3 / 61
リリアンナの朝
しおりを挟む
翌朝、いつも通りの時間に起床したリリアンナは、軽装で走り込みに行く。
上は体にフィットしたシャツに、下はキュロットスカートだ。貴婦人たちなら下着同然と思う姿だが、リリアンナは構わない。
体力をつけるために走っているのに、わざわざ邪魔になる装備をする理由がない。
リリアンナはいつも、五つの宮がある外周を走っている。
正門がある近くでその姿にお目にかかろうと、騎士たちの中には早起きをする者もいた。
薄着のリリアンナを見たいというのもある。だが本当の目的は、揺れないようにしっかり下着でホールドしているが、実際ユッサユッサと重量を見せつける胸だ。
リリアンナの侍女は「お胸が垂れてしまいます!」と悲鳴をあげて、よりリリアンナの胸にフィットした下着を注文している。
そんな外野の秋波や心配をよそに、リリアンナは今日も外周を三周走りきった。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
花の離宮に戻ってリリアンナを迎えたのは、件の侍女アリカだ。
アリカはリリアンナよりも年上の二十七歳で、姉的存在でもある。
主がこの花の離宮で暮らし始めた時から、イリス家からついてきてリリアンナの身の回りの世話をしている。
主の早起きにももうすっかり慣れていて、リリアンナが外周を走り終わる頃には、風呂の用意が済んでいた。
「まずはお飲み物を」
走り終わった後の、水にレモンと塩、少しの蜂蜜を入れた飲み物は気持ちをスッキリさせてくれる。
ゴクッゴクッと喉を鳴らしてリリアンナがレモン水を飲んだ後、必ずやることがある。
「ではお嬢様」
「ええ」
背筋を伸ばしてスッと立つと、巻き尺を手にしたアリカがリリアンナの胸周りを測ってゆく。
「お嬢様の年齢で、お胸が垂れてしまってはいけませんから。ほんの少しでも数に変化がありましたら、より強力な下着を手配致します」
リリアンナのアンダーバストとトップバストを測り、肩から乳頭までも測る。
「……アリカはちょっと心配性だわ」
リリアンナも、侍女相手だと年相応の令嬢の話し方をする。
「何を仰るのです。リリアンナ様は確かに武人でもあられますが、その前に妙齢のご婦人です。体力や戦闘技術を磨くのも大事ですが、女性らしさを忘れてはなりませんよ?」
「……そう、ね」
「はい、宜しゅうございます。今日も完璧なプロポーションです」
計測が終わると、リリアンナは苦笑いをしてバスルームに向かった。
「朝食の準備ができております」
汗を流し、長い髪を流したままのリリアンナは、バスローブ姿で食卓に着く。
厚切りにしたトーストは二枚。
一枚はバターと蜂蜜を塗って食べたり、季節のジャムを塗る。もう一枚は、ハーブや胡椒入りのチーズを塗って食べる。
それがリリアンナのお気に入りだ。
加えてたっぷりのサラダに、コーンスープ。ハムやウィンナー、スクランブルエッグ。
貴婦人が食べるには量が多いが、リリアンナは人一倍体を動かしているので丁度いい。
花の離宮の料理人も、リリアンナは美食家な上によく食べるので、働きがいがあると言っている。
「お嬢様、お部屋にあるバラはどうされたのです?」
アリカに訊かれ、リリアンナは一瞬喉を詰まらせる。
すぐに水を飲んで侍女を見ると、ずっとリリアンナづき侍女をこなしてきた彼女は、意味ありげな笑みを浮かべていた。
「……あれは……。殿下に頂いたわ」
リリアンナの執務室のデスクに、一輪挿しに飾られたバラがあった。
有能な侍女はそれを見逃さなかったのだ。
「一輪のバラの意味は、『あなたしかいない』。赤いバラの花言葉は『情熱』『愛情』『美貌』『あなたを愛します』」
詩をそらんじるようにアリカが言い、リリアンナは目を丸くした。
「そ……そんな意味があったの?」
「お嬢様ほどのレディなら、皆様ご存じのことです。お嬢様が興味がなさすぎるだけです」
時々この侍女は、主に対して辛辣になる。
「殿下に告白されたのですか? 今更……という感じも致しますが」
「……そう、ね」
王宮にあるオランジェリーで毎朝採ったオレンジは、搾りたてのジュースになっている。
一口含んで酸味のある果汁を味わうと、口の中に唾液がジュワッと湧いてくる。
「もう九年のお付き合いですものね」
「殿下も成長されたわ。出会った時はヒョロッとした少年だったのに、今は私よりずっとお体がしっかりしていて……。腕力だけなら敵わないもの」
朝食を平らげたあとの皿は片付けられ、すぐ側でアリカが紅茶を淹れてくれる。
「男性として意識されることだって、ありますよね?」
意味ありげな言い方をするアリカを、リリアンナは横目で睨む。
「……あれだけの美男子を意識するななんて、拷問に近いわ。……でも私は、護衛係だもの。浮ついた気持ちでいれば、殿下を守れなくなる」
「だからあんなにツンツンしているのですか?」
「……気を抜いていたら、咄嗟に戦えないわ」
「……そこが、お嬢様の不器用な所なのですよねぇ……」
リリアンナの前に紅茶を出し、アリカは妹を見るような眼差しで微笑む。
「私は現場を拝見していませんが、お嬢様の対応ぐらい想像できます。一世一代の告白を、どうせすげなく断られたのでしょう?」
「…………」
ズバリと言い当てられ、リリアンナは何も言えない。
代わりに、紅茶を一口飲んだ。
アリカの淹れる紅茶は、悔しいほど香り高く美味しい。
「殿下のお気持ちは本物だと思います。傍から見ている私にだって、殿下のお嬢様への想いは溢れてくるほどですもの。どうしてお応えできないのです?」
「それは……」
アリカの問いに、いつも明朗な言葉を発するリリアンナは珍しく口ごもる。
「……私など、殿下に似合わないわ」
たっぷり五秒ほど経ってから呟かれた言葉は、男女問わず憧れられている美女とは思えないものだった。
「どうしてです?」
「…………」
リリアンナは答えられない。
その理由はとても独りよがりで、尚且つ確証のないものだった。なので、「こうだから」とハッキリと口に出せない。
黙り込んでしまった主を見て、アリカは溜息をついた。
「事情は存じ上げませんが、お嬢様はこの国が誇る名門イリス家のご長女です。容姿端麗、頭脳明晰。老若男女問わず見る者すべて、お嬢様の虜になるような完璧な女性です。私の自慢のお嬢様です。……そのような方が、謙遜や自虐をされているのなら、思い直すべきです」
アリカの言葉はもっともだ。
すべてを持っているように思える存在は、謙遜したり遠慮をすると逆に反感を買う可能性があると分かっている。
少しの謙遜なら「謙虚だ」で済むが、度が過ぎると「嫌味なのか?」と思われることをリリアンナは知っている。
騎士団に入ってすぐの頃は、メキメキと様々なことに才能を伸ばし、正直嫉妬された。
男だらけの世界に慣れていなかった時分には、つい男性に遠慮してしまっていたのだ。
そうすると「女性だから」というフィルターが、余計についてしまう。
ある時それがいけないと悟ったリリアンナは、遠慮せず図太く生きることを決めた。
結果、今はクールビューティーともてはやされることになっているのだが……。
「そういう問題なら……、まだ楽に考えられるのだけれど」
だがリリアンナが悩んでいることは、そう単純な理由ではなかった。
「差し出がましいことを口にしてしまいました。お嬢様にはお嬢様のお悩みがあるのですね」
「いいえ、いいの。アリカはいつも私のことを考えてくれているわ。今あなたが言ったことだって、正しいことだもの」
「畏れ入ります」
「けれど私は……、殿下のお気持ちを受け取る資格はないのよ」
寂しそうに呟くと、リリアンナは凛と咲く一輪のバラを思い出す。
真っ直ぐに伸びたあのバラは、ディアルトのようだ。
いつも真っ直ぐな目をしていて、誇り高く美しく、いい匂いがする。
遠い目をしてティーカップに唇をつける主を、アリカは憐憫に似た気持ちで見つめていた。
上は体にフィットしたシャツに、下はキュロットスカートだ。貴婦人たちなら下着同然と思う姿だが、リリアンナは構わない。
体力をつけるために走っているのに、わざわざ邪魔になる装備をする理由がない。
リリアンナはいつも、五つの宮がある外周を走っている。
正門がある近くでその姿にお目にかかろうと、騎士たちの中には早起きをする者もいた。
薄着のリリアンナを見たいというのもある。だが本当の目的は、揺れないようにしっかり下着でホールドしているが、実際ユッサユッサと重量を見せつける胸だ。
リリアンナの侍女は「お胸が垂れてしまいます!」と悲鳴をあげて、よりリリアンナの胸にフィットした下着を注文している。
そんな外野の秋波や心配をよそに、リリアンナは今日も外周を三周走りきった。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
花の離宮に戻ってリリアンナを迎えたのは、件の侍女アリカだ。
アリカはリリアンナよりも年上の二十七歳で、姉的存在でもある。
主がこの花の離宮で暮らし始めた時から、イリス家からついてきてリリアンナの身の回りの世話をしている。
主の早起きにももうすっかり慣れていて、リリアンナが外周を走り終わる頃には、風呂の用意が済んでいた。
「まずはお飲み物を」
走り終わった後の、水にレモンと塩、少しの蜂蜜を入れた飲み物は気持ちをスッキリさせてくれる。
ゴクッゴクッと喉を鳴らしてリリアンナがレモン水を飲んだ後、必ずやることがある。
「ではお嬢様」
「ええ」
背筋を伸ばしてスッと立つと、巻き尺を手にしたアリカがリリアンナの胸周りを測ってゆく。
「お嬢様の年齢で、お胸が垂れてしまってはいけませんから。ほんの少しでも数に変化がありましたら、より強力な下着を手配致します」
リリアンナのアンダーバストとトップバストを測り、肩から乳頭までも測る。
「……アリカはちょっと心配性だわ」
リリアンナも、侍女相手だと年相応の令嬢の話し方をする。
「何を仰るのです。リリアンナ様は確かに武人でもあられますが、その前に妙齢のご婦人です。体力や戦闘技術を磨くのも大事ですが、女性らしさを忘れてはなりませんよ?」
「……そう、ね」
「はい、宜しゅうございます。今日も完璧なプロポーションです」
計測が終わると、リリアンナは苦笑いをしてバスルームに向かった。
「朝食の準備ができております」
汗を流し、長い髪を流したままのリリアンナは、バスローブ姿で食卓に着く。
厚切りにしたトーストは二枚。
一枚はバターと蜂蜜を塗って食べたり、季節のジャムを塗る。もう一枚は、ハーブや胡椒入りのチーズを塗って食べる。
それがリリアンナのお気に入りだ。
加えてたっぷりのサラダに、コーンスープ。ハムやウィンナー、スクランブルエッグ。
貴婦人が食べるには量が多いが、リリアンナは人一倍体を動かしているので丁度いい。
花の離宮の料理人も、リリアンナは美食家な上によく食べるので、働きがいがあると言っている。
「お嬢様、お部屋にあるバラはどうされたのです?」
アリカに訊かれ、リリアンナは一瞬喉を詰まらせる。
すぐに水を飲んで侍女を見ると、ずっとリリアンナづき侍女をこなしてきた彼女は、意味ありげな笑みを浮かべていた。
「……あれは……。殿下に頂いたわ」
リリアンナの執務室のデスクに、一輪挿しに飾られたバラがあった。
有能な侍女はそれを見逃さなかったのだ。
「一輪のバラの意味は、『あなたしかいない』。赤いバラの花言葉は『情熱』『愛情』『美貌』『あなたを愛します』」
詩をそらんじるようにアリカが言い、リリアンナは目を丸くした。
「そ……そんな意味があったの?」
「お嬢様ほどのレディなら、皆様ご存じのことです。お嬢様が興味がなさすぎるだけです」
時々この侍女は、主に対して辛辣になる。
「殿下に告白されたのですか? 今更……という感じも致しますが」
「……そう、ね」
王宮にあるオランジェリーで毎朝採ったオレンジは、搾りたてのジュースになっている。
一口含んで酸味のある果汁を味わうと、口の中に唾液がジュワッと湧いてくる。
「もう九年のお付き合いですものね」
「殿下も成長されたわ。出会った時はヒョロッとした少年だったのに、今は私よりずっとお体がしっかりしていて……。腕力だけなら敵わないもの」
朝食を平らげたあとの皿は片付けられ、すぐ側でアリカが紅茶を淹れてくれる。
「男性として意識されることだって、ありますよね?」
意味ありげな言い方をするアリカを、リリアンナは横目で睨む。
「……あれだけの美男子を意識するななんて、拷問に近いわ。……でも私は、護衛係だもの。浮ついた気持ちでいれば、殿下を守れなくなる」
「だからあんなにツンツンしているのですか?」
「……気を抜いていたら、咄嗟に戦えないわ」
「……そこが、お嬢様の不器用な所なのですよねぇ……」
リリアンナの前に紅茶を出し、アリカは妹を見るような眼差しで微笑む。
「私は現場を拝見していませんが、お嬢様の対応ぐらい想像できます。一世一代の告白を、どうせすげなく断られたのでしょう?」
「…………」
ズバリと言い当てられ、リリアンナは何も言えない。
代わりに、紅茶を一口飲んだ。
アリカの淹れる紅茶は、悔しいほど香り高く美味しい。
「殿下のお気持ちは本物だと思います。傍から見ている私にだって、殿下のお嬢様への想いは溢れてくるほどですもの。どうしてお応えできないのです?」
「それは……」
アリカの問いに、いつも明朗な言葉を発するリリアンナは珍しく口ごもる。
「……私など、殿下に似合わないわ」
たっぷり五秒ほど経ってから呟かれた言葉は、男女問わず憧れられている美女とは思えないものだった。
「どうしてです?」
「…………」
リリアンナは答えられない。
その理由はとても独りよがりで、尚且つ確証のないものだった。なので、「こうだから」とハッキリと口に出せない。
黙り込んでしまった主を見て、アリカは溜息をついた。
「事情は存じ上げませんが、お嬢様はこの国が誇る名門イリス家のご長女です。容姿端麗、頭脳明晰。老若男女問わず見る者すべて、お嬢様の虜になるような完璧な女性です。私の自慢のお嬢様です。……そのような方が、謙遜や自虐をされているのなら、思い直すべきです」
アリカの言葉はもっともだ。
すべてを持っているように思える存在は、謙遜したり遠慮をすると逆に反感を買う可能性があると分かっている。
少しの謙遜なら「謙虚だ」で済むが、度が過ぎると「嫌味なのか?」と思われることをリリアンナは知っている。
騎士団に入ってすぐの頃は、メキメキと様々なことに才能を伸ばし、正直嫉妬された。
男だらけの世界に慣れていなかった時分には、つい男性に遠慮してしまっていたのだ。
そうすると「女性だから」というフィルターが、余計についてしまう。
ある時それがいけないと悟ったリリアンナは、遠慮せず図太く生きることを決めた。
結果、今はクールビューティーともてはやされることになっているのだが……。
「そういう問題なら……、まだ楽に考えられるのだけれど」
だがリリアンナが悩んでいることは、そう単純な理由ではなかった。
「差し出がましいことを口にしてしまいました。お嬢様にはお嬢様のお悩みがあるのですね」
「いいえ、いいの。アリカはいつも私のことを考えてくれているわ。今あなたが言ったことだって、正しいことだもの」
「畏れ入ります」
「けれど私は……、殿下のお気持ちを受け取る資格はないのよ」
寂しそうに呟くと、リリアンナは凛と咲く一輪のバラを思い出す。
真っ直ぐに伸びたあのバラは、ディアルトのようだ。
いつも真っ直ぐな目をしていて、誇り高く美しく、いい匂いがする。
遠い目をしてティーカップに唇をつける主を、アリカは憐憫に似た気持ちで見つめていた。
10
お気に入りに追加
241
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
フローライト
藤谷 郁
恋愛
彩子(さいこ)は恋愛経験のない24歳。
ある日、友人の婚約話をきっかけに自分の未来を考えるようになる。
結婚するのか、それとも独身で過ごすのか?
「……そもそも私に、恋愛なんてできるのかな」
そんな時、伯母が見合い話を持ってきた。
写真を見れば、スーツを着た青年が、穏やかに微笑んでいる。
「趣味はこうぶつ?」
釣書を見ながら迷う彩子だが、不思議と、その青年には会いたいと思うのだった…
※他サイトにも掲載
【完結】冷徹執事は、つれない侍女を溺愛し続ける。
たまこ
恋愛
公爵の専属執事ハロルドは、美しい容姿に関わらず氷のように冷徹であり、多くの女性に思いを寄せられる。しかし、公爵の娘の侍女ソフィアだけは、ハロルドに見向きもしない。
ある日、ハロルドはソフィアの真っ直ぐすぎる内面に気付き、恋に落ちる。それからハロルドは、毎日ソフィアを口説き続けるが、ソフィアは靡いてくれないまま、五年の月日が経っていた。
※『王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく。』のスピンオフ作品ですが、こちらだけでも楽しめるようになっております。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
シャルロット姫の食卓外交〜おかん姫と騎士息子の詰め所ごはん
ムギ・オブ・アレキサンドリア
ファンタジー
お料理や世話焼きおかんなお姫様シャルロット✖️超箱入り?な深窓のイケメン王子様グレース✖️溺愛わんこ系オオカミの精霊クロウ(時々チワワ)の魔法と精霊とグルメファンタジー
プリンが大好きな白ウサギの獣人美少年護衛騎士キャロル、自分のレストランを持つことを夢見る公爵令息ユハなど、[美味しいゴハン]を通してココロが繋がる、ハートウォーミング♫ストーリーです☆
エブリスタでも掲載中
https://estar.jp/novels/25573975
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる