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暗がりに立つ彼を見て、譲は一瞬心臓が止まりそうになった。
紗恵香と約束したオープンキャンパスの帰り道に不動産屋でチラシを貰ったりと存分に休日を満喫したあと、譲は彼女の家に向かった。
紗恵香は泊まって行けばいいとしきりにすすめたものの、結局はなんだか悪い気がして譲は遅い時間ながらも冬司と暮らす家へと帰ることにしたのだ。
結局、冬司にはオープンキャンパスのことは伝えなかった。なんでも詳らかに報告するという悪習から抜け出たいとの思いと、その一歩を踏み出すという決意が譲にあったことはたしかだ。
伝えずとも特に問題はないと高を括っていたこともある。この年頃なら行き先を告げずに出かけることだってあるだろう。譲はそう軽く考えていた。
それに、冬司は写真集の撮影でしばらくは帰ってこない。帰宅はオープンキャンパスの日から四日後――のはずだった。
「おかえり譲。ずいぶんと遅かったね。門限は八時のはずだけど?」
「あ……冬司、さん……」
今までに聞いたことのない冷めた、なんの情感もない無機質な声が譲の耳朶を打つ。
四日後に帰宅するはずの冬司が、なぜか譲の目の前にいる。暗い家の中、電気も点けずに玄関口に立っている。
外にある街路灯の明かりが家の中に差し込んで、薄ぼんやりと冬司の姿を浮かび上がらせているが、その表情もどこか冷たい。笑ってはいる。口元は笑んでいる。けれど笑みを作る目の奥は、見たこともないほど冴え冴えと凍えていた。
譲は冬司の名前を呼んだけれど、彼の顔はぴくりとも動きはしなかった。そのいつもは温かなかんばせが、今は冷たい人形のように見える。
譲はのどがからからに渇いていくのを感じた。咳き込みたくなって、ぐっとつばを飲み込む。
「こんな時間までどこでなにをしていたのかな」
「えっと……その」
ここで紗恵香の名を出せば彼女もなにかしら叱責を受けるのでは、と譲は考える。そう考えてしまったものの、上手い嘘が口を突いて出るはずもなく、結局は黙り込んでしまった。
そんな譲を見ても、冬司は微笑んだままだ。その、奇妙ともいえる笑みを浮かべたまま、ゆっくりとした足取りでたたきの前で硬直する譲に近づく。
「カバン、見せて?」
「えっ……」
「見せられないものでも入ってるの?」
「それは……」
ショルダーバッグの中には紗恵香と立ち寄った不動産屋の物件情報が載ったチラシが入っている。譲は、それを見せたくなかった。一日にあったことの報告を半ば義務づけ、共に入浴し、同じベッドで眠ることを良しとしている冬司には、それを見せたくはなかった。
そうしたことでどうなるかまでの予測は、譲には立てられなかったが、しかし、良い方向には行かないであろうことだけは、よくわかっていた。
「俺に見せられないの? 譲」
名前を呼ぶ声が、強張っている。
――怒っている。譲はようやくそのことを、実感として理解した。
ショルダーバッグのベルトをつかむ手に力を入れると、目の前にいる冬司の気配が膨れ上がったのがわかった。
同時に甘ったるい、もったりとしたバニラの香りが鼻にぶつかって、譲は一瞬視界が白くなった。強烈な香気に頭がくらくらとして、気がつけば譲は玄関先で両手と膝をついて座り込んでしまっていた。
「――と、とうじ、さ」
「譲が悪い子だからいけないんだよ?」
ショルダーバッグのベルトに冬司の手がかかる。譲はそれを奪われまいとベルトを持つ手に力を入れようとしたが、指の先がざわざわとして震えてしまう。そのざわざわとした感覚はじきに全身へと広がって、座っていることすら辛くなった。
――床に寝転がりたい。犬のように「伏せ」の姿勢をしたい。
そんな欲求が心に沸き立ち、譲は動揺した。
そうしているあいだにショルダーバッグは冬司の手に渡る。冬司はバッグのジッパーを開けると、まったくためらいなく中を漁り始めた。
そうやってがさごそと手を動かすまでもなく、彼は律儀に折りたたまれた紙を――チラシを見つける。両面に情報が印刷されたそれは、開くまでもなくなんのチラシであるかはひと目で知れた。
「――これはなにかな、譲」
「……チ、ラシ、だけ、ど」
先ほどよりも甘ったるい香気が強くなった気がする。視界が何度か明滅するような、強烈な香りは譲の頭までもを侵食し、くらくらとめまいに似た感覚を引き起こしていた。
けれどもなんとか冬司を誤魔化さなければ、との思いから譲は舌足らずになりながらも言葉を重ねる。
「あの、と、友達が……ひとり暮らししてみたい、って、言って。それで」
「それで? そのお友達と仲良く不動産屋にでも行ったのかな」
「そう、それだけ。それだけ、だから」
「そう。――それで、そのお友達とルームシェアとか考えてたの?」
冬司が手にしたチラシには「ルームシェアにぴったり」と緊張感のないフォントで文字が踊っている。
「そ、それは、ちが」
「なにが違うのかな」
「ちがう、ちがうの……ほんとに、ちが、う」
ルームシェアにあこがれているのは紗恵香だ。譲はただ彼女が手にしたチラシを同じように持って帰って来ただけであった。
けれども冬司にはそんな事情が知れるはずもない。
「運命である俺を置いて、どこかへ行こうとするなんて」
ぐらぐら。
香気が強くなる。
めまいがひどくなる。
体中がざわざわとして、全身から力が抜けて行く。
もう、座っていることすら辛い。
「門限を破るのも、黙って出かけたことも、うそをついたことも、悪い子のすることだよ」
冬司が微笑む。ぞっとするような、冷たい笑みだった。
「悪い子にはお仕置きしないといけないね」
その言葉を最後まで聞くことなく、譲はその場で昏倒した。
それを見届けたあと、冬司はようやく相手を威圧するアルファのフェロモンを引っ込めたが、それでもしばらくは玄関先にバニラのような甘ったるい香りが残り続けた。
*
「ん……」
むずむずとした感覚に譲は目を覚ました。外気が胸に当たっているのがわかる。そこに手をやれば、なぜか服を着ていないことがわかり、譲はにわかに飛び起き――ようとして、失敗した。
「あ、起きたんだね。譲」
譲の手首をがっしりと握り締めたのは、他でもない冬司だった。彼はいつもと同じ笑みを浮かべていたために、譲は混乱する。事態を理解せずとも、その身にはまだ冬司から発せられた怒気が残っていたからだ。
「冬司さん……?」
「でも譲はしばらく横になっていなくちゃダメだよ。――これはお仕置きだからね」
そう言って冬司は人差し指で譲の剥き出しになった陰茎を、つーっと裏から撫で上げた。
「――ひっ?!」
すでに半ば勃起しかけていた敏感なそこは、不意の刺激に完全に勃ち上がる。ざわざわとした下腹部の感覚に譲は思わず股座を見たが、勃起した自身の屹立を見てもますます混乱するばかりだった。
加えてそこは奇妙にてらてらと光っている。外気が当たると竿全体がすーすーとした。その答えは、すぐに冬司の口から語られる。
「ちょっとしゃぶるだけでこんなになっちゃうなんてね。フェロモンを当てすぎたせいかな?」
「え? しゃぶ……? フェロ、モン……? え? え……?」
「お仕置きだって言ったよね? 譲」
譲は恐ろしげなものを見る目で、自身を見下ろした。パーカーも、シャツも、ジーンズも、靴下も、つけているはずの衣服を譲はなにひとつ身にまとっていなかった。
それを認識して初めて譲は己が生まれたままの姿で、いつもふたりで寝ているベッドに座っているのだと気づく。
「え? 服は……? なんで……?」
「だって、これからお仕置きセックスするんだから。そんなのいらないだろ?」
「セッ、クス……」
「そうだよ譲。だからしばらくは寝ていてね……?」
そう言うやまた冬司の気配が膨らむのがわかった。それは捕食者の気配、威圧。そして甘ったるく感じられる、冬司のフェロモンが寝室を満たして行く。同時に、譲の内に生じた疑念や警戒心、混乱といったものも、ぐずぐずとアルファのフェロモンによって溶かされて行く。
「産むための性」とも呼ばれ、アルファを強く誘引するフェロモンを発するオメガは、本能的にアルファを欲すると言われている。譲もその例に漏れず、アルファの強力なフェロモンを前に、先に体が陥落した。
先ほどまで白かった体は朱色に色づき、にわかに呼気が熱く、荒くなる。
紗恵香と約束したオープンキャンパスの帰り道に不動産屋でチラシを貰ったりと存分に休日を満喫したあと、譲は彼女の家に向かった。
紗恵香は泊まって行けばいいとしきりにすすめたものの、結局はなんだか悪い気がして譲は遅い時間ながらも冬司と暮らす家へと帰ることにしたのだ。
結局、冬司にはオープンキャンパスのことは伝えなかった。なんでも詳らかに報告するという悪習から抜け出たいとの思いと、その一歩を踏み出すという決意が譲にあったことはたしかだ。
伝えずとも特に問題はないと高を括っていたこともある。この年頃なら行き先を告げずに出かけることだってあるだろう。譲はそう軽く考えていた。
それに、冬司は写真集の撮影でしばらくは帰ってこない。帰宅はオープンキャンパスの日から四日後――のはずだった。
「おかえり譲。ずいぶんと遅かったね。門限は八時のはずだけど?」
「あ……冬司、さん……」
今までに聞いたことのない冷めた、なんの情感もない無機質な声が譲の耳朶を打つ。
四日後に帰宅するはずの冬司が、なぜか譲の目の前にいる。暗い家の中、電気も点けずに玄関口に立っている。
外にある街路灯の明かりが家の中に差し込んで、薄ぼんやりと冬司の姿を浮かび上がらせているが、その表情もどこか冷たい。笑ってはいる。口元は笑んでいる。けれど笑みを作る目の奥は、見たこともないほど冴え冴えと凍えていた。
譲は冬司の名前を呼んだけれど、彼の顔はぴくりとも動きはしなかった。そのいつもは温かなかんばせが、今は冷たい人形のように見える。
譲はのどがからからに渇いていくのを感じた。咳き込みたくなって、ぐっとつばを飲み込む。
「こんな時間までどこでなにをしていたのかな」
「えっと……その」
ここで紗恵香の名を出せば彼女もなにかしら叱責を受けるのでは、と譲は考える。そう考えてしまったものの、上手い嘘が口を突いて出るはずもなく、結局は黙り込んでしまった。
そんな譲を見ても、冬司は微笑んだままだ。その、奇妙ともいえる笑みを浮かべたまま、ゆっくりとした足取りでたたきの前で硬直する譲に近づく。
「カバン、見せて?」
「えっ……」
「見せられないものでも入ってるの?」
「それは……」
ショルダーバッグの中には紗恵香と立ち寄った不動産屋の物件情報が載ったチラシが入っている。譲は、それを見せたくなかった。一日にあったことの報告を半ば義務づけ、共に入浴し、同じベッドで眠ることを良しとしている冬司には、それを見せたくはなかった。
そうしたことでどうなるかまでの予測は、譲には立てられなかったが、しかし、良い方向には行かないであろうことだけは、よくわかっていた。
「俺に見せられないの? 譲」
名前を呼ぶ声が、強張っている。
――怒っている。譲はようやくそのことを、実感として理解した。
ショルダーバッグのベルトをつかむ手に力を入れると、目の前にいる冬司の気配が膨れ上がったのがわかった。
同時に甘ったるい、もったりとしたバニラの香りが鼻にぶつかって、譲は一瞬視界が白くなった。強烈な香気に頭がくらくらとして、気がつけば譲は玄関先で両手と膝をついて座り込んでしまっていた。
「――と、とうじ、さ」
「譲が悪い子だからいけないんだよ?」
ショルダーバッグのベルトに冬司の手がかかる。譲はそれを奪われまいとベルトを持つ手に力を入れようとしたが、指の先がざわざわとして震えてしまう。そのざわざわとした感覚はじきに全身へと広がって、座っていることすら辛くなった。
――床に寝転がりたい。犬のように「伏せ」の姿勢をしたい。
そんな欲求が心に沸き立ち、譲は動揺した。
そうしているあいだにショルダーバッグは冬司の手に渡る。冬司はバッグのジッパーを開けると、まったくためらいなく中を漁り始めた。
そうやってがさごそと手を動かすまでもなく、彼は律儀に折りたたまれた紙を――チラシを見つける。両面に情報が印刷されたそれは、開くまでもなくなんのチラシであるかはひと目で知れた。
「――これはなにかな、譲」
「……チ、ラシ、だけ、ど」
先ほどよりも甘ったるい香気が強くなった気がする。視界が何度か明滅するような、強烈な香りは譲の頭までもを侵食し、くらくらとめまいに似た感覚を引き起こしていた。
けれどもなんとか冬司を誤魔化さなければ、との思いから譲は舌足らずになりながらも言葉を重ねる。
「あの、と、友達が……ひとり暮らししてみたい、って、言って。それで」
「それで? そのお友達と仲良く不動産屋にでも行ったのかな」
「そう、それだけ。それだけ、だから」
「そう。――それで、そのお友達とルームシェアとか考えてたの?」
冬司が手にしたチラシには「ルームシェアにぴったり」と緊張感のないフォントで文字が踊っている。
「そ、それは、ちが」
「なにが違うのかな」
「ちがう、ちがうの……ほんとに、ちが、う」
ルームシェアにあこがれているのは紗恵香だ。譲はただ彼女が手にしたチラシを同じように持って帰って来ただけであった。
けれども冬司にはそんな事情が知れるはずもない。
「運命である俺を置いて、どこかへ行こうとするなんて」
ぐらぐら。
香気が強くなる。
めまいがひどくなる。
体中がざわざわとして、全身から力が抜けて行く。
もう、座っていることすら辛い。
「門限を破るのも、黙って出かけたことも、うそをついたことも、悪い子のすることだよ」
冬司が微笑む。ぞっとするような、冷たい笑みだった。
「悪い子にはお仕置きしないといけないね」
その言葉を最後まで聞くことなく、譲はその場で昏倒した。
それを見届けたあと、冬司はようやく相手を威圧するアルファのフェロモンを引っ込めたが、それでもしばらくは玄関先にバニラのような甘ったるい香りが残り続けた。
*
「ん……」
むずむずとした感覚に譲は目を覚ました。外気が胸に当たっているのがわかる。そこに手をやれば、なぜか服を着ていないことがわかり、譲はにわかに飛び起き――ようとして、失敗した。
「あ、起きたんだね。譲」
譲の手首をがっしりと握り締めたのは、他でもない冬司だった。彼はいつもと同じ笑みを浮かべていたために、譲は混乱する。事態を理解せずとも、その身にはまだ冬司から発せられた怒気が残っていたからだ。
「冬司さん……?」
「でも譲はしばらく横になっていなくちゃダメだよ。――これはお仕置きだからね」
そう言って冬司は人差し指で譲の剥き出しになった陰茎を、つーっと裏から撫で上げた。
「――ひっ?!」
すでに半ば勃起しかけていた敏感なそこは、不意の刺激に完全に勃ち上がる。ざわざわとした下腹部の感覚に譲は思わず股座を見たが、勃起した自身の屹立を見てもますます混乱するばかりだった。
加えてそこは奇妙にてらてらと光っている。外気が当たると竿全体がすーすーとした。その答えは、すぐに冬司の口から語られる。
「ちょっとしゃぶるだけでこんなになっちゃうなんてね。フェロモンを当てすぎたせいかな?」
「え? しゃぶ……? フェロ、モン……? え? え……?」
「お仕置きだって言ったよね? 譲」
譲は恐ろしげなものを見る目で、自身を見下ろした。パーカーも、シャツも、ジーンズも、靴下も、つけているはずの衣服を譲はなにひとつ身にまとっていなかった。
それを認識して初めて譲は己が生まれたままの姿で、いつもふたりで寝ているベッドに座っているのだと気づく。
「え? 服は……? なんで……?」
「だって、これからお仕置きセックスするんだから。そんなのいらないだろ?」
「セッ、クス……」
「そうだよ譲。だからしばらくは寝ていてね……?」
そう言うやまた冬司の気配が膨らむのがわかった。それは捕食者の気配、威圧。そして甘ったるく感じられる、冬司のフェロモンが寝室を満たして行く。同時に、譲の内に生じた疑念や警戒心、混乱といったものも、ぐずぐずとアルファのフェロモンによって溶かされて行く。
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