71 / 138
リリーの恋人
しおりを挟む
今私がいるのはリリー様のお邸よ。
そして、1時間ほどグリーと恋の馴れ初めを聞かされているの。
「この髪飾りもグリーがくれたんです!」
「ふふ、好きな男性から贈り物。羨ましいわ。」
何故リリーの所なのか。
『リリーの方がボロを出しやすい。適当に煽てておけば勝手に話し出す。リズは羨ましいという演技をしていろ。』
という事で、ここにいるのだけど…。
これ何時間続くのかしら。仲良くもない人の恋の話ほどくだらない話はないわ。
「グリーは『どんな事をしても捕まらない』と言っていたんだろう?俺でも出来ない、グリーは凄い男だな。」
「はいっ!」
「ふふ、私でも出来ませんわ。1度捕まりそうになったもの。勘違いとわかって何とかなりましたけど、『グリーのお友達だ』といえば良かったわ。」
「エリザベス様でも何ともならないのですか?やっぱりグリーのお父様は凄いのね!」
「お父様?」
「ええ、グリーのお父様は警察の偉い人とお友達なの。」
セドリックと私の視線があった。
「偉い人…とは?」
「そこまでは教えてくれませんでした。」
グリーはリリー様には話しているのね。多分この子を甘く見てるわね。頼めば何でもしてくれる…とか。
けど、甘いんじゃないかしら。この手の恋愛脳の女の口は塞げないのよ。たちが悪いの。
偉い人ね…。
警察上層部と繋がりはあると解ったけど、いまいち掴めないわね。
「そうだ!エリザベス様、フリナっていうお花を知ってますか?」
フリナ…何故リリー様の口から。
「ええ、知っているわ。」
「お花屋さんにもおいてないし、図鑑を見ても載ってなくて。可愛い花ですか?」
毒草オタクである私が持ってる図鑑の1冊にしかフリナは載っていないのに、街の本屋に置いている図鑑に載っているわけがないわ。
「…興味深いわね。その話、詳しく聞かせてくれるかしら。」
「エリザベス様が誘拐されそうになった日のパーティーで『見つかった』『フリナを研究所に持っていかれた』『まだ種はある』とか言ってた人がいたんです。種って事はお花なのかと思ったんです。」
「誰が言っていたの?売ってくれたりしないかしら。」
「見た事のない人だったわ。『セドリック様は来てない』と言っていたので、お知り合いかもしれません。」
「…そう。」
リリー様の邸でとてつもない情報が手に入ったわ。種は回収すればなんとかなるけど、咲いてるものはどうにも出来ないもの。誰かを殺したいのかもしれない。
チャーリーに探ってもらおう。
「リリー様、今日は楽しかったわ。今度は私の家にも招待しますね。」
そう言って、私達は家に帰る。
「偉い人。長官であれば伯爵を問いただせるだろうけど…。」
私が何故これ程まで必死なのか、お父様に何があったのか、セドリックは詳しくは聞いてこない。
「…フリナとは、あの裏庭にあった毒花の事か?」
「そう。あれは無敵の殺人花よ。そして、狙われてるのは多分貴方だわ。」
家についてから、すぐにラッドさんが城に遣いを送った。私が馬車で『狙われているのは多分セドリックだ』と言ったから。
はぁ…ややこしい事が増えただけで、結局時間がたつばかり。後3日か…。
「リズ…?どうした?」
「別に何も、何故ですか?」
「顔色が良くないから。」
…確かにしんどいわ。けど、これは精神的な物。胃が痛い、吐きそうだわ。雑草メンタルでも踏み潰され過ぎると拉げるのね。
「そうね…、少し疲れたから部屋へ行くわ。ラッドさん、フリナの載った図鑑を渡すからついてきて。」
返事を待たずに私は部屋を出た。
「ラッドさん、明日は長官が何処にいるかわかるかしら?」
「…明日は署にいると聞いています。」
「では、私は彼に話したい事があるから、セドリック様は付いて来ないよう手を打ってください。」
「畏まりました。」
明日はついてこられると困るの…。
「では、これを。研究所にだって置いていないくらい貴重な図鑑だから、ぜっったい汚さないでねっ!では、おやすみなさい。」
次の日、私は朝食もとらずに家を出た。
「ミリオン様、おはようございます。今日は随分早いですね。」
「ええ、長官に呼ばれているの。」
嘘だけど…。
「そうですか。今朝はかなり機嫌が悪そうだったので気をつけてくださいね。」
本当に怖いのか、ひっそり私に注意をしてくれた。
「ふふ、ありがとう。」
違和感なく署内を歩ける。この場所で働く狙いはそれもある。客扱いなら、勝手に長官に会いに行くなんて不自然で出来ないもの。
コンコン
「誰だ。」
「エリザベス・ミリオンです。お話したい事があります。」
