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窮地――継承される意志3
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体が熱くなるのを感じ、ディアルトは瞬きをして目を開いた。
空が見え、赤茶けた砂塵が舞っている。
その砂を舞わせている風の精霊たちを、今はハッキリと見ることができていた。
ゆっくりと起き上がると、体から抜けた矢がカランカランと軽い音をたてて地に落ちる。防具こそは穴が開いたままだったが、その奥の貫かれた皮膚は傷一つ無い。
「リリィ」
すぐ側にリリアンナが倒れていて、血と涙でグチャグチャになった顔は生気を失っていた。
「今までありがとう。今度は俺が君を守るから」
慈愛のこもった目で彼女を見下ろし、ディアルトはリリアンナを抱き上げるとキスをする。
願いはただ一つ。
――彼女を癒やしてほしい。
毒に犯されたリリアンナは、もう風の意志の担い手ではない。
一般的に精霊の加護を受けた、ウィンドミドルの女性になっている。
リリアンナの体に残された精霊を活発にさせていくよう、ディアルトは自分の契約した精霊を分けてゆく。
風が持つ性質である流動性により、リリアンナの体に宿る精霊を高めてゆく。同時に彼女の体温が徐々に温まっていった。
しばらく唇をあわせたまま力を分け与えていると、リリアンナの体から毒気が抜け、背中の傷も癒える。
「……よし」
だが自ら「すべてを失ってもいい」と願ったリリアンナは、気力も何もかも使い果たしていた。
体は癒えたが、気力が回復していない。
それでも、体が瀕死の状態よりはずっといい。
リリアンナを肩に担ぎ、ディアルトは風を巻き起こし一気に上空まで飛んだ。
カンヅェルの爆炎は怒りのまま振るわれ、和平の天幕を中心に戦場を焼き尽くす勢いだ。
後方にあるウィンドミドルの陣を見ると、敵兵が天幕を襲撃したのを知って慌ててこちら目がけて押し寄せているところだ。
「カンヅェル様も頭に血が上っているようだな。……俺がこの場を収めなければ」
そう呟き、ディアルトは空いている手をかざし精神を集中させる。
巻き起こった風の渦は、彼を中心に他の風の精霊や火の精霊に接触してゆく。
ディアルトの支配下にある風の精霊は、自由な風の精霊を新たに巻き込んで勢力を強めてゆく。
同時にディアルトの意志が通った風は、火に触れた途端その勢いを殺しにかかった。
火はどこまでも燃え上がり上昇する力を持つが、風は火の力を和らげる効果がある。
戦場そのものを覆うのではと思う渦は、ファイアナの兵からも火の精霊を奪っていった。
急に鎮静化された火の精霊は動きを止め、ファイアナの兵の攻撃力も低くなる。
「……あいつ」
目の前の刺客を、火を纏わせたパンチでやり返した後、カンヅェルは大きな力に気付いて上空を見上げた。
肉眼では分からないが、精霊の力を使えばそこにいるのが誰かなどすぐに分かる。
リリアンナは力を失っていて、代わりにこの場を支配し君臨しようとしているのは、ディアルトだ。
「アドナ、大人しくしてろ。力をもぎ取られるぞ」
近くにいた将軍に声をかけると、カンヅェルは彼を引っ張って物陰に隠れる。
「ここで息を殺してろ。殺気を見せれば、あいつに契約精霊を根こそぎ無力化される」
カンヅェルの言葉にアドナは頷き、自分の中で渦巻いていた怒りや戦闘の意志を解放してゆく。
二人の視線の先では、ディアルトが行使する風の精霊に襲われた兵が、急に戦闘意欲を失ってバタバタと倒れていく。
三分ともせず、大気は渦巻くのをやめた。
残されたのは、戦闘意欲を失って倒れている兵たちと、立ち上がったカンヅェルとアドナ。そこにディアルトがリリアンナを抱えて下り、ウィンドミドルの軍が到着しようとしていた。
「カンヅェル様、大丈夫でしたか?」
ディアルトの声に、カンヅェルは呆れたように笑った。
「俺らの親が死んだ場所で、派手に力の継承をしたもんだ」
もう畏まっていない言葉遣いで笑う彼は、テーブルを挟んでどこか探るような目で見ていた雰囲気はない。
「リリアンナは?」
「生きていますよ。俺がリリアンナを死なせるはずがない」
こちらもややくだけた調子で、ディアルトが微笑む。
「殿下ぁーっ!」
遠くから騎馬兵が駆けつけ、カンヅェルたちもろとも取り囲もうとするので、ディアルトが慌ててそれを制止する。
「カンヅェル様とアドナ将軍は敵じゃない! 両国の本意ではもう停戦や友好を確認している。……ですよね? カンヅェル様」
したり顔でディアルトが振り向くと、先手を取られたという顔でカンヅェルが笑う。
