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第二十一部・フェルナンド 編

エイデン・アーチボルドと同じモノ ☆

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「ぁ……、はぁ……」

 もう片方の乳房は佑の大きな手に包まれ、その柔らかさを見せつけるように形を変えている。

(船に乗ってからずっと体のケアできてなかったな。帰国したらまたちゃんとしよう)

「帰国したら日常に戻れる」と思えるのが、何より嬉しかった。

 佑とこうして愛し合う行為も〝いつもの〟営みだ。

(戻ってきたんだ)

 香澄は小さく息を吐き、佑の顔に乳房を押しつける。

 お尻を撫でていた佑は、ムニムニと柔らかく弾力のある尻たぶを揉んだあと、その奥にある秘められた部分に指先を滑らせた。

「んぅ……っ、あ……」

 触れられた場所は、いつものように濡れていなかった。

 奥のほうでは潤っているが、いつものように表面までトロトロにはなっていない。

 それを理解した佑は、香澄の乳首を吸いながら、包皮に包まれた陰核を指の腹で転がしてきた。

「ん……、ン……」

 佑は香澄が痛くならない力加減でコリコリと包皮の中身を揺さぶったあと、秘部全体を手で揉んで蜜が出るよう促し、また包皮の上から陰核を刺激する。

「怖くないか?」

 不意に乳首から口を離した佑が、香澄を見上げて尋ねてきた。

「うん……、大丈夫」

 言われて、先ほどシャワーでローションを流していた時は、あんなに不安だったのに……と心境の変化を思い知る。

「今はいつもみたいに気持ちがフワフワしていて、ちゃんと気持ち良くなれてる。佑さんがゆっくり優しくしてくれてるからだと思う」

「そうか、良かった」

 佑はホッと息をつき、香澄を抱き締めてきた。

 彼はしばらく香澄を抱き締めて顔を乳房に埋めていたが、優しく香澄を押し倒してからパンティに手を掛けた。

「脱がせてもいい?」

「ん」

 佑は香澄を見つめたまま、ベージュピンクのパンティに手を掛けねじり下ろしてゆく。

 香澄は彼を見上げ、ロサンゼルスのホテルでの事を思い出していた。

 この体勢になると、当時の事を思いだしそうな不安はある。

 だが自分が今いる場所は佑のプライベートジェットで、エンジン音も聞こえるし環境がまったく違う。

 以前マティアスに犯された――と思った時と違うのは、相手が佑だったと分かっている事だ。

 ――大丈夫。

 自分に言い聞かせた時、佑が両手で乳房を揉み、左右から集めた柔肉に顔を埋める。

 香澄は微笑んで佑の背中を撫でた。

「佑さんも脱いで。直接触りたい」

「ん……」

 言われて佑も服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になる。

「……綺麗……」

 機内の照明に照らされて、佑の肌がまろやかに光る。

 香澄は両手で佑の腕や胸板に触り、スルスルと滑らかな皮膚を撫でた。

 彼の体を確かめている途中、下腹部で勃ち上がっているモノを目にする。

 は、エイデン・アーチボルドと同じモノだ。

「佑さん……」

 香澄はモソリと起き上がり、雄茎に手を這わせる。

「……大丈夫か?」

 佑は不安げな顔になり、少し腰を引く。

「……あのね、可愛がらせて……ほしい、の」

 香澄は赤面しつつお願いする。

「私を買ったあの人は佑さんなのは分かってる。……でも、ちょっと気持ちの整理が必要かも。だから、『怖くないよ』って自分に言い聞かせるために、慣れさせてほしい」

 たどたどしく説明すると、下手をすれば行為そのものをやめかねなかった佑も納得したようだ。

 彼はベッドに仰向けになり、微笑む。

「好きにしていいよ」

「ありがとう」

 香澄は髪の毛を耳に掛け、佑の肉茎に向き合おうとする。

 が、トントンと太腿を指でつつかれた。

「香澄のお尻はこっち」

「ん?」

 佑に腰を掴まれたかと思うと、あっという間にシックスナインの体勢にされてしまった。

「気持ち良くなりながら弄ったほうが、気楽にやれると思って」

「ん、うー……」

 いまだシックスナインは恥ずかしくて抵抗のある香澄は、佑を気にしながら後ろ向きになる。
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