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予測
しおりを挟むピエロの足音を察知した2人は口をつぐみ、耳を澄ませ集中する。
廊下はしゃがめば体を隠せるが、立てば下を確認することができる造りになっている。
外からピエロが近づく。
ちょうど司たちの真下。
司は次の音に集中する。
階段から追えば、僕たちは逃げる。たぶん。ピエロは…。
ダンッと音がする。
3階まで一気に飛び上がったピエロは手すりの上へと立ち、司たちを視認しようとする。
同時。
司の蹴りが、鎌のリーチを掻い潜りピエロの腹部へと直撃した。
ピエロは空中へと投げ出されドサッと音を立てて、コンクリートの地面へと激突した。
「行こう!」
司はしゃがむルナの手を引いた。
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