「あぁ、間違いない。後は俺が、自国のバカ共にケリを付けるだけだ」
凄みのある笑みを見て、ウィンドミドルの騎士の何人かが尻ごんだ。
その間、アドナ将軍はウィンドミドルの騎士団長を助け起こしていた。
三人で十三年前の真実を聞いていた間、ウィンドミドルの見張りたちは奇襲を受けた。だが全滅した訳ではなく、生き延びた者や騎士団長のように最後まで抵抗した者もいる。
ウィンドミドルの騎士団が見守る中、カンヅェルはディアルトに歩み寄って手を差し出した。
「うちの国のバカが原因で、戦争を長引かせてしまいすまない。これからは俺がしっかりと国王としての役目を果たし、膿を出す。そのあかつきには、またリリアンナも同席するテーブルで、和やかに食事をしたい」
皆がいる前での事実上の和平宣言に、ディアルトは破顔する。
左肩にリリアンナを担いだままだが、離すつもりもなくそれはカンヅェルも分かっている。
右手同士でガッチリと握手をし、ディアルトもファイアナの王に応えた。
「しばらくはお忙しいと思いますが、カンヅェル様のお誘いならいつでもテーブルを用意します。もし良ければ、今度はウィンドミドルの食事も堪能してください。リリアンナがあなたの口から聞いたという、ファイアナの緑化や互いの国への観光など、できることをどんどん進めていきましょう」
カダンの代理でもあるディアルトと、カンヅェルが固い握手を交わした姿を見てウィンドミドルの兵たちがワァッと沸き立った。
「あなたの身内のゴタゴタが解決するよう、俺も祈っている」
手を離し際言ったカンヅェルの言葉には、自分と似た境遇にいるディアルトへの憐憫があった。
「ありがとうございます。ではこの荒野より両国とも速やかに兵を引き上げ、改めて調印などにつきまして文書を送らせて頂きます」
丁寧に頭を下げ、ディアルトはリリアンナを担ぎ直す。
「……大丈夫なのか?」
その言葉がリリアンナを示していると気づき、ディアルトは穏やかに笑う。
「ええ。目覚めるまで手厚く看病しますよ」
ディアルトが甲斐甲斐しくリリアンナの看病をするだろうことを察し、カンヅェルは「むっつりめ」と笑った。
「ある程度の人数は、この場にて待機をしてカンヅェル様とアドナ将軍の手伝いを。残りは砦へ引き上げて、故郷に帰る支度をするぞ!」
ディアルトの言葉に、ウィンドミドルの騎士たちが拳を天に突き上げ歓声を上げた。
砂塵を巻き込む強風はいつの間にか止んでいて、悲劇の荒野には青空が顔を覗かせていた。
空が見え、赤茶けた砂塵が舞っている。
その砂を舞わせている風の精霊たちを、今はハッキリと見ることができていた。
ゆっくりと起き上がると、体から抜けた矢がカランカランと軽い音をたてて地に落ちる。防具こそは穴が開いたままだったが、その奥の貫かれた皮膚は傷一つ無い。
「リリィ」
すぐ側にリリアンナが倒れていて、血と涙でグチャグチャになった顔は生気を失っていた。
「今までありがとう。今度は俺が君を守るから」
慈愛のこもった目で彼女を見下ろし、ディアルトはリリアンナを抱き上げるとキスをする。
願いはただ一つ。
――彼女を癒やしてほしい。
毒に犯されたリリアンナは、もう風の意志の担い手ではない。
一般的に精霊の加護を受けた、ウィンドミドルの女性になっている。
リリアンナの体に残された精霊を活発にさせていくよう、ディアルトは自分の契約した精霊を分けてゆく。
風が持つ性質である流動性により、リリアンナの体に宿る精霊を高めてゆく。同時に彼女の体温が徐々に温まっていった。
しばらく唇をあわせたまま力を分け与えていると、リリアンナの体から毒気が抜け、背中の傷も癒える。
「……よし」
だが自ら「すべてを失ってもいい」と願ったリリアンナは、気力も何もかも使い果たしていた。
体は癒えたが、気力が回復していない。
それでも、体が瀕死の状態よりはずっといい。
リリアンナを肩に担ぎ、ディアルトは風を巻き起こし一気に上空まで飛んだ。
カンヅェルの爆炎は怒りのまま振るわれ、和平の天幕を中心に戦場を焼き尽くす勢いだ。
後方にあるウィンドミドルの陣を見ると、敵兵が天幕を襲撃したのを知って慌ててこちら目がけて押し寄せているところだ。
「カンヅェル様も頭に血が上っているようだな。……俺がこの場を収めなければ」
そう呟き、ディアルトは空いている手をかざし精神を集中させる。
巻き起こった風の渦は、彼を中心に他の風の精霊や火の精霊に接触してゆく。
ディアルトの支配下にある風の精霊は、自由な風の精霊を新たに巻き込んで勢力を強めてゆく。
同時にディアルトの意志が通った風は、火に触れた途端その勢いを殺しにかかった。
火はどこまでも燃え上がり上昇する力を持つが、風は火の力を和らげる効果がある。
戦場そのものを覆うのではと思う渦は、ファイアナの兵からも火の精霊を奪っていった。
急に鎮静化された火の精霊は動きを止め、ファイアナの兵の攻撃力も低くなる。
「……あいつ」
目の前の刺客を、火を纏わせたパンチでやり返した後、カンヅェルは大きな力に気付いて上空を見上げた。
肉眼では分からないが、精霊の力を使えばそこにいるのが誰かなどすぐに分かる。
リリアンナは力を失っていて、代わりにこの場を支配し君臨しようとしているのは、ディアルトだ。
「アドナ、大人しくしてろ。力をもぎ取られるぞ」
近くにいた将軍に声をかけると、カンヅェルは彼を引っ張って物陰に隠れる。
「ここで息を殺してろ。殺気を見せれば、あいつに契約精霊を根こそぎ無力化される」
カンヅェルの言葉にアドナは頷き、自分の中で渦巻いていた怒りや戦闘の意志を解放してゆく。
二人の視線の先では、ディアルトが行使する風の精霊に襲われた兵が、急に戦闘意欲を失ってバタバタと倒れていく。
三分ともせず、大気は渦巻くのをやめた。
残されたのは、戦闘意欲を失って倒れている兵たちと、立ち上がったカンヅェルとアドナ。そこにディアルトがリリアンナを抱えて下り、ウィンドミドルの軍が到着しようとしていた。
「カンヅェル様、大丈夫でしたか?」
ディアルトの声に、カンヅェルは呆れたように笑った。
「俺らの親が死んだ場所で、派手に力の継承をしたもんだ」
もう畏まっていない言葉遣いで笑う彼は、テーブルを挟んでどこか探るような目で見ていた雰囲気はない。
「リリアンナは?」
「生きていますよ。俺がリリアンナを死なせるはずがない」
こちらもややくだけた調子で、ディアルトが微笑む。
「殿下ぁーっ!」
遠くから騎馬兵が駆けつけ、カンヅェルたちもろとも取り囲もうとするので、ディアルトが慌ててそれを制止する。
「カンヅェル様とアドナ将軍は敵じゃない! 両国の本意ではもう停戦や友好を確認している。……ですよね? カンヅェル様」
したり顔でディアルトが振り向くと、先手を取られたという顔でカンヅェルが笑う。
「あぁ、間違いない。後は俺が、自国のバカ共にケリを付けるだけだ」
凄みのある笑みを見て、ウィンドミドルの騎士の何人かが尻ごんだ。
その間、アドナ将軍はウィンドミドルの騎士団長を助け起こしていた。
三人で十三年前の真実を聞いていた間、ウィンドミドルの見張りたちは奇襲を受けた。だが全滅した訳ではなく、生き延びた者や騎士団長のように最後まで抵抗した者もいる。
ウィンドミドルの騎士団が見守る中、カンヅェルはディアルトに歩み寄って手を差し出した。
「うちの国のバカが原因で、戦争を長引かせてしまいすまない。これからは俺がしっかりと国王としての役目を果たし、膿を出す。そのあかつきには、またリリアンナも同席するテーブルで、和やかに食事をしたい」
皆がいる前での事実上の和平宣言に、ディアルトは破顔する。
左肩にリリアンナを担いだままだが、離すつもりもなくそれはカンヅェルも分かっている。
右手同士でガッチリと握手をし、ディアルトもファイアナの王に応えた。
「しばらくはお忙しいと思いますが、カンヅェル様のお誘いならいつでもテーブルを用意します。もし良ければ、今度はウィンドミドルの食事も堪能してください。リリアンナがあなたの口から聞いたという、ファイアナの緑化や互いの国への観光など、できることをどんどん進めていきましょう」
カダンの代理でもあるディアルトと、カンヅェルが固い握手を交わした姿を見てウィンドミドルの兵たちがワァッと沸き立った。
「あなたの身内のゴタゴタが解決するよう、俺も祈っている」
手を離し際言ったカンヅェルの言葉には、自分と似た境遇にいるディアルトへの憐憫があった。
「ありがとうございます。ではこの荒野より両国とも速やかに兵を引き上げ、改めて調印などにつきまして文書を送らせて頂きます」
丁寧に頭を下げ、ディアルトはリリアンナを担ぎ直す。
「……大丈夫なのか?」
その言葉がリリアンナを示していると気づき、ディアルトは穏やかに笑う。
「ええ。目覚めるまで手厚く看病しますよ」
ディアルトが甲斐甲斐しくリリアンナの看病をするだろうことを察し、カンヅェルは「むっつりめ」と笑った。
「ある程度の人数は、この場にて待機をしてカンヅェル様とアドナ将軍の手伝いを。残りは砦へ引き上げて、故郷に帰る支度をするぞ!」
ディアルトの言葉に、ウィンドミドルの騎士たちが拳を天に突き上げ歓声を上げた。
砂塵を巻き込む強風はいつの間にか止んでいて、悲劇の荒野には青空が顔を覗かせていた。
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