こんなゲーム実況が観たい。

Merle

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●その4. ロリ爆乳二人がTPSでネット対戦

4-3.

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 戦場であるコンテナ埠頭に降り立った千黒アバターを、プレイヤーである鈴はすぐさま倉庫内へ逃がそうとする。初戦の経験から、倉庫内が一番、見通しと遮蔽を確保できると学んだからだ。

「鈴、いい? こーなったらもー死んじゃ駄目だかんな!」
「うるせー! 今更四の五の言うなやーっ!」

 初期スポーン位置が良かったのもあって、千黒アバターはマップ右半分に「三」の字で並ぶ倉庫三棟のうち、マップ下側倉庫に転がり込むことに成功した。

「よしっ、あとは慎重に……」

 拳を握り締めてゲーム画面に齧り付いている千黒。そんな彼女の言葉がフラグになったのか、いま千黒が入ってきた倉庫表口から他プレイヤーが転がり込んできた。
 このゲームは転がりムーブの最中にガード判定が発生するので、みんな何かっていうと転がっていた。ただし、転がった直後に硬直するので、連発すると先読みで銃撃されるようだった。

「うりゃうりゃーっ!」

 鈴の操作で、千黒アバターは転がり終わった敵アバターを側方上部から蜂の巣にした。
 倉庫の前後にある出入口から入ってすぐの左右壁際には、内壁の二階部分に当たる高さのところをぐるりと伸びた回廊へと上るための階段が設えられている。学校の体育館にありがちな構造だ。
 千黒は表口を入ってすぐの階段を上ったところで、後から入ってくる敵を待ち構えていたのだった。

「よっし、キル! どーよ!?」

 一度の銃撃では仕留めきれなかったけれど、圧倒的優位を取ったのは変わらない。慌ててもう一度転がった相手の起き上がりを、危なげなく始末した。
 どーよっ、と得意げに胸を張る鈴。チャック全開のパーカーから丸出しになっているノーブラ爆乳も、ぶるんっと得意げに弾む。今回はニップレスさえ装備していない完全丸出しなので、パールピンクの乳首もガチで見えている。
 ――まあもっとも、パーカーが全開になった時点で有料フィルタが掛かって、非会員だとゲーム画面以外は真っ黒になっているのだが。

「鈴、上手うま――ああぁッ!!」
「ぎゃあぁッ!!」

 千黒の賛辞を遮るように、千黒アバターが有らぬ方から銃撃された。幸いにも即死ヘッショは免れたので、鈴の反射的な操作でアバターは階段を駆け下りていく(転がるのは平地でないとキャンセルされるようだ)。
 鈴が視界カメラを回すと、裏口から入ってきた他PLがこちらに銃撃しながら突進してきていた。

「なんか殺意たけぇーッ!?」
「あ、そか。鈴がスコア150だから」

 向かってきている相手のスコアは初期値の100。そして、まだ開始早々。つまり、ここで返り討ちにあっても取り返しは利くから、自分よりスコア高い奴にはとりあえず攻めてこう――この相手はそんな感じで動いているのようだった。

「迷惑! けど、負けねーっ!」

 倉庫内には数個のコンテナが散らばっていて、鈴はそのひとつを遮蔽にして応戦を開始する。相手も近くのコンテナに隠れると、端から半身を出して撃ち返してくる。
 膠着状態になったわけだが――

「あ、これ分かった」
「え? ちー、なに?」
「いや……これ、後ろからピチュンってされるやつ――あっ」
「あ、あっ……」

 キルカメラに映ったのは、普通に倉庫表口から入ってきた敵に、完全無防備の後頭部を至近距離からタタタッと銃殺される千黒アバターの姿だった。
 出撃準備画面に戻されたゲーム画面を、二人は口をぽかんと開けた間抜け顔で見つめている。でもすぐに、

「ひゅあっ♡」
「にょおっ♡」

 二人とも開けっ放しの口から吃逆しゃっくりみたいな奇声を上げて、女の子座りのままビクンっと大きく仰け反った。二人にそんなつもりはなかったのだろうけど、それはちょうど腰を前に突き出して、Cストリングがぴたっと吸い付いている無毛すべすべの股間を配信画面に近づけるような所作になっていた。

