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御曹司編
2.とんでもない相部屋だ
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「ありえない」
「ありえなくない」
エディスの頭に顎と手をのせた青年がそう呟いた。自分よりも背の高い男をおぶったまま六階の廊下を歩いているエディスは素っ気なく返す。四階分もこうして運んでやっているのに、なにを文句があるのかと目線が鋭くなる。
「この私を殴ったことに決まっているだろう!?」
「暴れんな、落とすぞ」
「ほら、まただ! 私を誰だと思っているんだ」
人に担がれながら手足をバタつかせる青年を暴れるなと叱咤してから抱え直し、エディスはまた変な奴が来たとため息を吐いた。
「この私って言われても、どの私か分からなかったし」
「なっ、なんだと!?」
嘘だろうと叫び声を上げる青年に、エディスはそんなに顔が知れ渡ってるのか? と些か自分の無知ぶりが恥ずかしくなってくる。
「お前はブラッド家も知らないのか!」
「知ってるよ、俺シュウの友だちだし」
青年はフンと鼻を鳴らし、腕を組んでふんぞり返った。だが、すぐにバランスを崩して落ちそうになったので、腕を振り回しながらエディスの頭を掴む。
「だったら、態度を改めるんだな」
「いやー……割とどうでもいいんだよな」
「ど、どうでもいいだと!?」
ふざけるなとエディスの髪を両手で鷲掴んだ青年が挫いた足を、ジェネアスが引っ張った。歯を食いしばって痛みに耐えた青年が涙目でジェネアスを見下ろすが、一睨みされてぐっと言葉を押し込める。
「ここだ。下りろ」
揺らされ、促された青年は不服そうな顔をしながらも背中から下りた。エディスはズボンのポケットから鍵を取り出し、部屋のドアを開ける。
「あーあ……」
中の様子を見たエディスは肩を下げ、その場にしゃがみこんだ。それに青年はなんだと呟きながら、エディスの後ろから覗き込む。
「綺麗に掃除してあるじゃないか。これなら使ってやってもいいな! これからも頼むぞ」
「そういう問題じゃねえよ」
のん気な声を出す青年をエディスは横目で見ながら吐き出した。
「じゃあどういう問題なんだ」
「ベッドが二つあるだろ」
「え? あ、ああ。そうだな」
青年は首を傾げてエディスの両肩に腕を回してもたれ掛かる。
「それがどうした」
「どうもこうも、俺は元々一人部屋だったんだよ。人と一緒に暮らしたくねえの」
はあ……と気の抜けた声を出す青年にエディスはもういいと零した。ミシアが決めたことだから、もうどうにもならないのだろう。
「入れよ。ここが今日からお前の部屋だ」
親指で部屋の中を差したエディスに、青年は頷く。
「俺はエディス。お前は?」
そう訊ねられると、青年は小馬鹿にしたような笑みを顔に浮かべてハッと息を吐き出す。
「シトラス・ブラッドだ。田舎者」
エディスは目を細めて青年の肩を突いた。すると、青年は後ろによろめいて尻餅をついてしまう。目を白黒させている青年の前をジェネアスの足が通り抜けていく。
「しばらく、廊下で反省するといいッスよ~」
いい気味ッスと言うジェネアスがドアを引き、無情にも部屋のドアが閉めてしまう。とんでもないことになったとしゃがみこんで頭を抱えるエディスの肩を、ジェネアスが慰めるように叩く。
「ちょ、ちょっと! おい、貴様ぁ!?」
悔しさからドアを蹴った青年の叫び声が聞こえたが、返事をする気力が起こらなかった。
「執事にも締め出されたことなんかないのに」
「そりゃ、ソイツはお前の親父に雇われてるからな」
エディスが冷たく返すと、シトラスはぼすっと勢いよく顔を枕に押し付けた。
「あのな。そんなことでへこんでたらこの先やっていけねえぞ」
ふてぶてしいとも鈍いともいえる兄貴とはずいぶん違う。そう思いながらエディスは昨日ミシアから貰った資料を捲る。そんな様子のエディスを、シトラスは枕から顔をずらして、横目で伺う。
「あなたが異常すぎるだけでは?」
「……まあ、そうかもしれないけどな。けど、同室者が身分ばっか拘られたら苦しいだろ」
ペンを机に置いて椅子の背もたれに腕を置いたエディスは、シトラスの方に顔を向ける。
「家柄も大事なんだろうけどな。俺がお前をそれだけで判断して、ブラッド家なのに階段もお上手に歩けないんですね~、お坊ちゃまなのに廊下に十分放置されただけで泣くんだとか一々言われたらやってられないだろ」
さっきの奴はそう言ってただろと頬を膨らませるシトラスに「アイツは特別ブラッド家が嫌いだから」となんの保障にもならないことを伝える。
「俺はお前自身の技量で判断するから、落ち込むなって」
訓練すれば体も強くなるし体力もつくってと宥めると、シトラスはベッドに手を突いて上体を起こした。
「あなたは、」
突然、目を覗き込むようにして見てくるシトラスにたじろぐ。
海でもなく、空でもない、深い色をした目の色。強いて言い表すのならば、電気を消して見た夜空のような深い青。月の光に薄く溶かされた、淡く柔らかな青に近い色だ。神秘的とも取れる色合いに、シトラスの眉が寄っていく。
「……どこかで見た顔なんですよね」
「もっと他に特徴的なとこがあるだろ」
俺のことは気にしなくていいと手を振ったエディスに、シトラスはんんーっと目を閉じる。それから開けると、道に迷った子どものように恐れと悲しさを湛えた――つまりは泣きそうな顔で見てきた。
「あなたは、僕自身を見てくれるんですか?」
エディスの目が瞬く。数秒見つめ合った後、エディスの唇が「ええと……」と困惑の声を漏らす。それを受けたシトラスの顔がかーっと赤くなっていく。そして、日に焼けてもおらず、傷もない美しい手で顔を覆う。
「す、すまない。変なことを言った。忘れ」
「おう、見るよ」
だが、エディスの言葉に手をそろそろと離した。
「お前はお前だからな、シトラス」
シトラスを安心させるように微笑むエディスに、シトラスは思わず頷いてしまう。
「……はい」
「よく見なくても目覚まし時計の数が多い!!」
翌朝、けたたましく鳴るアラームの音に起こされたシトラスは、開口一番そう吠えた。ベッドから飛び出し、まだ深く布団の中に潜っているエディスの頭があるだろう箇所を強く叩く。
だが、なんの反応も返ってこない。盛り上がっているところをぼすぼすと連打すると、ようやく頭だけが出てきた。
「おはようございます」
しかし、目は閉じられていた。シトラスは頬を張ってやろうかと思い手を上げたが、「なんだか、叩くに叩けない顔ですね……」と躊躇った手を下していく。
「最初に見た時も思いましたが、顔だけは天使のようですね」
そう口に出してからシトラスは男相手になにを言っているのかと落ち込む。もう一度そろそろと首を曲げて眺めた健やかな寝顔に、両頬に手を当てる。
「だけど……やっぱり、どこかで見たような気がするんですよねえ? この人」
どこで見たのかは思い出せませんけど、とシトラスは近くにあった目覚まし時計を掴んでエディスの腹辺りに向かって投げる。
「目覚ましをコレクションするのはやめていただこうか!」
「そっちこそ、人の時計を武器にすんのはやめろよな!」
走りながら叫ぶ少年たちに、廊下を歩いていた人たちは皆足を止めて見る。
「起きないあなたが悪い!」
「はあぁ!? アラームを止めたお前が悪いに決まってんだろうが!」
「止めるに決まってますよ、私にだって分かる。あれは近所迷惑という!」
騒がしさに顔を出したミシアは、首の後ろをガシガシと掻きながらなんだなんだと執務室から顔を出す。
「エッディース!」
その後ろから飛び出してきたシルクが、両手を大きく振ってエディスに呼びかける。その声の大きさにエディスたちは口喧嘩を止め、ミシアは両耳を手で塞ぐ。
「凄いな、お前のところ保育所みたいだぞ」
エディスたちと反対の方向からやって来たビスナルクが驚きから言葉を口に出す。
「保育所どころか動物園みたいだ……」
呆れ果てたミシアは振り向いてそう言う。豪胆な彼の弱ったようにも見える姿を見たビスナルクは、大口を開けて明るく笑い放った。
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エディスの頭に顎と手をのせた青年がそう呟いた。自分よりも背の高い男をおぶったまま六階の廊下を歩いているエディスは素っ気なく返す。四階分もこうして運んでやっているのに、なにを文句があるのかと目線が鋭くなる。
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「お前はブラッド家も知らないのか!」
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「だったら、態度を改めるんだな」
「いやー……割とどうでもいいんだよな」
「ど、どうでもいいだと!?」
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「ここだ。下りろ」
揺らされ、促された青年は不服そうな顔をしながらも背中から下りた。エディスはズボンのポケットから鍵を取り出し、部屋のドアを開ける。
「あーあ……」
中の様子を見たエディスは肩を下げ、その場にしゃがみこんだ。それに青年はなんだと呟きながら、エディスの後ろから覗き込む。
「綺麗に掃除してあるじゃないか。これなら使ってやってもいいな! これからも頼むぞ」
「そういう問題じゃねえよ」
のん気な声を出す青年をエディスは横目で見ながら吐き出した。
「じゃあどういう問題なんだ」
「ベッドが二つあるだろ」
「え? あ、ああ。そうだな」
青年は首を傾げてエディスの両肩に腕を回してもたれ掛かる。
「それがどうした」
「どうもこうも、俺は元々一人部屋だったんだよ。人と一緒に暮らしたくねえの」
はあ……と気の抜けた声を出す青年にエディスはもういいと零した。ミシアが決めたことだから、もうどうにもならないのだろう。
「入れよ。ここが今日からお前の部屋だ」
親指で部屋の中を差したエディスに、青年は頷く。
「俺はエディス。お前は?」
そう訊ねられると、青年は小馬鹿にしたような笑みを顔に浮かべてハッと息を吐き出す。
「シトラス・ブラッドだ。田舎者」
エディスは目を細めて青年の肩を突いた。すると、青年は後ろによろめいて尻餅をついてしまう。目を白黒させている青年の前をジェネアスの足が通り抜けていく。
「しばらく、廊下で反省するといいッスよ~」
いい気味ッスと言うジェネアスがドアを引き、無情にも部屋のドアが閉めてしまう。とんでもないことになったとしゃがみこんで頭を抱えるエディスの肩を、ジェネアスが慰めるように叩く。
「ちょ、ちょっと! おい、貴様ぁ!?」
悔しさからドアを蹴った青年の叫び声が聞こえたが、返事をする気力が起こらなかった。
「執事にも締め出されたことなんかないのに」
「そりゃ、ソイツはお前の親父に雇われてるからな」
エディスが冷たく返すと、シトラスはぼすっと勢いよく顔を枕に押し付けた。
「あのな。そんなことでへこんでたらこの先やっていけねえぞ」
ふてぶてしいとも鈍いともいえる兄貴とはずいぶん違う。そう思いながらエディスは昨日ミシアから貰った資料を捲る。そんな様子のエディスを、シトラスは枕から顔をずらして、横目で伺う。
「あなたが異常すぎるだけでは?」
「……まあ、そうかもしれないけどな。けど、同室者が身分ばっか拘られたら苦しいだろ」
ペンを机に置いて椅子の背もたれに腕を置いたエディスは、シトラスの方に顔を向ける。
「家柄も大事なんだろうけどな。俺がお前をそれだけで判断して、ブラッド家なのに階段もお上手に歩けないんですね~、お坊ちゃまなのに廊下に十分放置されただけで泣くんだとか一々言われたらやってられないだろ」
さっきの奴はそう言ってただろと頬を膨らませるシトラスに「アイツは特別ブラッド家が嫌いだから」となんの保障にもならないことを伝える。
「俺はお前自身の技量で判断するから、落ち込むなって」
訓練すれば体も強くなるし体力もつくってと宥めると、シトラスはベッドに手を突いて上体を起こした。
「あなたは、」
突然、目を覗き込むようにして見てくるシトラスにたじろぐ。
海でもなく、空でもない、深い色をした目の色。強いて言い表すのならば、電気を消して見た夜空のような深い青。月の光に薄く溶かされた、淡く柔らかな青に近い色だ。神秘的とも取れる色合いに、シトラスの眉が寄っていく。
「……どこかで見た顔なんですよね」
「もっと他に特徴的なとこがあるだろ」
俺のことは気にしなくていいと手を振ったエディスに、シトラスはんんーっと目を閉じる。それから開けると、道に迷った子どものように恐れと悲しさを湛えた――つまりは泣きそうな顔で見てきた。
「あなたは、僕自身を見てくれるんですか?」
エディスの目が瞬く。数秒見つめ合った後、エディスの唇が「ええと……」と困惑の声を漏らす。それを受けたシトラスの顔がかーっと赤くなっていく。そして、日に焼けてもおらず、傷もない美しい手で顔を覆う。
「す、すまない。変なことを言った。忘れ」
「おう、見るよ」
だが、エディスの言葉に手をそろそろと離した。
「お前はお前だからな、シトラス」
シトラスを安心させるように微笑むエディスに、シトラスは思わず頷いてしまう。
「……はい」
「よく見なくても目覚まし時計の数が多い!!」
翌朝、けたたましく鳴るアラームの音に起こされたシトラスは、開口一番そう吠えた。ベッドから飛び出し、まだ深く布団の中に潜っているエディスの頭があるだろう箇所を強く叩く。
だが、なんの反応も返ってこない。盛り上がっているところをぼすぼすと連打すると、ようやく頭だけが出てきた。
「おはようございます」
しかし、目は閉じられていた。シトラスは頬を張ってやろうかと思い手を上げたが、「なんだか、叩くに叩けない顔ですね……」と躊躇った手を下していく。
「最初に見た時も思いましたが、顔だけは天使のようですね」
そう口に出してからシトラスは男相手になにを言っているのかと落ち込む。もう一度そろそろと首を曲げて眺めた健やかな寝顔に、両頬に手を当てる。
「だけど……やっぱり、どこかで見たような気がするんですよねえ? この人」
どこで見たのかは思い出せませんけど、とシトラスは近くにあった目覚まし時計を掴んでエディスの腹辺りに向かって投げる。
「目覚ましをコレクションするのはやめていただこうか!」
「そっちこそ、人の時計を武器にすんのはやめろよな!」
走りながら叫ぶ少年たちに、廊下を歩いていた人たちは皆足を止めて見る。
「起きないあなたが悪い!」
「はあぁ!? アラームを止めたお前が悪いに決まってんだろうが!」
「止めるに決まってますよ、私にだって分かる。あれは近所迷惑という!」
騒がしさに顔を出したミシアは、首の後ろをガシガシと掻きながらなんだなんだと執務室から顔を出す。
「エッディース!」
その後ろから飛び出してきたシルクが、両手を大きく振ってエディスに呼びかける。その声の大きさにエディスたちは口喧嘩を止め、ミシアは両耳を手で塞ぐ。
「凄いな、お前のところ保育所みたいだぞ」
エディスたちと反対の方向からやって来たビスナルクが驚きから言葉を口に出す。
「保育所どころか動物園みたいだ……」
呆れ果てたミシアは振り向いてそう言う。豪胆な彼の弱ったようにも見える姿を見たビスナルクは、大口を開けて明るく笑い放った。
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