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後編
『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け! …後編ー⑲:クンニの前戯としての非道』
しおりを挟む21:クンニの前戯としての非道 (木曜日 13:51)
「ああああ!」
母親は泣き叫んだ!
先ほどからの快楽の「鳴き」ではない、「泣き」である。
またも、「俺・あなた」が酷いことをしたのだ。
横たえられ、M字開脚の形で動けなくさせられ、クンニ待ちの主婦は、両手が自由ならば顔にあてただろうけど、両手が不自由にさせられているので、端正な顔が歪むさまを隠しようがなく、さすがにクスンクスんとむせび泣く。
なんで、なんで、私を、楽なまま・気持ちいいままにさせてくれないのだろう。
酷すぎるよ、ひど過ぎるよ、不倫ってば、普段の生活を忘れさせてくれるものだろうに。
だが、これからクンニリングス待ちの、放尿直後のリカマンコは、その小陰唇を極桃色に興奮させながら、狂犬病の犬の口元のように、甘露のラブジュースをダラダラ放出させ続けていた。
もう、ドロドロである。
「俺」の非道は、クンニ前の前戯として、見事に機能していた。
「俺」は思っていた。
普段のリカの生活が辛いものであったら、俺はリカに「ひと時の夢」として安心と快楽を与え続けるだろう。
俺は善良な人間には善行を施す。
しかし、田中梨華の人生は順調だ、いい旦那、いい子供たち、いいコミュニティに囲まれて、なんら不満がない。
それは、不平等ッ! 「悪徳」である。
俺は、その美しき「犯罪者」に安息を与えるつもりはない。
二人の心の中は不思議にも問答として成り立っていた。
それは、二人の心が基礎部分で結ばれているからだろう。
今、議論は対立しているかのように思えるが、ベースが同じだからこそ、議論が成り立つ。
そして、もはや、田中梨華のメンタリティは、「いやよいやよ」「酷い酷い」「そんなひどい……(ローラ姫)」と言いつつも、全てを受け入れる態勢になっている。
「俺」は、それが気に入らない。
だから、矢継ぎ早に、この主婦を責め立て、「これ以上は勘弁して」の境界線を目指している。
人妻の不倫は、人妻に限界があるからこそ、燃えるのである。
そう、その限界とはルールによって規定される。
スポーツも、ゲームも、社会生活も、……そう、ルールの中で、人が限界を極めるからこそ面白いのである。
例えば、そう、短歌や俳句も、限られた字数に「美」を収めることに限界まで努力した結果が評価の対象になる。
もちろん、それを一歩踏み越えた「掟破り」もあるが、例外が活きるのはルールあってこそである。
「俺」は、<人妻ルール>の中で、ひたすらに田中梨華を責め立てる。
人妻のルール、その枠とは「家族」である、家族あっての人妻・母親なのである。
時に、ルールを踏み越えることもあるが、それはテンポラリー、刺激的な非常措置に過ぎない。
リカが、「俺」の「中出し」を容認し始めたのは、彼女自身が<人妻ルール>を踏み越えてしまっていることを意味する。
いや、「あなた・俺」の従順なメス奴隷として、リカが心の中で「諦観」を持ち続けてしまったのなら、それはそれ、「俺」の目指す支配としてはいいことなのだが、リカが、それを、二人の間とはいえ、快楽の絶頂時の本音の吐露以外としてではなく、普通の会話の中で広言してはばからなくなったら……、それは違う。
それでは、ルール無用の「淫乱奥さん」に他ならない。
リカは、その辺が今はあやふやになっている。
教育の微調整は必要だ。
先ほどのおしっこの溜まったコンビニ袋は、今は、ベッドからも見える洗面台のフックに掛けられている。
……こぼさないように、ゆっくりと、「俺」が人妻の両脚から抜き取った。
リカ自身が脱ごうとしたら、中をこぼさずにはいられないだろう。
母親は、自分がされるままに「俺」の所作を見守っていた。
介護が必要な者みたいでもあったし、おしめを取り換えられる赤ちゃんみたいでもあった、主婦として働き盛りの三十代後半の奥さんが、被介護者にしても赤ちゃんにしても、自分には、本来 当てはまらないカテゴリーに扮させられているのは恥辱でもあろう。
だが、リカは大人しく従順で、おすまし顔だ。
ただ、おそらく、微妙に足が震えているのは怯えとかではなく、「貧乏ゆすり」だ。
早く、「俺」が言っていた、「クンニ」とやらをして欲しいのだ。
帰る時間も、リカ主観では間近なハズなのである。
貧乏ゆすり……、「さっさと次の気ン持ちいいこと、してッ! もう時間がないのよッ!」って気持ちをおすまし顔の裏に抱いていた。
「クンニってされたことある」
洗面台に進み、コンビニ袋を、ドライヤーとかを引っかけるフックに掛けながら、「俺」が問う。
「いえ、よく分かりません」
リカは、自分のおしっこ袋が、そんな風にディスプレイされるだけでかなりのショックを感じているのだが、それで終わりとは思えないので成り行きを見守っている。
「オマンコを男の口や舌で愛されることだよ、舐められることだよ」
「えっ!」と驚く人妻、なんとなくそういうことだとは分かっていたけど、誠二さんもリョウ君も、それはしてくれてない、先ほど、「俺」がしてくれたのが初めてで、でも、あの時は「うずら卵形ローター」で責められたりしてたから、考える暇がないほどイカされ続けていたから……。
「さっき、あなたがしてくれたのが初めてでです。……いちお、オシッコするところだから、き、汚いところだから、舐められたことはありません」
すると、「俺」は満足そうに頷いた。
「汚くなんかないよ。人間の五感って、ほぼ頭部に集中している。その頭を、リカの一番恥ずかしいところに近づけて、間近で堪能できるってのは、俺、性行為のかなりの上位にある行為だと思ってるよ。リカだって、男のものを口で感じられるフェラは嫌いじゃないだろ」
「は、はい、た、確かに」
ベッドに近づいてきた「俺」の手にはプラスティック製のガムテープが握られていた。
「舐められるのがクンニ、なんですね」と、リカは学習した。「えっ? そのテープは何に使うのですか?」
「俺」が優しげに笑った、この人、地味だが、わりと整った顔をしている。
その顔に笑みが浮かんだときは悪だくみをしている。
「あそこを舐め回されると、リカ、腰を暴れさせるだろうから、両手両足をテープで固定しようと思って」
「ごめんなさい」と懇願するようなリカ。「でも、もう時間があまりないですよ、また、今度、ゆっくり可愛がってください」
「うるさい!」
「困りますぅ……」
……三分後、リカはМ字開脚が固定維持されるように、両脚が開きっぱなしの格好で右手首は右手首、左手首は左手首のセットでテープグルグル巻きにされていた。
しゃがんだ体制で、右左それぞれの手首足首が繋がれている体勢、その寝っ転がされヴァージョンだ。
これで暴れたら、手も足も身体も一つに固められているので、手なら手、足なら足、その骨・関節が突っ張って痛くなるだけであり、動かしようがない……。
「さて、クンニをたっぷりしようかな、と、ちょっとその前に……」
「俺」は、おもむろに、リカの左手の薬指から結婚指輪をサッと取り去ると、洗面台に向かい、性奴隷人妻の「ひった」オシッコンビニ(おしっこんびに)袋を開いた。
そして、「ルック・ルック・ルック(見ろ・見ろ・見ろ)……」と言い、リカが、なんかとてつもなく嫌なことされる……と思いつつ見た瞬間に、リングをオシッコ溜めにポイした。
「い、いやぁぁぁぁぁああ!」
ラブホテルの一室の中では、洗面台周辺が一番明るい、遠目のリカにも、微小な泡とともに、誠二さんとの婚姻の証が小便袋に沈んでいくのが見えた。
「いやぁー、やめろー!」
もう行われているし、身体を緊縛されている人妻には、どうにもならない。
「俺」は、自分の性器が、硬度を極限まで増していることに満足する。
うむ、俺、こういうので、すっげぇ興奮するんだな!!!
やってみないと、自分の性癖はわからねぇなぁ!
「まだだよ!」
「俺」は、やはり、持ち物の中から、コピーしたA5の用紙を取り出した。
「なに? これ以上、なにするの? あなた、やっていいことと悪いことがあるんじゃなくてッ!?」
性奴隷人妻になり果てた主婦は、ベッドの上で暴れたいのだが、身体をゴロゴロさせることくらいしか出来ない。
どうやらカラーで、そのコピー用紙は5枚。
「俺」は、なるべくショックを与えるために、その5枚のコピー紙を、矢継ぎ早に見せた。
「お前の旦那さんのSNSから印刷してきたよ」
それは、家族の写真だった。
……微笑む娘……
……微笑む息子……
……微笑み愛する妻……
……微笑み返す夫……
……微笑み合う家族+ペット……
こんな状況でなければ、誰もがうらやむ家族の肖像……。
ささっと見せると、近づいてきて、再び、今度はゆっくりと一枚づつ見せてきた。
「な……ッ!」
主婦は言葉を失う。
「俺」は、その5枚を重ねると、今度は両手で丸めた。
「や、やめ……」
母親は声を絞り出す。
「俺」は丸めて、そして、それを捩じる。
「リカは、ふしだらで、家族を、こんな素晴らしい家族をないがしろにしたんだ」
あまりの驚愕に、リカは言葉を失った。
怒涛の罪悪感が押し寄せる。
もう冷静な思考が保てない。
「はぁあああああ、はぁあああああ」
テープで巻かれた四肢が、ギュゥギュゥと音を鳴らす、もしかすると、骨が軋んでいるのかも。
「これを、オシッコにつけましょっと!」
「俺」は、洗面台に向かっていこうとする、その直前、だ!
左手を、リカの股間にやり、肉ビラを親指と中指で器用に開き、人差し指で、カッチコチに光るクリトリスを「チョン」と弾いた!
「……ッッッ!!!」
今日一番の「屈辱イキ」だった。
田中梨華の絶頂は数10秒の継続が為される。
口も鼻も目も見開かれ、全身を快感に支配される。
あああ、私、もう、ダメだぁあああ!
自分が奈落に墜ちていくのを重々に感じつつ、視界の隅で「俺」が、家族の写真を丸めて絞った棒を、おしっこ袋に突っ込み、浸しているのが見えた。
「ああああ!」
母親は泣き叫んだ!
先ほどからの快楽の「鳴き」ではない、「泣き」である。
またも、「俺・あなた」が酷いことをしたのだ。
横たえられ、M字開脚の形に縛りつけられ、クンニ待ちの主婦は、両手が自由ならば顔にあてただろうけど、「両手が不自由」なので、端正な顔が歪むさまを隠しようがなく、さすがにクスンクスんとむせび泣く。
「俺」は自分の精神的な責めが最大限の効果を発したのは嬉しかったが、丸めて絞った棒状のコピー用紙を見て、「ああ、これにコンドーム被せて、この奥さんのマンコにぶち込むって手もあったな……」と、ちょっと残念な気持ちになるのであった。
(続く)
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