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幼少期

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ライル皇子様も皇宮に戻られました。

「ライラ?すまんがライル皇子様の婚約者になることになってしまったからな。」
「皇子妃教育は10歳頃から始めるらしいからな。」
「分かりましたわ、皇子妃教育が始まるまでは家で勉強やマナーを少しずつ覚えますね。」
「そうだな、無理をしないようにな。」
「分かりました。」
公爵夫妻も頭を抱えましたが、またライル皇子様が突撃してきても困るから心を鬼にしてライラに話しました。
皇宮には公爵夫妻が出向いて婚約締結をしました。

「突撃時には迷惑かけてしまい申し訳なかった、婚約も無理言って申し訳ないがよろしく頼む。」
「いえ、ライル皇子様も機嫌良く過ごされたみたいでしたよ、賢い子で羨ましいですわ。」
「そう言って貰えてありがたいですわ。」
お互いに苦笑しましたが……まだ5歳の子だからと目を瞑りました。
「皇子妃教育は10歳過ぎてからと言うことでよろしくお願いします。」
「うむ、時々はライルとも会ってやってもらいたいんだが、よろしいか?」
「連絡頂ければ調整しますのでよろしくお願いします。」
「分かった、近いうちに連絡すると思ってくれ。」
話し合いが終わって公爵夫妻も帰りました。

ライルに伝えるためにライルの自室に行きました。
「ライル?公爵夫妻と婚約締結したから、もう突撃はするなよ?」
「ライラ嬢にも時々会えるように頼んだから、会いたいときは手紙なり出すようにな。」
「分かりました、ありがとうございます。」
ライルの自室を出て、執務室に着いたがますます心労が溜まるな。
さっきはライルの嬉しい顔を見れて良かったが、ライラ嬢のことを思うといたたまれないな。
これからは公爵夫妻とも連携しないとな、先が思いやられるな。
ライルは俺に似たんかな、俺も一途だけどライルほど執着心は強くないぞ。

婚約締結したし、2人の様子見ながら進めないとな、ライラ嬢があんなライルでも受け入れてくれることを願うか。
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