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子供の頃の小話 全23話

後始末

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カールのお家にいったら沢山おやつがおいてあった。
「食べてもい~い?」
「ニーナ待てっ!!」
「ん?」
「その中のどれかは、兄貴が作ったのだ。」
「どれかわからないの?」
「今回は匂いをごまかしてるから判断ができない。」
「でも食べてみないとわからないし、どれか食べようかな。」
「どうだ?ニーナ」
「大丈夫」
「よし、次は俺。」
ずっと食べていくけど、美味しくないお菓子がなかった。
「最後の1つ。これだな。」
「うん、私たち運がよかったね。」

しばらくお外で遊んでカゴを見たら、最後のクッキーがなくなってた。
「誰が食べたんだろうね。」
「まさか母上が!?」


・・・・

「母上、何故俺の夕食がクッキーなのですか。」
「クール、自分で作ったものは自分で後始末なさい。」

「後始末…。」

「兄貴が作ったの?そのクッキー。」
「さっきそんなのなかったのにね。」  
「もしかしたら母上が気が付いたのかも。だから…」 
「そっか、よかったね。」


「ニーナ、カール、これは2人の為に作ったものだから、ほら、あげよう。」

「………」
「………」


『ものすごく不味いから自分でたべたくないんだ……』

ニーナとカールは思った。

            
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