13 / 44
(13)
しおりを挟む
レンはイヴェットとそのふたりの彼氏と共に食堂へと向かう。イヴェットのハーレムはまだ小さく、マーティンとフレッド、そしてここにはいないもうひとり・ケンの三人しかいないのだと言う。同学年にはすでに一〇人ものハーレムを築いている女子生徒もいるのだというのだから、レンは「すごい」としか言えない。レンの恋愛偏差値は彼女らと違ってあまりにも低すぎるので、そのような感想しか出てこないのだ。
食堂へと向かう道も生徒で賑わっていたが、食堂内はそれ以上に騒がしかった。
「ケンはどこに席を取っているのかしら?」
イヴェットのハーレムの成員のうち、ケンだけがいなかったのは先に行って席を確保しているかららしかった。これは会ったときにお礼を言わなければと思いつつ、そのケンとやらの顔を知らないため、手持ち無沙汰に視線を泳がせる。
食堂は昨日イヴェットから聞いた通り、奥にバイキング形式で料理が並べられている。中心部には長イスと長テーブルがあり、テラスとそこへ続く窓際は小さな丸テーブルを囲うようにイス四脚がセットとなっている。生徒たちは仲のよい相手と思い思いに席へと着き、育ち盛りらしく、たいてい皿にはおいしそうな料理が大盛りになっているのだった。
食堂へと足を踏み入れてから、レンは多くの視線を感じていた。が、それらを主に集めているのはイヴェットだった。目がくらむほどの美少女なのだ。そんな彼女とお近づきになりたいと願っている男子生徒は多いのだろうということは、恋愛沙汰に疎いレンにもわかった。
イヴェットのハーレムが小規模だということも、お近づきになれる隙はあると見ているのかもしれない。イヴェットはハーレムの巨大化に心血を注いでいるわけではないので、そういった期待が叶えられるかは難しいだろう、というのがレンの判断である。それでもやはり、夢を見てしまうのだろうなと考える。イヴェットは身も心も美しい少女のようだし、と。
そしてレンはもしかしたら、そんなイヴェットにお近づきになれた男子生徒だと思われているかもしれない、と推測する。レンはまだフリートウッド校の正式な生徒ではないため、昨日と同じアノラックパーカーにジーンズという出で立ちでいる。制服は今日の夕方には届くと学長は言っていたので、明日からは久しぶりの学生服に身を包むことになる。
ちくちくと刺さる周囲の視線からのがれたくて、レンは視線をさまよわせる。そんなレンの目が、燃えるような赤の髪を捉えた。
「――アレックス!」
健康的な日に焼けた肌、毛先をちょっと遊ばせた真っ赤な髪。第一印象は「チャラそうなイケメン」だが実際は意外とそうでもない。制服は着崩してそうなイメージだったが、反してきっちりと青いネクタイを締めている。ブレザーの下にはグレーのベストを身に着けているのもわかった。
レンは顔見知りに会えた安堵感から、思わず声を張り上げてしまう。どちらかといえばステレオタイプな「オタク」のイメージに沿うような性格のレンには、珍しい行動だった。
声をかけられたアレックスは同級生らしき男子生徒たちと一緒にいたが、レンの声を受けてか騒がしい食堂内をきょろきょろと首を左右に動かしてこちらを探している。レンはもう一度「うしろだよー」と声を張った。それでようやくアレックスはレンのいる方向を振り返る。振り返って「なんだ」とでも言いたげに目尻を下げるのがレンにもわかった。
そこに料理を置くのだろう白いトレーを持ったまま、アレックスは人並みをかき分けてレンに近寄る。そんなアレックスのうしろを物珍しげな顔をして、彼の友人らしい男子生徒たちふたりが着いてくる。
「知り合い?」
そこでレンはイヴェットたちがいるということを思い出した。あわててイヴェットのほうを向いて、「そうなんです」と告げる。レンが異世界人であることは伝わっているらしいが、そんなレンを呼び寄せた張本人の存在まではまだ出回っていないのかもしれない――。そこまで考えたところで、レンは肩を軽く叩かれた。
「よ、昨日ぶり」
気楽な調子で声をかけられたので、レンはちょっとうれしくなった。元の世界ではネットを介してやり取りをする友人はわりといたが、リアルの友人はほぼいなかった。だからこういう親密さの現れのようなスキンシップに、レンは弱かった。
「あ、昨日の異世界人!」
「レンだって。昨日説明しただろ」
アレックスの友人らしい男子生徒の顔には見覚えがあった。恐らくレンが召喚された場所――実践室にいた生徒のひとりなのだろう。アレックスの友人であるのならば、彼が悪ふざけをしてレンを呼んでしまった仔細も聞き及んでいるに違いなかった。
そしてその男子生徒のひとことで、周囲がざわっとする。騒音が膨れ上がったような錯覚に陥り、レンはおどろいた。耳を傾ければ「あれが異世界人?」というような珍獣を見るような声音が飛び交っているのがわかる。
それに目を丸くしているレンをどう思ったのか、マーティンとフレッドが一歩前に出て壁になってくれる。とは言えレンは一八〇センチメートル超もある。小柄な少女であれば別だが、レンはそうではなかったので、ふたりのありがたい行動もどれほど効果があるのかはわからなかった。
しかしそれはそれとして、レンはふたりの紳士的な行動に感動する。
――さすが、イヴェット先輩が選んだだけのことはある……! これが名門校クオリティか?!
