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新しい生活1
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次にアンバーが目を覚ましたのは、同じ寝台の上だった。
オークション会場で目覚めた恐怖があるので、柔らかな寝台の上でホッとする。
けれど自分の体にかかる重たいもの――男性の腕を感じ、知らずと溜め息をついていた。
「……目覚めたか?」
背後からヴォルフの声がするが、アンバーは何と応えればいいのか分からない。
現実を思い出せば、自分はヴォルフに買われた身だ。
自分は奴隷と言ってもいい立場で、ヴォルフはご主人様。
彼に求められれば、昨晩のように体を開かなければいけないのだろう。幾らシシィやハンスが主を良い人だと言っていても、雇用されている彼らと買われた自分は状況が違う。
「……アンバー?」
またヴォルフの声がする。
アンバーが目覚めたと思ったのが違ったのかと、声を発した後は思考を巡らせているようだ。
彼女はただヴォルフの温もりを感じつつ、カーテン越しに朝日を浴びた寝室内を見つめていた。
贅を凝らした寝室は、アンバーの実家よりも立派だ。
おそらくヴォルフが爵位を持っているのなら、侯爵、もしかすれば公爵の地位にいても納得できる。もしかすれば王族かもしれないし、王族が隠し持っている別荘の一つと言われても信じるだろう。
昨晩連れて来られた時は混乱していて、周囲を冷静に見る余裕がなかった。けれど夜中とはいえ、目についた城の内部はどこも立派だった気がする。
「……あなたは、私をどうするおつもりなのですか?」
やっと口にした言葉は、自分でも驚くほどに冷静で平坦な声だった。
その口調から、ヴォルフもアンバーの心境を慮ったのだろう。彼もまた冷静かつ事務的な口調でいらえる。
「こちらの対応は変わらない。俺は君を妻にと思っているし、時がくれば君の両親や婚約者殿の説得も試みよう。だが今は事情があり、君をこの屋敷から出す訳にいかない」
「……妻にと望んでいるのに、表に出せないのですね。やはりお金で買った女だからですか?」
物凄く可愛くない言葉が口をついて出て、アンバー自身が驚いた。
棘のある言い方にヴォルフも何か感じたのか、少し沈黙する。しかし少し言葉を選んだあと、ゆっくりとかみ砕くようにアンバーに言い聞かせた。
「君を金で買ったという行為は、人として間違えた事だ。それは俺も認めよう。信じられないかもしれないが、俺は今までああいう場で人や盗品を買った事などない。あの場に君が急に現れたから、買わざるを得なかった」
「……あなたの言葉を、何を根拠に信じれば良いのですか? 私はあなたの事を、何一つとして知らないのに。……ヴォルフ様というお名前だって、仮名なのでしょう?」
「…………」
さすがにそれについては、ヴォルフも黙ってしまった。
女性である自分が男性を言い負かしてしまったと知ったアンバーも、ばつが悪くなり謝罪する。
「……申し訳ございません。買われた身ですのに生意気を申し上げました」
「いや、君が思う疑問は仕方がない」
ヴォルフの手が動き、アンバーの首筋から顎を撫で上げる。
昨晩の快楽の残滓を覚えたアンバーは、微かに体を震わせた。
「……こちらを向いてくれないか? アンバー。大事な事を告げる時は、目を見て伝えたい」
静かに言われた言葉に、それもそうだと思ったアンバーはゆっくりと寝返りを打つ。
「ん……」
動いた時、体の深部から何かがドロッと伝い出る感覚があった。
まるで月のものが訪れたかのようで、気持ち悪い。――けれど、間違いなくそれはアンバーの女の部分を刺激した。
「どうした?」
「……いいえ。少しお腹が痛んだだけです」
誤魔化すために真逆の事を言えば、目の前でヴォルフが瞠目した。
「どういう風に痛むんだ? ヒリヒリするのか? 内部がズキズキする? 鈍痛?」
ほんの小さな嘘なのに真剣に心配する彼に、アンバーの良心が痛む。すぐに降参して本当の事を告げた。
「……す、すみません。痛いと言いますか……、中から何か出てきて、気持ち悪くて……」
「あぁ、なんだ……。なんだ……良かった」
一人納得したヴォルフは、その後に手で口元を覆った。笑みを押し殺しているようだが、アンバーは何が嬉しいのか分からない。逆に笑われているような気がしてムッとした。
しばらくヴォルフは大きな手で口元を覆ったまま黙していたが、やがて手を離しアンバーに向き直る。
「話は戻るが、君が俺の正体を訝しむのも仕方がない。俺がいま君に明かせる情報はとても少ない。だが少しでも信頼してもらうために、幾つかの事を言おう」
ヴォルフが歩み寄ろうとしてくれているのを知り、アンバーもコクリと頷いた。
「俺は……そうだな。ある程度の身分を持つ貴族だ。両親は既にこの世にいなくて、直系の子である俺が当主を務めている。国から信頼を置かれる立場で、本来なら裏オークションなど関わる立場でもない。……いや、『など』と言ってしまえば、君の立場を否定するようだな。気を遣えず済まない」
僅かな言葉の使い方一つにも、ヴォルフはアンバーを気遣ってくれている。
それが分かった時、アンバーは自分が意地を張りすぎていた事に気づいた。
「……いえ。私がヴォルフ様に買われたのは事実ですから。それに私も、このような状況にならなければ、裏オークションなど自分に関わりのないものと考えていたと思います。汚い人が関わっていて、売買される哀れな人や動物。主人の手を離れた美術品……。それらを自分とは別世界の『可哀相なもの』と思っていたでしょう」
そうだ。かつて慈善活動をしていたあの時、自分は確かにあの人たちを憐れんでいた。
だが今は、暗い水面に映る自分自身の顔を覗き込んでいるような気持ちだ。
ヴォルフがアンバーの髪を撫で、思案していた彼女は現実に引き戻される。
「君はきっと、どこの馬の骨とも分からないならず者に買われてしまったのでは、と心配していると思う。それについては心配しないでいい。俺は国王陛下に拝謁できる立場の人間だし、裏オークションで盗品を買わずともちゃんとした財産がある」
ヴォルフが提示した身の潔白で自身を安堵させるには、アンバーが彼を信じなければいけない。
「そのような立派なお方が、どうして私を? あのオークションで買わざるを得なかったというのは……、私をご存知だったのですか?」
アンバーの問いに、ヴォルフはじっと彼女を見つめてきた。
瞳孔が際立つ薄い蒼色の目。
北方に生息する狼のような目だと思う。彼の仮名であるヴォルフという名も、まったく結びつかない場所から考えたものでもないのだろう。
潔癖そうな唇が開き、は……と溜め息ともつかない吐息と共に言葉を紡ぐ。
「それもいずれ時がきたら、ちゃんと話そう」
「約束、してください」
いまアンバーとヴォルフを結びつけるものは、言葉と体の繋がりぐらいしかない。
おずおずと小指を差し出せば、子供っぽい約束の結び方にヴォルフが笑う。
「……ああ、約束だ」
アンバーのほっそりとした小指に、ヴォルフの太い小指が絡まる。
いつの間にか二人は、小声でピンキースウェアの歌を口ずさんでいた。
「……しかし子供の頃は何気なく使っていた言葉だが、目に針を刺すというのは恐ろしいな。今時の拷問でもしないぞ」
自分が歌った内容を鑑みて溜め息をつくヴォルフに、思わずアンバーは初めてこの城に来て心からの微笑みを浮かべた。
「子供は子供で、その時真剣に約束をするものですよ」
彼女の言葉を聞き、ヴォルフは軽く瞠目した。
その後にフッと柔らかく微笑み、「そうだな」と同意する。
「さて、そろそろ起きて朝食でもとろうか。食事の後、この城の中での約束事を幾つか言うから、それを元に過ごしてほしい」
「……はい」
一瞬訪れた温かな雰囲気はどこかへ、アンバーは気持ちを引き締める。
これから自分の新しい生活が始まるのだ。
オークション会場で目覚めた恐怖があるので、柔らかな寝台の上でホッとする。
けれど自分の体にかかる重たいもの――男性の腕を感じ、知らずと溜め息をついていた。
「……目覚めたか?」
背後からヴォルフの声がするが、アンバーは何と応えればいいのか分からない。
現実を思い出せば、自分はヴォルフに買われた身だ。
自分は奴隷と言ってもいい立場で、ヴォルフはご主人様。
彼に求められれば、昨晩のように体を開かなければいけないのだろう。幾らシシィやハンスが主を良い人だと言っていても、雇用されている彼らと買われた自分は状況が違う。
「……アンバー?」
またヴォルフの声がする。
アンバーが目覚めたと思ったのが違ったのかと、声を発した後は思考を巡らせているようだ。
彼女はただヴォルフの温もりを感じつつ、カーテン越しに朝日を浴びた寝室内を見つめていた。
贅を凝らした寝室は、アンバーの実家よりも立派だ。
おそらくヴォルフが爵位を持っているのなら、侯爵、もしかすれば公爵の地位にいても納得できる。もしかすれば王族かもしれないし、王族が隠し持っている別荘の一つと言われても信じるだろう。
昨晩連れて来られた時は混乱していて、周囲を冷静に見る余裕がなかった。けれど夜中とはいえ、目についた城の内部はどこも立派だった気がする。
「……あなたは、私をどうするおつもりなのですか?」
やっと口にした言葉は、自分でも驚くほどに冷静で平坦な声だった。
その口調から、ヴォルフもアンバーの心境を慮ったのだろう。彼もまた冷静かつ事務的な口調でいらえる。
「こちらの対応は変わらない。俺は君を妻にと思っているし、時がくれば君の両親や婚約者殿の説得も試みよう。だが今は事情があり、君をこの屋敷から出す訳にいかない」
「……妻にと望んでいるのに、表に出せないのですね。やはりお金で買った女だからですか?」
物凄く可愛くない言葉が口をついて出て、アンバー自身が驚いた。
棘のある言い方にヴォルフも何か感じたのか、少し沈黙する。しかし少し言葉を選んだあと、ゆっくりとかみ砕くようにアンバーに言い聞かせた。
「君を金で買ったという行為は、人として間違えた事だ。それは俺も認めよう。信じられないかもしれないが、俺は今までああいう場で人や盗品を買った事などない。あの場に君が急に現れたから、買わざるを得なかった」
「……あなたの言葉を、何を根拠に信じれば良いのですか? 私はあなたの事を、何一つとして知らないのに。……ヴォルフ様というお名前だって、仮名なのでしょう?」
「…………」
さすがにそれについては、ヴォルフも黙ってしまった。
女性である自分が男性を言い負かしてしまったと知ったアンバーも、ばつが悪くなり謝罪する。
「……申し訳ございません。買われた身ですのに生意気を申し上げました」
「いや、君が思う疑問は仕方がない」
ヴォルフの手が動き、アンバーの首筋から顎を撫で上げる。
昨晩の快楽の残滓を覚えたアンバーは、微かに体を震わせた。
「……こちらを向いてくれないか? アンバー。大事な事を告げる時は、目を見て伝えたい」
静かに言われた言葉に、それもそうだと思ったアンバーはゆっくりと寝返りを打つ。
「ん……」
動いた時、体の深部から何かがドロッと伝い出る感覚があった。
まるで月のものが訪れたかのようで、気持ち悪い。――けれど、間違いなくそれはアンバーの女の部分を刺激した。
「どうした?」
「……いいえ。少しお腹が痛んだだけです」
誤魔化すために真逆の事を言えば、目の前でヴォルフが瞠目した。
「どういう風に痛むんだ? ヒリヒリするのか? 内部がズキズキする? 鈍痛?」
ほんの小さな嘘なのに真剣に心配する彼に、アンバーの良心が痛む。すぐに降参して本当の事を告げた。