「おっ、おおぁ……ち、ちー……これ、や、ヤバなぁい……ッ!?」
「うぅっ……だから、あーしは、痒いのをクリに、やんのは止めよ、って……くっ♡ ふぅっ♡」
「ちー、それ、どの口でぇ……っ、っ……ッ♡」
「っつか、鈴。も、始まる。再出撃」

 鈴に画面を見るよう促す千黒は、腰をくいっと突き出しては左右にくねらせる。まるで見えない壁に股間を擦りつけているみたいだ。

「あ、あっ……そか、キルすれば止まる……!」

 前のめりになって意気込む鈴の太ももが、冷蔵庫の扉みたいにパタパタしている。少しでも股間を動かしてクリの痒みを紛らわそうというのだろう。
 ……でもまあ、そんな状態で、初期装備のままの初心者が、いきなりニュータイプに覚醒することはなかった。

「ああぁ! 自爆ってぇーッ!!」
「鈴、馬鹿ぁ!!」

 曲がり角の向こうをクリアリングするつもりで射出した榴弾グレネードが、斜めに跳弾させたつもりで普通にまっすぐ跳ね返ってきたのに気づかなくて吹っ飛んで即死だった。

「で、でも、スイッチ入ってるときに死んでも、マイナスぇしっ、よ、良かったぁ……あっ♡ んっくぅ……ッ♡」
「鈴、それ全然良くねーから……! キルしなきゃ痒いのくすりずっと染みっぱって、これ、普通にヤベぇからぁ……あっあぁ♡ かっ痒ぅううぅッ♡」

 また再出撃を待つことになった。
 じつはこのとき、アバターの兵種を変更することもできるのだけど……チュートリアルが終わった直後の千黒アバターは、基本の突撃兵しかアンロックされていない。なので、予告された次の出撃地点が、現在のスコア上位三名が集まっている地点(激戦区になると予想される地点)から大分離れたところになっていても、狙撃兵になって遠距離から狙うようなことはできない。ひたすら突っ込むのみなのだ。

「ちー……こ、この際、スコアとかどーでもいーからっ、っ……とにっ、とにかくっ、誰かキルしてっ……!」
「分ぁーってる……あっ、うしゃ! おら死ね、うりゃーっ!」

 コンテナ迷路を倉庫のほうへ向けて走っていると、前方に撃ち合いをしている敵二名を発見。鈴は躊躇せずに接近してグレネードを射出。すかさず使用武器を小銃に切り替えて撃ち込むことで、山なりに投射したグレネードに気づかせなくする。
 その目論見は図に当たったどころか、グレネードの爆発でなんと敵二名を同時キルすることに成功した。

「おおぉ! 鈴、すげーっ! ナイスぅ!」
「もっと褒めてぇーっ!」

 喜色満面、欣喜雀躍の二人。パーカーから飛び出した鈴の爆乳は、ばるんっばるんっ♡と奔放に飛び跳ねる。ぴっちりキャミの千黒おっぱいは、ほんのり寄せられた谷間をいっそう寄せるように、むにゅんむにゅんっ♡と波打つ。

「……っても、スイッチオフんなっても痒いのが消えるわけじゃねーのな」

 大喜びしてみたものの、一キルしようと二キルしようと、それまで分泌された痒み汁の効果が消えるわけでもないのに気づいたようで――千黒はキャミおっぱいを二の腕で寄せるように身震いしながら、ぽつりと零した。

「誰だー、こんなクソ条件に設定したやつーっ」

 噛みつくように吐き捨てた鈴も、股間をむずむず、かくかく、小刻みに震わせっぱなしだ。

「そんなことより、いまは死なないことだけ考えよ?」
「ちーが言うなしーっ!」

 とかやっている間にも戦況は進む。
 首尾よく同時二キルした千黒アバターは、うっかりスコア上位に入ってしまったことで他プレイヤーたちから狙われる羽目になってしまい――そこそこ頑張ったけれど、最後は自殺上等の特攻を受けて、相打ちでキルされてしまった。
 ちなみに相打ちの場合、その時点でのお互いのスコアを半分ずつ奪い合うことになる。……まあ、鈴と千黒にはどうでもいいことだ。いまの二人が目指すのは、優勝ではないのだから。

「ああぁ……また始まったぁ……かっ、っ、痒い痒かゆかゆうぅッ♡」
「鈴なんで死んだん鈴なんでなんんぅ――ッ♡」

 キルされたことで再開された、痒み汁の分泌。きっとCストリングをぴったり宛がわれたパイパンまんこの内側では、痒み汁に漬け込まれたクリ豆が赤々と熟したサクランボのようになっているのだろう。

「うあぁっ♡ 辛い痒いヤバいぃ♡ 操作できにゅっ、っ……うぅぁ♡ あっ、んっほあぁ……ッ♡♡」

 鈴は女の子座りのまま中腰になって、おしっこ我慢の限界に挑戦しているみたいに腰と背筋をぎっこんばったん前後させている。コントローラーを取り落しはしていないものの、ゲーム画面内の千黒アバターは無駄に行ったり来たりしている。

「っ……痒いっ掻きたいっ掻きっきっ、っ……ッ♡」

 千黒は女の子座りの股座に両手を突っ込んだポーズで、太ももをひくひくと震わせている。たぶん、思わず股間を掻いてしまわないように、太ももで挟むことで両手を抑えつけているのだろう。そのポーズは股間をカメラから手で隠すものだったけれど、代わりに、二の腕でこれまで以上にむちむちと寄せられることになった乳房の真ん中に走る陰影の深さをカメラに見せつけていた。

「鈴、早く止めて、これ止めて、キル早く、キル、して、キル、早くぅッ!!」
「むむ無理ぃ! こんなんでまともに動かせっかぁ♡ ああっ、痒いのっ♡ お股かゆぅいぃッ♡」

 ……結局、またキルされた。
 それからまた出撃して、今度は運よく漁夫の利で一人倒せたのだけど、直後に漁夫の利で撃ち殺された。

「……ち、ちー、おい。なっ、なんでこんな、かっ、痒いの止まんない仕様に、し、したっ!?」
「あっ、あーし、自分でする、つ、つもりじゃ、な、なかった、しっ!」
「あぁッ!? んじゃ、う、うちがこーして、く、苦しんでるの、見て、笑うつもりだったん!?」
「ごめんんぅ! ごめん、ごめんなさいぃ! 謝るっ、悪趣味でしたっ! ごめんなさいっ、謝るからもー許してぇッ!!」
「許から、うちも許してぇ! これ取ってぇ!!」

 どうやらクリトリスへの痒み責めは、乳首へのそれとは比較にならないほど強烈なもののようだ。二人の泣き喚きっぷりは、前回の「乳首痒いの我慢」よりもずっと酷い。というか、顔がヤバい。二人とも鼻水を啜るのが間に合っていない。夏日の縁側に放置されたアイスのように無残だ。

「あっ、もっ試合終わる! これ、終わったら剥がれんよね!?」
「……」
「えっ、ちー!?」
「ごめん、ビリだと剥がれない設定してんの、ごめんんっ!!」
「ちーの馬鹿ああぁッ!!」

 もしかしたら、早々に「キルするより、されない立ち回り」を意識していたら結果は違ったかもしれないが、一時でも痒みを薄めることを欲して「とにかくキル優先」で動いた結果――千黒アバターは死にまくっていた。スコアは余裕の1だった。1になってからも死んでいるので、1がスコアの最低値なのだろう。要するに、千黒は現在、最下位で確定していた。

「いまからキルとか無理いぃ! ……っくはッ♡ あ、あっ♡ やっ、痒いので、い、ぃ……っくひゅううぅッ♡♡」
「え、鈴イった!? ……って、止まってんし! まだ試合終了じゃねーし、頑張れ! 誰でもいーから、ワンキルでいーから頑張ってーっ!」
「むり……む、むりぃ……いぃっひ♡ イったにょにぃ♡ かいぃの止まーにゃーのおぉッ♡♡」

