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ザアザアと陰鬱な雨が降る時期の事だ。
バンクロフト城は混乱を極め、母であるエリザベスは女だてらに元帥や騎士団長などと協力し、よく指示を出していたと思う。
しかし弱小国ではないものの、バンクロフトは当時のグランヴェルからすれば話にならない小国だった。普通に国を維持していくには、自給自足の農牧や狩猟もなされており、周辺国との貿易も特に問題なかった。
軍事面ではせいぜい盗賊団などを警戒する程度が常だったのは、グランヴェルの王がガイに変わる前のことだ。
だが急に牙を剥いたグランヴェルに攻め入られ、国境はあっという間に突破され、各地に申し訳程度にあった砦も破壊された。王都は戦火に包まれ、人々は我先にと逃げ惑う。その火が王宮を襲うのも時間の問題だった。
「コーネリア。ラドフォードの宰相ダスティン様のご子息、ジョナサン殿があなたを迎えに来ると手紙に書いてあります。どうやらレックス殿下の密命のようだわ。あなただけでも逃げなさい」
コーネリアの自慢の母は、彼女とよく似た金髪に翡翠色の目を持つ美女だ。誇り高く気も少し強く、温厚な父を時に言い負かす事もあったが夫婦仲は良好だった。
そんなエリザベスが疲弊を美貌に滲ませ、呼びつけた娘に言い含める。
「……嫌です。だってお母様が……。それに、お父様だって今にも無事に戻るかも分かりません」
コーネリアは、この日まで続いた平和が崩されたという事が信じられなかった。
グランヴェルに向かったまま行方知れずになっている父王さえ戻れば、王国に攻めてきた無礼な騎士たちも逃げてゆくと確信している。
だがそれは、無垢な少女が現実を見たくないがための、逃避でしかない。
「陛下はきっと戻りません。先日謁見の間に現れた騎士……。あの者は気が触れたように見えましたが、きっと現実を伝えていたのでしょう。平和に浸かりきっていた私たちの目が、信じたくないという思いのあまり曇っていたのです」
「そんな……」
呆然と首を振るコーネリアに、エリザベスはあらかじめ用意しておいたとおぼしき荷物を示した。そこには護衛と思われる騎士たちもいる。
「彼らに守ってもらい、ジョナサン殿についてラドフォードまで逃げ延びなさい。手紙ではレックス殿下はグレン陛下により、地下牢に閉じ込められているとの事です。すぐ殿下と会う事は難しいでしょうけれど、国内の離宮で息を潜めていれば、きっと事態は好転します」
母の双眸が強く光り、コーネリアの肩に革製の丈夫なマントが掛けられる。
「城の秘密の通路を使い、出口でネイサン殿が待っている手はずになっています。王女が逃げ延びれば、きっとそこよりバンクロフトの血筋は続きます。私は殺されても、生き恥を晒す事になっても構いません。王女であるあなたこそ、生き延びるのです」
まだ信じられないと棒立ちになっているコーネリアの腕を、騎士たちが取った。
「さあ、王女殿下。急ぎましょう」
「敵は城内にすでに攻め入っています」
「お母様……」
騎士たちに腕を引かれて数歩進みつつ、コーネリアは翡翠色の目に絶望を宿して母を見る。
コーネリアの視線の先、王妃エリザベスは変わらない毅然とした美しさのまま、ひとつしっかりと頷いた。
「――生きなさい。コーネリア」
「…………っ」
ブルッと体を震わせた、その瞬間の強い感情になんと名前をつけたらいいのか分からない。大きな目から涙を零し、コーネリアは騎士たちの手を振り払うと、その場で王女らしい優雅な一礼をしてみせた。
「必ず再びお会いできると信じております。王妃陛下」
それから後、コーネリアは振り返らず騎士たちに同行され隠し通路を通って外へ出た。
「コーネリア姫様ですか?」
外はザアザアと雨が降っており、コーネリアは革マントのフードを目深に被った。
王女らしい装飾などなく、騎士が身につけるように丈夫さが重視された地味な物だ。
それでも騎士たちに守られてひっそりと出てきたのを見て、一目で王女だと分かったのだろう。
顰められた声がした方には、一組の男女が立っていた。
男性の方は見覚えがあり、レックスの側にいつも付き従っていたジョナサンだ。
隣にいる淑やかな雰囲気の女性は、コーネリアよりも年上の貴族の女性に見える。
こんな危ない所に、どうして来たのだろう?
「レイ殿下から密命を受けてお迎えに参りました。ラドフォードのドイル家が嫡子ジョナサンでございます。こちらは私の妻のシンシア。これよりコーネリア姫様の侍女を務めさせて頂きます」
ジョナサンの紹介を受け、妻・シンシアがお辞儀をしてみせた。
「馬車はあちらに用意してあります。護衛の騎士殿の馬も、ラドフォードから連れて来た護衛が準備してあります」
準備のいいジョナサンに、バンクロフトの騎士たちが感謝して礼を述べる。
「急ぎましょう。追っ手がいつ気付くとも分かりません」
雨が降りしきる中、コーネリアは芝生を踏み、時に泥濘んだ土を踏んで静かに移動した。そう遠くもない場所から人の悲鳴や怒号が聞こえ、火が何かを燃やすきな臭い匂いや、硬い物がぶつかり合う――剣戟の音が聞こえる。
(私が生まれ育った王国は、戦場になってしまったのだわ)
王宮の奥深くにいた時には気付けなかった、〝現実〟がすぐ側にある。
目立たない物陰に停まっていた馬車に乗り込むと、隣に座ったシンシアが手を握ってきた。
「お可哀想に。手がこんなに冷たくなっています。ここから先、私が姫様の忠実な侍女としてお仕えします。何があってもレックス殿下の元へお連れしますから」
馬車は静かに動き出し、王城がある丘をまっすぐに下ってゆく。
「あなたはなぜそんなに良くしてくれるの? 初対面じゃない」
シンシアの目を見つめると、薄暗い馬車の中で彼女の茶色い瞳が細められた。
「夫が命をかけてお仕えしている方は、私にとっても生涯の主でございます。レックス殿下が大切にされる婚約者様は、私が命を賭けるに値するお方です」
「…………」
正直この時は「そこまで……」と感じたのは否めない。
だがラドフォードでレックスがそれほど臣下に慕われているのだと思うと、コーネリアも誇らしく思える。
「このまま逃げ切って、ラドフォードの遠い離宮までご案内します」
馬車の向かいに座っていたジョナサンが言った時だった。
ガンッ、ガンッと馬車の本体を硬い物で殴られる音がし、コーネリアは息を詰めた。
馬車と併走しているはずの両国の騎士たちが、大きな声を上げて何者かに抵抗している。
「……もう見つかったのか」
ネイサンが絶望の声を漏らし、自らの腰に下げていた剣に手を伸ばす。だが彼がレックスと共に体を動かし鍛えていたとしても、十人以上いた護衛が手こずる数相手に抵抗できると思えない。
「……思えばこの戦は、グランヴェルのガイ陛下から私へ求婚がきた事から始まりました」
馬車はまだ懸命に走っている。だが失速するのも目に見えていた。
「私さえ捕まれば、あなた達の命は助かるでしょう」
ジョナサンとシンシアに向かって微笑み、コーネリアは母が用意した装備一式に入っていた短剣をそっと確認する。
逃げる途中物陰で急いで装備した短剣は、左の太腿のベルトに挟まっていた。
「殊勝にグランヴェルのガイの元へ行って、バンクロフトとお母様の命乞いをします。そして差し違えてでも、あの男を殺します」
並々ならぬ決意を宿したコーネリアの横顔に、ジョナサンとシンシアがハッとする。自分たちが思っていた以上に、コーネリアという姫は強い。
ジョナサンは彼女が勝ち気なのは知っていたが、まさかこの窮地において大国の王を自ら暗殺すると言い出すなど思わなかったのだ。
「危険です。そんな事をして失敗すれば、姫様のお命がありません」
「このままでは、レイ様の親友であるあなたの命が危ないと言っているのです。私の夫となる方の腹心の命を、私に見捨てさせないでください。私の誇りすべてをかけて、あなた達を守りましょう」
コーネリアの胸には、母の毅然とした微笑みが刻まれている。
自分も母のように、最後まで誇り高く生きるのだ。たとえ憎い男に陵辱され純潔を奪われたとしても、最後まで闘志は失わない。
バンクロフト城は混乱を極め、母であるエリザベスは女だてらに元帥や騎士団長などと協力し、よく指示を出していたと思う。
しかし弱小国ではないものの、バンクロフトは当時のグランヴェルからすれば話にならない小国だった。普通に国を維持していくには、自給自足の農牧や狩猟もなされており、周辺国との貿易も特に問題なかった。
軍事面ではせいぜい盗賊団などを警戒する程度が常だったのは、グランヴェルの王がガイに変わる前のことだ。
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「コーネリア。ラドフォードの宰相ダスティン様のご子息、ジョナサン殿があなたを迎えに来ると手紙に書いてあります。どうやらレックス殿下の密命のようだわ。あなただけでも逃げなさい」
コーネリアの自慢の母は、彼女とよく似た金髪に翡翠色の目を持つ美女だ。誇り高く気も少し強く、温厚な父を時に言い負かす事もあったが夫婦仲は良好だった。
そんなエリザベスが疲弊を美貌に滲ませ、呼びつけた娘に言い含める。
「……嫌です。だってお母様が……。それに、お父様だって今にも無事に戻るかも分かりません」
コーネリアは、この日まで続いた平和が崩されたという事が信じられなかった。
グランヴェルに向かったまま行方知れずになっている父王さえ戻れば、王国に攻めてきた無礼な騎士たちも逃げてゆくと確信している。
だがそれは、無垢な少女が現実を見たくないがための、逃避でしかない。
「陛下はきっと戻りません。先日謁見の間に現れた騎士……。あの者は気が触れたように見えましたが、きっと現実を伝えていたのでしょう。平和に浸かりきっていた私たちの目が、信じたくないという思いのあまり曇っていたのです」
「そんな……」
呆然と首を振るコーネリアに、エリザベスはあらかじめ用意しておいたとおぼしき荷物を示した。そこには護衛と思われる騎士たちもいる。
「彼らに守ってもらい、ジョナサン殿についてラドフォードまで逃げ延びなさい。手紙ではレックス殿下はグレン陛下により、地下牢に閉じ込められているとの事です。すぐ殿下と会う事は難しいでしょうけれど、国内の離宮で息を潜めていれば、きっと事態は好転します」
母の双眸が強く光り、コーネリアの肩に革製の丈夫なマントが掛けられる。
「城の秘密の通路を使い、出口でネイサン殿が待っている手はずになっています。王女が逃げ延びれば、きっとそこよりバンクロフトの血筋は続きます。私は殺されても、生き恥を晒す事になっても構いません。王女であるあなたこそ、生き延びるのです」
まだ信じられないと棒立ちになっているコーネリアの腕を、騎士たちが取った。
「さあ、王女殿下。急ぎましょう」
「敵は城内にすでに攻め入っています」
「お母様……」
騎士たちに腕を引かれて数歩進みつつ、コーネリアは翡翠色の目に絶望を宿して母を見る。
コーネリアの視線の先、王妃エリザベスは変わらない毅然とした美しさのまま、ひとつしっかりと頷いた。
「――生きなさい。コーネリア」
「…………っ」
ブルッと体を震わせた、その瞬間の強い感情になんと名前をつけたらいいのか分からない。大きな目から涙を零し、コーネリアは騎士たちの手を振り払うと、その場で王女らしい優雅な一礼をしてみせた。
「必ず再びお会いできると信じております。王妃陛下」
それから後、コーネリアは振り返らず騎士たちに同行され隠し通路を通って外へ出た。
「コーネリア姫様ですか?」
外はザアザアと雨が降っており、コーネリアは革マントのフードを目深に被った。
王女らしい装飾などなく、騎士が身につけるように丈夫さが重視された地味な物だ。
それでも騎士たちに守られてひっそりと出てきたのを見て、一目で王女だと分かったのだろう。
顰められた声がした方には、一組の男女が立っていた。
男性の方は見覚えがあり、レックスの側にいつも付き従っていたジョナサンだ。
隣にいる淑やかな雰囲気の女性は、コーネリアよりも年上の貴族の女性に見える。
こんな危ない所に、どうして来たのだろう?
「レイ殿下から密命を受けてお迎えに参りました。ラドフォードのドイル家が嫡子ジョナサンでございます。こちらは私の妻のシンシア。これよりコーネリア姫様の侍女を務めさせて頂きます」
ジョナサンの紹介を受け、妻・シンシアがお辞儀をしてみせた。
「馬車はあちらに用意してあります。護衛の騎士殿の馬も、ラドフォードから連れて来た護衛が準備してあります」
準備のいいジョナサンに、バンクロフトの騎士たちが感謝して礼を述べる。
「急ぎましょう。追っ手がいつ気付くとも分かりません」
雨が降りしきる中、コーネリアは芝生を踏み、時に泥濘んだ土を踏んで静かに移動した。そう遠くもない場所から人の悲鳴や怒号が聞こえ、火が何かを燃やすきな臭い匂いや、硬い物がぶつかり合う――剣戟の音が聞こえる。
(私が生まれ育った王国は、戦場になってしまったのだわ)
王宮の奥深くにいた時には気付けなかった、〝現実〟がすぐ側にある。
目立たない物陰に停まっていた馬車に乗り込むと、隣に座ったシンシアが手を握ってきた。
「お可哀想に。手がこんなに冷たくなっています。ここから先、私が姫様の忠実な侍女としてお仕えします。何があってもレックス殿下の元へお連れしますから」
馬車は静かに動き出し、王城がある丘をまっすぐに下ってゆく。
「あなたはなぜそんなに良くしてくれるの? 初対面じゃない」
シンシアの目を見つめると、薄暗い馬車の中で彼女の茶色い瞳が細められた。
「夫が命をかけてお仕えしている方は、私にとっても生涯の主でございます。レックス殿下が大切にされる婚約者様は、私が命を賭けるに値するお方です」
「…………」
正直この時は「そこまで……」と感じたのは否めない。
だがラドフォードでレックスがそれほど臣下に慕われているのだと思うと、コーネリアも誇らしく思える。
「このまま逃げ切って、ラドフォードの遠い離宮までご案内します」
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「……思えばこの戦は、グランヴェルのガイ陛下から私へ求婚がきた事から始まりました」
馬車はまだ懸命に走っている。だが失速するのも目に見えていた。
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逃げる途中物陰で急いで装備した短剣は、左の太腿のベルトに挟まっていた。
「殊勝にグランヴェルのガイの元へ行って、バンクロフトとお母様の命乞いをします。そして差し違えてでも、あの男を殺します」
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ジョナサンは彼女が勝ち気なのは知っていたが、まさかこの窮地において大国の王を自ら暗殺すると言い出すなど思わなかったのだ。
「危険です。そんな事をして失敗すれば、姫様のお命がありません」
「このままでは、レイ様の親友であるあなたの命が危ないと言っているのです。私の夫となる方の腹心の命を、私に見捨てさせないでください。私の誇りすべてをかけて、あなた達を守りましょう」
コーネリアの胸には、母の毅然とした微笑みが刻まれている。
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