「……す、すみません。痛いと言いますか……、中から何か出てきて、気持ち悪くて……」
「あぁ、なんだ……。なんだ……良かった」
一人納得したヴォルフは、その後に手で口元を覆った。笑みを押し殺しているようだが、アンバーは何が嬉しいのか分からない。逆に笑われているような気がしてムッとした。
しばらくヴォルフは大きな手で口元を覆ったまま黙していたが、やがて手を離しアンバーに向き直る。
「話は戻るが、君が俺の正体を訝しむのも仕方がない。俺がいま君に明かせる情報はとても少ない。だが少しでも信頼してもらうために、幾つかの事を言おう」
ヴォルフが歩み寄ろうとしてくれているのを知り、アンバーもコクリと頷いた。
「俺は……そうだな。ある程度の身分を持つ貴族だ。両親は既にこの世にいなくて、直系の子である俺が当主を務めている。国から信頼を置かれる立場で、本来なら裏オークションなど関わる立場でもない。……いや、『など』と言ってしまえば、君の立場を否定するようだな。気を遣えず済まない」
僅かな言葉の使い方一つにも、ヴォルフはアンバーを気遣ってくれている。
それが分かった時、アンバーは自分が意地を張りすぎていた事に気づいた。
「……いえ。私がヴォルフ様に買われたのは事実ですから。それに私も、このような状況にならなければ、裏オークションなど自分に関わりのないものと考えていたと思います。汚い人が関わっていて、売買される哀れな人や動物。主人の手を離れた美術品……。それらを自分とは別世界の『可哀相なもの』と思っていたでしょう」
そうだ。かつて慈善活動をしていたあの時、自分は確かにあの人たちを憐れんでいた。
だが今は、暗い水面に映る自分自身の顔を覗き込んでいるような気持ちだ。
ヴォルフがアンバーの髪を撫で、思案していた彼女は現実に引き戻される。
「君はきっと、どこの馬の骨とも分からないならず者に買われてしまったのでは、と心配していると思う。それについては心配しないでいい。俺は国王陛下に拝謁できる立場の人間だし、裏オークションで盗品を買わずともちゃんとした財産がある」
ヴォルフが提示した身の潔白で自身を安堵させるには、アンバーが彼を信じなければいけない。
「そのような立派なお方が、どうして私を? あのオークションで買わざるを得なかったというのは……、私をご存知だったのですか?」
アンバーの問いに、ヴォルフはじっと彼女を見つめてきた。
瞳孔が際立つ薄い蒼色の目。
北方に生息する狼のような目だと思う。彼の仮名であるヴォルフという名も、まったく結びつかない場所から考えたものでもないのだろう。
潔癖そうな唇が開き、は……と溜め息ともつかない吐息と共に言葉を紡ぐ。
「それもいずれ時がきたら、ちゃんと話そう」
「約束、してください」
いまアンバーとヴォルフを結びつけるものは、言葉と体の繋がりぐらいしかない。
おずおずと小指を差し出せば、子供っぽい約束の結び方にヴォルフが笑う。
「……ああ、約束だ」
アンバーのほっそりとした小指に、ヴォルフの太い小指が絡まる。
いつの間にか二人は、小声でピンキースウェアの歌を口ずさんでいた。
「……しかし子供の頃は何気なく使っていた言葉だが、目に針を刺すというのは恐ろしいな。今時の拷問でもしないぞ」
自分が歌った内容を鑑みて溜め息をつくヴォルフに、思わずアンバーは初めてこの城に来て心からの微笑みを浮かべた。
「子供は子供で、その時真剣に約束をするものですよ」
彼女の言葉を聞き、ヴォルフは軽く瞠目した。
その後にフッと柔らかく微笑み、「そうだな」と同意する。
「さて、そろそろ起きて朝食でもとろうか。食事の後、この城の中での約束事を幾つか言うから、それを元に過ごしてほしい」
「……はい」
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