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「ご、めっ……な、さいっ……」
訊かれたことのほとんどに答えられなかった少女は、青い顔をして俯いていた。
「まあ、記憶がないんなら仕方ないさ。そんなに落ち込むな」
「……あっ……っ……」
少女は何か言おうとして二度ほど息を呑んだけれど、いざ言葉を発しようとしたとき、それを遮ってもっと大きな音が響いた。
少女の腹の音だった。
「あっ、あ……!」
少女が蒼白から一転、顔を真っ赤にして自分の腹を抱えた。腹の音を抑えるつもりだったのだろうが、腹を押したことで、かえって二度目の腹の虫を大きく嘶かせることになった。
「っ……、う……!」
少女は耳まで真っ赤になって、さっきよりも深く俯いてしまう。そんな少女に、クダンは苦笑しながら立ち上がった。
「そういや、丸二日くらい寝っぱなしだったか。すまん、話よりも先に飯だったな。少し待ってろ」
そう言うと、クダンは貯蔵庫へと向かった。そして程なく、片手に丸いものの載った皿を持って戻ってきた。
「すぐに食べられるのが、これしかなかった。口に合えばいいんだが……」
クダンが皿を少女の前に置くと、少女は目を瞠って皿に載っていたものを凝視した。
「あ……、お……」
「こいつは米というものを炊いたものだ。冷蔵していたから悪くはなってないはずだ。まあ、このへんじゃ食うやつもいないから、不味いと思ったら――」
「お……む、すび……!」
少女はクダンの声が耳に入っていない様子で呻くと、皿に載っていた丸いものを――冷やご飯を丸めて塩味を付けただけのおむすびを、手掴みで頬張った。
クダンが呆気に取られるほどの食いつきっぷりだった。
「はは……米の飯がそんなに気に入ったか。けど、二日かそれ以上ぶりの飯なんだ。ゆっくり食え」
「っ……っ……!」
少女はやはりクダンの声など耳に届いていないかのように、手や口元を飯粒だらけにしながら、一心不乱におむすびを食べ続けた。その目元には、うっすらと涙の粒さえ浮かんでいた。
クダンはそっと席を立ち、小屋を出てすぐのところまで引き込んである小川で水を汲んでから戻ってくると、後は静かに少女の食事を見守った。
女性の食事をあまりじろじろ見るのもどうかとは思ったけれど――
「――ん!?」
「ほら、言わんこっちゃない」
食べるのを急ぎすぎて喉を詰まらせた少女の前に、クダンはいま汲んできたばかりの清水が入った湯飲み茶碗を差し出した。
少女は奪うように湯飲みを取って、中の水をぐびりぐびりと嚥下する。
「ん……ふぅ……」
「落ち着いたか。ゆっくり食え」
「あ……ぅ……」
クダンが苦笑すると少女は恥ずかしげに俯いて、少しだけ食べる速度を落とした。
おむすびは三つあったのだが、少女は三つ全てを平らげた。最後には、指に付いた飯粒まできれいに食べ尽くすほどだった。
「全部食ったな」
「あ……ごち、そ……さ、さま……でしたっ」
クダンが冷たいお茶を差し出すと、少女はいまやっと、自分の食べっぷりを見ている相手がいたことを思い出したのか、赤くなった顔を伏せつつ、お茶の入った湯飲みに口を付けた。
食後の一服に頬を緩ませている少女の姿を、クダンは改めて眺める。
年の頃はおそらく十歳前後。発育不良だとしても、十五を超えているということはないだろう。
そう、発育不良だ。それを疑うほど、少女の身体は細く、骨張っていた。スースの話では、彼女は上空から落とされたのだという。おそらく樹木の枝葉が衝撃を和らげてくれたおかげで助かったのだろうけれど、この痩せ細った身体がそんな目に遭っても生命活動を止めずにいたことは、俺がまだスースじゃなかった頃のスースを封印できたことくらい奇跡的なことだった――と、クダンは思う。
――話が逸れた。
お茶を飲んでいる少女の髪は黒。瞳も黒。クダンが知る限り、これは例のないことだった。
クダンがかつて拠っていた国では、髪は金色、明るい茶色あたりが、瞳は明るい緑、青、水色といったあたりが標準的だった。肌の色も白っぽかった。
対していま暮らしているここ、【混沌の森】はもっと温暖な気候に属してるからなのか、この辺りの人間は髪なら焦茶、赤で、瞳は茶、紺、灰あたりが一般的のようだった。肌の色も、こちらの人間はなんとなく黄みがかっている。
もっと暑い土地になると、髪と瞳だけでなく肌の色まで褐色の人々が暮らしているとも言うから、総じて年間の気温が高い土地ほど、人間の色素は濃くなるものらしい。
しかしそれでも、黒髪黒目の人間というものの存在を、クダンは聞いたことがなかった。まして、先に挙げた温度と色素の例で言うなら、黒髪黒目の人間は肌の色も真っ黒でなければおかしいことになる。それなのに、少女の肌はこの辺の人間と同じくらいの黄みがかった色をしていた。
――なお、クダンも北方系の白い肌なのに黒髪黒目なのだけど、この髪と目の色は魔術に起因する後天的なものである。
では、少女もそうなのか? 元は普通の髪と目の色をしていたけれど、何らかの理由で後天的に黒く染まってしまっただけなのか――?
クダンはその辺りのことについても質問していたが、少女は辿々しく「憶えてない、分からない」と言って首を横に振るばかりだった。
訊かれたことのほとんどに答えられなかった少女は、青い顔をして俯いていた。
「まあ、記憶がないんなら仕方ないさ。そんなに落ち込むな」
「……あっ……っ……」
少女は何か言おうとして二度ほど息を呑んだけれど、いざ言葉を発しようとしたとき、それを遮ってもっと大きな音が響いた。
少女の腹の音だった。
「あっ、あ……!」
少女が蒼白から一転、顔を真っ赤にして自分の腹を抱えた。腹の音を抑えるつもりだったのだろうが、腹を押したことで、かえって二度目の腹の虫を大きく嘶かせることになった。
「っ……、う……!」
少女は耳まで真っ赤になって、さっきよりも深く俯いてしまう。そんな少女に、クダンは苦笑しながら立ち上がった。
「そういや、丸二日くらい寝っぱなしだったか。すまん、話よりも先に飯だったな。少し待ってろ」
そう言うと、クダンは貯蔵庫へと向かった。そして程なく、片手に丸いものの載った皿を持って戻ってきた。
「すぐに食べられるのが、これしかなかった。口に合えばいいんだが……」
クダンが皿を少女の前に置くと、少女は目を瞠って皿に載っていたものを凝視した。
「あ……、お……」
「こいつは米というものを炊いたものだ。冷蔵していたから悪くはなってないはずだ。まあ、このへんじゃ食うやつもいないから、不味いと思ったら――」
「お……む、すび……!」
少女はクダンの声が耳に入っていない様子で呻くと、皿に載っていた丸いものを――冷やご飯を丸めて塩味を付けただけのおむすびを、手掴みで頬張った。
クダンが呆気に取られるほどの食いつきっぷりだった。
「はは……米の飯がそんなに気に入ったか。けど、二日かそれ以上ぶりの飯なんだ。ゆっくり食え」
「っ……っ……!」
少女はやはりクダンの声など耳に届いていないかのように、手や口元を飯粒だらけにしながら、一心不乱におむすびを食べ続けた。その目元には、うっすらと涙の粒さえ浮かんでいた。
クダンはそっと席を立ち、小屋を出てすぐのところまで引き込んである小川で水を汲んでから戻ってくると、後は静かに少女の食事を見守った。
女性の食事をあまりじろじろ見るのもどうかとは思ったけれど――
「――ん!?」
「ほら、言わんこっちゃない」
食べるのを急ぎすぎて喉を詰まらせた少女の前に、クダンはいま汲んできたばかりの清水が入った湯飲み茶碗を差し出した。
少女は奪うように湯飲みを取って、中の水をぐびりぐびりと嚥下する。
「ん……ふぅ……」
「落ち着いたか。ゆっくり食え」
「あ……ぅ……」
クダンが苦笑すると少女は恥ずかしげに俯いて、少しだけ食べる速度を落とした。
おむすびは三つあったのだが、少女は三つ全てを平らげた。最後には、指に付いた飯粒まできれいに食べ尽くすほどだった。
「全部食ったな」
「あ……ごち、そ……さ、さま……でしたっ」
クダンが冷たいお茶を差し出すと、少女はいまやっと、自分の食べっぷりを見ている相手がいたことを思い出したのか、赤くなった顔を伏せつつ、お茶の入った湯飲みに口を付けた。
食後の一服に頬を緩ませている少女の姿を、クダンは改めて眺める。
年の頃はおそらく十歳前後。発育不良だとしても、十五を超えているということはないだろう。
そう、発育不良だ。それを疑うほど、少女の身体は細く、骨張っていた。スースの話では、彼女は上空から落とされたのだという。おそらく樹木の枝葉が衝撃を和らげてくれたおかげで助かったのだろうけれど、この痩せ細った身体がそんな目に遭っても生命活動を止めずにいたことは、俺がまだスースじゃなかった頃のスースを封印できたことくらい奇跡的なことだった――と、クダンは思う。
――話が逸れた。
お茶を飲んでいる少女の髪は黒。瞳も黒。クダンが知る限り、これは例のないことだった。
クダンがかつて拠っていた国では、髪は金色、明るい茶色あたりが、瞳は明るい緑、青、水色といったあたりが標準的だった。肌の色も白っぽかった。
対していま暮らしているここ、【混沌の森】はもっと温暖な気候に属してるからなのか、この辺りの人間は髪なら焦茶、赤で、瞳は茶、紺、灰あたりが一般的のようだった。肌の色も、こちらの人間はなんとなく黄みがかっている。
もっと暑い土地になると、髪と瞳だけでなく肌の色まで褐色の人々が暮らしているとも言うから、総じて年間の気温が高い土地ほど、人間の色素は濃くなるものらしい。
しかしそれでも、黒髪黒目の人間というものの存在を、クダンは聞いたことがなかった。まして、先に挙げた温度と色素の例で言うなら、黒髪黒目の人間は肌の色も真っ黒でなければおかしいことになる。それなのに、少女の肌はこの辺の人間と同じくらいの黄みがかった色をしていた。
――なお、クダンも北方系の白い肌なのに黒髪黒目なのだけど、この髪と目の色は魔術に起因する後天的なものである。
では、少女もそうなのか? 元は普通の髪と目の色をしていたけれど、何らかの理由で後天的に黒く染まってしまっただけなのか――?
クダンはその辺りのことについても質問していたが、少女は辿々しく「憶えてない、分からない」と言って首を横に振るばかりだった。
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