30 / 128
第三章 小花は大きな葉に包まれる
第1話
しおりを挟む
~プロローグ~
――――ガシャーン!!
母親がガラスコップを壁に投げつけて、叩きつけられた衝撃でガラスコップは大きな音を立てて割れた。女性はアルコールを飲みながら机に置いてある食器などを次々に壁に投げつける。そのたびに大きな音が響き、部屋はその破片で溢れかえっていた。
その様子をまだ小さな娘が怯えながら座り込んでいる。
そして、母親がその小さな娘に振り向くと憎しみを孕んだ声で叫ぶ。
「あんたなんか産まなきゃよかった!あんたさえ産まなければ……!あんたさえ……!」
この光景がこの家での一つの日常だった。母親はお酒を飲むと暴れ、酷い時は娘を「叩く・蹴る」などの暴行を加える時がある。しかし、それは毎日の事ではなく、機嫌が悪い時にアルコールを飲んだ時だけで、飲まないときは娘と仲良くしている時もある。
娘がそっと家を出る。
母親がそんな状態の時はしばらく外で過ごしていた……。
1.
「さぁ!今日も元気に地域のためのパトロール隊、出動なのです!!」
ーーーーピッピ―!ピッピー!ピッピー!
颯希の掛け声で静也と共にパトロールに出かける。今日の颯希はかなりご機嫌なのか、首にぶら下げている笛を規則的なリズムで鳴らしながら歩いている。
「……なんか、嬉しいことでもあったのか?」
いつも以上にご機嫌な颯希に静也が問う。その言葉に、颯希は笛を吹くのをやめてニコニコしながら言葉を綴る。
「はい!とっても嬉しいことがあったのです!実は凛花ちゃんが退院したのですよ!!」
あの事件の後から颯希と凛花は仲良くなり、電話番号の交換をしたのだという。そして、昨日の夜に凛花から電話があり、無事に退院したことを告げられた。その言葉に颯希は安心し、良かったら今度お茶でもしようという流れになったのだという。美優にも凛花から退院したという連絡が来たらしく、美優とはメッセージで嬉しさを分かち合ったということだった。
凛花は入学が決まっていた高校に来週の月曜日から通うことになったらしく、退院したすぐはしばらく自宅療養ということになった。しかし、凛花の高校の先生がわざわざ家に来てくれて、遅れている分の勉強を教えてくれているらしい。凛花も遅れている分を取り戻すのに必死に勉強しているということだった。
そして、あの事件からどうなったかと言うと、誠の話では理恵は精神的にも落ち着いていて、いつか自分と同じ子を救うために勉強を熱心にしているということだった。元々、頭が悪い子ではなかったので呑み込みも早いという。ちなみに事件のことを警察から知らされた父親の方は、愛人に「殺人者の身内がいる人なんて嫌だ」と言われて、愛人の方から一方的に別れを告げられて愛人と一緒に住んでいたマンションも追い出されたらしく、今は別のアパートに一人で暮らしているという話を聞く。母親の方は未だに精神病院に入院中で、離婚をしてなかったこともあり、その入院費は父親が支払っている……ということが誠の話で分かった。
颯希が先頭を歩き、今日も静也と共にパトロールをしていく。外は天気が良くて、心地よい風が吹いている。町の清掃活動もしながら颯希と静也はパトロールしていった。
前回のことがあり、颯希たちは怪しい人がいないかなどの不審人物チェックもパトロールの視野に入れることにする。辺りをきょろきょろしながらパトロールを行うが、傍から見れば、自分たちの方が怪しく見えてしまいそうな気もするが、勿論、颯希たちはそんなことは気にしていない。それに二人とも胸にはちゃんとパトロール隊の証明のようなバッジを付けている。実は遅れながらにも、颯希が誠に頼んでパトロールのバッジを静也の分も作ってくれないかとお願いしてあったので、それが先週出来上がり、学校でそのバッジを静也に渡す。その時の静也はとても嬉しそうな顔をしていた。
「おぉ~……、ついに俺にもバッジが……」
静也も警察官になるのが夢であるせいか、パトロール隊員の証明ともなるバッジが嬉しいのだろう。表立って嬉しさの表情を出さないが、雰囲気でとても喜んでいるのが分かる。家に帰り、拓哉にバッジを見せると、拓哉は嬉しそうな表情で言葉を綴る。
「いやぁ~、本格的にパトロール隊員って感じだね!父さんも嬉しいよ!なんだか、本物の警察官みたいだ!」
と、すごく嬉しそうに話していた。
「好きな女の子と地域のためにパトロールしていく……。いいねぇ~。青春だねぇ~」
「う……うるせぇよ!!」
「結婚したら颯希ちゃん、うちの家で一緒に暮らさないかなぁ~」
「まだ先の話をぶっ飛ばしてんじゃねぇ!!」
「もし、この家で暮らすとしたら家を建て直した方がいいのかな?」
「まだ付き合ってもないのに気が早すぎるって言ってるだろ!!」
「あっ!子供部屋の壁はどんなのが良いかな?」
妄想の暴走が止まらない拓哉に静也が声をあげる。
「い……いい加減にしろぉぉぉぉぉぉ!!!」
今や日常茶飯事となったこの親子漫才は健在だった。そして、今日から二人とも制服姿にバッジを付けて、パトロールをしている。
パトロールとは言っても、どちらかと言うと地域の清掃や年配の方が重い荷物を持っているのを見かけたら手をかしたりと、そういったことがほとんどだ。でも、颯希も静也も元々人助けが好きな方なので、楽しくやっている。時にはお礼として、ちょっとしたお菓子を貰うこともあるくらいだ。
今日もパトロールをしながら清掃活動を行っていく。その時、颯希と静也の近くを小さな女子がフラフラと歩いているのを見つけた。
「……あの子、なんだかふらついていないですか?」
颯希が女の子に気付き、静也に問いかける。
「……確かに、様子がおかしいな」
しばらく、女の子の様子を見ている時だった。
「痛っ!!」
女の子が石か何かに躓いたらしく、その場でこけた。
「大丈夫!!」
颯希たちが慌てて駆け寄る。立ち上がらない女の子を起き上がらせて、服に着いた汚れをはたいていく。足を見ると、少し血がにじんでいた。
「怪我をしているのです!手当てしますね!」
女の子を静也が担ぎ、近くの公園に行くと、そこにある水道で颯希は持っていたハンカチを濡らした。そして、そのハンカチを傷に当てて綺麗にする。それから、持っていた絆創膏で女の子の足に貼ってあげた。
「お家に帰ったら、ママにちゃんと手当てしてもらってくださいね!」
颯希が女の子にそう言葉を綴る。
「……ありがとう」
女の子がか細い声でお礼を言う。でも、その声に力がないように感じる。それに、表情も何処かぼんやりしているような印象が見受けられた。
「大丈夫?お家までお姉ちゃんたちが送っていきましょうか?」
颯希は屈むと、女の子にそう声を掛ける。
「うぅぅん……。大丈夫……」
女の子はそう答えるが、その声にやはり力がない。颯希はポケットに入れてあるキャラメルを取り出すと、女の子に渡した。
「良かったら、どうぞ!」
女の子がキャラメルを見て、目を輝かせる。
「……食べて……いいの……?」
「はい!良かったら食べてください!」
すると、女の子はそのキャラメルを受け取り、慌てるような雰囲気で包み紙を剥がすと、それを口に放り込んだ。そして、キャラメルを噛み締めながら涙をぽろぽろと流す。
「美味しい……。食べ物だぁ……」
女の子の言葉に颯希たちが不思議な表情をした。そして、女の子の言葉からもしやと思い、静也が声を掛ける。
「朝ごはん、食べてないのか?」
静也の問いに女の子が首をこくんと傾げる。そして、女の子の口から信じられない言葉が飛び出してきた。
「昨日から何も食べてないの……」
「「えっ!!」」
女の子の言葉に颯希と静也が同時に声をあげる。もし、女の子の言葉が本当だとすればそれは一種の虐待行為に値する。颯希の脳裏に「育児放棄」の言葉が頭に浮かぶ。これは、しかるべき場所に連れてった方がいいのかもしれない。でも、何か別の理由があって食事がまともにできていないだけかもしれない。いろいろと考えるが、状況も分からないのにすぐに児童相談所に行くわけにもいかずに、その女の子を家まで送り届けることにした。
女の子を静也が担いだ状態で、道を歩く。
「お名前はなんて言うのですか?」
颯希が優しい声で問う。
「小春……。花島 小春。五歳……」
小春がか細い声で答える。
小春の道案内で、颯希たちはあるアパートに到着した。
「ここ……」
女の子がアパートを指さして部屋の場所を伝える。
颯希は備え付けてあるチャイムを鳴らした。
――――ガシャーン!!
母親がガラスコップを壁に投げつけて、叩きつけられた衝撃でガラスコップは大きな音を立てて割れた。女性はアルコールを飲みながら机に置いてある食器などを次々に壁に投げつける。そのたびに大きな音が響き、部屋はその破片で溢れかえっていた。
その様子をまだ小さな娘が怯えながら座り込んでいる。
そして、母親がその小さな娘に振り向くと憎しみを孕んだ声で叫ぶ。
「あんたなんか産まなきゃよかった!あんたさえ産まなければ……!あんたさえ……!」
この光景がこの家での一つの日常だった。母親はお酒を飲むと暴れ、酷い時は娘を「叩く・蹴る」などの暴行を加える時がある。しかし、それは毎日の事ではなく、機嫌が悪い時にアルコールを飲んだ時だけで、飲まないときは娘と仲良くしている時もある。
娘がそっと家を出る。
母親がそんな状態の時はしばらく外で過ごしていた……。
1.
「さぁ!今日も元気に地域のためのパトロール隊、出動なのです!!」
ーーーーピッピ―!ピッピー!ピッピー!
颯希の掛け声で静也と共にパトロールに出かける。今日の颯希はかなりご機嫌なのか、首にぶら下げている笛を規則的なリズムで鳴らしながら歩いている。
「……なんか、嬉しいことでもあったのか?」
いつも以上にご機嫌な颯希に静也が問う。その言葉に、颯希は笛を吹くのをやめてニコニコしながら言葉を綴る。
「はい!とっても嬉しいことがあったのです!実は凛花ちゃんが退院したのですよ!!」
あの事件の後から颯希と凛花は仲良くなり、電話番号の交換をしたのだという。そして、昨日の夜に凛花から電話があり、無事に退院したことを告げられた。その言葉に颯希は安心し、良かったら今度お茶でもしようという流れになったのだという。美優にも凛花から退院したという連絡が来たらしく、美優とはメッセージで嬉しさを分かち合ったということだった。
凛花は入学が決まっていた高校に来週の月曜日から通うことになったらしく、退院したすぐはしばらく自宅療養ということになった。しかし、凛花の高校の先生がわざわざ家に来てくれて、遅れている分の勉強を教えてくれているらしい。凛花も遅れている分を取り戻すのに必死に勉強しているということだった。
そして、あの事件からどうなったかと言うと、誠の話では理恵は精神的にも落ち着いていて、いつか自分と同じ子を救うために勉強を熱心にしているということだった。元々、頭が悪い子ではなかったので呑み込みも早いという。ちなみに事件のことを警察から知らされた父親の方は、愛人に「殺人者の身内がいる人なんて嫌だ」と言われて、愛人の方から一方的に別れを告げられて愛人と一緒に住んでいたマンションも追い出されたらしく、今は別のアパートに一人で暮らしているという話を聞く。母親の方は未だに精神病院に入院中で、離婚をしてなかったこともあり、その入院費は父親が支払っている……ということが誠の話で分かった。
颯希が先頭を歩き、今日も静也と共にパトロールをしていく。外は天気が良くて、心地よい風が吹いている。町の清掃活動もしながら颯希と静也はパトロールしていった。
前回のことがあり、颯希たちは怪しい人がいないかなどの不審人物チェックもパトロールの視野に入れることにする。辺りをきょろきょろしながらパトロールを行うが、傍から見れば、自分たちの方が怪しく見えてしまいそうな気もするが、勿論、颯希たちはそんなことは気にしていない。それに二人とも胸にはちゃんとパトロール隊の証明のようなバッジを付けている。実は遅れながらにも、颯希が誠に頼んでパトロールのバッジを静也の分も作ってくれないかとお願いしてあったので、それが先週出来上がり、学校でそのバッジを静也に渡す。その時の静也はとても嬉しそうな顔をしていた。
「おぉ~……、ついに俺にもバッジが……」
静也も警察官になるのが夢であるせいか、パトロール隊員の証明ともなるバッジが嬉しいのだろう。表立って嬉しさの表情を出さないが、雰囲気でとても喜んでいるのが分かる。家に帰り、拓哉にバッジを見せると、拓哉は嬉しそうな表情で言葉を綴る。
「いやぁ~、本格的にパトロール隊員って感じだね!父さんも嬉しいよ!なんだか、本物の警察官みたいだ!」
と、すごく嬉しそうに話していた。
「好きな女の子と地域のためにパトロールしていく……。いいねぇ~。青春だねぇ~」
「う……うるせぇよ!!」
「結婚したら颯希ちゃん、うちの家で一緒に暮らさないかなぁ~」
「まだ先の話をぶっ飛ばしてんじゃねぇ!!」
「もし、この家で暮らすとしたら家を建て直した方がいいのかな?」
「まだ付き合ってもないのに気が早すぎるって言ってるだろ!!」
「あっ!子供部屋の壁はどんなのが良いかな?」
妄想の暴走が止まらない拓哉に静也が声をあげる。
「い……いい加減にしろぉぉぉぉぉぉ!!!」
今や日常茶飯事となったこの親子漫才は健在だった。そして、今日から二人とも制服姿にバッジを付けて、パトロールをしている。
パトロールとは言っても、どちらかと言うと地域の清掃や年配の方が重い荷物を持っているのを見かけたら手をかしたりと、そういったことがほとんどだ。でも、颯希も静也も元々人助けが好きな方なので、楽しくやっている。時にはお礼として、ちょっとしたお菓子を貰うこともあるくらいだ。
今日もパトロールをしながら清掃活動を行っていく。その時、颯希と静也の近くを小さな女子がフラフラと歩いているのを見つけた。
「……あの子、なんだかふらついていないですか?」
颯希が女の子に気付き、静也に問いかける。
「……確かに、様子がおかしいな」
しばらく、女の子の様子を見ている時だった。
「痛っ!!」
女の子が石か何かに躓いたらしく、その場でこけた。
「大丈夫!!」
颯希たちが慌てて駆け寄る。立ち上がらない女の子を起き上がらせて、服に着いた汚れをはたいていく。足を見ると、少し血がにじんでいた。
「怪我をしているのです!手当てしますね!」
女の子を静也が担ぎ、近くの公園に行くと、そこにある水道で颯希は持っていたハンカチを濡らした。そして、そのハンカチを傷に当てて綺麗にする。それから、持っていた絆創膏で女の子の足に貼ってあげた。
「お家に帰ったら、ママにちゃんと手当てしてもらってくださいね!」
颯希が女の子にそう言葉を綴る。
「……ありがとう」
女の子がか細い声でお礼を言う。でも、その声に力がないように感じる。それに、表情も何処かぼんやりしているような印象が見受けられた。
「大丈夫?お家までお姉ちゃんたちが送っていきましょうか?」
颯希は屈むと、女の子にそう声を掛ける。
「うぅぅん……。大丈夫……」
女の子はそう答えるが、その声にやはり力がない。颯希はポケットに入れてあるキャラメルを取り出すと、女の子に渡した。
「良かったら、どうぞ!」
女の子がキャラメルを見て、目を輝かせる。
「……食べて……いいの……?」
「はい!良かったら食べてください!」
すると、女の子はそのキャラメルを受け取り、慌てるような雰囲気で包み紙を剥がすと、それを口に放り込んだ。そして、キャラメルを噛み締めながら涙をぽろぽろと流す。
「美味しい……。食べ物だぁ……」
女の子の言葉に颯希たちが不思議な表情をした。そして、女の子の言葉からもしやと思い、静也が声を掛ける。
「朝ごはん、食べてないのか?」
静也の問いに女の子が首をこくんと傾げる。そして、女の子の口から信じられない言葉が飛び出してきた。
「昨日から何も食べてないの……」
「「えっ!!」」
女の子の言葉に颯希と静也が同時に声をあげる。もし、女の子の言葉が本当だとすればそれは一種の虐待行為に値する。颯希の脳裏に「育児放棄」の言葉が頭に浮かぶ。これは、しかるべき場所に連れてった方がいいのかもしれない。でも、何か別の理由があって食事がまともにできていないだけかもしれない。いろいろと考えるが、状況も分からないのにすぐに児童相談所に行くわけにもいかずに、その女の子を家まで送り届けることにした。
女の子を静也が担いだ状態で、道を歩く。
「お名前はなんて言うのですか?」
颯希が優しい声で問う。
「小春……。花島 小春。五歳……」
小春がか細い声で答える。
小春の道案内で、颯希たちはあるアパートに到着した。
「ここ……」
女の子がアパートを指さして部屋の場所を伝える。
颯希は備え付けてあるチャイムを鳴らした。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
【完結】これって運命なのか?〜気になるあの子は謎本を読んでいるんだ〜
日月ゆの
青春
ど田舎に暮らす姫路匡哉は、毎朝乗り合わせる電車で出逢った少女が気になっていた。
その少女は毎日、ある本をとても楽しそうに読んでいる。
少女の姿を毎朝見ているだけで満足していた匡哉だが、とあるきっかけで変わりたいと思うようになり……。
じれキュン×アオハル×謎の本
少し懐かしい雰囲気のお話しになったと思います。
少女の読んでいる本は、皆様が学生時代にロッカーに死蔵していたあの本です。
あの本を久しぶりに読んで見ませんか?
大人になったからこそ面白いですし役に立ちます!
表紙画像はAIで作成しました
名前で激しくネタバレする推理小説 ~それでも貴方は犯人を当てられない~ 絶海の孤島・連続殺人事件!
はむまる
ミステリー
登場人物の名前で完全にネタバレしているという、新感覚・推理小説! それでも、犯人をあてられないというオマケ付き。あなたは真犯人をあてられるか?
◾️メイタンテーヌ・マヨエルホー
自称・名探偵。「迷」の方の迷探偵という説もある。
◾️ジョシュヤ・フラグミール
メイタンテーヌの助手を務める若い女性。メガネっ子。何かのフラグが立ったことを見破りがち。
◾️ボンクラー警部補
ゼッカイ島にたまたまバカンスでやって来た警部補。メイタンテーヌとは顔なじみ。
◾️スグシヌンジャナイ・コヤーツ
一年半前にゼッカイ島に移住してきた富豪。自身の邸宅でパーティを開く。
◾️イロケスゴイ・コヤーツ
スグシヌンジャナイの妻。色気がスゴイ。
◾️ミスリード・ヨウイン
美男のエリート弁護士。イロケスゴイと不倫関係にあると噂されている。
◾️ユクエ・フメイナル
コヤーツ家のパーティに似つかわしくない、みすぼらしい身なりの旅人。
◾️ツギノーギ・セイナル
島を訪れていた中年の画家。
◾️シン・ハンニン
島の神父。いつも温厚で笑顔を絶やさない。
まったく、あやしくない。
※作者注:この中に犯人がいます
悪女の指南〜媚びるのをやめたら周囲の態度が変わりました
結城芙由奈
恋愛
【何故我慢しなければならないのかしら?】
20歳の子爵家令嬢オリビエは母親の死と引き換えに生まれてきた。そのため父からは疎まれ、実の兄から憎まれている。義母からは無視され、異母妹からは馬鹿にされる日々。頼みの綱である婚約者も冷たい態度を取り、異母妹と惹かれ合っている。オリビエは少しでも受け入れてもらえるように媚を売っていたそんなある日悪女として名高い侯爵令嬢とふとしたことで知りあう。交流を深めていくうちに侯爵令嬢から諭され、自分の置かれた環境に疑問を抱くようになる。そこでオリビエは媚びるのをやめることにした。するとに周囲の環境が変化しはじめ――
※他サイトでも投稿中
すみれの花笑む春
旭ガ丘ひつじ
青春
舞台は2003年、宝塚。
正反対の二人の花笑む春の物語。
若い善良娘のすみれ
若い不良娘のるる
ほっけさんと姫ちゃん
人生を豊かにするアバター二人も交えて宝塚観光。
どたばたハートフルコメディです。
なお、この作品は現在と過去の宝塚が混在する近未来フィクションです。
惜しまれてなくなった施設もありますし、菫の働く逆瀬川のサンドイッチ屋さんは実在しません。
公式観光PR
『https://m.youtube.com/@takarazuka_kanko』
宝塚観光ガイドブック
『https://kanko-takarazuka.jp/guidebook/HTML5/sd.html#/page/1』
たからづかデジタルミュージアム
『https://adeac.jp/takarazuka-city/top/』
気になる場所を検索してみたり、観光ガイドブックを読んでみたり、歴史を学んでみたりして。
宝塚の魅力を知って頂けたら幸いです。
なお、丁字ヵ滝は原則立ち入り禁止となっており全てが自己責任となります。
加藤清正と縁のある伊和志津神社がメルヘンになって縁結びに本気出したよ!
競争になっちゃ嫌だから本当はかなりめっちゃ言いたかないけど、季節ごとの切り絵の限定御朱印おすすめ!
♡自然と町と人の気持ちを大切にしよね。
アルファポリス収益報告書 初心者の1ヶ月の収入 お小遣い稼ぎ(投稿インセンティブ)スコアの換金&アクセス数を増やす方法 表紙作成について
黒川蓮
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスさんで素人が投稿を始めて約2ヶ月。書いたらいくら稼げたか?24hポイントと獲得したスコアの換金方法について。アルファポリスを利用しようか迷っている方の参考になればと思い書いてみました。その後1ヶ月経過、実践してみてアクセスが増えたこと、やると増えそうなことの予想も書いています。ついでに、小説家になるためという話や表紙作成方法も書いてみましたm(__)m
Beyond the Soul ~魂の彼方へ~ 第二部 what is it?idol
ぐれおねP
青春
わたしの名前は神咲舞ありさ。弥勒高校に通う二年生。先週、路上でスカウトされて、今日はオーディションの日。スカウトされたのになんでオーディション?っておもうんだけど、その人の話を聞いてちょっとおもしろそうだからいってみようかなって思ったんだ。アイドルのオーディションなんて、この先また受けられるかわかんないし。何事も経験だよね。ぐれおねさんっていったっけ。面白い人だったなぁ。話にうまくてのせられちゃった感あるんだけど。まっ、大丈夫でしょ。
主人公は高校生になっても、人を疑うことをあまりしない。ノー天気で少し子供っぽい女の子。髪の色は赤くそれを右側でまとめているサイドテール。後ろ髪は長い。その髪にはオレンジ色の星の形をしたヘアピンをつけている。スタイルは良く、目もパッチリしている感じの美少女。
そんな彼女がアイドルの候補生となり、その仲間やライバル。一癖も二癖もある事務所の人達との交流をコメディときにはシリアスに綴る。表でははそんなありきたりな物語。しかして隠された真実。その謎を追う探索パート。猟奇シーンありな一粒で多分二度おいしい作品。
※前回にあげた四つの作品が第一部となっております。
タビスルムスメ
深町珠
青春
乗務員の手記を元にした、楽しい作品です。
現在、九州の旅をしています。現地取材を元にしている、ドキュメントふうのところもあります。
旅先で、いろんな人と出会います。
職業柄、鉄道乗務員ともお友達になります。
出会って、別れます。旅ですね。
日生愛紗:21歳。飫肥出身。バスガイド=>運転士。
石川菜由:21歳。鹿児島出身。元バスガイド。
青島由香:20歳。神奈川出身。バスガイド。
藤野友里恵:20歳。神奈川出身。バスガイド。
日光真由美:19歳。人吉在住。国鉄人吉車掌区、車掌補。
荻恵:21歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌。
坂倉真由美:19歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌補。
三芳らら:15歳。立野在住。熊本高校の学生、猫が好き。
鈴木朋恵:19歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌補。
板倉裕子:20歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌。
日高パトリシアかずみ:18歳。大分在住。国鉄大分車掌区、客室乗務員。
坂倉奈緒美:16歳。熊本在住。熊本高校の学生、三芳ららの友達・坂倉真由美の妹。
橋本理沙:25歳。大分在住。国鉄大分機関区、機関士。
三井洋子:21歳。大分在住。国鉄大分車掌区。車掌。
松井文子:18歳。大分在住。国鉄大分車掌区。客室乗務員。
死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?
わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。
ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。
しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。
他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。
本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。
贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。
そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。
家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる