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王家との話し合い
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リリス様の留学が発表され、私とエラン、お母様とでお母様の実家である侯爵領地にいましたが、王家から呼ばれました。
3人で謁見の間に向かったところお父様が先に来ていました。久しぶりに見るお父様ですが元気そうです。
「元気そうだな、お前達はまだ帰ってくる気はないのか?」
「そうですね、まだまだ実家領地にいますわ。」
「そうか……まぁお義父さん達にはよろしく言っておいてくれ。」
「嫌ですわ、あなたが自分で言いなさいな。」
「なっ……」
両親が話してるのを聞きながら、陛下達を待っていましたら、両陛下に王太子様、宰相がやってきました。
王「待たせたな、今日来てもらったのはリリス嬢の留学などについて話があったからな。発言の許可は不要だから、自由に発言してくれ。」
ア父「留学が決まったそうでしたね。」
王「そうだ、まぁ、あのリリス嬢が留学生活を上手く過ごせるか分からんが、もし万が一に上手く過ごして帰国すれば、王太子妃教育を始めないといかんからな、それも話し合いしたかったのだ。」
王妃「そうですね、今はアリス嬢も王太子妃教育を終えられていますからね、リリス嬢の教育次第でリリス嬢は王太子妃になるか側妃になるか、どちらかになるのかしら。」
ア母「この国は一夫一妻制ではありませんか、リリス様を側妃にするのはマズイと思いますが……。」
ア父「お前はアリスを王太子妃、王妃にしたくないのか?側妃がいても構わないだろう。」
王「まぁ、まだリリス嬢が王太子妃教育を始める前だし、ふさわしいかどうか分からんから、そう焦るではない。」
ア母「もしリリス様に王太子妃教育を始めることになれば娘のアリスはどうなるんですか?」
なんか私は口を挟める雰囲気じゃないですね……、エランも大人しくしてますし。やはりお父様にとって私は駒扱いなんですね……。
王「それが一番の問題だな、リリス嬢が王太子妃教育を始めたら終わるまで、アリス嬢は王太子妃予定のままにするしかないか……学園卒業後のグレッグとの結婚は延ばす。」
ア父「リリス嬢の留学が3年、王太子妃教育が2年ほどとしてもアリスはまだ23歳だし、大丈夫だと思いますよ、なぁアリスも待てるよな?」
ア「え?待つしかないんですか?」
王妃「そうね、アリス嬢には悪いけど待ってもらうしかないわね。」
ア「はぁ、そうですか……。」
グ「俺の婚約者として10年頑張ってきたんだし、無駄にしたくはないでしょ……なんならリリス嬢に王太子妃教育の講師をすればいいんじゃない?」
ア、エ「「は?」」
エ「アリス姉様よりリリス嬢とやらがいいってことですか?黙って聞いていれば母上の他に誰もアリス姉様のことを考えないんですね……。それなら今すぐアリス姉様を解放してくださいよ……。」
ア父「エラン、お前まで何を言っておるんだ?アリスは王太子妃になるしか使い道はないんだよ。」
王「まぁまぁ、リリス嬢の留学生活の結果次第になるから、リリス嬢が帰国してからまた話し合いをしようじゃないか。とりあえず今日はこれで解散としよう。」
話し合いにならない話し合いは終わったけど、グレッグ様まであんな考えをしていたなんてね……冷めるわ。
3人で謁見の間に向かったところお父様が先に来ていました。久しぶりに見るお父様ですが元気そうです。
「元気そうだな、お前達はまだ帰ってくる気はないのか?」
「そうですね、まだまだ実家領地にいますわ。」
「そうか……まぁお義父さん達にはよろしく言っておいてくれ。」
「嫌ですわ、あなたが自分で言いなさいな。」
「なっ……」
両親が話してるのを聞きながら、陛下達を待っていましたら、両陛下に王太子様、宰相がやってきました。
王「待たせたな、今日来てもらったのはリリス嬢の留学などについて話があったからな。発言の許可は不要だから、自由に発言してくれ。」
ア父「留学が決まったそうでしたね。」
王「そうだ、まぁ、あのリリス嬢が留学生活を上手く過ごせるか分からんが、もし万が一に上手く過ごして帰国すれば、王太子妃教育を始めないといかんからな、それも話し合いしたかったのだ。」
王妃「そうですね、今はアリス嬢も王太子妃教育を終えられていますからね、リリス嬢の教育次第でリリス嬢は王太子妃になるか側妃になるか、どちらかになるのかしら。」
ア母「この国は一夫一妻制ではありませんか、リリス様を側妃にするのはマズイと思いますが……。」
ア父「お前はアリスを王太子妃、王妃にしたくないのか?側妃がいても構わないだろう。」
王「まぁ、まだリリス嬢が王太子妃教育を始める前だし、ふさわしいかどうか分からんから、そう焦るではない。」
ア母「もしリリス様に王太子妃教育を始めることになれば娘のアリスはどうなるんですか?」
なんか私は口を挟める雰囲気じゃないですね……、エランも大人しくしてますし。やはりお父様にとって私は駒扱いなんですね……。
王「それが一番の問題だな、リリス嬢が王太子妃教育を始めたら終わるまで、アリス嬢は王太子妃予定のままにするしかないか……学園卒業後のグレッグとの結婚は延ばす。」
ア父「リリス嬢の留学が3年、王太子妃教育が2年ほどとしてもアリスはまだ23歳だし、大丈夫だと思いますよ、なぁアリスも待てるよな?」
ア「え?待つしかないんですか?」
王妃「そうね、アリス嬢には悪いけど待ってもらうしかないわね。」
ア「はぁ、そうですか……。」
グ「俺の婚約者として10年頑張ってきたんだし、無駄にしたくはないでしょ……なんならリリス嬢に王太子妃教育の講師をすればいいんじゃない?」
ア、エ「「は?」」
エ「アリス姉様よりリリス嬢とやらがいいってことですか?黙って聞いていれば母上の他に誰もアリス姉様のことを考えないんですね……。それなら今すぐアリス姉様を解放してくださいよ……。」
ア父「エラン、お前まで何を言っておるんだ?アリスは王太子妃になるしか使い道はないんだよ。」
王「まぁまぁ、リリス嬢の留学生活の結果次第になるから、リリス嬢が帰国してからまた話し合いをしようじゃないか。とりあえず今日はこれで解散としよう。」
話し合いにならない話し合いは終わったけど、グレッグ様まであんな考えをしていたなんてね……冷めるわ。
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