107 / 140
第六章 飛べない鳥は深い穴に落ちる
第7話
しおりを挟む
――――ガバッ……!!!
「はぁ……はぁ……はぁ……」
瑠香が夢を見て飛び起きる。
「……お姉ちゃん?どうしたの?」
隣で寝ていた裕二が瑠香の声で目を覚ましたのか、ぼんやりとした声でそう言葉を掛ける。
「……ごめん……大丈夫……」
瑠香が息を切らしながらそう言葉を綴る。
「お姉ちゃん……?」
裕二が何を謝っているのかが分からなくてそう声を掛ける。
「ごめんね、起こしちゃって……。大丈夫だからゆっくり寝るといいよ」
瑠香がそう言って裕二の頭を撫でる。裕二はコクンと頷くと、また目を閉じて眠りについた。
(……あの時の……)
瑠香がそう心で呟く。
(……ずっと、こんな風に苦しむのかな……)
瑠香が苦しみながらそう心で呟く。目に涙を溜めて、あの時の事を考える。
(どうして……私……)
その事を考えれば考えるほど、涙が溢れてくる。
(過去は……消えない……。起こってしまったことは……消せない……)
瑠香の心がグルグルと渦巻く。
そして、声を出さないように涙を流し続けた。
「……瑠香ちゃん、一体何を言いたかったかな……?」
奏がそうぽつりと呟く。
先日の瑠香が言いかけた話が気になっているが、瑠香の瞳から恐怖が垣間見れた。その瞳を見て、とてつもない苦しみを抱えていることが分かる。
それがいったい何なのか……?
考えてみるものの、それは瑠香にしか分からない。古賀から聞いた話で「もしかしたら」と言う考えがあるが、必ずしもそれは絶対ではない。そして、瑠香はこれからどうなっていくのかをすごく不安に感じている……。
「……何とか助けてあげたいな」
誰もいない特殊捜査室で奏がそう呟く。
今日は透と紅蓮、槙の三人は元樹の過去について調べるために外に行っている。冴子も今は「ちょっと行ってくる」と言って捜査室を出て行った。奏は本山に急遽呼ばれる可能性があるので、ここで待機することになっていた。
――――カタカタカタカタ……。
待機している間に渡された仕事をパソコンを使って打ち込んでいく。しかし、瑠香の事が気になり、作業が上手く進まない。
――――カタカタカタカタ……カタ……。
「はぁ~……」
ため息が漏れる。
瑠香の苦しみを癒すことが出来たらと考えてしまう。
「次はいつ面会できるかな……」
次に瑠香に会える日がいつなのだろうと考えてしまい、与えられた仕事が上手く手に付かない。
――――ガチャ。
「はぁ~い♪奏ちゃん、作業は進んでる?」
冴子がそう言いながら特殊捜査室の扉を開ける。
「あ……お帰りなさい……」
奏が冴子にそう声を掛ける。
「元気ないわねぇ~。らしくないわよ!」
冴子がそう言いながら奏の肩を叩く。
「何を思い悩んでいるか知らないけど、いつでも笑顔を心がけなさい♪そんな顔をしていたら気持ちも暗くなるわよ?」
冴子が優しい声でそう言葉を綴る。
「……そうでうね。……はい!元気出します!」
奏が「こんなんじゃダメだ」と感じ、笑顔を作ってそう言葉を綴る。
「その意気よ♪」
「はい!!」
「よし!じゃあ、持ってきた書類の整理に取り掛かるわよ!」
冴子がそう言って、奏はその書類に取り掛かっていった。
「……瑠香の交友関係を洗ったら、この子が浮上した」
本山が一枚の写真を見せながらそう言葉を発する。
ここは本山の率いる捜査室だ。その場に杉原だけではなく、透、紅蓮、槙もいる。
「名前は倉林 明美。瑠香とは小学校からの友人らしい。とりあえず、この子に話を聞いてみようと思う」
本山がそう言葉を綴る。
「誰がこの子に話を聞きますか?」
杉原がそう言葉を発する。
大人がぞろぞろと明美に会いに行ったら、明美は恐縮する恐れがある。誰が話を聞きに行くか悩むが透はまず大丈夫だろうという事になる。それに杉原を付けるかどうかを思案している時だった。
「……奏ちゃんを連れていった方がいいんじゃないんですか?」
紅蓮がそう口を開く。
「奏ちゃんの方が適任だと思いますよ?」
「……確かにそうかもしれないですね」
紅蓮の言葉に杉原がそう答える。
「……じゃあ、結城と水無月でこの子に話を聞いてみてくれ」
「分かりました」
本山の言葉に透がそう返事をした。
「……瑠香ちゃん、大丈夫かな……?」
明美が自宅の部屋でそう呟く。
あの事件が起こって以来、瑠香と連絡が取れなくなってしまった。瑠香のスマートフォンにメッセージも送ったが、既読になるものの返事が無い。
「……瑠香ちゃん、今、何処にいるんだろ……」
そして、スマートフォンに入っている過去の写真を遡り、瑠香と一緒に撮った写真を眺めていく。
「……何があったのかな……?」
小学生の時に瑠香が転校してきて仲良くなり、中学もよく一緒に過ごした。しかし、中学校を卒業する少し前から瑠香の様子がおかしいことに気付く。それまではよく笑っていたのに、あまり笑わなくなったこと。そして、時々見せる辛そうな表情……。
「……あの時もなんであんなこと言ったんだろう……?」
明美があの時のことを思い出し、ポツリと呟く。
あの時――――。
「明美ちゃん、時間はまだ早いしもう少し遊ぼうよ!」
瑠香がそう言って、そろそろ夕飯の時間だからと言って帰る明美を引き留める。
「でも、瑠香ちゃんのところもそろそろ夕飯の時間でしょう?大丈夫なの?」
明美がそう答える。
時間は夕方の六時半を回っていた。明美のところは夕飯の時間が大体決まっており、七時ごろには夕飯になる。それは、瑠香のところもそれくらいなので、いつもならこの時間には家に帰っている。
「せっかく街まで来たんだからもうちょっと遊ぼうよ!大丈夫だよ!ね?ね?」
明美はその言葉に悩んだものの、あまり来ることのできない場所に遊びに来ているからもう少し遊びたいという気持ちがあったので、その時はもう少し遊んで帰ることにした。
しばらく遊んで、明美が時計を見ると夜の七時半を過ぎてしまったので慌てて声を上げる。
「瑠香ちゃん!大変!!もう七時半過ぎてる!!帰らないと怒られちゃうよ!!」
「大丈夫だよ!もう少し遊ぼ!!」
瑠香がそう笑顔で言葉を綴る。
「流石に遅くなっちゃうよ!お母さんに怒られちゃう!!」
明美がそう言って「帰ろう」と瑠香を促す。
「お願い……もうちょっとだけ……もうちょっとだけ……だか……ら……」
瑠香がそう言葉を綴りながら涙を流す。
「瑠香ちゃん……?」
瑠香の様子で家に帰りたくない理由があるのかもしれないと感じるが、それ以上に母親に怒られるのが怖かったので、瑠香を説得して家に帰ってきた。
そして、次の日。
明美が学校に行くと、瑠香の表情は暗く闇を湛えているような顔をしていた。
「瑠香ちゃん?!大丈夫?!」
明美が慌てて瑠香に駆け寄ってそう声を掛ける。
「……うん」
瑠香が力なく答える。
「やっぱり、遅くまで遊んでて瑠香ちゃんも怒られたの?」
明美がそう言葉を綴る。
昨日、明美は家に帰り着くと、母親に物凄い怒られてしまった。「遅い時間まで遊んでいたら危ないでしょう!」と、叱られて当分は街に行くことを禁止されてしまった。
「……まぁ、そんな感じ」
瑠香がそう答える。
(瑠香ちゃんのお母さんってそんなに怒る人だったっけ??)
明美が心の中でそう呟く。
瑠香の母親には何度も会った事があるが、どちらかと言うと穏やかな人でそこまで叱るようなイメージが無かった。
(……今考えれば、あの時帰りたくなかったのは何か大きな理由があったのかも知れなかったな……)
明美がその頃を思い出しながら写真を眺めていく。
あの後の次の日、瑠香が学校に来た時、様子がおかしかったのも叱られたのではなく、別の理由だったかもしれない。それを、勝手に夜遅くまで遊んで怒られたと勝手に解釈して、何があったのかを聞かなかった。
(あの時、ちゃんと話を聞いてあげるべきだったな……)
明美がそう心で呟き、ため息を吐く。
その時だった。
――――コンコンコン……。
「はーい」
部屋がノックされたので明美が返事をする。
「警察の人が来ているんだけど……」
「はぁ……はぁ……はぁ……」
瑠香が夢を見て飛び起きる。
「……お姉ちゃん?どうしたの?」
隣で寝ていた裕二が瑠香の声で目を覚ましたのか、ぼんやりとした声でそう言葉を掛ける。
「……ごめん……大丈夫……」
瑠香が息を切らしながらそう言葉を綴る。
「お姉ちゃん……?」
裕二が何を謝っているのかが分からなくてそう声を掛ける。
「ごめんね、起こしちゃって……。大丈夫だからゆっくり寝るといいよ」
瑠香がそう言って裕二の頭を撫でる。裕二はコクンと頷くと、また目を閉じて眠りについた。
(……あの時の……)
瑠香がそう心で呟く。
(……ずっと、こんな風に苦しむのかな……)
瑠香が苦しみながらそう心で呟く。目に涙を溜めて、あの時の事を考える。
(どうして……私……)
その事を考えれば考えるほど、涙が溢れてくる。
(過去は……消えない……。起こってしまったことは……消せない……)
瑠香の心がグルグルと渦巻く。
そして、声を出さないように涙を流し続けた。
「……瑠香ちゃん、一体何を言いたかったかな……?」
奏がそうぽつりと呟く。
先日の瑠香が言いかけた話が気になっているが、瑠香の瞳から恐怖が垣間見れた。その瞳を見て、とてつもない苦しみを抱えていることが分かる。
それがいったい何なのか……?
考えてみるものの、それは瑠香にしか分からない。古賀から聞いた話で「もしかしたら」と言う考えがあるが、必ずしもそれは絶対ではない。そして、瑠香はこれからどうなっていくのかをすごく不安に感じている……。
「……何とか助けてあげたいな」
誰もいない特殊捜査室で奏がそう呟く。
今日は透と紅蓮、槙の三人は元樹の過去について調べるために外に行っている。冴子も今は「ちょっと行ってくる」と言って捜査室を出て行った。奏は本山に急遽呼ばれる可能性があるので、ここで待機することになっていた。
――――カタカタカタカタ……。
待機している間に渡された仕事をパソコンを使って打ち込んでいく。しかし、瑠香の事が気になり、作業が上手く進まない。
――――カタカタカタカタ……カタ……。
「はぁ~……」
ため息が漏れる。
瑠香の苦しみを癒すことが出来たらと考えてしまう。
「次はいつ面会できるかな……」
次に瑠香に会える日がいつなのだろうと考えてしまい、与えられた仕事が上手く手に付かない。
――――ガチャ。
「はぁ~い♪奏ちゃん、作業は進んでる?」
冴子がそう言いながら特殊捜査室の扉を開ける。
「あ……お帰りなさい……」
奏が冴子にそう声を掛ける。
「元気ないわねぇ~。らしくないわよ!」
冴子がそう言いながら奏の肩を叩く。
「何を思い悩んでいるか知らないけど、いつでも笑顔を心がけなさい♪そんな顔をしていたら気持ちも暗くなるわよ?」
冴子が優しい声でそう言葉を綴る。
「……そうでうね。……はい!元気出します!」
奏が「こんなんじゃダメだ」と感じ、笑顔を作ってそう言葉を綴る。
「その意気よ♪」
「はい!!」
「よし!じゃあ、持ってきた書類の整理に取り掛かるわよ!」
冴子がそう言って、奏はその書類に取り掛かっていった。
「……瑠香の交友関係を洗ったら、この子が浮上した」
本山が一枚の写真を見せながらそう言葉を発する。
ここは本山の率いる捜査室だ。その場に杉原だけではなく、透、紅蓮、槙もいる。
「名前は倉林 明美。瑠香とは小学校からの友人らしい。とりあえず、この子に話を聞いてみようと思う」
本山がそう言葉を綴る。
「誰がこの子に話を聞きますか?」
杉原がそう言葉を発する。
大人がぞろぞろと明美に会いに行ったら、明美は恐縮する恐れがある。誰が話を聞きに行くか悩むが透はまず大丈夫だろうという事になる。それに杉原を付けるかどうかを思案している時だった。
「……奏ちゃんを連れていった方がいいんじゃないんですか?」
紅蓮がそう口を開く。
「奏ちゃんの方が適任だと思いますよ?」
「……確かにそうかもしれないですね」
紅蓮の言葉に杉原がそう答える。
「……じゃあ、結城と水無月でこの子に話を聞いてみてくれ」
「分かりました」
本山の言葉に透がそう返事をした。
「……瑠香ちゃん、大丈夫かな……?」
明美が自宅の部屋でそう呟く。
あの事件が起こって以来、瑠香と連絡が取れなくなってしまった。瑠香のスマートフォンにメッセージも送ったが、既読になるものの返事が無い。
「……瑠香ちゃん、今、何処にいるんだろ……」
そして、スマートフォンに入っている過去の写真を遡り、瑠香と一緒に撮った写真を眺めていく。
「……何があったのかな……?」
小学生の時に瑠香が転校してきて仲良くなり、中学もよく一緒に過ごした。しかし、中学校を卒業する少し前から瑠香の様子がおかしいことに気付く。それまではよく笑っていたのに、あまり笑わなくなったこと。そして、時々見せる辛そうな表情……。
「……あの時もなんであんなこと言ったんだろう……?」
明美があの時のことを思い出し、ポツリと呟く。
あの時――――。
「明美ちゃん、時間はまだ早いしもう少し遊ぼうよ!」
瑠香がそう言って、そろそろ夕飯の時間だからと言って帰る明美を引き留める。
「でも、瑠香ちゃんのところもそろそろ夕飯の時間でしょう?大丈夫なの?」
明美がそう答える。
時間は夕方の六時半を回っていた。明美のところは夕飯の時間が大体決まっており、七時ごろには夕飯になる。それは、瑠香のところもそれくらいなので、いつもならこの時間には家に帰っている。
「せっかく街まで来たんだからもうちょっと遊ぼうよ!大丈夫だよ!ね?ね?」
明美はその言葉に悩んだものの、あまり来ることのできない場所に遊びに来ているからもう少し遊びたいという気持ちがあったので、その時はもう少し遊んで帰ることにした。
しばらく遊んで、明美が時計を見ると夜の七時半を過ぎてしまったので慌てて声を上げる。
「瑠香ちゃん!大変!!もう七時半過ぎてる!!帰らないと怒られちゃうよ!!」
「大丈夫だよ!もう少し遊ぼ!!」
瑠香がそう笑顔で言葉を綴る。
「流石に遅くなっちゃうよ!お母さんに怒られちゃう!!」
明美がそう言って「帰ろう」と瑠香を促す。
「お願い……もうちょっとだけ……もうちょっとだけ……だか……ら……」
瑠香がそう言葉を綴りながら涙を流す。
「瑠香ちゃん……?」
瑠香の様子で家に帰りたくない理由があるのかもしれないと感じるが、それ以上に母親に怒られるのが怖かったので、瑠香を説得して家に帰ってきた。
そして、次の日。
明美が学校に行くと、瑠香の表情は暗く闇を湛えているような顔をしていた。
「瑠香ちゃん?!大丈夫?!」
明美が慌てて瑠香に駆け寄ってそう声を掛ける。
「……うん」
瑠香が力なく答える。
「やっぱり、遅くまで遊んでて瑠香ちゃんも怒られたの?」
明美がそう言葉を綴る。
昨日、明美は家に帰り着くと、母親に物凄い怒られてしまった。「遅い時間まで遊んでいたら危ないでしょう!」と、叱られて当分は街に行くことを禁止されてしまった。
「……まぁ、そんな感じ」
瑠香がそう答える。
(瑠香ちゃんのお母さんってそんなに怒る人だったっけ??)
明美が心の中でそう呟く。
瑠香の母親には何度も会った事があるが、どちらかと言うと穏やかな人でそこまで叱るようなイメージが無かった。
(……今考えれば、あの時帰りたくなかったのは何か大きな理由があったのかも知れなかったな……)
明美がその頃を思い出しながら写真を眺めていく。
あの後の次の日、瑠香が学校に来た時、様子がおかしかったのも叱られたのではなく、別の理由だったかもしれない。それを、勝手に夜遅くまで遊んで怒られたと勝手に解釈して、何があったのかを聞かなかった。
(あの時、ちゃんと話を聞いてあげるべきだったな……)
明美がそう心で呟き、ため息を吐く。
その時だった。
――――コンコンコン……。
「はーい」
部屋がノックされたので明美が返事をする。
「警察の人が来ているんだけど……」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
友よ、お前は何故死んだのか?
河内三比呂
ミステリー
「僕は、近いうちに死ぬかもしれない」
幼い頃からの悪友であり親友である久川洋壱(くがわよういち)から突如告げられた不穏な言葉に、私立探偵を営む進藤識(しんどうしき)は困惑し嫌な予感を覚えつつもつい流してしまう。
だが……しばらく経った頃、仕事終わりの識のもとへ連絡が入る。
それは洋壱の死の報せであった。
朝倉康平(あさくらこうへい)刑事から事情を訊かれた識はそこで洋壱の死が不可解である事、そして自分宛の手紙が発見された事を伝えられる。
悲しみの最中、朝倉から提案をされる。
──それは、捜査協力の要請。
ただの民間人である自分に何ができるのか?悩みながらも承諾した識は、朝倉とともに洋壱の死の真相を探る事になる。
──果たして、洋壱の死の真相とは一体……?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
旧校舎のフーディーニ
澤田慎梧
ミステリー
【「死体の写った写真」から始まる、人の死なないミステリー】
時は1993年。神奈川県立「比企谷(ひきがやつ)高校」一年生の藤本は、担任教師からクラス内で起こった盗難事件の解決を命じられてしまう。
困り果てた彼が頼ったのは、知る人ぞ知る「名探偵」である、奇術部の真白部長だった。
けれども、奇術部部室を訪ねてみると、そこには美少女の死体が転がっていて――。
奇術師にして名探偵、真白部長が学校の些細な謎や心霊現象を鮮やかに解決。
「タネも仕掛けもございます」
★毎週月水金の12時くらいに更新予定
※本作品は連作短編です。出来るだけ話数通りにお読みいただけると幸いです。
※本作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※本作品の主な舞台は1993年(平成五年)ですが、当時の知識が無くてもお楽しみいただけます。
※本作品はカクヨム様にて連載していたものを加筆修正したものとなります。
パラダイス・ロスト
真波馨
ミステリー
架空都市K県でスーツケースに詰められた男の遺体が発見される。殺された男は、県警公安課のエスだった――K県警公安第三課に所属する公安警察官・新宮時也を主人公とした警察小説の第一作目。
※旧作『パラダイス・ロスト』を加筆修正した作品です。大幅な内容の変更はなく、一部設定が変更されています。旧作版は〈小説家になろう〉〈カクヨム〉にのみ掲載しています。
ARIA(アリア)
残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……
母からの電話
naomikoryo
ミステリー
東京の静かな夜、30歳の男性ヒロシは、突然亡き母からの電話を受け取る。
母は数年前に他界したはずなのに、その声ははっきりとスマートフォンから聞こえてきた。
最初は信じられないヒロシだが、母の声が語る言葉には深い意味があり、彼は次第にその真実に引き寄せられていく。
母が命を懸けて守ろうとしていた秘密、そしてヒロシが知らなかった母の仕事。
それを追い求める中で、彼は恐ろしい陰謀と向き合わなければならない。
彼の未来を決定づける「最後の電話」に込められた母の思いとは一体何なのか?
真実と向き合うため、ヒロシはどんな犠牲を払う覚悟を決めるのか。
最後の母の電話と、選択の連続が織り成すサスペンスフルな物語。
幽子さんの謎解きレポート~しんいち君と霊感少女幽子さんの実話を元にした本格心霊ミステリー~
しんいち
キャラ文芸
オカルト好きの少年、「しんいち」は、小学生の時、彼が通う合気道の道場でお婆さんにつれられてきた不思議な少女と出会う。
のちに「幽子」と呼ばれる事になる少女との始めての出会いだった。
彼女には「霊感」と言われる、人の目には見えない物を感じ取る能力を秘めていた。しんいちはそんな彼女と友達になることを決意する。
そして高校生になった二人は、様々な怪奇でミステリアスな事件に関わっていくことになる。 事件を通じて出会う人々や経験は、彼らの成長を促し、友情を深めていく。
しかし、幽子にはしんいちにも秘密にしている一つの「想い」があった。
その想いとは一体何なのか?物語が進むにつれて、彼女の心の奥に秘められた真実が明らかになっていく。
友情と成長、そして幽子の隠された想いが交錯するミステリアスな物語。あなたも、しんいちと幽子の冒険に心を躍らせてみませんか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる