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その11 映画を観る日のポップコーン
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「桜さん、明日は空いてますか? 良かったら、僕と一緒に家でDVD観ません?」
週末を前にしたその晩、夕飯の席で秋くんがお誘いをかけてきた。
とくに予定もなかったわたしは、二つ返事で了解した。
「秋くん、観たいものがあるの? そうだったら、今夜のうちにレンタルショップに行って借りてきたほうがいいと思うんだけど」
「あ、もう借りてきてます」
「……わたしの趣味に合うやつ?」
「合わなそうだったら、いまから別のを借りに行きますけど……どうです?」
と言って見せてくれた映画のタイトルは、春先に流行ったメジャーな洋画作品だった。
「あっ、これタイミングが合わなくて、ちょうど観ていなかったやつ! ……え、秋くん、そのことを憶えていたの?」
「ええ……今日、たまたまレンタルショップに入ってみたら新作で出ているのを見つけて、そういえば桜さんが、上映終了しちゃったと嘆いていたのがこれだったなぁ……と思い出しまして」
「そっかそっか。なんか嬉しいよぅ」
手に取ったDVDのパッケージを見ているだけで、嬉しさが込み上げてくる。オンタイムで一人映画館しなくてよかった。
「……ねえ、いまから観るのは?」
「桜さん、いつもドラマ観てませんでした?」
「あ、そうだった」
一瞬忘れるくらいの興味ではあるけれど、観なかったら観なかったで後々もやもやしそうだ。
「……うん。映画は明日、ゆっくり観る」
「はい。じゃあ僕は、今夜のうちに宿題を済ませておきます」
こういう発言を聞くと、秋くんが学生なんだということを思い出す。
「いつもありがとうね。勉強あるのに家事も――ん」
喋っている途中の唇を、伸びてきた秋くんの指がむにっと押した。
「桜さんはいつもそう言ってくれますけど、あんまり言いすぎないでください」
「……なんで?」
唇に触れられたまま小声で問うと、秋くんはくすぐったそうに目を細めて言った。
「僕のほうがずっと、桜さんに感謝しているからです」
「え……わたし、そんなに感謝されることしてる?」
「はい。してますよ、それはもう」
「えー……なんか、はぐらかされている気がする……」
「はぐらかしてませんよ――ああ、そろそろお風呂に行ってきたほうがいいんじゃありません? ドラマ、間に合わなくなっちゃいますよ」
「あ、本当だ……って、やっぱりはぐらかされているよね?」
「あはは」
「もう!」
秋くんの笑顔には、誤魔化されてくださいね、と描いてあったので、わたしは大袈裟に鼻息を鳴らして立ち上がることで会話の終わりを宣言して、お風呂に入る準備へと向かったのだった。
●
次の日、平日よりも遅めの朝食を摂った後、それぞれに雑事を終わらせて、居間に集合したのがお昼の少し前。
「さて、と……観ますか」
「うん」
わたしと秋くんは、ぎりぎり二人掛けできる大きさのソファに並んで腰を下ろす。
ソファの前には、ちょうどわたしと秋くんの真ん中の位置に背もたれのない四角い椅子のようなサイドテーブルが置いてあって、そこにポップコーンが山盛りになった大皿が載せられていた。
「映画と言えばポップコーンですよね」
「これ、もしかして手作り?」
「もちろん」
「わぁ……ポップコーンって作れるんだ……あっ、何かに似ていると思ったら、雛あられだ!」
「あぁ、言われてみると似ていますね。全然、意識してませんでした」
わたしがポップコーンを早速摘まんでいる横で、秋くんはリモコンを操作してDVDを再生させる。カーテンを閉めた薄暗い室内に映画が流れ始めると、どちらともなく押し黙る。テレビから流れてくる音の他には、ポップコーンを摘まむボソボソした音がときどき聞こえるのみになる。
静かすぎて、ちゃんと秋くんがいるのか気になってしまい、つい横目で隣を見てしまう。
もちろん、秋くんはそこにいる。ポップコーンをもそもそと頬張りながら、テレビ画面に視線を注いでいる。一緒に暮らしていても、こんなに近くで横顔を見る機会なんてそうそうないから、ついつい何度も見てしまう。
薄暗い中、テレビ画面からの光で正面から照らされている横顔は、いつもより大人びて見える。いや、秋くんは普段から大人びているから、精悍に見える、というほうが正しいのかな。
「――えっ」
「あっ」
じっと横顔を見ていたら、ふいに横目を投げてきた秋くんとばっちり目が合った。
お互いに驚いて、バチッと静電気が走ったみたいに目を逸らしてしまう。
「……ごめん」
「いえ……」
小声で交わす言葉も、なぜか恥ずかしい。
いまさらこのくらいのことで……と思うのに、心臓はままならないものだ。
――と、映画が始まってすぐは、このようなやりともあったけれど、ストーリーが進むにつれて、わたしも秋くんも映画に集中していった。
映画館で上映中は話題になっていただけあって、小粋なやり取りから手に汗握るアクションシーンまで、飽きる暇がないほど畳み掛けてくる。
おかげで秋くんとの間に生まれた甘酸っぱい気まずさを忘れて、映画に没頭することができた。
そして訪れたラストは、ヒーローとヒロインの濃厚なキスシーンだ。
――ああ、そうだ。確か、このラストシーンも話題になっていたのだった。
画面の中のイケメン俳優と美人女優は、もうなんかこれ未成年が見てもいいのか、ってくらいに濃厚なやつをぶちかましている。しかも、十秒や二十秒の話ではない。カメラをいくつも切り替えて、三分くらいひたすらだ。
いや、ここまでのストーリーで気持ちを通わせあった二人が最後に愛を確かめ合うシーンなのだから、ストーリーの上で意味のあるキスシーンだとは分かる。でもその上で言いたい――長いよ!
こんな、明らかに舌を入れあって、吹き替えの声優さんが「んむ、んむ」とご飯を頬張るみたいな音をさせながらキスしている映像を、秋くんと隣り合って見せられているわたしの身にもなってもらいたい。というか、これを映画館で観たひとたちはどう思ったのだ? 「映画だし、べつに」で淡々と済ませられるひとばかりではないよね?
あぁ……駄目、間が持たない。
何か他のことを――そうだ、ポップコーン食べよう。
そう思って、大皿に手を伸した。
「あ――」
「あっ」
大皿にはもうポップコーンが残っていなくて、その代わりに触れたのは、秋くんの指だった。
反射的に振り向いたら、わたしと同じように大皿へと手を伸している秋くんと目が合った。
「……」
「……」
画面の中のキスシーンはちょうど終わったみたいだ。でも、わたしたちの視線は外れない。むしろ、吸い寄せられていく。
わたしはソファの左側に座っていて、秋くんは右側に座っている。だから、ポップコーンを取ろうとしてお互いが右手を伸すと、わたしは真っ直ぐに、秋くんはわたしのほうに腰を捻りながらになる。その体勢で目が合ったので、まるで秋くんがわたしの顔を正面から覗き込もうとしているみたいだった。
「……っ」
どちらの喉が鳴った音なのか、分からない。
だって気がつけば、それくらい秋くんの顔が近くにあったから。
目と目が合ったまま、鼻先がくっつきそうになる。
あ――秋くんが少し首を傾げた。
だから、鼻と鼻がぶつかるのは避けられたけれど、今度は唇と唇が触れ合って――
――ピンポーン。
「……」
「……」
ピーンポーン。
玄関のチャイムが鳴っている。
来客の予定はないから、きっと宅配便だ。
「玄関、出ないと……だよね」
わたしはどうにか囁き声を搾り出し、できるだけ静かに、でも速やかに身体を離していく。
「――あっ」
秋くんが無言で、立ち上がろうとしていたわたしの腕を掴み、ぐいっと引き寄せた。
急なことに思わず声を漏らしたわたしの唇を、
「んむっ……!?」
秋くんの唇が塞いだ――塞いだのだと思う。
それは一秒未満のことで、触れたと思ったときにはもう、秋くんはソファにへたりと崩れたわたしの代わりに立ち上がり、玄関のほうへと向かって歩き出していた。
「あ……秋くん……ずるいよ、こういうの……」
へたりこんだわたしには、掠れた声で呻くことしかできなかった。
いつの間にか映画は終わっていた。
● ● ●
■ カラフルポップコーン
ポップコーン種を炒って作ったポップコーンに、各種の味付けをして盛り合わせる。
今回は生姜キャラメル、チョコチーズ、蜂蜜、辛子バターの四種。
ビーツパウダーがあればピンク色のも作れて、もっとカラフルだったのに。
――だそうです。
ただのポップコーンだと思ったら、わりと手間がかかっていました。
ピンクがあれば、もっと雛あられっぽかったかも。
甘いのと甘辛いのとのコンボで、止まらない止められない味でした(*´꒳`*)
……ガーリックバターではなく辛子バターだったのは、最初からキスするつもりだったから……だったりして(*/∇\*)
週末を前にしたその晩、夕飯の席で秋くんがお誘いをかけてきた。
とくに予定もなかったわたしは、二つ返事で了解した。
「秋くん、観たいものがあるの? そうだったら、今夜のうちにレンタルショップに行って借りてきたほうがいいと思うんだけど」
「あ、もう借りてきてます」
「……わたしの趣味に合うやつ?」
「合わなそうだったら、いまから別のを借りに行きますけど……どうです?」
と言って見せてくれた映画のタイトルは、春先に流行ったメジャーな洋画作品だった。
「あっ、これタイミングが合わなくて、ちょうど観ていなかったやつ! ……え、秋くん、そのことを憶えていたの?」
「ええ……今日、たまたまレンタルショップに入ってみたら新作で出ているのを見つけて、そういえば桜さんが、上映終了しちゃったと嘆いていたのがこれだったなぁ……と思い出しまして」
「そっかそっか。なんか嬉しいよぅ」
手に取ったDVDのパッケージを見ているだけで、嬉しさが込み上げてくる。オンタイムで一人映画館しなくてよかった。
「……ねえ、いまから観るのは?」
「桜さん、いつもドラマ観てませんでした?」
「あ、そうだった」
一瞬忘れるくらいの興味ではあるけれど、観なかったら観なかったで後々もやもやしそうだ。
「……うん。映画は明日、ゆっくり観る」
「はい。じゃあ僕は、今夜のうちに宿題を済ませておきます」
こういう発言を聞くと、秋くんが学生なんだということを思い出す。
「いつもありがとうね。勉強あるのに家事も――ん」
喋っている途中の唇を、伸びてきた秋くんの指がむにっと押した。
「桜さんはいつもそう言ってくれますけど、あんまり言いすぎないでください」
「……なんで?」
唇に触れられたまま小声で問うと、秋くんはくすぐったそうに目を細めて言った。
「僕のほうがずっと、桜さんに感謝しているからです」
「え……わたし、そんなに感謝されることしてる?」
「はい。してますよ、それはもう」
「えー……なんか、はぐらかされている気がする……」
「はぐらかしてませんよ――ああ、そろそろお風呂に行ってきたほうがいいんじゃありません? ドラマ、間に合わなくなっちゃいますよ」
「あ、本当だ……って、やっぱりはぐらかされているよね?」
「あはは」
「もう!」
秋くんの笑顔には、誤魔化されてくださいね、と描いてあったので、わたしは大袈裟に鼻息を鳴らして立ち上がることで会話の終わりを宣言して、お風呂に入る準備へと向かったのだった。
●
次の日、平日よりも遅めの朝食を摂った後、それぞれに雑事を終わらせて、居間に集合したのがお昼の少し前。
「さて、と……観ますか」
「うん」
わたしと秋くんは、ぎりぎり二人掛けできる大きさのソファに並んで腰を下ろす。
ソファの前には、ちょうどわたしと秋くんの真ん中の位置に背もたれのない四角い椅子のようなサイドテーブルが置いてあって、そこにポップコーンが山盛りになった大皿が載せられていた。
「映画と言えばポップコーンですよね」
「これ、もしかして手作り?」
「もちろん」
「わぁ……ポップコーンって作れるんだ……あっ、何かに似ていると思ったら、雛あられだ!」
「あぁ、言われてみると似ていますね。全然、意識してませんでした」
わたしがポップコーンを早速摘まんでいる横で、秋くんはリモコンを操作してDVDを再生させる。カーテンを閉めた薄暗い室内に映画が流れ始めると、どちらともなく押し黙る。テレビから流れてくる音の他には、ポップコーンを摘まむボソボソした音がときどき聞こえるのみになる。
静かすぎて、ちゃんと秋くんがいるのか気になってしまい、つい横目で隣を見てしまう。
もちろん、秋くんはそこにいる。ポップコーンをもそもそと頬張りながら、テレビ画面に視線を注いでいる。一緒に暮らしていても、こんなに近くで横顔を見る機会なんてそうそうないから、ついつい何度も見てしまう。
薄暗い中、テレビ画面からの光で正面から照らされている横顔は、いつもより大人びて見える。いや、秋くんは普段から大人びているから、精悍に見える、というほうが正しいのかな。
「――えっ」
「あっ」
じっと横顔を見ていたら、ふいに横目を投げてきた秋くんとばっちり目が合った。
お互いに驚いて、バチッと静電気が走ったみたいに目を逸らしてしまう。
「……ごめん」
「いえ……」
小声で交わす言葉も、なぜか恥ずかしい。
いまさらこのくらいのことで……と思うのに、心臓はままならないものだ。
――と、映画が始まってすぐは、このようなやりともあったけれど、ストーリーが進むにつれて、わたしも秋くんも映画に集中していった。
映画館で上映中は話題になっていただけあって、小粋なやり取りから手に汗握るアクションシーンまで、飽きる暇がないほど畳み掛けてくる。
おかげで秋くんとの間に生まれた甘酸っぱい気まずさを忘れて、映画に没頭することができた。
そして訪れたラストは、ヒーローとヒロインの濃厚なキスシーンだ。
――ああ、そうだ。確か、このラストシーンも話題になっていたのだった。
画面の中のイケメン俳優と美人女優は、もうなんかこれ未成年が見てもいいのか、ってくらいに濃厚なやつをぶちかましている。しかも、十秒や二十秒の話ではない。カメラをいくつも切り替えて、三分くらいひたすらだ。
いや、ここまでのストーリーで気持ちを通わせあった二人が最後に愛を確かめ合うシーンなのだから、ストーリーの上で意味のあるキスシーンだとは分かる。でもその上で言いたい――長いよ!
こんな、明らかに舌を入れあって、吹き替えの声優さんが「んむ、んむ」とご飯を頬張るみたいな音をさせながらキスしている映像を、秋くんと隣り合って見せられているわたしの身にもなってもらいたい。というか、これを映画館で観たひとたちはどう思ったのだ? 「映画だし、べつに」で淡々と済ませられるひとばかりではないよね?
あぁ……駄目、間が持たない。
何か他のことを――そうだ、ポップコーン食べよう。
そう思って、大皿に手を伸した。
「あ――」
「あっ」
大皿にはもうポップコーンが残っていなくて、その代わりに触れたのは、秋くんの指だった。
反射的に振り向いたら、わたしと同じように大皿へと手を伸している秋くんと目が合った。
「……」
「……」
画面の中のキスシーンはちょうど終わったみたいだ。でも、わたしたちの視線は外れない。むしろ、吸い寄せられていく。
わたしはソファの左側に座っていて、秋くんは右側に座っている。だから、ポップコーンを取ろうとしてお互いが右手を伸すと、わたしは真っ直ぐに、秋くんはわたしのほうに腰を捻りながらになる。その体勢で目が合ったので、まるで秋くんがわたしの顔を正面から覗き込もうとしているみたいだった。
「……っ」
どちらの喉が鳴った音なのか、分からない。
だって気がつけば、それくらい秋くんの顔が近くにあったから。
目と目が合ったまま、鼻先がくっつきそうになる。
あ――秋くんが少し首を傾げた。
だから、鼻と鼻がぶつかるのは避けられたけれど、今度は唇と唇が触れ合って――
――ピンポーン。
「……」
「……」
ピーンポーン。
玄関のチャイムが鳴っている。
来客の予定はないから、きっと宅配便だ。
「玄関、出ないと……だよね」
わたしはどうにか囁き声を搾り出し、できるだけ静かに、でも速やかに身体を離していく。
「――あっ」
秋くんが無言で、立ち上がろうとしていたわたしの腕を掴み、ぐいっと引き寄せた。
急なことに思わず声を漏らしたわたしの唇を、
「んむっ……!?」
秋くんの唇が塞いだ――塞いだのだと思う。
それは一秒未満のことで、触れたと思ったときにはもう、秋くんはソファにへたりと崩れたわたしの代わりに立ち上がり、玄関のほうへと向かって歩き出していた。
「あ……秋くん……ずるいよ、こういうの……」
へたりこんだわたしには、掠れた声で呻くことしかできなかった。
いつの間にか映画は終わっていた。
● ● ●
■ カラフルポップコーン
ポップコーン種を炒って作ったポップコーンに、各種の味付けをして盛り合わせる。
今回は生姜キャラメル、チョコチーズ、蜂蜜、辛子バターの四種。
ビーツパウダーがあればピンク色のも作れて、もっとカラフルだったのに。
――だそうです。
ただのポップコーンだと思ったら、わりと手間がかかっていました。
ピンクがあれば、もっと雛あられっぽかったかも。
甘いのと甘辛いのとのコンボで、止まらない止められない味でした(*´꒳`*)
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