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第十八部・麻衣と年越し 編

私にできるのは、声を殺す事だけ ☆

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 暗闇の中で香澄の肌がうっすら光る。

 それをもっとよく見ようと、佑は枕元の電気に手を伸ばした。

「つ、つけないで」

「どうして? 見たい」

「……恥ずかしい……」

「じゃあ、外の明かりならいい?」

 そう言って佑はリモコンでカーテンを開けてしまった。

「あ……」

 窓の外から丸見えになる……、と言ってもここから通りまでは距離があるし、二階なので誰も分からないだろう。

 外の光がおぼろげに入り込み、香澄の肌を青白く照らした。

「ずっと見たかった」

 そう言って佑は起き上がり、Tシャツを脱いでベッドの隅に放る。

「……え……。さ、最後までするの?」

「どうかな。ギリギリまで我慢してみるけど。でも素肌で触れ合いたい」

 ハーフパンツも脱いだ彼は、香澄に覆い被さり、もう一度優しいキスをしてきた。
 タップパンツを脱がされて、香澄はパンティ一枚の姿になる。

 佑の両手が肩から乳房にかけて這い、ふっくらとした双丘を何度も撫でる。

 そのうち彼の掌の中でプツンと乳首が凝り立ち、香澄はじんわりと頬を染めた。

「気持ちいい……。香澄の肌はいつ触っても気持ちいい。これ以上気持ちいいものを知らない」

 うっとりとした声で佑は呟き、シュルシュルと微かな音を立てて香澄の乳房を撫でた。

「そんな、大げさだよ」

「大げさじゃないよ」

 言ったあと、佑は香澄のパンティのクロッチに指を押し当てた。

 すでに濡れて染みができている部分に何度も指先を擦りつけ、クチュクチュと音を立ててくる。

「ん……っ」

 
 彼が〝どこ〟までするつもりなのか分からない。

(私にできるのは、声を殺す事だけだけど……)

 香澄は手を口に押し当て、決して声を出してなるものかと決意する。
 けれど佑がパンティ越しにカリカリと肉芽を引っ掻いてきて、ビクッと腰が震えた。

「凄い濡れてる。香澄も期待してるんじゃないか」

「……し、してない……」

 香澄はとっさに反抗的な言葉を口にし、枕を顔に押し当てた。

 仮に声が出ても、枕が多少吸収してくれるのでは……と淡い期待をする。

 しばらくパンティ越しに花弁を弄られ続け、寝室内にニチャニチャと粘液質な音が響く。
 香澄は枕に顔を押しつけたまま、体をピクピク震わせて声を殺していた。

 やがてパンティの隙間を縫って佑の指が直接花弁に触れ、秘唇に沿って指先が上下する。

「ン……」

 彼の指は蜜口をクチュクチュと揉んだあと、つぷ……と侵入してきた。
 お腹側の壁をつぅっとなぞられただけで、ゾクゾクして堪らない。

 香澄は唾液を嚥下し、懸命に呼吸を整える。

「香澄? 顔が見えないんだけど」

「んぅ……」

 半分笑った彼の言葉に、香澄はくぐもった声で返事をする。

「香澄。顔が見たい」

「んーん」

 頑なに枕に顔を押しつけて返事をしていると、その態度に業を煮やした佑が枕をバッと取り上げた。

「あっ」

 少し蒸れて赤くなった顔が露わになり、呼吸がしやすくなる。
 佑は意地悪な顔で笑い、香澄の弱い場所を指先で擦ってきた。

「んっ……んぅ、ぁ」

 香澄はキュウッと蜜壷で佑の指を締め付け、目を閉じて唇も引き結んで体を震わせる。

「声も出せない?」

 佑はなおも指で蜜壷を探りながら尋ねてくる。
 香澄は「当たり前!」と思いながらコクコク頷いた。

「じゃあ、キスしようか」

 そう言って佑は覆い被さり、舌で香澄の唇を舐めてくる。

「ふ……っ、ん、……ン」

 舌を出してお互いのそれに絡め、舐めては吸う。

 その間も佑はチュクチュクと蜜壷をまさぐり続け、水音が次第に大きくなっていく。

 油断していたところ、親指で充血した肉真珠をぐっと押され、体の深部に染みるような快楽を得る。
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