8 / 14
8. まりあの秘密ノート 2
しおりを挟む
そうこうしているうちに日は過ぎてゆき、チマくんとの再会はしばらくしてからになりました。アパートの一室、彼の部屋の隣にまりあは住むことになったのです。
当初は真の豪邸に彼を迎え入れるつもりでしたが、シツジによると、チマくんは真とのセックスでショックを受け、記憶が抜け落ちているそうです。…馬鹿な男ね、真は。一方的な感情を彼にぶつけて傷付けるなんて…まりあは違います。
シャイな彼の心を掴むには、まずは胃袋から。愛情をたっぷり込めて作ったご飯に、彼もきっと虜になるでしょう。
『ぼっ、ぼくのおよめちゃんになってくだちゃいっ』なぁんて甘えてくるはず…そうしてまりあのことを、その可愛いお尻でぎゅっぎゅっ、もぐもぐと一生懸命食べて欲しいです。うふふっ、うふふふふっ♡
そういうわけで、真のことを知らない彼とは、本当の意味で一からのお付き合いとなります。おしとやかに、上品に、がっついちゃダメよ…まりあは彼を悩殺するため、頑張ることにしました。
久しぶりに会った彼は、変わらずとても素敵でした。真の姿を着飾ったまりあにも嫌な顔一つせず、心を込めて作ったクッキーを売り物のようだと褒めてくれました。大好きです。まりあはチマくんのことが大好きです。喉元まで出かかりましたが、グッと我慢しました。それを伝えるのは、まだ先のこと。
じきに彼はバイトに行くと言い出し、甘い逢瀬の時間はあっという間にお開きとなりました。寂しい、もう行っちゃうの…もっとお話したいのに。
それと同時に心配にもなりました。変質者に襲われたりしないかしら、彼にもしものことがあったら。
慌ててシツジに電話をすると、彼がチマくんの後をつけると言ってくれました。まりあはチマくんの留守を守ることになり、これでホッと一安心です。シツジには感謝感激雨あられ、本当に元気なご老体だと感心します。
それになんでもよく知っており、チマくんの話も豊富に取り揃えています。最近聞いた中で可愛いなと思ったのは、チマくんはカボチャが苦手で、料理にそれが入っていたらいつも綺麗に端っこに避けるそうです。…可愛い。美味しく食べられるよう、まりあが作ってあげるからね。それで、あ~んしてあ…げ…る♡
そうして22時も過ぎた頃でしょうか、やがてチマくんは帰って来ました。誰もいない家でも、ただいまぁと言うのが彼の癖のようです。おかえりなさい、未来の旦那様…まりあはこっそりと、小さく返しました。
アパートの壁は薄く、耳を当てると彼の生活音が聞こえてきてドキドキしました。部屋こそ隔てられているものの、まりあの心はいつだって彼の隣にぴったりとくっついています。チマくんが眠りにつくまで、まりあも眠りません。健気な女とは思いませんか。
夢見心地にうっとりしていると、突然あの音は聞こえてきました。思わず息を呑み、壁に耳をグッと押し当てます。
やがてゾワゾワと全身の毛が震え立ち、身体の芯はジンと熱くなってきました。クッキーを貪るような…咀嚼音。まりあが作ったものを、食べてくれている…!
まりあはワンピースのすそに手を伸ばします。あぁっ、チマくんチマくんチマくんッ…まりあを、まりあを早く食べて…!すそを持ち上げると、はしたないまりあは壁に向かって勢いよく愛を飛ばしました。チマくんに届けっ…この想いぃィ!!
その日のまりあは勇気を出して、乳輪まで剥き出しのブラに紐のパンティという大胆な下着を身に付けていました。いつ、どこでも、彼が燃え上がるような恥ずかしい格好を。あぁ、まりあを触ってぇ…この姿を見てぇ!
あそこの毛だってハート型に剃り整えています。準備はもう、ばっちりなのです。
当初は真の豪邸に彼を迎え入れるつもりでしたが、シツジによると、チマくんは真とのセックスでショックを受け、記憶が抜け落ちているそうです。…馬鹿な男ね、真は。一方的な感情を彼にぶつけて傷付けるなんて…まりあは違います。
シャイな彼の心を掴むには、まずは胃袋から。愛情をたっぷり込めて作ったご飯に、彼もきっと虜になるでしょう。
『ぼっ、ぼくのおよめちゃんになってくだちゃいっ』なぁんて甘えてくるはず…そうしてまりあのことを、その可愛いお尻でぎゅっぎゅっ、もぐもぐと一生懸命食べて欲しいです。うふふっ、うふふふふっ♡
そういうわけで、真のことを知らない彼とは、本当の意味で一からのお付き合いとなります。おしとやかに、上品に、がっついちゃダメよ…まりあは彼を悩殺するため、頑張ることにしました。
久しぶりに会った彼は、変わらずとても素敵でした。真の姿を着飾ったまりあにも嫌な顔一つせず、心を込めて作ったクッキーを売り物のようだと褒めてくれました。大好きです。まりあはチマくんのことが大好きです。喉元まで出かかりましたが、グッと我慢しました。それを伝えるのは、まだ先のこと。
じきに彼はバイトに行くと言い出し、甘い逢瀬の時間はあっという間にお開きとなりました。寂しい、もう行っちゃうの…もっとお話したいのに。
それと同時に心配にもなりました。変質者に襲われたりしないかしら、彼にもしものことがあったら。
慌ててシツジに電話をすると、彼がチマくんの後をつけると言ってくれました。まりあはチマくんの留守を守ることになり、これでホッと一安心です。シツジには感謝感激雨あられ、本当に元気なご老体だと感心します。
それになんでもよく知っており、チマくんの話も豊富に取り揃えています。最近聞いた中で可愛いなと思ったのは、チマくんはカボチャが苦手で、料理にそれが入っていたらいつも綺麗に端っこに避けるそうです。…可愛い。美味しく食べられるよう、まりあが作ってあげるからね。それで、あ~んしてあ…げ…る♡
そうして22時も過ぎた頃でしょうか、やがてチマくんは帰って来ました。誰もいない家でも、ただいまぁと言うのが彼の癖のようです。おかえりなさい、未来の旦那様…まりあはこっそりと、小さく返しました。
アパートの壁は薄く、耳を当てると彼の生活音が聞こえてきてドキドキしました。部屋こそ隔てられているものの、まりあの心はいつだって彼の隣にぴったりとくっついています。チマくんが眠りにつくまで、まりあも眠りません。健気な女とは思いませんか。
夢見心地にうっとりしていると、突然あの音は聞こえてきました。思わず息を呑み、壁に耳をグッと押し当てます。
やがてゾワゾワと全身の毛が震え立ち、身体の芯はジンと熱くなってきました。クッキーを貪るような…咀嚼音。まりあが作ったものを、食べてくれている…!
まりあはワンピースのすそに手を伸ばします。あぁっ、チマくんチマくんチマくんッ…まりあを、まりあを早く食べて…!すそを持ち上げると、はしたないまりあは壁に向かって勢いよく愛を飛ばしました。チマくんに届けっ…この想いぃィ!!
その日のまりあは勇気を出して、乳輪まで剥き出しのブラに紐のパンティという大胆な下着を身に付けていました。いつ、どこでも、彼が燃え上がるような恥ずかしい格好を。あぁ、まりあを触ってぇ…この姿を見てぇ!
あそこの毛だってハート型に剃り整えています。準備はもう、ばっちりなのです。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
陥落 ー おじさま達に病愛されて ー
ななな
BL
眉目秀麗、才ある青年が二人のおじさま達から変態的かつ病的に愛されるお話。全九話。
国一番の璃伴士(将棋士)であるリンユゥは、義父に温かい愛情を注がれ、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。
そんなある日、一人の紳士とリンユゥは対局することになり…。
羽衣伝説 ー おじさま達に病愛されて ー
ななな
BL
麗しい少年が、おじさま達から変態的かつ病的に愛されるお話。全12話。
仙人の弟子であるボムギュは、お師匠様のことを深くお慕いしておりました。ところがある夜を境に、二人の関係は歪なものとなってしまいます。
逃げるように俗界へと降りたボムギュでしたが、村の子供達に読み書きを教えているという男に心を奪われてしまい…。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
父と息子、婿と花嫁
ななな
BL
花嫁になって欲しい、父親になって欲しい 。すれ違う二人の思い ーー ヤンデレおじさん × 大学生
大学生の俺は、両親が残した借金苦から風俗店で働いていた。そんな俺に熱を上げる、一人の中年男。
どう足掻いてもおじさんに囚われちゃう、可愛い男の子の話。
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる