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1.1 露璃恨・序
露璃恨・序:3
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俺は部屋に入り、取り敢えず少女を自分のベッドに寝かせた。
「何か食べれる?」
少女は微かに首を縦に動かす。
しかしさっきより振りが小さい。
本当に衰弱していた。
「取り敢えずお粥とかでいい?」
「っんっ。」
小さな声が聞こえてきた。
絞り出した様な小さな声で。
少しずつ小さな口にお粥を流し込む。
ペットボトルに、紙パックの飲み物を買った時に貰ったストローをさして、麦茶を喉に流し込む。
用意した1合くらいのお粥を食べ終わると、彼女は気絶した様に眠りについた。
ベットに寝かせたので、俺は自分の寝床を作る為、床を軽く拭いて畳んだパーカーを敷いて、バスタオルを風呂場から持ってくる。
それから俺は自分に買ってきた弁当を食べ、これからどうするか考えつつも、彼女を起こしてはいけないと電気を消して、睡眠をとろうと即席の寝床につく。
電気を消して、瞼を閉じる。
寝れるわけがなかった。
取り敢えず明日は休みだから彼女に話を聞いてみようと決意する。
でも、何を聞くべき……いや、何から聞くべきなのだろうか。
どこまで聞いていいものなのだろうか。
明日から休みで良かったなとか考えながら、色々と脳裏で思考を巡らせる。
まだ日付は変わらない時間だろうが、眠気が少しずつ襲って来る。
いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
床に寝たせいか身体が結構痛い。
さて休みだが、何をして過ごそうか。
そうやって起きあがって俺は、何故ベッドに寝なかったのかと、ベッドの方へと目を向ける。
そこには少女がいた。
それはそうだ。
昨日俺が連れて来たのだ。
もちろん酔っ払って忘れていた訳では無い。
憶えてはいたのだが、真実かどうか確認がしたかった。
そして、確認はされた。
有無で言うと有の方で。
つまり、昨日のあれは夢では無くて、やはり真実なのだった。
「おはよ……うございます。」
「あ、あぁ。おはよう。大丈夫?眠れた?」
「は…はい。」
「それは良かった。起き上がれるかな?」
「はい。」
少女はベットから身体を起こし、フラフラしながら俺の歩いて来る。
「ごめんごめん。無理しなくていいからそこに座っていて。」
「はい。」
「ご飯は食べれそう?」
俺は尋ねる。
「い、良いんですか?」
心底不思議そうな顔で俺を見つめてくる。
「それよりちょっと待ってね。」
俺は台所へ向かい、グラスを2つ用意して、麦茶を注ぐ。
「ごめんね。先にあげればよかった。」
彼女はさっきから口が乾いて上手く喋れて無さそうだった。
自分の分を一気に喉へと注ぐ。
「それじゃあご飯用意するからそこでくつろいでて。」
「何か食べれる?」
少女は微かに首を縦に動かす。
しかしさっきより振りが小さい。
本当に衰弱していた。
「取り敢えずお粥とかでいい?」
「っんっ。」
小さな声が聞こえてきた。
絞り出した様な小さな声で。
少しずつ小さな口にお粥を流し込む。
ペットボトルに、紙パックの飲み物を買った時に貰ったストローをさして、麦茶を喉に流し込む。
用意した1合くらいのお粥を食べ終わると、彼女は気絶した様に眠りについた。
ベットに寝かせたので、俺は自分の寝床を作る為、床を軽く拭いて畳んだパーカーを敷いて、バスタオルを風呂場から持ってくる。
それから俺は自分に買ってきた弁当を食べ、これからどうするか考えつつも、彼女を起こしてはいけないと電気を消して、睡眠をとろうと即席の寝床につく。
電気を消して、瞼を閉じる。
寝れるわけがなかった。
取り敢えず明日は休みだから彼女に話を聞いてみようと決意する。
でも、何を聞くべき……いや、何から聞くべきなのだろうか。
どこまで聞いていいものなのだろうか。
明日から休みで良かったなとか考えながら、色々と脳裏で思考を巡らせる。
まだ日付は変わらない時間だろうが、眠気が少しずつ襲って来る。
いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
床に寝たせいか身体が結構痛い。
さて休みだが、何をして過ごそうか。
そうやって起きあがって俺は、何故ベッドに寝なかったのかと、ベッドの方へと目を向ける。
そこには少女がいた。
それはそうだ。
昨日俺が連れて来たのだ。
もちろん酔っ払って忘れていた訳では無い。
憶えてはいたのだが、真実かどうか確認がしたかった。
そして、確認はされた。
有無で言うと有の方で。
つまり、昨日のあれは夢では無くて、やはり真実なのだった。
「おはよ……うございます。」
「あ、あぁ。おはよう。大丈夫?眠れた?」
「は…はい。」
「それは良かった。起き上がれるかな?」
「はい。」
少女はベットから身体を起こし、フラフラしながら俺の歩いて来る。
「ごめんごめん。無理しなくていいからそこに座っていて。」
「はい。」
「ご飯は食べれそう?」
俺は尋ねる。
「い、良いんですか?」
心底不思議そうな顔で俺を見つめてくる。
「それよりちょっと待ってね。」
俺は台所へ向かい、グラスを2つ用意して、麦茶を注ぐ。
「ごめんね。先にあげればよかった。」
彼女はさっきから口が乾いて上手く喋れて無さそうだった。
自分の分を一気に喉へと注ぐ。
「それじゃあご飯用意するからそこでくつろいでて。」
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