族すげーって思っていたら、いい笑顔でそう返答された。
今も次々と鑑定して山積みにされたドロップ品を仕分けている。
宿屋で人気の毛布は『水属性耐性【強】』、角は『雷属性【微】、相手に状態異常を付加』とまともな結果が出た。
どうやらあの画面に出るのは所謂『裏情報』みたいなものっぽい、無駄な所に無駄に本気出した結果なのだろうか、騎士様が眉間に皺寄せていましたよ。
でも誰が使うんだろう、と思ったけどこの世界なら本来の情報より裏情報が重宝されそうだね。
「急がなくても今日の夕食は終わってますよ」
「そうなのですか? では、慌てる必要はないですね」
食後のデザートはまだだけど、縁側で月見でもしながら食べて貰えばいいだけだしね。
「……」
「神薙さん、こちらへどーぞ、デザートは和風ですよ」
「!!!」
デザートを食べていない事が不満だったのだろう、ちょっとむっとした表情をしていたけれど僕の一言に表情を明るくさせ、いそいそと縁側へ移動してくれた。
「シャムスとアー君もおいでー」
「俺は!?」
「呼ばれなくても移動お願いします」
「樹ちゃん冷たい!」
「……騎士様もどうぞ?」
「OK!」
こういう所、女神様に似てるよなぁ、逆か、女神様が騎士様に似てる所あるのか。
「ダンジョンのモンスターは美味しかったですか?」
「んー、微妙。不味くはないけど美味しくもない、お腹は膨れるけどゆっくり食べてると魔素になって消えちゃうから、即死させないコツを掴むまで大変だったかな」
普段美味しい物をたらふく食べているだけに微妙な食事は辛かっただろう、だからと言ってタイガの分まで食糧を食べてしまうのは勘弁してほしかった。
息子が餓死なんて嫌ですよ。
「ナギ様、どれだけ食べたのですか?」
眉間を揉みながら副官さんが縁側にやってきた。
もう終わったのかな、仕事早い。
「出て来たの片っ端から食べた」
「一応全て目を通しましたが、ざっと計算しただけでも国家予算に相当しそうです。噂には聞いていましたがダンジョンは恐ろしい場所ですね」
地上に出現する魔物は死体は消えないので、毛皮から内臓器官、骨まで利用できる。
理性も知性持つタイプがいて、群れもあれば家族も持つ。進化すると亜人化する為、仕事と割り切らないと精神的にダメージを受ける事がある。この前の子供達のように。
ダンジョンの場合、苦労して倒してもドロップ品は多くて2~3個だけど、地上では決して手に入らないので高値で取引される。
理性等はなく、種族の特性として群れる事はあるが、進化しても凶悪になるだけ。
そんなダンジョンで片っ端からドロップ品拾えばそりゃぁ大変な額になるだろう。
「全部じゃないよ?」
「え」
「魔物が次から次へと湧く間があって、そこで手に入れたのは全部タイガのボックスに転送した」
あ、思い出した。
部屋に入るとモンスターが次々湧く間を作ったって自慢されたんだ、千匹倒したら『宴』は終わるらしいけど、難易度から言って神薙さんレベルじゃないと無理じゃないかな?
「どうしますか? 予定がなければ蔵行きですが」
「んー食べれる物以外はいらない、イツキにあげる。適当に換金してタイガに渡して置いて」
「国家財産に相当するのにいいのですか?」
「ん」
よし、ドンとおじいちゃんを呼ぼう。
「神薙様により良き物を奉納するために必要な知識です」
変態一族すげーって思っていたら、いい笑顔でそう返答された。
今も次々と鑑定して山積みにされたドロップ品を仕分けている。
宿屋で人気の毛布は『水属性耐性【強】』、角は『雷属性【微】、相手に状態異常を付加』とまともな結果が出た。
どうやらあの画面に出るのは所謂『裏情報』みたいなものっぽい、無駄な所に無駄に本気出した結果なのだろうか、騎士様が眉間に皺寄せていましたよ。
でも誰が使うんだろう、と思ったけどこの世界なら本来の情報より裏情報が重宝されそうだね。
「急がなくても今日の夕食は終わってますよ」
「そうなのですか? では、慌てる必要はないですね」
食後のデザートはまだだけど、縁側で月見でもしながら食べて貰えばいいだけだしね。
「……」
「神薙さん、こちらへどーぞ、デザートは和風ですよ」
「!!!」
デザートを食べていない事が不満だったのだろう、ちょっとむっとした表情をしていたけれど僕の一言に表情を明るくさせ、いそいそと縁側へ移動してくれた。
「シャムスとアー君もおいでー」
「俺は!?」
「呼ばれなくても移動お願いします」
「樹ちゃん冷たい!」
「……騎士様もどうぞ?」
「OK!」
こういう所、女神様に似てるよなぁ、逆か、女神様が騎士様に似てる所あるのか。
「ダンジョンのモンスターは美味しかったですか?」
「んー、微妙。不味くはないけど美味しくもない、お腹は膨れるけどゆっくり食べてると魔素になって消えちゃうから、即死させないコツを掴むまで大変だったかな」
普段美味しい物をたらふく食べているだけに微妙な食事は辛かっただろう、だからと言ってタイガの分まで食糧を食べてしまうのは勘弁してほしかった。
息子が餓死なんて嫌ですよ。
「ナギ様、どれだけ食べたのですか?」
眉間を揉みながら副官さんが縁側にやってきた。
もう終わったのかな、仕事早い。
「出て来たの片っ端から食べた」
「一応全て目を通しましたが、ざっと計算しただけでも国家予算に相当しそうです。噂には聞いていましたがダンジョンは恐ろしい場所ですね」
地上に出現する魔物は死体は消えないので、毛皮から内臓器官、骨まで利用できる。
理性も知性持つタイプがいて、群れもあれば家族も持つ。進化すると亜人化する為、仕事と割り切らないと精神的にダメージを受ける事がある。この前の子供達のように。
ダンジョンの場合、苦労して倒してもドロップ品は多くて2~3個だけど、地上では決して手に入らないので高値で取引される。
理性等はなく、種族の特性として群れる事はあるが、進化しても凶悪になるだけ。
そんなダンジョンで片っ端からドロップ品拾えばそりゃぁ大変な額になるだろう。
「全部じゃないよ?」
「え」
「魔物が次から次へと湧く間があって、そこで手に入れたのは全部タイガのボックスに転送した」
あ、思い出した。
部屋に入るとモンスターが次々湧く間を作ったって自慢されたんだ、千匹倒したら『宴』は終わるらしいけど、難易度から言って神薙さんレベルじゃないと無理じゃないかな?
「どうしますか? 予定がなければ蔵行きですが」
「んー食べれる物以外はいらない、イツキにあげる。適当に換金してタイガに渡して置いて」
「国家財産に相当するのにいいのですか?」
「ん」
よし、ドンとおじいちゃんを呼ぼう。
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