「おおっ」と内心で歓声を上げるレンの右手首をイヴェットが軽く引っ張った。
「レン、大丈夫?」
「え? ――はい、大丈夫ですけれど……?」
レンはイヴェットがなぜそんな言葉をかけてくれたのか、なぜ心配そうな表情をしているのかさっぱりわからず首をかしげながら答える。それでもレンより頭ひとつぶんは低い位置にある、愛らしい小顔の美少女の眉は下がりっぱなしだった。
「無理はしないでね。怖いなら食堂で食べるのはやめる?」
「いえいえいえ! ちっとも怖くないのでぜひ食堂で食べましょう!」
レンはとんでもない勘違いをされていることに気づいてあわてた。イヴェットは黙ってしまったレンを見て、周囲の不躾な視線に怯えていると思ったらしい。レンはまったくそんな恐怖には震えていなかったので、あわてた。そしてあわてるあまりに不自然に話題の矛先を変えてしまう。
「えーっと、ケン先輩がいるところを探してたんですよね? 見つかりました?」
イヴェットは一瞬いぶかしげな顔をしたが、すぐにいつもの微笑を浮かべた顔に戻る。
「ケンならあっちにいるのを見つけたところよ。……そうだ、アレックスくんたちも一緒にどう? レンとは顔見知りなんでしょう?」
「えーっと……」
「ぜひご一緒させてください!」
「あっ、おい!」
イヴェットの提案に食いついたのはアレックスの友人たちだった。美貌の先輩と一緒に昼食を取れる機会を逃す気はないのだろう。しかし対するアレックスはなんだか乗り気ではないように見えたので、レンは不思議に思う。イヴェットはアレックスの好みではないのかもしれない、と邪推する。
しかし己が男であれば鼻の下を伸ばしてしまうだろうなとレンは思った。そんなくだらないことを考えているとはおくびにも出さず、レンはイヴェットの彼氏であるケンが確保してある席を目指して歩き出した集団について行く。
食堂へと向かう道も生徒で賑わっていたが、食堂内はそれ以上に騒がしかった。
「ケンはどこに席を取っているのかしら?」
イヴェットのハーレムの成員のうち、ケンだけがいなかったのは先に行って席を確保しているかららしかった。これは会ったときにお礼を言わなければと思いつつ、そのケンとやらの顔を知らないため、手持ち無沙汰に視線を泳がせる。
食堂は昨日イヴェットから聞いた通り、奥にバイキング形式で料理が並べられている。中心部には長イスと長テーブルがあり、テラスとそこへ続く窓際は小さな丸テーブルを囲うようにイス四脚がセットとなっている。生徒たちは仲のよい相手と思い思いに席へと着き、育ち盛りらしく、たいてい皿にはおいしそうな料理が大盛りになっているのだった。
食堂へと足を踏み入れてから、レンは多くの視線を感じていた。が、それらを主に集めているのはイヴェットだった。目がくらむほどの美少女なのだ。そんな彼女とお近づきになりたいと願っている男子生徒は多いのだろうということは、恋愛沙汰に疎いレンにもわかった。
イヴェットのハーレムが小規模だということも、お近づきになれる隙はあると見ているのかもしれない。イヴェットはハーレムの巨大化に心血を注いでいるわけではないので、そういった期待が叶えられるかは難しいだろう、というのがレンの判断である。それでもやはり、夢を見てしまうのだろうなと考える。イヴェットは身も心も美しい少女のようだし、と。
そしてレンはもしかしたら、そんなイヴェットにお近づきになれた男子生徒だと思われているかもしれない、と推測する。レンはまだフリートウッド校の正式な生徒ではないため、昨日と同じアノラックパーカーにジーンズという出で立ちでいる。制服は今日の夕方には届くと学長は言っていたので、明日からは久しぶりの学生服に身を包むことになる。
ちくちくと刺さる周囲の視線からのがれたくて、レンは視線をさまよわせる。そんなレンの目が、燃えるような赤の髪を捉えた。
「――アレックス!」
健康的な日に焼けた肌、毛先をちょっと遊ばせた真っ赤な髪。第一印象は「チャラそうなイケメン」だが実際は意外とそうでもない。制服は着崩してそうなイメージだったが、反してきっちりと青いネクタイを締めている。ブレザーの下にはグレーのベストを身に着けているのもわかった。
レンは顔見知りに会えた安堵感から、思わず声を張り上げてしまう。どちらかといえばステレオタイプな「オタク」のイメージに沿うような性格のレンには、珍しい行動だった。
声をかけられたアレックスは同級生らしき男子生徒たちと一緒にいたが、レンの声を受けてか騒がしい食堂内をきょろきょろと首を左右に動かしてこちらを探している。レンはもう一度「うしろだよー」と声を張った。それでようやくアレックスはレンのいる方向を振り返る。振り返って「なんだ」とでも言いたげに目尻を下げるのがレンにもわかった。
そこに料理を置くのだろう白いトレーを持ったまま、アレックスは人並みをかき分けてレンに近寄る。そんなアレックスのうしろを物珍しげな顔をして、彼の友人らしい男子生徒たちふたりが着いてくる。
「知り合い?」
そこでレンはイヴェットたちがいるということを思い出した。あわててイヴェットのほうを向いて、「そうなんです」と告げる。レンが異世界人であることは伝わっているらしいが、そんなレンを呼び寄せた張本人の存在まではまだ出回っていないのかもしれない――。そこまで考えたところで、レンは肩を軽く叩かれた。
「よ、昨日ぶり」
気楽な調子で声をかけられたので、レンはちょっとうれしくなった。元の世界ではネットを介してやり取りをする友人はわりといたが、リアルの友人はほぼいなかった。だからこういう親密さの現れのようなスキンシップに、レンは弱かった。
「あ、昨日の異世界人!」
「レンだって。昨日説明しただろ」
アレックスの友人らしい男子生徒の顔には見覚えがあった。恐らくレンが召喚された場所――実践室にいた生徒のひとりなのだろう。アレックスの友人であるのならば、彼が悪ふざけをしてレンを呼んでしまった仔細も聞き及んでいるに違いなかった。
そしてその男子生徒のひとことで、周囲がざわっとする。騒音が膨れ上がったような錯覚に陥り、レンはおどろいた。耳を傾ければ「あれが異世界人?」というような珍獣を見るような声音が飛び交っているのがわかる。
それに目を丸くしているレンをどう思ったのか、マーティンとフレッドが一歩前に出て壁になってくれる。とは言えレンは一八〇センチメートル超もある。小柄な少女であれば別だが、レンはそうではなかったので、ふたりのありがたい行動もどれほど効果があるのかはわからなかった。
しかしそれはそれとして、レンはふたりの紳士的な行動に感動する。
――さすが、イヴェット先輩が選んだだけのことはある……! これが名門校クオリティか?!
「おおっ」と内心で歓声を上げるレンの右手首をイヴェットが軽く引っ張った。
「レン、大丈夫?」
「え? ――はい、大丈夫ですけれど……?」
レンはイヴェットがなぜそんな言葉をかけてくれたのか、なぜ心配そうな表情をしているのかさっぱりわからず首をかしげながら答える。それでもレンより頭ひとつぶんは低い位置にある、愛らしい小顔の美少女の眉は下がりっぱなしだった。
「無理はしないでね。怖いなら食堂で食べるのはやめる?」
「いえいえいえ! ちっとも怖くないのでぜひ食堂で食べましょう!」
レンはとんでもない勘違いをされていることに気づいてあわてた。イヴェットは黙ってしまったレンを見て、周囲の不躾な視線に怯えていると思ったらしい。レンはまったくそんな恐怖には震えていなかったので、あわてた。そしてあわてるあまりに不自然に話題の矛先を変えてしまう。
「えーっと、ケン先輩がいるところを探してたんですよね? 見つかりました?」
イヴェットは一瞬いぶかしげな顔をしたが、すぐにいつもの微笑を浮かべた顔に戻る。
「ケンならあっちにいるのを見つけたところよ。……そうだ、アレックスくんたちも一緒にどう? レンとは顔見知りなんでしょう?」
「えーっと……」
「ぜひご一緒させてください!」
「あっ、おい!」
イヴェットの提案に食いついたのはアレックスの友人たちだった。美貌の先輩と一緒に昼食を取れる機会を逃す気はないのだろう。しかし対するアレックスはなんだか乗り気ではないように見えたので、レンは不思議に思う。イヴェットはアレックスの好みではないのかもしれない、と邪推する。
しかし己が男であれば鼻の下を伸ばしてしまうだろうなとレンは思った。そんなくだらないことを考えているとはおくびにも出さず、レンはイヴェットの彼氏であるケンが確保してある席を目指して歩き出した集団について行く。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
男女比崩壊世界で逆ハーレムを
クロウ
ファンタジー
いつからか女性が中々生まれなくなり、人口は徐々に減少する。
国は女児が生まれたら報告するようにと各地に知らせを出しているが、自身の配偶者にするためにと出生を報告しない事例も少なくない。
女性の誘拐、売買、監禁は厳しく取り締まられている。
地下に監禁されていた主人公を救ったのはフロムナード王国の最精鋭部隊と呼ばれる黒龍騎士団。
線の細い男、つまり細マッチョが好まれる世界で彼らのような日々身体を鍛えてムキムキな人はモテない。
しかし転生者たる主人公にはその好みには当てはまらないようで・・・・
更新再開。頑張って更新します。
気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。
sorato
恋愛
20歳女、東京出身。親も彼氏もおらずブラック企業で働く日和は、ある日突然異世界へと転移していた。それも、気を失っている内に。
気付いたときには既に娼館に売られた後。娼館の店主にお薦め客候補の姿絵を見せられるが、どの客も生理的に受け付けない男ばかり。そんな中、日和が目をつけたのは絶世の美男子であるヨルクという男で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
異世界転生先で溺愛されてます!
目玉焼きはソース
恋愛
異世界転生した18歳のエマが転生先で色々なタイプのイケメンたちから溺愛される話。
・男性のみ美醜逆転した世界
・一妻多夫制
・一応R指定にしてます
⚠️一部、差別的表現・暴力的表現が入るかもしれません
タグは追加していきます。
美醜逆転世界でお姫様は超絶美形な従者に目を付ける
朝比奈
恋愛
ある世界に『ティーラン』と言う、まだ、歴史の浅い小さな王国がありました。『ティーラン王国』には、王子様とお姫様がいました。
お姫様の名前はアリス・ラメ・ティーラン
絶世の美女を母に持つ、母親にの美しいお姫様でした。彼女は小国の姫でありながら多くの国の王子様や貴族様から求婚を受けていました。けれども、彼女は20歳になった今、婚約者もいない。浮いた話一つ無い、お姫様でした。
「ねぇ、ルイ。 私と駆け落ちしましょう?」
「えっ!? ええぇぇえええ!!!」
この話はそんなお姫様と従者である─ ルイ・ブリースの恋のお話。
男女比がおかしい世界にオタクが放り込まれました
かたつむり
恋愛
主人公の本条 まつりはある日目覚めたら男女比が40:1の世界に転生してしまっていた。
「日本」とは似てるようで違う世界。なんてったって私の推しキャラが存在してない。生きていけるのか????私。無理じゃね?
周りの溺愛具合にちょっぴり引きつつ、なんだかんだで楽しく過ごしたが、高校に入学するとそこには前世の推しキャラそっくりの男の子。まじかよやったぜ。
※この作品の人物および設定は完全フィクションです
※特に内容に影響が無ければサイレント編集しています。
※一応短編にはしていますがノープランなのでどうなるかわかりません。(2021/8/16 長編に変更しました。)
※処女作ですのでご指摘等頂けると幸いです。
※作者の好みで出来ておりますのでご都合展開しかないと思われます。ご了承下さい。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
異世界転移した心細さで買ったワンコインの奴隷が信じられない程好みドストライクって、恵まれすぎじゃないですか?
sorato
恋愛
休日出勤に向かう途中であった筈の高橋 菫は、気付けば草原のど真ん中に放置されていた。
わけも分からないまま、偶々出会った奴隷商人から一人の男を購入する。
※タイトル通りのお話。ご都合主義で細かいことはあまり考えていません。
あっさり日本人顔が最も美しいとされる美醜逆転っぽい世界観です。
ストーリー上、人を安値で売り買いする場面等がありますのでご不快に感じる方は読まないことをお勧めします。
小説家になろうさんでも投稿しています。ゆっくり更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる