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第二章 聖杯にまつわるお話
第331話
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女神様が来れば帝国兄弟も来るのは当然で、姿が見えないから油断していたけど豪邸の中に普通にいた。
全員ではなく、大暴れしないと約束出来て守れそうな子だけ連れてきたみたい。
帝国に残った皇子の面倒は皇帝が見てくれるらしい、ピザで釣ったと女神様が言っているけど、それは単に皇帝がピザを作りたかっただけなのでは?
「あまり遠くに行くなよ、ここまだ未完成だからなー」
「ピキー」
うちの子の願いを叶えてすぐに帰宅したらしい春日さんがなぜかいます、どうやら用が済んだから帰ったのではなく、こうちゃんを筆頭としたちびっこ動物を連れてきたみたい。
中にはうちのエンラも含まれていて、ゲームをするために今すぐ帰りたいと駄々をこねている。
「お前放っておくと一日中ゲームしてるだろ」
「数千年単位で戦い続けた我にとって今はご褒美タイム!!」
「あーはいはい、たまには健康的に遊んで来い」
駄々をこねるエンラを裸に剥いた春日さんが、ポイっとプールに投げ捨てた。
良い子は真似しないでね、エンラはあれでも中身神様だからきっと大丈夫。
「がぼぼぼぼ」
ダメかもしれない。
「か、春日さん、エンラって泳げるんですか?」
「……そういや泳ぐなんて無縁だなあいつ」
「ぎゃーー!! ヨムちゃーーーん!!」
「はいさーー!」
「げほっ、げほっ、春日、殺す」
「悪い」
ヨムちゃんを呼んだらエンラと一緒に水中から飛び出してきた。良かった無事だ。春日さんに怨嗟吐いてるけど無事です。
「エンラ泳げないのか、ならあっち浅瀬になってるからそこで遊べばいい。水鉄砲とかあるからシューティングゲーム出来るぞ」
「……付き合ってやらんでもない」
ゲームならリアルでやるサバイバルゲームでもいいらしい、本気出してもスピードがあるわけじゃないからイネスやネヴォラには勝てないんだろうなぁ。
「素晴らしい光景です」
「!!」
プールサイドに設置された白い寝椅子にいつの間にかシヴァさんが座り、膝に中身悪魔の赤ん坊を抱いたまま満足そうにプールを眺めている。
視線の先ではうちの子や帝国兄弟がキャッキャウフフと水遊びをしている。
まぁこの人からしたら天国みたいな光景だろうなぁ、日本だったら事案だよね、お巡りさん呼ばれると思う。
「あの、学校の理事長業は?」
「夏ですからね、夏休みです、私も、生徒も。刀国に合わせました」
ゆったりと微笑むシヴァさん、もしや少年の遊び姿を見るためだけに連休制度を取り入れたのだろうか。
ありえるな、この人なら。
「プールはいいですね、白いシャツが水に濡れて肌に張り付くのもいいですが、裸もまたそそられます」
「エンラ!! 今すぐ水着を着なさい!!」
アイテムボックスに手を突っ込み、適当な海水パンツを取り出してエンラのもとに走った。
「プールサイドで走るのは危険ですよ」
「えっちゃんが付いてるから大丈夫!」
浅瀬で恐る恐る動くエンラを捕まえ、水着を着るように説得した。
最初は嫌がられたけどシヴァさんが見ている事を言ったらすぐに履いてくれました。
全員ではなく、大暴れしないと約束出来て守れそうな子だけ連れてきたみたい。
帝国に残った皇子の面倒は皇帝が見てくれるらしい、ピザで釣ったと女神様が言っているけど、それは単に皇帝がピザを作りたかっただけなのでは?
「あまり遠くに行くなよ、ここまだ未完成だからなー」
「ピキー」
うちの子の願いを叶えてすぐに帰宅したらしい春日さんがなぜかいます、どうやら用が済んだから帰ったのではなく、こうちゃんを筆頭としたちびっこ動物を連れてきたみたい。
中にはうちのエンラも含まれていて、ゲームをするために今すぐ帰りたいと駄々をこねている。
「お前放っておくと一日中ゲームしてるだろ」
「数千年単位で戦い続けた我にとって今はご褒美タイム!!」
「あーはいはい、たまには健康的に遊んで来い」
駄々をこねるエンラを裸に剥いた春日さんが、ポイっとプールに投げ捨てた。
良い子は真似しないでね、エンラはあれでも中身神様だからきっと大丈夫。
「がぼぼぼぼ」
ダメかもしれない。
「か、春日さん、エンラって泳げるんですか?」
「……そういや泳ぐなんて無縁だなあいつ」
「ぎゃーー!! ヨムちゃーーーん!!」
「はいさーー!」
「げほっ、げほっ、春日、殺す」
「悪い」
ヨムちゃんを呼んだらエンラと一緒に水中から飛び出してきた。良かった無事だ。春日さんに怨嗟吐いてるけど無事です。
「エンラ泳げないのか、ならあっち浅瀬になってるからそこで遊べばいい。水鉄砲とかあるからシューティングゲーム出来るぞ」
「……付き合ってやらんでもない」
ゲームならリアルでやるサバイバルゲームでもいいらしい、本気出してもスピードがあるわけじゃないからイネスやネヴォラには勝てないんだろうなぁ。
「素晴らしい光景です」
「!!」
プールサイドに設置された白い寝椅子にいつの間にかシヴァさんが座り、膝に中身悪魔の赤ん坊を抱いたまま満足そうにプールを眺めている。
視線の先ではうちの子や帝国兄弟がキャッキャウフフと水遊びをしている。
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ゆったりと微笑むシヴァさん、もしや少年の遊び姿を見るためだけに連休制度を取り入れたのだろうか。
ありえるな、この人なら。
「プールはいいですね、白いシャツが水に濡れて肌に張り付くのもいいですが、裸もまたそそられます」
「エンラ!! 今すぐ水着を着なさい!!」
アイテムボックスに手を突っ込み、適当な海水パンツを取り出してエンラのもとに走った。
「プールサイドで走るのは危険ですよ」
「えっちゃんが付いてるから大丈夫!」
浅瀬で恐る恐る動くエンラを捕まえ、水着を着るように説得した。
最初は嫌がられたけどシヴァさんが見ている事を言ったらすぐに履いてくれました。
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