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神の御前で2 ☆
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「――っひあアぁあァんっ! ……っあぁ、――あ、あぁあっ、……っんあアぁんっ」
コーネリアの脚がガクガクと震え、ベンチについた手に力がこもる。脚だけで自分の体重を支えられる自信がなく、彼女は必死に黒ずんだベンチに手を押しつけた。
秘部からジュルッ、ジュズズッと愛蜜を啜る音がし、コーネリアは羞恥で顔を真っ赤にする。それでも視線は言われた通り健気に夫の自慰を見続けた。
「あ……っ、ぁ、……あぁ……っ」
与えられる淫楽と夫の痴態に興奮したコーネリアは、自らの片手で露わになった乳房を揉んだ。小さな手では包みきれない柔肉がたぷっと掌から溢れ、レックスがしてくれるように爪で先端を引っ掻くと下腹部に新たな疼きが生まれた。
「そうだ……、コーネリア。ここは神の胎でも何でもない。ただ焼け落ちた跡だ。場所など気にせず、夫の手によって快楽に堕ちろ」
なぜ、愛する夫の声を聞いて「悪魔のようだ」と思ってしまったのだろう。
それでも確かにコーネリアは、夫の声が自分を甘い奈落に引きずり込む淫魔の王のようだと思ってしまったのだ。
己の欲望と個人的な愛のためなら、他の何だって犠牲にしうる危うい人だと思う。
だがそれがレックスであり、コーネリアの夫なのだ。
そしてコーネリア自身が、彼をそうさせてしまった。
――だから、彼のすべてを受け入れるしかない。
レックスはコーネリアの白い尻に吸い付き、ちゅうっ、ちゅばっと音を立てて赤い痕をつけ、レロレロと舐め回す。
長い指が潤んだ蜜口を探り当て、くぷっと小さな音をたてて入り込んできた。
「っあぁアあぁ……っ!」
断末魔の声を上げ、コーネリアがガクガクと膝を笑わせる。
レックスは物を摘まむような手つきで、人差し指と中指でコーネリアの前の壁を探り、親指でその裏側にある肉真珠をいじめぬく。
妻の視線を感じながら左手を一心不乱に上下させ、すぐにでも彼女の中に入れる準備を整える。
ギィッと軋んだ音がし、コーネリアは心臓が止まるかと思って顔を上げた。驚愕のあまり目を左右にキョロキョロさせれば、あの十字架が風に吹かれて微かに揺れているところだ。
(……神様に見られてる……っ)
信心深いコーネリアは罪の意識におののき、ギュウッと夫の指を喰い締めた。
「コーネリア、気にするな。俺がいる」
「だって……っ、だって、――ぁ、……はああぁあっ」
一度気にしてしまえば、まだこの大聖堂が美しい姿だった時の事を思い出す。周囲にはグルリと聖者たちのレリーフがあり、祭壇の背後には巨大な壁面いっぱいに豊穣の女神のレリーフが彫られてあった。
両親に連れて来られ、ドーム状のステンドグラスのどの姿が聖だれだれという事を教わった。笑顔が優しい司祭がいて、この大聖堂に出入りする聖職者もみな顔見知りだった。
彼らは、どこでどのように亡くなったのだろうか。
もしかしたらこの大聖堂で、神に祈りを捧げながら炎に身を焼かれたかもしれない。
その聖なる祈りが充満した場で、自分は――。
「うん……っ、――あぁアあぁっ、――ぁあ、ダメっ、ダメぇっ、……達く、――達っちゃう……っ」
ブンブンと首を左右に振り、コーネリアの金髪がふんわりと宙をそよいだ。
駄目だと思えば思うほど、背徳というエッセンスを得て心地よさが増してゆく。
――あぁ、堕ちる。
――堕ちちゃう。
絶望と淫悦の涙を零し、コーネリアは激しく体を震わせた。