「……はいれ。」
「失礼致します。」
「……」
葉巻を加えて新聞を読んで、視線を会わせてくれない。確かにご機嫌はよくないだろうけど、部屋に入れてくれたという事は話は聞くつもりがあると受けとるわ。
「犯人から、もう聞き出せましたか?」
「何も話すつもりはない。」
「私にはあります。長官、貴方を信じてお話したい事があります。必ず何らかの役に立ちます。」
「何だ?」
「私の出自の事です。」
「出自…?養女だと聞いている。そんな事は特に問題はないだろう。」
もう彼を信じるしかない。この人の命令であれば、事件を担当する人を直接決めてもらえる。内々に事を運べるし犯人を捕まえられる。
お父様の側に寄ってくるのが誰か…多分来るのは下っ端ばかりじゃない。それを捕まえれば誘拐に繋がるかもしれないし、そうでなくてもお父様が気にやむ事はなくなる。
何をしても夫妻を助ける。私に残された道がこれしかないなら、信じるしかない。
陛下には伝わるかもしれない。お父様は嘘をついた事になるわ。私の事をコチ出身だと申請していないんだもの。その話がそこから何か大きな事に発展する可能性は十分にあるのよ。だから避けてた。でも、賭けてみるしかないわ。
「…私は、……私は。」
気分が悪い、ここまで来て迷うなんて…。
言わないと…これが最善よ。これ以上なんてない。
…クラクラする。
「エリザベス?どうしたんだ?」
「いえ、ハァ…ハァ…ハァハァ!?」
何…?苦しい……っ!
私の様子をみて、長官が勢いよく駆け寄ってきて、背をさすってくれた。
「エリザベス、大丈夫だ…、息を10秒ほどはきなさい。」
「フゥーー」
「ゆっくり、吸うのは少し減らしなさい。大丈夫だ…」
暫く苦しかったけれど、何とか落ち着いてきた。
「…ハァ…ハァ…すみません」
「もう大丈夫。過呼吸だ。これから起こった時は息をはくのを意識して呼吸してみなさい。」
「…はい。こんな事になった事は無いんですが…。迷惑をおかけしました。」
「恐らく酷いストレスや不安のせいだ。いつも強気で、『自分が何とかする』…と、気を張りすぎてる。この短期間に色々ありすぎて自分が思っている以上に弱ってるんだ。何を言いに来たのかは知らんが、拒否してるんだ。ここにも来たくはなかったが、セドリック様の命が狙われるとなれば、捜査が手薄になる。そう思って不本意ながら来たんだろう。」
その通りよ。
「…助けてくれませんか。お父様が…脅されているんです。もしかしたら、誘拐にも繋がるかもしれません。」
「何故狙われる?侯爵は恨みを買うような事はしていないのに。」
「…私が人を殺したからかもしれない。」
「侯爵に事情を聞いても?」
「詳しく内容は聞かないで頂けるのであれば…。お父様はコチに呼ばれてるんです。ここから侯爵邸まで2日かかります。本当はここでスパイを見つけて、誰よりも先に情報を聞き出したかったのですが。」
『何故侯爵がそんな輩に狙われているのか?』…と聞かれれば、『わからない』という答えは出来ない。わからないのであればコチに呼び出されてもいく必要がないもの。
「わかった。今はここで休みなさい。お昼から話を聞く。」
そして、1時間ほどグリーと恋の馴れ初めを聞かされているの。
「この髪飾りもグリーがくれたんです!」
「ふふ、好きな男性から贈り物。羨ましいわ。」
何故リリーの所なのか。
『リリーの方がボロを出しやすい。適当に煽てておけば勝手に話し出す。リズは羨ましいという演技をしていろ。』
という事で、ここにいるのだけど…。
これ何時間続くのかしら。仲良くもない人の恋の話ほどくだらない話はないわ。
「グリーは『どんな事をしても捕まらない』と言っていたんだろう?俺でも出来ない、グリーは凄い男だな。」
「はいっ!」
「ふふ、私でも出来ませんわ。1度捕まりそうになったもの。勘違いとわかって何とかなりましたけど、『グリーのお友達だ』といえば良かったわ。」
「エリザベス様でも何ともならないのですか?やっぱりグリーのお父様は凄いのね!」
「お父様?」
「ええ、グリーのお父様は警察の偉い人とお友達なの。」
セドリックと私の視線があった。
「偉い人…とは?」
「そこまでは教えてくれませんでした。」
グリーはリリー様には話しているのね。多分この子を甘く見てるわね。頼めば何でもしてくれる…とか。
けど、甘いんじゃないかしら。この手の恋愛脳の女の口は塞げないのよ。たちが悪いの。
偉い人ね…。
警察上層部と繋がりはあると解ったけど、いまいち掴めないわね。
「そうだ!エリザベス様、フリナっていうお花を知ってますか?」