 ゲーム画面の千黒アバターは完全に棒立ちだ。それでもキルされていないのは、この最終局面でスコア1を狩る意味がないからだ。むしろ、スコア1を狩ろうとして隙を見せたら、他のプレイヤーに狩られるだろう。
 そうして生まれた武装的空白地帯の中心で、千黒アバターは手にした銃を撃つことなく、また誰に撃たれることもなく、終戦を告げる鐘の音を聞いた。鈴の手が滑ったことで映し出された作り物の青空は、どこまでも飛んでいけそうだった。

「あぁ……結局ビリだしぃ……」
「どーすんのさ、これぇ……!」

 鈴がどろどろの顔で千黒をキッと睨む。
 どういう仕組かは分からないけれど、痒みの元凶である下着Cストリングは、ブービー以上の順位を取らないと脱げないようになっているらしい。でも、このまま再戦してもどうせまた最下位になるのは火を見るより明らかだ。

「こーなったらもー、あれしかねーよ……」

 千黒は火の点いた蝋燭のように脂汗をだらだら垂らしながら言った。
 というのに鈴も最初から心当たりがあったらしい。たちまち、涎と鼻水で湿る唇をの字に曲げて苦り切る。

「うぅっ、罰ゲームかよぅ……」
「しゃーねーじゃん。そーゆー仕様なんしーっ!」
「誰のせいじゃーっ!」
「はいはい、あーしのせーでっ……しゅっ♡ うぅっ♡」
「あぁっ……も、辛いぃ……ッ♡」

 口喧嘩するのも辛い状況に、鈴はとうとう宣言した。

「ぎ、ギブアップぅ……!」

 その途端に編集が入って、二人の股間を覆っていたCストリングは、レイヤーを非表示にしたいみたいにパッと消えた。

「あ……」
「ふぁ……」

 二人の口からは安堵の息が漏れた。
 その直後、

「痒い痒い痒ううぅっはああぁッ♡♡ ぎんちいいいぃッ♡♡」
「あびゃああぁッ♡♡ しゅごいしゅごいしゅぎょおおぉッ♡♡」

 二人はもはや言葉にもならない奇声を競うように張り上げながら、自分の陰核クリを掻きたくり始めた。

「きぼちっ♡ きぼっち♡ 気持ちっぎいぃっ♡♡」

 千黒はを連呼しながら中指の爪でガシガシと、クリを下から上へ削り出すように掻き毟る。

「しゅっごぉッ♡ しゅんっごおッ♡ ぉおっおおッ♡♡」

 鈴は親指と中指でクリを左右から抓んで、擦り合わせた指の腹でぎしぎしと摺り潰している。

「きぼっ♡ ぉおっ♡ んおっ♡ きぼちっ、ぎいぃッ♡」
「しゅごっ♡ んぉおッ♡ んおおぉッ♡♡」

 二人に共通しているのは、もはやカメラを忘れてクリ掻きに没頭しているところだ。
 動画映えするように仰け反るとか、大股開きになるとかの配慮もなく、途中からは二人とも突っ伏して芋虫のようになりながら一心不乱にクリを掻く。
 カメラが映しているのは、雪融けを迎えた野山のような二人のぐしょぐしょ顔と、その顔越しに見え隠れする、不規則にびっきゅんびっきゅん跳ねては震える臀部ヒップくらいだ。

「おっ♡ おおぉ……んぁ、動画、撮りっぱぁ……なんか、ちゃんと締めっ、締めないとっ♡ お、おぉッ♡」
「も、もっ、いーから終わろ! おわっ、おわわっ♡ おおっ、おぉッ♡」

 千黒が辛うじて発揮した実況者としての責任感を、鈴は一蹴。それでも千黒は怒るどころか、その言葉が聞きたかった、と口元をふにゃらせる。

「んっ……終わろっ……終わり! 終わりーっ、動画終わりぃ……いっ♡ いっひぃッ♡♡」
「終わりーぃ! またね、おつーっ……ううぁッ♡ またイくイくイくううぅ――ッ♡♡」
「んんっぉおおお――ッ♡♡」

 土下座のように突っ伏して悶え鳴く二人の、終わりなきクリ絶頂マラソンを映しながら、画面はゆっくりとフェードアウトしていった。
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