膝からくずおれそうになるのを必死に堪え、結果的に大きく体を上下に揺さぶる事になる。同時に蜜口からビュッビュッと潮を飛ばし、大聖堂の黒い床に透明な水溜まりを作った。
「あぁ……。とってもいやらしくて美しい。俺のコーネリア」
目の前で極めてみせた妻に賛辞を送り、レックスは指を引き抜きコーネリアの尻にキスをした。
そして立ち上がり、すっかり準備ができあがった凶暴な肉槍の先端を妻のぐずついた蜜口に押し当てる。
「あ、――あっ、駄目……っ、レイ、……さまっ」
哀れっぽいコーネリアの声を無視し、レックスは己の唇を舌で舐めるとあの十字架に向かって呟いた。
「そこに〝いる〟のなら見ていろ。俺はお前なんか信じない。運命はこの手にある。妻も、王座も、民の命も俺が握っている。人間(おれ)が、運命を決めるんだ」
呪いを吐くと言っていい、地獄の底から響くような声が宣言したあと、灼熱がコーネリアの蜜洞に突き立てられた。
「ああぁあぅっ……、ぅ――あ、あぁあっ!」
鋭い声を上げ、コーネリアはその瞬間に再び絶頂を迎えた。
レックスに腰を抱えられていなければ、恐らく膝を突いていたと思う。それほど激しい喜悦と背徳に包まれ、意識はもうとっくに朦朧としていた。
「啼け。あいつの前で人間とはかくあるものだと教えてやれ」
肉棒を伝わって腹の底にレックスの低い声が伝わり、子宮がジンと痺れる。
その後ガツガツと激しい抽送が始まり、腰を叩きつけるかのような突き上げにコーネリアは我を忘れた。
「きゃあぁあ……っ、あぁあっ、あぅっ、――ぅああっ、あっ、あぁぅっ」
お腹の奥まで熱杭でえぐられ、子宮近くをゴツゴツと突かれる。嵩の張ったレックスの肉棒が蜜を掻き出し、すぐに押し込んでくる。タラタラと愛蜜を垂らしたコーネリアの女陰は、ぐちょぐちょと淫猥な音をたてて夫の陰茎を頬張り咀嚼した。
ひと突きごとに耐えがたい悦楽が頭の髄まで突き抜け、絶叫に近い嬌声が迸る。恥も外聞も捨て、王妃であるという立場すら忘れ、忘我の境地でただひたすらにむせび泣いた。
「ほら、達け。達くんだ。あいつの前で何度でも淫らに達ってやれ」
いやらしく腰を使いながら、レックスはコーネリアの勃起した真珠を指先で転がした。
「――っきゃああぁあっ! それだめっ、だめぇっ、――あぁーっ、あぁあっ、あぁっ」
大国の王妃が、また淫らに体を震わせ淫辱の証しを床にしぶかせた。
荒い息を繰り返し、獣のような声を上げて善がり狂う。
背信の罪にまみれながら、コーネリアは夫にすべてを丸裸にされ暴かれていた。
レックスほど、コーネリアのすべてを知り受け入れる存在などいない。妻によって人生を狂わされたのに、それでもなお真っ直ぐすぎるほどの愛を傾け、身が潰れそうな想いを注いでくる。
「見ろ! これが俺の妻だ! 俺がこの手で掴み取った、運命の女だ!」
レックスが吠え、コーネリアの体を起こさせたかと思うと、あの十字架に向かって妻の体を暴いた。
コーネリアの両手を押さえ、立ちながら背後から激しく突く。
「あぁアぁうっ、あぁっ、あっ、見せ……っない、でぇっ、やぁあっ、いやぁああっ」
黄昏の色に染まってきた空にくっきりと浮かび上がる十字架の前で、コーネリアは哀れな声を上げる。
夫に突き上げられるたび、大きな乳房がブルブルと震え、先端の薄紅色の尖りが踊った。
「コーネリア、自分でスカートを持ち上げるんだ。あいつにすべてを見てもらえ」
残酷な夫の言葉に絶望したコーネリアは、翡翠色の目からポロポロと涙を零し首を振る。
「できないのか? 君を求め続けた俺よりも、いるかどうか分からない、奇跡の一つも起こせない神とやらを取るのか?」
「うぅーっ、ぁ、……っ、あぁ……っ」
突き上げられなおも逡巡しているコーネリアに、背後から夫が耳朶に囁き込む。
「俺を愛してるなら、できるだろう? 君を求めて破滅の道を歩んだ男に、君の慈悲を与えてくれ」
甘い堕落の言葉にコーネリアは陥落し、震える両手がゆっくりとドレスのスカートを持ち上げてゆく。腰の辺りでギュッと布地を握り締める頃には、胸をはだけさせたコーネリアが、背後から夫に貫かれている姿が丸見えになった。
白い太腿にはとめどなく愛蜜が伝い、長靴下の薄い布地を濡らしている。
「ほら、コーネリア。俺たちが愛し合っている姿を、神に何か一言いってやれ」
妻の乳房をむにむにと弄び、柔らかな感触を掌で味わっているレックスが、彼女の首筋に舌を這わせ囁いた。
あまりの罪に頭がクラリとしたコーネリアは、甘露な夫の命令に頷き艶然と微笑んでみせた。
「か……っ、神様……っ、ど、どうぞご覧くださいっ、わ、私は……っ、あなたが救ってくださらなかった代わりに、お、夫に救われましたっ。あなたの前で夫の肉棒を頬張り、愛されて、き、気持ちいい思いで一杯です……っ。この淫らな姿は……っ、す、すべてっ、私の夫の愛の証しです……っ」
冒涜の言葉を口にした途端、名状しがたい愉悦が頭を満たした。
「よく言えたな。愛の女神も俺たちの姿を見て興奮し、自慰している事だろう」
コーネリアの耳にちゅっとキスをし、レックスは褒美と言わんばかりにコーネリアの真珠に手を伸ばした。
「ほら、もう一度しぶいてみろ。神の前で俺たちの愛の証しを咲かせるんだ」
レックスの指が細やかにビブラートし、とうとうコーネリアに崩壊の時が訪れた。
「っ――ああぁああぁっ! ……あぁあーっ! 出るっ、……また出ちゃうぅ……っ」
蠢く夫の手を濡らし、コーネリアは西日を浴びた十字架の前で大量に潮を迸らせた。
黒く燃え焦げた大聖堂の中央で、その飛沫は夕日を浴びてキラキラと輝き床を濡らす。
コーネリアの頭のなかで、かつて何度も聞いた大聖堂の鐘が重々しい音で鳴り響いた気がした。
ゴォォォォォオオォオン…………、と体の深部まで響き、内なる鐘の音にコーネリアの嬌声がかき消える。
続いて司祭たちが声を合わせ、聖歌を歌っている声が聞こえた気がした。
美しく伸びやかなテノールが大聖堂に響き渡り、頭上から降り注ぐようにコーネリアを祝福する。
「あ……っ、あ……、はっ、ふ、……ふふっ」
大好きだった聖歌を耳にし、コーネリアはうっすらと笑みをはいていた。
「コーネリア、愛してる」
――そうだ。この大聖堂でレックスにこう言われるのを、ずっと待ち望んでいたのだ。
彼に愛されることは、何も悪いことではない。
神の御前で、愛し合っている姿を見てもらい、祝福してもらうのだ。
「ぅんっ、あぁあぁっ、あはぁあぁっ、もっと、もっとぉ……っ」
甘ったれた声を出し、コーネリアは振り向いて舌を伸ばし夫のキスを乞う。
「ん――むぅ、ん……っ、ちゅ、ぁ、……は、……ぁん、――む」
舌を出して互いを求め合い、レロレロとなめ合っては下肢で深く繋がり合う。
脚を広げたコーネリアは体の深部にガツガツと夫の欲を感じ、脳天に何度も閃光を走らせた。
「コーネリア……っ、出る……っ」
「ぁあ……っ、きて、旦那様……っ、奥に愛の証しを注いでください……っ」
絶頂の予感を覚えたレックスが低くうなり、コーネリアの腰を掴み片手は真珠をチロチロと弄ったまま、何度も肉棒で妻の蜜洞を穿った。
バチュバチュと凄まじい音がしたあと、レックスは力一杯妻を抱き締め体を震わせた。
「――んんん……っ、ぁ、……あぁ、――出てる……っ」
最奥を遠慮なく濡らされるのを感じ、コーネリアはトロリと至福の笑みを浮かべてゆっくりと体の力を抜いてゆく。
膝を突き床の上に四つ這いになったコーネリアを、やはりレックスは覆い被さるように抱き締めたまま、最後の一滴まで妻の奥で吐精した。
**
コーネリアの脚がガクガクと震え、ベンチについた手に力がこもる。脚だけで自分の体重を支えられる自信がなく、彼女は必死に黒ずんだベンチに手を押しつけた。
秘部からジュルッ、ジュズズッと愛蜜を啜る音がし、コーネリアは羞恥で顔を真っ赤にする。それでも視線は言われた通り健気に夫の自慰を見続けた。
「あ……っ、ぁ、……あぁ……っ」
与えられる淫楽と夫の痴態に興奮したコーネリアは、自らの片手で露わになった乳房を揉んだ。小さな手では包みきれない柔肉がたぷっと掌から溢れ、レックスがしてくれるように爪で先端を引っ掻くと下腹部に新たな疼きが生まれた。
「そうだ……、コーネリア。ここは神の胎でも何でもない。ただ焼け落ちた跡だ。場所など気にせず、夫の手によって快楽に堕ちろ」
なぜ、愛する夫の声を聞いて「悪魔のようだ」と思ってしまったのだろう。
それでも確かにコーネリアは、夫の声が自分を甘い奈落に引きずり込む淫魔の王のようだと思ってしまったのだ。
己の欲望と個人的な愛のためなら、他の何だって犠牲にしうる危うい人だと思う。
だがそれがレックスであり、コーネリアの夫なのだ。
そしてコーネリア自身が、彼をそうさせてしまった。
――だから、彼のすべてを受け入れるしかない。
レックスはコーネリアの白い尻に吸い付き、ちゅうっ、ちゅばっと音を立てて赤い痕をつけ、レロレロと舐め回す。
長い指が潤んだ蜜口を探り当て、くぷっと小さな音をたてて入り込んできた。
「っあぁアあぁ……っ!」
断末魔の声を上げ、コーネリアがガクガクと膝を笑わせる。
レックスは物を摘まむような手つきで、人差し指と中指でコーネリアの前の壁を探り、親指でその裏側にある肉真珠をいじめぬく。
妻の視線を感じながら左手を一心不乱に上下させ、すぐにでも彼女の中に入れる準備を整える。
ギィッと軋んだ音がし、コーネリアは心臓が止まるかと思って顔を上げた。驚愕のあまり目を左右にキョロキョロさせれば、あの十字架が風に吹かれて微かに揺れているところだ。
(……神様に見られてる……っ)
信心深いコーネリアは罪の意識におののき、ギュウッと夫の指を喰い締めた。
「コーネリア、気にするな。俺がいる」
「だって……っ、だって、――ぁ、……はああぁあっ」
一度気にしてしまえば、まだこの大聖堂が美しい姿だった時の事を思い出す。周囲にはグルリと聖者たちのレリーフがあり、祭壇の背後には巨大な壁面いっぱいに豊穣の女神のレリーフが彫られてあった。
両親に連れて来られ、ドーム状のステンドグラスのどの姿が聖だれだれという事を教わった。笑顔が優しい司祭がいて、この大聖堂に出入りする聖職者もみな顔見知りだった。
彼らは、どこでどのように亡くなったのだろうか。
もしかしたらこの大聖堂で、神に祈りを捧げながら炎に身を焼かれたかもしれない。
その聖なる祈りが充満した場で、自分は――。
「うん……っ、――あぁアあぁっ、――ぁあ、ダメっ、ダメぇっ、……達く、――達っちゃう……っ」
ブンブンと首を左右に振り、コーネリアの金髪がふんわりと宙をそよいだ。
駄目だと思えば思うほど、背徳というエッセンスを得て心地よさが増してゆく。
――あぁ、堕ちる。
――堕ちちゃう。
絶望と淫悦の涙を零し、コーネリアは激しく体を震わせた。
膝からくずおれそうになるのを必死に堪え、結果的に大きく体を上下に揺さぶる事になる。同時に蜜口からビュッビュッと潮を飛ばし、大聖堂の黒い床に透明な水溜まりを作った。
「あぁ……。とってもいやらしくて美しい。俺のコーネリア」
目の前で極めてみせた妻に賛辞を送り、レックスは指を引き抜きコーネリアの尻にキスをした。
そして立ち上がり、すっかり準備ができあがった凶暴な肉槍の先端を妻のぐずついた蜜口に押し当てる。
「あ、――あっ、駄目……っ、レイ、……さまっ」
哀れっぽいコーネリアの声を無視し、レックスは己の唇を舌で舐めるとあの十字架に向かって呟いた。
「そこに〝いる〟のなら見ていろ。俺はお前なんか信じない。運命はこの手にある。妻も、王座も、民の命も俺が握っている。人間(おれ)が、運命を決めるんだ」
呪いを吐くと言っていい、地獄の底から響くような声が宣言したあと、灼熱がコーネリアの蜜洞に突き立てられた。
「ああぁあぅっ……、ぅ――あ、あぁあっ!」
鋭い声を上げ、コーネリアはその瞬間に再び絶頂を迎えた。
レックスに腰を抱えられていなければ、恐らく膝を突いていたと思う。それほど激しい喜悦と背徳に包まれ、意識はもうとっくに朦朧としていた。
「啼け。あいつの前で人間とはかくあるものだと教えてやれ」
肉棒を伝わって腹の底にレックスの低い声が伝わり、子宮がジンと痺れる。
その後ガツガツと激しい抽送が始まり、腰を叩きつけるかのような突き上げにコーネリアは我を忘れた。
「きゃあぁあ……っ、あぁあっ、あぅっ、――ぅああっ、あっ、あぁぅっ」
お腹の奥まで熱杭でえぐられ、子宮近くをゴツゴツと突かれる。嵩の張ったレックスの肉棒が蜜を掻き出し、すぐに押し込んでくる。タラタラと愛蜜を垂らしたコーネリアの女陰は、ぐちょぐちょと淫猥な音をたてて夫の陰茎を頬張り咀嚼した。
ひと突きごとに耐えがたい悦楽が頭の髄まで突き抜け、絶叫に近い嬌声が迸る。恥も外聞も捨て、王妃であるという立場すら忘れ、忘我の境地でただひたすらにむせび泣いた。
「ほら、達け。達くんだ。あいつの前で何度でも淫らに達ってやれ」
いやらしく腰を使いながら、レックスはコーネリアの勃起した真珠を指先で転がした。
「――っきゃああぁあっ! それだめっ、だめぇっ、――あぁーっ、あぁあっ、あぁっ」
大国の王妃が、また淫らに体を震わせ淫辱の証しを床にしぶかせた。
荒い息を繰り返し、獣のような声を上げて善がり狂う。
背信の罪にまみれながら、コーネリアは夫にすべてを丸裸にされ暴かれていた。
レックスほど、コーネリアのすべてを知り受け入れる存在などいない。妻によって人生を狂わされたのに、それでもなお真っ直ぐすぎるほどの愛を傾け、身が潰れそうな想いを注いでくる。
「見ろ! これが俺の妻だ! 俺がこの手で掴み取った、運命の女だ!」
レックスが吠え、コーネリアの体を起こさせたかと思うと、あの十字架に向かって妻の体を暴いた。
コーネリアの両手を押さえ、立ちながら背後から激しく突く。
「あぁアぁうっ、あぁっ、あっ、見せ……っない、でぇっ、やぁあっ、いやぁああっ」
黄昏の色に染まってきた空にくっきりと浮かび上がる十字架の前で、コーネリアは哀れな声を上げる。
夫に突き上げられるたび、大きな乳房がブルブルと震え、先端の薄紅色の尖りが踊った。
「コーネリア、自分でスカートを持ち上げるんだ。あいつにすべてを見てもらえ」
残酷な夫の言葉に絶望したコーネリアは、翡翠色の目からポロポロと涙を零し首を振る。
「できないのか? 君を求め続けた俺よりも、いるかどうか分からない、奇跡の一つも起こせない神とやらを取るのか?」
「うぅーっ、ぁ、……っ、あぁ……っ」
突き上げられなおも逡巡しているコーネリアに、背後から夫が耳朶に囁き込む。
「俺を愛してるなら、できるだろう? 君を求めて破滅の道を歩んだ男に、君の慈悲を与えてくれ」
甘い堕落の言葉にコーネリアは陥落し、震える両手がゆっくりとドレスのスカートを持ち上げてゆく。腰の辺りでギュッと布地を握り締める頃には、胸をはだけさせたコーネリアが、背後から夫に貫かれている姿が丸見えになった。
白い太腿にはとめどなく愛蜜が伝い、長靴下の薄い布地を濡らしている。
「ほら、コーネリア。俺たちが愛し合っている姿を、神に何か一言いってやれ」
妻の乳房をむにむにと弄び、柔らかな感触を掌で味わっているレックスが、彼女の首筋に舌を這わせ囁いた。
あまりの罪に頭がクラリとしたコーネリアは、甘露な夫の命令に頷き艶然と微笑んでみせた。
「か……っ、神様……っ、ど、どうぞご覧くださいっ、わ、私は……っ、あなたが救ってくださらなかった代わりに、お、夫に救われましたっ。あなたの前で夫の肉棒を頬張り、愛されて、き、気持ちいい思いで一杯です……っ。この淫らな姿は……っ、す、すべてっ、私の夫の愛の証しです……っ」
冒涜の言葉を口にした途端、名状しがたい愉悦が頭を満たした。
「よく言えたな。愛の女神も俺たちの姿を見て興奮し、自慰している事だろう」
コーネリアの耳にちゅっとキスをし、レックスは褒美と言わんばかりにコーネリアの真珠に手を伸ばした。
「ほら、もう一度しぶいてみろ。神の前で俺たちの愛の証しを咲かせるんだ」
レックスの指が細やかにビブラートし、とうとうコーネリアに崩壊の時が訪れた。
「っ――ああぁああぁっ! ……あぁあーっ! 出るっ、……また出ちゃうぅ……っ」
蠢く夫の手を濡らし、コーネリアは西日を浴びた十字架の前で大量に潮を迸らせた。
黒く燃え焦げた大聖堂の中央で、その飛沫は夕日を浴びてキラキラと輝き床を濡らす。
コーネリアの頭のなかで、かつて何度も聞いた大聖堂の鐘が重々しい音で鳴り響いた気がした。
ゴォォォォォオオォオン…………、と体の深部まで響き、内なる鐘の音にコーネリアの嬌声がかき消える。
続いて司祭たちが声を合わせ、聖歌を歌っている声が聞こえた気がした。
美しく伸びやかなテノールが大聖堂に響き渡り、頭上から降り注ぐようにコーネリアを祝福する。
「あ……っ、あ……、はっ、ふ、……ふふっ」
大好きだった聖歌を耳にし、コーネリアはうっすらと笑みをはいていた。
「コーネリア、愛してる」
――そうだ。この大聖堂でレックスにこう言われるのを、ずっと待ち望んでいたのだ。
彼に愛されることは、何も悪いことではない。
神の御前で、愛し合っている姿を見てもらい、祝福してもらうのだ。
「ぅんっ、あぁあぁっ、あはぁあぁっ、もっと、もっとぉ……っ」
甘ったれた声を出し、コーネリアは振り向いて舌を伸ばし夫のキスを乞う。
「ん――むぅ、ん……っ、ちゅ、ぁ、……は、……ぁん、――む」
舌を出して互いを求め合い、レロレロとなめ合っては下肢で深く繋がり合う。
脚を広げたコーネリアは体の深部にガツガツと夫の欲を感じ、脳天に何度も閃光を走らせた。
「コーネリア……っ、出る……っ」
「ぁあ……っ、きて、旦那様……っ、奥に愛の証しを注いでください……っ」
絶頂の予感を覚えたレックスが低くうなり、コーネリアの腰を掴み片手は真珠をチロチロと弄ったまま、何度も肉棒で妻の蜜洞を穿った。
バチュバチュと凄まじい音がしたあと、レックスは力一杯妻を抱き締め体を震わせた。
「――んんん……っ、ぁ、……あぁ、――出てる……っ」
最奥を遠慮なく濡らされるのを感じ、コーネリアはトロリと至福の笑みを浮かべてゆっくりと体の力を抜いてゆく。
膝を突き床の上に四つ這いになったコーネリアを、やはりレックスは覆い被さるように抱き締めたまま、最後の一滴まで妻の奥で吐精した。
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