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子供の頃の小話 全23話

ごはん

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 いつもいつも、運ばれてくる料理が冷たい。

 毒見を重ねてでてくる。から、俺のところまできたら冷たい。

 お菓子の方がおいしい。

「クリフ」

「なに。」

「お菓子が食べたい。」

「…?べつに食べたらいいだろ。何で?」

「最近お菓子ばっかり食べてたから禁止令がでた。」

「じゃあ禁止」

 む、さらに禁止するとは。

「城のご飯は美味しくない。」

「豪華な物を食べてるんだから、文句はいうなよ。」

「豪華と美味しいはイコールじゃない。美味しくなさすぎて、お腹いっぱいにならない。」

「…何がたべたいの?」

 お、買ってくれるのか!?

「飴だ。」

「…それ、お腹いっぱいにならないよ。」

 む、友が餓死するかもしれないのに。

「エドワードって熱いもの平気だっけ。」

「あまり。」

「なら冷たくていいよね。」

「……」

 クリフがどんどん冷たくなってゆく。


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