フリナ…何故リリー様の口から。
「ええ、知っているわ。」
「お花屋さんにもおいてないし、図鑑を見ても載ってなくて。可愛い花ですか?」
毒草オタクである私が持ってる図鑑の1冊にしかフリナは載っていないのに、街の本屋に置いている図鑑に載っているわけがないわ。
「…興味深いわね。その話、詳しく聞かせてくれるかしら。」
「エリザベス様が誘拐されそうになった日のパーティーで『見つかった』『フリナを研究所に持っていかれた』『まだ種はある』とか言ってた人がいたんです。種って事はお花なのかと思ったんです。」
「誰が言っていたの?売ってくれたりしないかしら。」
「見た事のない人だったわ。『セドリック様は来てない』と言っていたので、お知り合いかもしれません。」
「…そう。」
リリー様の邸でとてつもない情報が手に入ったわ。種は回収すればなんとかなるけど、咲いてるものはどうにも出来ないもの。誰かを殺したいのかもしれない。
チャーリーに探ってもらおう。
「リリー様、今日は楽しかったわ。今度は私の家にも招待しますね。」
そう言って、私達は家に帰る。
「偉い人。長官であれば伯爵を問いただせるだろうけど…。」
私が何故これ程まで必死なのか、お父様に何があったのか、セドリックは詳しくは聞いてこない。
「…フリナとは、あの裏庭にあった毒花の事か?」
「そう。あれは無敵の殺人花よ。そして、狙われてるのは多分貴方だわ。」
家についてから、すぐにラッドさんが城に遣いを送った。私が馬車で『狙われているのは多分セドリックだ』と言ったから。
はぁ…ややこしい事が増えただけで、結局時間がたつばかり。後3日か…。
「リズ…?どうした?」
「別に何も、何故ですか?」
「顔色が良くないから。」
…確かにしんどいわ。けど、これは精神的な物。胃が痛い、吐きそうだわ。雑草メンタルでも踏み潰され過ぎると拉げるのね。
「そうね…、少し疲れたから部屋へ行くわ。ラッドさん、フリナの載った図鑑を渡すからついてきて。」
返事を待たずに私は部屋を出た。
「ラッドさん、明日は長官が何処にいるかわかるかしら?」
「…明日は署にいると聞いています。」
「では、私は彼に話したい事があるから、セドリック様は付いて来ないよう手を打ってください。」
「畏まりました。」
明日はついてこられると困るの…。
「では、これを。研究所にだって置いていないくらい貴重な図鑑だから、ぜっったい汚さないでねっ!では、おやすみなさい。」
次の日、私は朝食もとらずに家を出た。
「ミリオン様、おはようございます。今日は随分早いですね。」
「ええ、長官に呼ばれているの。」
嘘だけど…。
「そうですか。今朝はかなり機嫌が悪そうだったので気をつけてくださいね。」
本当に怖いのか、ひっそり私に注意をしてくれた。
「ふふ、ありがとう。」
違和感なく署内を歩ける。この場所で働く狙いはそれもある。客扱いなら、勝手に長官に会いに行くなんて不自然で出来ないもの。
コンコン
「誰だ。」
「エリザベス・ミリオンです。お話したい事があります。」
「……はいれ。」
「失礼致します。」
「……」
葉巻を加えて新聞を読んで、視線を会わせてくれない。確かにご機嫌はよくないだろうけど、部屋に入れてくれたという事は話は聞くつもりがあると受けとるわ。
「犯人から、もう聞き出せましたか?」
「何も話すつもりはない。」
「私にはあります。長官、貴方を信じてお話したい事があります。必ず何らかの役に立ちます。」
「何だ?」
「私の出自の事です。」
「出自…?養女だと聞いている。そんな事は特に問題はないだろう。」
もう彼を信じるしかない。この人の命令であれば、事件を担当する人を直接決めてもらえる。内々に事を運べるし犯人を捕まえられる。
お父様の側に寄ってくるのが誰か…多分来るのは下っ端ばかりじゃない。それを捕まえれば誘拐に繋がるかもしれないし、そうでなくてもお父様が気にやむ事はなくなる。
何をしても夫妻を助ける。私に残された道がこれしかないなら、信じるしかない。
陛下には伝わるかもしれない。お父様は嘘をついた事になるわ。私の事をコチ出身だと申請していないんだもの。その話がそこから何か大きな事に発展する可能性は十分にあるのよ。だから避けてた。でも、賭けてみるしかないわ。
「…私は、……私は。」
気分が悪い、ここまで来て迷うなんて…。
言わないと…これが最善よ。これ以上なんてない。
…クラクラする。
「エリザベス?どうしたんだ?」
「いえ、ハァ…ハァ…ハァハァ!?」
何…?苦しい……っ!
私の様子をみて、長官が勢いよく駆け寄ってきて、背をさすってくれた。
「エリザベス、大丈夫だ…、息を10秒ほどはきなさい。」
「フゥーー」
「ゆっくり、吸うのは少し減らしなさい。大丈夫だ…」
暫く苦しかったけれど、何とか落ち着いてきた。
「…ハァ…ハァ…すみません」
「もう大丈夫。過呼吸だ。これから起こった時は息をはくのを意識して呼吸してみなさい。」
「…はい。こんな事になった事は無いんですが…。迷惑をおかけしました。」
「恐らく酷いストレスや不安のせいだ。いつも強気で、『自分が何とかする』…と、気を張りすぎてる。この短期間に色々ありすぎて自分が思っている以上に弱ってるんだ。何を言いに来たのかは知らんが、拒否してるんだ。ここにも来たくはなかったが、セドリック様の命が狙われるとなれば、捜査が手薄になる。そう思って不本意ながら来たんだろう。」
その通りよ。
「…助けてくれませんか。お父様が…脅されているんです。もしかしたら、誘拐にも繋がるかもしれません。」
「何故狙われる?侯爵は恨みを買うような事はしていないのに。」
「…私が人を殺したからかもしれない。」
「侯爵に事情を聞いても?」
「詳しく内容は聞かないで頂けるのであれば…。お父様はコチに呼ばれてるんです。ここから侯爵邸まで2日かかります。本当はここでスパイを見つけて、誰よりも先に情報を聞き出したかったのですが。」
『何故侯爵がそんな輩に狙われているのか?』…と聞かれれば、『わからない』という答えは出来ない。わからないのであればコチに呼び出されてもいく必要がないもの。
「わかった。今はここで休みなさい。お昼から話を聞く。」
1
お気に入りに追加
343
あなたにおすすめの小説
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
【完結】真実の愛に目覚めたと婚約解消になったので私は永遠の愛に生きることにします!
ユウ
恋愛
侯爵令嬢のアリスティアは婚約者に真実の愛を見つけたと告白され婚約を解消を求められる。
恋する相手は平民であり、正反対の可憐な美少女だった。
アリスティアには拒否権など無く、了承するのだが。
側近を婚約者に命じ、あげくの果てにはその少女を侯爵家の養女にするとまで言われてしまい、大切な家族まで侮辱され耐え切れずに修道院に入る事を決意したのだが…。
「ならば俺と永遠の愛を誓ってくれ」
意外な人物に結婚を申し込まれてしまう。
一方真実の愛を見つけた婚約者のティエゴだったが、思い込みの激しさからとんでもない誤解をしてしまうのだった。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
忘れられた妻
毛蟹葵葉
恋愛
結婚初夜、チネロは夫になったセインに抱かれることはなかった。
セインは彼女に積もり積もった怒りをぶつけた。
「浅ましいお前の母のわがままで、私は愛する者を伴侶にできなかった。それを止めなかったお前は罪人だ。顔を見るだけで吐き気がする」
セインは婚約者だった時とは別人のような冷たい目で、チネロを睨みつけて吐き捨てた。
「3年間、白い結婚が認められたらお前を自由にしてやる。私の妻になったのだから飢えない程度には生活の面倒は見てやるが、それ以上は求めるな」
セインはそれだけ言い残してチネロの前からいなくなった。
そして、チネロは、誰もいない別邸へと連れて行かれた。
三人称の練習で書いています。違和感があるかもしれません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる