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アイスブルー2
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「何とかしないと、本当に危険ですね。」
カスターナが顔をしかめているし、相当危険だということね。
「何故警察はもっと深く調査しないのかしら。」
捜査がザルだわ。
「ホイットマン様の悩んでいる所はそこです。南で罪を犯した者でも北に逃げ込むと簡単に捕まえられないんです。」
「納得出来ないわ。民間の警備が捜査できないならわかるけど、警察は違うでしょう?犯罪が起きてると気付いているのに、放置しなければいけないなんて。北の港を捜索すれば答えは出ると解ってるはずよ。」
「ええ、それほど侵犯というは厄介なんです。担当の領内を出て踏み込むのには、確実な証拠と手続きが必要で、それを終えてからでなければ動けません。」
侵犯ね…。この港では、とても都合の良い言葉だわ。
「まぁ、今回はそんなの必要ないわ。」
「私達がいたとしても、実行犯しか捕らえられませんよ。」
「ねぇカスターナ、私達は何故予約した部屋に泊まれなかったと思う?答えは簡単、セロリ嬢は貴族じゃないからよ。あとから来た貴族を優先したの。」
「ラッセンと名乗っていれば、こんな事はなかったですね。」
「その通り。そして貴族にもランキングはあるものよ。今、ラッセンは王様から見て何番目にいるかしら?」
「私にはそこまでは…」
「今なら1番に近いと言えるわ。」
マディソン公爵の事件を知る人で、まともに仕事が出来てる人が少なすぎる。事後処理が長引けば、損害は大きい。その補填はトーマにして貰おうと甘えてる。
「ラッセン侯爵夫人が証拠を手に入れたのだから、この事件は既に大問題になってしまったのよ。」
「まさか、私達だけで捕まえると言っておいて、最初から警察や警備を巻き込むつもりだったんですか?」
「いいえ、セロリ小隊で捕まえるつもりだったけれど、改めるわ。」
港のどこかで中毒者が集まる所があるかもしれない。お金持ちに売るにしても、それまでの資金集めだって必要だもの。
中毒者が逃げないように、出来るだけ人数が必要になる。
「捜査員が増えたとしても危険です。許可出来ません。」
「友人が苦しむ姿は見たくないの。アーロもルーベンもランスロット様も、このままでは面倒な事に巻き込まれてしまうわ。」
全く関わりのない人の港なら、さっきの中毒者を見た時点で諦めてたわ。あんなの、狂気の沙汰だもの。
私は万人の味方じゃない。我が儘なだけの女よ。
「お嬢様。セロリ小隊はラッセン侯爵の逆鱗に触れたくはないのです…。正直に申し上げると、薬物売買の犯罪者より数万倍怖いです。」
「トーマはそこまで怖くないわよ。」
『ラッセン侯爵を怒らせたら、私達の首など一瞬でとびます』…と、言いたいカスターナだった。
カスターナが顔をしかめているし、相当危険だということね。
「何故警察はもっと深く調査しないのかしら。」
捜査がザルだわ。
「ホイットマン様の悩んでいる所はそこです。南で罪を犯した者でも北に逃げ込むと簡単に捕まえられないんです。」
「納得出来ないわ。民間の警備が捜査できないならわかるけど、警察は違うでしょう?犯罪が起きてると気付いているのに、放置しなければいけないなんて。北の港を捜索すれば答えは出ると解ってるはずよ。」
「ええ、それほど侵犯というは厄介なんです。担当の領内を出て踏み込むのには、確実な証拠と手続きが必要で、それを終えてからでなければ動けません。」
侵犯ね…。この港では、とても都合の良い言葉だわ。
「まぁ、今回はそんなの必要ないわ。」
「私達がいたとしても、実行犯しか捕らえられませんよ。」
「ねぇカスターナ、私達は何故予約した部屋に泊まれなかったと思う?答えは簡単、セロリ嬢は貴族じゃないからよ。あとから来た貴族を優先したの。」
「ラッセンと名乗っていれば、こんな事はなかったですね。」
「その通り。そして貴族にもランキングはあるものよ。今、ラッセンは王様から見て何番目にいるかしら?」
「私にはそこまでは…」
「今なら1番に近いと言えるわ。」
マディソン公爵の事件を知る人で、まともに仕事が出来てる人が少なすぎる。事後処理が長引けば、損害は大きい。その補填はトーマにして貰おうと甘えてる。
「ラッセン侯爵夫人が証拠を手に入れたのだから、この事件は既に大問題になってしまったのよ。」
「まさか、私達だけで捕まえると言っておいて、最初から警察や警備を巻き込むつもりだったんですか?」
「いいえ、セロリ小隊で捕まえるつもりだったけれど、改めるわ。」
港のどこかで中毒者が集まる所があるかもしれない。お金持ちに売るにしても、それまでの資金集めだって必要だもの。
中毒者が逃げないように、出来るだけ人数が必要になる。
「捜査員が増えたとしても危険です。許可出来ません。」
「友人が苦しむ姿は見たくないの。アーロもルーベンもランスロット様も、このままでは面倒な事に巻き込まれてしまうわ。」
全く関わりのない人の港なら、さっきの中毒者を見た時点で諦めてたわ。あんなの、狂気の沙汰だもの。
私は万人の味方じゃない。我が儘なだけの女よ。
「お嬢様。セロリ小隊はラッセン侯爵の逆鱗に触れたくはないのです…。正直に申し上げると、薬物売買の犯罪者より数万倍怖いです。」
「トーマはそこまで怖くないわよ。」
『ラッセン侯爵を怒らせたら、私達の首など一瞬でとびます』…と、言いたいカスターナだった。
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