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9 お見送り②☆
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まさか自分の目の前で妻が弟に絶頂を味わされているなんて、ジョルジュは思いもしていないだろう。
見える上半身は完璧な公爵夫人の装いなのに、下半身は下着を片足に引っ掛けて夫の弟に大事な場所をさらけ出し、良いように弄ばれているなんて……。
「兄上が見てる目の前で、他の男にココを舐められてたんだよ? しかもこんなにグチョグチョだ。イケナイ人妻だね」
「そんな……だって、ニコラスが……」
「ん? 私がイケナイのかな? 欲しがっているのは誰?」
ニコラスは私が強請るのを待っている。
それが分かっているからこそ『欲しい』と口にするのが嫌だった。
もちろん夫に対する裏切りのような後ろめたさもあって、いくらジョルジュの頼みで関係を持つことになったとしても、やっぱりニコラスのモノを自分から求めるなんて……。
許されないと思う。
頑なに言うのを拒む私の秘所をニコラスはゆっくりとなぶる。
彼のトラウザーズは高く押し上げられ、股間にテントが張られていた。
時々その昂りを太ももや尻に擦り付けてくる。
その度に私は、ソレを欲しくて堪らない気持ちが言葉にならないように、必死で唇を噛み締めなくてはならなかった。
「レティシアは辛抱強いなぁ」
陰部への愛撫を止め、後ろから抱きしめるようにしながらニコラスは背中に手を伸ばす。
慣れた手つきでロングドレスのボタンを外されて私は慌てた。
ここで全て外されたら、窓の向こうから見えてしまう。
「ニコラス!? ダ、ダメよ。誰かに見られたら……」
「そうかなぁ? 後ろなんだから、大丈夫だよ」
「ダメよ。全部一緒に落ちるわ」
「それなら、なんて言えば良いか分かるだろう?」
ニコラスはどうしても私に求められたいらしい。
「ニコラス、酷いわ……」
「酷いのは誰かな? ほら、もう私も我慢できなくなりそうだよ」
引き寄せられた手に熱い塊が押し付けられる。
条件反射的に軽く握ってしまって、耳元に長い吐息が吹き掛けられた。
「あまり焦らすと、また襲ってしまいそうだ」
「えっ!」
「だから今のうちに、ちゃんとお強請りしてごらん? じゃないと手加減できなくなるよ?」
ニコラスの腕の中でビクッと身じろぎしてしまう。
つい先日、たった三日間夜を共にできなかっただけで、次の夜は大変激しく求められたばかりだ。
あの日は夕食後湯浴みも待たずに部屋に呼ばれて、彼のベッドで彼の匂いのする寝具に包まれながら抱かれた。
ニコラスはその日、私に彼の匂いを嗅がせるためにワザと寝具を取り替えずにいたらしい。
しかもニコラスはマーキングするかのように、私の身体中に彼の白濁液を掛けた。
あの日はどう考えても子作りとはかけ離れた行為が多く、ニコラスが快楽を味わうためのものだったように思う。
薄々分かっていたが否定していた私は、あの時もう誤魔化せないと思った。
ニコラスは子作りのためだけではなく、明らかに私の体で楽しんでいる。
でも、仕方ないとは思う。
だって私は兄嫁で、ニコラスの妻でもなければ愛する人でもない。
そんな女、弄ばれて当然だろう。
ニコラスは将来私と結婚して、私の産んだ彼の実子を兄の子として養子にして育てるのは決まっている。
もし好きな女性ができてもその人は愛人にするしかないし、その人との間にできた子には相続権すら与えることはできない。
今、彼に子種を注いでもらえるだけでもありがたいことだ。
「何を考えているんだい? それとも、手荒に……ガツガツ突いて欲しいのかな?」
「え? 違う……あ、クリはダメ……乳首も……摘まないで……あぁ……はぁ……」
ほんの少し物思いに耽っただけなのに、同時に二箇所も責められて──しかもいつの間にか服は脱がされ、窓辺のカウチに押し倒されていた。
「あ……ニコラス……もう……」
「もう、何?」
ダメ。
そんなにされたら、もう我慢できない。
「……あの……ほ、欲しいの……」
「ちゃんと言わないと、あげられないな」
「……ニコラスの……コレ……」
「コレじゃあ分からないな。コレって何?」
分かっていてそんな事言う。
恥ずかしくて、言いたくないのに。
でも言わないとくれない。
真っ赤になってるのが自分でも分かる。
頬が、体が熱い。
「コレ……ニコラスの……大きなおちんちん……挿入れてください」
もう恥ずかしくて恥ずかしくて……。
涙目になってる私は、股を開いて穴を見せながら言った。
「よく言えたね。ご褒美だよ」
「はぅ!」
ニコラスはイヤらしい笑みでニヤニヤしながら、手にした剛直を蜜口に宛てがうと、一気に腰を押し出したのだった。
見える上半身は完璧な公爵夫人の装いなのに、下半身は下着を片足に引っ掛けて夫の弟に大事な場所をさらけ出し、良いように弄ばれているなんて……。
「兄上が見てる目の前で、他の男にココを舐められてたんだよ? しかもこんなにグチョグチョだ。イケナイ人妻だね」
「そんな……だって、ニコラスが……」
「ん? 私がイケナイのかな? 欲しがっているのは誰?」
ニコラスは私が強請るのを待っている。
それが分かっているからこそ『欲しい』と口にするのが嫌だった。
もちろん夫に対する裏切りのような後ろめたさもあって、いくらジョルジュの頼みで関係を持つことになったとしても、やっぱりニコラスのモノを自分から求めるなんて……。
許されないと思う。
頑なに言うのを拒む私の秘所をニコラスはゆっくりとなぶる。
彼のトラウザーズは高く押し上げられ、股間にテントが張られていた。
時々その昂りを太ももや尻に擦り付けてくる。
その度に私は、ソレを欲しくて堪らない気持ちが言葉にならないように、必死で唇を噛み締めなくてはならなかった。
「レティシアは辛抱強いなぁ」
陰部への愛撫を止め、後ろから抱きしめるようにしながらニコラスは背中に手を伸ばす。
慣れた手つきでロングドレスのボタンを外されて私は慌てた。
ここで全て外されたら、窓の向こうから見えてしまう。
「ニコラス!? ダ、ダメよ。誰かに見られたら……」
「そうかなぁ? 後ろなんだから、大丈夫だよ」
「ダメよ。全部一緒に落ちるわ」
「それなら、なんて言えば良いか分かるだろう?」
ニコラスはどうしても私に求められたいらしい。
「ニコラス、酷いわ……」
「酷いのは誰かな? ほら、もう私も我慢できなくなりそうだよ」
引き寄せられた手に熱い塊が押し付けられる。
条件反射的に軽く握ってしまって、耳元に長い吐息が吹き掛けられた。
「あまり焦らすと、また襲ってしまいそうだ」
「えっ!」
「だから今のうちに、ちゃんとお強請りしてごらん? じゃないと手加減できなくなるよ?」
ニコラスの腕の中でビクッと身じろぎしてしまう。
つい先日、たった三日間夜を共にできなかっただけで、次の夜は大変激しく求められたばかりだ。
あの日は夕食後湯浴みも待たずに部屋に呼ばれて、彼のベッドで彼の匂いのする寝具に包まれながら抱かれた。
ニコラスはその日、私に彼の匂いを嗅がせるためにワザと寝具を取り替えずにいたらしい。
しかもニコラスはマーキングするかのように、私の身体中に彼の白濁液を掛けた。
あの日はどう考えても子作りとはかけ離れた行為が多く、ニコラスが快楽を味わうためのものだったように思う。
薄々分かっていたが否定していた私は、あの時もう誤魔化せないと思った。
ニコラスは子作りのためだけではなく、明らかに私の体で楽しんでいる。
でも、仕方ないとは思う。
だって私は兄嫁で、ニコラスの妻でもなければ愛する人でもない。
そんな女、弄ばれて当然だろう。
ニコラスは将来私と結婚して、私の産んだ彼の実子を兄の子として養子にして育てるのは決まっている。
もし好きな女性ができてもその人は愛人にするしかないし、その人との間にできた子には相続権すら与えることはできない。
今、彼に子種を注いでもらえるだけでもありがたいことだ。
「何を考えているんだい? それとも、手荒に……ガツガツ突いて欲しいのかな?」
「え? 違う……あ、クリはダメ……乳首も……摘まないで……あぁ……はぁ……」
ほんの少し物思いに耽っただけなのに、同時に二箇所も責められて──しかもいつの間にか服は脱がされ、窓辺のカウチに押し倒されていた。
「あ……ニコラス……もう……」
「もう、何?」
ダメ。
そんなにされたら、もう我慢できない。
「……あの……ほ、欲しいの……」
「ちゃんと言わないと、あげられないな」
「……ニコラスの……コレ……」
「コレじゃあ分からないな。コレって何?」
分かっていてそんな事言う。
恥ずかしくて、言いたくないのに。
でも言わないとくれない。
真っ赤になってるのが自分でも分かる。
頬が、体が熱い。
「コレ……ニコラスの……大きなおちんちん……挿入れてください」
もう恥ずかしくて恥ずかしくて……。
涙目になってる私は、股を開いて穴を見せながら言った。
「よく言えたね。ご褒美だよ」
「はぅ!」
ニコラスはイヤらしい笑みでニヤニヤしながら、手にした剛直を蜜口に宛てがうと、一気に腰を押し出したのだった。
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