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第三章 世界に降りかかる受難
第709話
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魔素が多い中でも元気に育つ野菜。
つまりまぁ、普通の人間が食べると毒です。
でも寝込まなかった。
さすが女神様の妄想が詰まった体、とても頑丈である。
ところで。
朝昼晩、サンドイッチで飽きました。
そもそも僕は和食派なのである。
白飯食いたい、稲はどこだ。涼玉を召喚せよ。
「わしょくたべたい」
「出たよワガママ」
リザママに和食尽くしが食べたいと主張したら、パンを捏ねながらため息を付かれました。
「ふわふわパン食べれるだけマシだろ」
「人間とはよくぼうにちゅーじつなのです」
特に日本人の食に対する執念はラノベでお約束の一つである。
もちろん僕も食にこだわりがあります、でもドリちゃんがいたから特に問題なかったんだ。
「ほわほわの厚焼きたまごと、ほかほかのしろいご飯、やいたお魚」
「注文多いなオイ」
ブツブツ言いながらもメモを取るリザママ、要望を書き終わると当然のようにえっちゃんに視線を向けた。
視線に応えて影絵と鳴き声で説明するえっちゃん。
「卵は鶏が生むやつで、白いご飯は稲? 魚は鮭が王道で、なければサンマなどで代用してもいいか、本当に注文多すぎない?」
「三品だけよ?」
「その三品のハードルがめちゃくちゃ高いんだが?」
とりあえず朝食はパンに野菜を挟んだもので我慢し、和食を食べるためにまず卵を探しに行く事になりました。
異世界で和食を食べるための旅が今始まる!!
「卵かぁ、どこに行けば手に入るかなー?」
割烹着に着替え、メモをポケットに入れ、僕を片手に抱いて出発である。
「神薙さん飼ってない?」
「昔は飼っていたらしいな、でも食っちまったと聞いてる」
「ありそう」
そう言えば昔、庭の池で鯉を飼っていたけれど、やっぱり神薙さんが食べちゃったとか。
鶏なら普通に食べるよね、丸呑みか捌いたかはちょっと気になるけど。
まず向かったのは桜並木を抜けた先にある門、ずだだだだーって竹林を走り抜け、最後に竹で反動を付けて高く跳びあがってなんか色々飛び越えて、着地したらそこに門がありました。
他の通行人が驚くから、門の近くに着地してはいけないってリザママ怒られてました。僕も心臓がばっくばくである。
説教タイムを終え、無事に門を抜けると広がる平坦な道。
ここは過去なのでまだ麦な羊も草原もない、ちょっと寂しいね。
そこから再びダッシュ、ぎゅんぎゅん走って森を駆け抜け、辿り着いた先はダンジョンだった。
アー君によって整備されるずっと前の、文字通り命の危険しかないダンジョン。
えっ、ここで食料調達?
つまりまぁ、普通の人間が食べると毒です。
でも寝込まなかった。
さすが女神様の妄想が詰まった体、とても頑丈である。
ところで。
朝昼晩、サンドイッチで飽きました。
そもそも僕は和食派なのである。
白飯食いたい、稲はどこだ。涼玉を召喚せよ。
「わしょくたべたい」
「出たよワガママ」
リザママに和食尽くしが食べたいと主張したら、パンを捏ねながらため息を付かれました。
「ふわふわパン食べれるだけマシだろ」
「人間とはよくぼうにちゅーじつなのです」
特に日本人の食に対する執念はラノベでお約束の一つである。
もちろん僕も食にこだわりがあります、でもドリちゃんがいたから特に問題なかったんだ。
「ほわほわの厚焼きたまごと、ほかほかのしろいご飯、やいたお魚」
「注文多いなオイ」
ブツブツ言いながらもメモを取るリザママ、要望を書き終わると当然のようにえっちゃんに視線を向けた。
視線に応えて影絵と鳴き声で説明するえっちゃん。
「卵は鶏が生むやつで、白いご飯は稲? 魚は鮭が王道で、なければサンマなどで代用してもいいか、本当に注文多すぎない?」
「三品だけよ?」
「その三品のハードルがめちゃくちゃ高いんだが?」
とりあえず朝食はパンに野菜を挟んだもので我慢し、和食を食べるためにまず卵を探しに行く事になりました。
異世界で和食を食べるための旅が今始まる!!
「卵かぁ、どこに行けば手に入るかなー?」
割烹着に着替え、メモをポケットに入れ、僕を片手に抱いて出発である。
「神薙さん飼ってない?」
「昔は飼っていたらしいな、でも食っちまったと聞いてる」
「ありそう」
そう言えば昔、庭の池で鯉を飼っていたけれど、やっぱり神薙さんが食べちゃったとか。
鶏なら普通に食べるよね、丸呑みか捌いたかはちょっと気になるけど。
まず向かったのは桜並木を抜けた先にある門、ずだだだだーって竹林を走り抜け、最後に竹で反動を付けて高く跳びあがってなんか色々飛び越えて、着地したらそこに門がありました。
他の通行人が驚くから、門の近くに着地してはいけないってリザママ怒られてました。僕も心臓がばっくばくである。
説教タイムを終え、無事に門を抜けると広がる平坦な道。
ここは過去なのでまだ麦な羊も草原もない、ちょっと寂しいね。
そこから再びダッシュ、ぎゅんぎゅん走って森を駆け抜け、辿り着いた先はダンジョンだった。
アー君によって整備されるずっと前の、文字通り命の危険しかないダンジョン。
えっ、ここで食料調達?
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