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第十七部・クリスマスパーティー 編
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「わ、分かりました……。じゃあ、御劔さんで」
「了解」
距離感を決めたあと、佑が「それで何が『図々しいお願い』?」と先ほどの質問について聞き直す。
「あ、家から御劔さんのご著書を持って来たんですが、それにサインを欲しいな……と思って」
「なんだ、そんな事か。喜んで」
佑にとっては造作もない事なのだが、〝世界の御劔〟の直筆サイン本とくればプレミアがつく。
香澄はガッツポーズをしている麻衣を見て、「分かる、分かるよ」と思っていた。
「あの、私。本当に御劔さんに感謝しているんです」
麻衣がそう切り出し、香澄は「あ」と親友の言いたい事を察して微笑む。
「と言うと?」
助手席から佑が相槌を打ち、麻衣は深呼吸をして気持ちを落ち着かせたあと語りだす。
「私は見ての通り、ぽっちゃり体型です。以前は自分の体型で着られる服だったら、『どうせお洒落な物なんてないんだし』と思っていました。自分のような太っていて顔も普通か普通以下なら、男の人だって誰も見てくれない。同性でも〝いい引き立て役〟としか見られないって分かっていたんです」
親友の話を、香澄は少し俯いて聞く。
「そういう自分に慣れて、いつも自分を『どうせ脇役だから』って〝下〟に位置づけていたんです。勿論、香澄だけは別です。香澄はそういうのをまったく気にしないで親友になれた、ただ一人の友達だと思っています」
自分の劣等感を人に曝けだすのは勇気が要る。
周りから「そう見られているだろう」と想像するのは容易くても、誰かに向かって自分の心のやわい部分を見せるのは、余程信用していなければ無理だ。
香澄は勇気を出した麻衣の手を、ギュッと握る。
「そんな風にすべてを諦めて、地味な格好で地味な生活を送っていた時、仲間だと思っていた香澄は突然東京に行ってしまいました。正直私は、唯一の理解者と言っていい香澄を失って、とても悲しかったです。香澄以外にも友達はいますが、香澄ほどの仲ではないんです」
「……ん……。すまない」
佑が申し訳なさそうに謝罪すると、麻衣は首を横に振った。
「いいえ! 恨み言を言いたい訳じゃないんです」
香澄も、自分の親友ならそう言うだろうと思い、彼女の手を握りながら話の続きを聞いた。
「香澄が東京に行ってしまったあと、私は改めて御劔さんに興味を持ちました。有名人ですから以前から知っていましたが、〝テレビの向こうの、自分とはまったく関係ないセレブ〟って思っていました。そんな人が親友をパートナーとして連れていったので、最初はとても心配でした。香澄は疑いなく人を信じてしまう、危なっかしい所があるから」
「……面目ない」
今度は香澄が謝り、麻衣は「ううん」と苦笑する。
「まず、Chief Everyの店舗に行ってみました。今までも何度となくお世話になっていましたが、女の子らしいデザインの物は手を出せなくて、シンプルなアイテムばかり着ていました。広い店舗に色んなジャンルの服があって、サイズも幅広い。私さえその気になれば、いつでも可愛い服が着れるんだって気づきました。私が興味を持とうとしなかったんです。……でも、心の敷居がまだ高かった」
そこで、麻衣は一つ息をつく。
「私なんかがスカートを穿いたり、ヒールのある靴を履いても、『豚に真珠』ってバカにして笑う人がいるだろうって、私が私の可能性を潰していたんです。……多分それは、呪いにも似た感情だと思います」
麻衣の言う事は分かる気がする。
香澄もコンプレックスがあり、佑の側にいると『私なんかが佑さんの婚約者でいいのかな』と思う事が多々ある。
だから〝呪い〟という言葉に深く頷ける気がした。
「その時に御劔さんの著書に出会って、貪るように読みました。最初は『お洒落なセレブによる、お洒落な人へのメッセージかな』って斜に構えて見ていました。でも、御劔さんは全世界の人に向かって言葉を発していました。特に私みたいに自分に自信を持てない人へのメッセージだと思いました。本を読むうちに、『いきなり自信満々のお洒落な人になるんじゃなくて、とてもハードルの低い所から意識改革ができるんだよ』と教えられた気持ちになりました」
麻衣の言葉を聞いて、香澄は頷く。
香澄も佑の著書を読んでいるが、すべての人が勇気をもらえる本だと思っている。
「それから少しずつ、私は御劔さんの言葉の通りに意識を直していきました。ちょっとした事で自分を褒めました。いつも自分の事を否定してばかりだったから、最初は自分を褒めるなんて勿論慣れません。けど『今日も一日仕事頑張った、偉い!』とか、『嫌な事があったけど、我慢できた私は聖人じゃないか?』とか、どんどんポジティブに捉えていきました。そうしたら、太っている事も食べる事への罪悪感も、以前ほどなくなった気がしたんです」
麻衣の声が和らぐ。
「お陰で、以前より自分を好きになれた気がします。『大好き』とまではいかないけど、『そのままの自分でも、否定する事はないよ』って思えるようになりました。御劔さんの言葉が刺さったんです。『自分を否定したら、誰があなたを褒めるんですか? 自分を認めてあげられなければ、他人の言葉も受け入れられないでしょう』って」
香澄はうんうんと、首がもげそうなほど頷いている。
「『頑張ってる自分の事、ちょっと大切にしてあげたいな』って思いました。最初は香澄みたいにフェイスケアやヘアケアにちょっと凝るところから始めました。肌の調子が良くなったら、『ちょっとメイクしてみようかな?』って思って、思い切ってデパコス売り場に行って、メイク初心者だって言って、予算を伝えて『教えてください』って突撃したんです。……ああいう所の女性って、ツンとしていてお洒落な人にしか優しくない印象がありましたが、香澄が使ってるポーイドラテのスタッフさんは、凄く親身になってくれました」
(麻衣~~! 頑張ったねぇ!)
香澄は涙ぐんですらいる。
「……メイクやケアの仕方を覚えたあとは、誰かのためじゃない、自分の気持ちをアゲるためのお洒落をしたいって思えるようになったんです」
香澄が座っている位置から佑の表情は少ししか見えないが、幸せそうに微笑んでいる気がした。
「了解」
距離感を決めたあと、佑が「それで何が『図々しいお願い』?」と先ほどの質問について聞き直す。
「あ、家から御劔さんのご著書を持って来たんですが、それにサインを欲しいな……と思って」
「なんだ、そんな事か。喜んで」
佑にとっては造作もない事なのだが、〝世界の御劔〟の直筆サイン本とくればプレミアがつく。
香澄はガッツポーズをしている麻衣を見て、「分かる、分かるよ」と思っていた。
「あの、私。本当に御劔さんに感謝しているんです」
麻衣がそう切り出し、香澄は「あ」と親友の言いたい事を察して微笑む。
「と言うと?」
助手席から佑が相槌を打ち、麻衣は深呼吸をして気持ちを落ち着かせたあと語りだす。
「私は見ての通り、ぽっちゃり体型です。以前は自分の体型で着られる服だったら、『どうせお洒落な物なんてないんだし』と思っていました。自分のような太っていて顔も普通か普通以下なら、男の人だって誰も見てくれない。同性でも〝いい引き立て役〟としか見られないって分かっていたんです」
親友の話を、香澄は少し俯いて聞く。
「そういう自分に慣れて、いつも自分を『どうせ脇役だから』って〝下〟に位置づけていたんです。勿論、香澄だけは別です。香澄はそういうのをまったく気にしないで親友になれた、ただ一人の友達だと思っています」
自分の劣等感を人に曝けだすのは勇気が要る。
周りから「そう見られているだろう」と想像するのは容易くても、誰かに向かって自分の心のやわい部分を見せるのは、余程信用していなければ無理だ。
香澄は勇気を出した麻衣の手を、ギュッと握る。
「そんな風にすべてを諦めて、地味な格好で地味な生活を送っていた時、仲間だと思っていた香澄は突然東京に行ってしまいました。正直私は、唯一の理解者と言っていい香澄を失って、とても悲しかったです。香澄以外にも友達はいますが、香澄ほどの仲ではないんです」
「……ん……。すまない」
佑が申し訳なさそうに謝罪すると、麻衣は首を横に振った。
「いいえ! 恨み言を言いたい訳じゃないんです」
香澄も、自分の親友ならそう言うだろうと思い、彼女の手を握りながら話の続きを聞いた。
「香澄が東京に行ってしまったあと、私は改めて御劔さんに興味を持ちました。有名人ですから以前から知っていましたが、〝テレビの向こうの、自分とはまったく関係ないセレブ〟って思っていました。そんな人が親友をパートナーとして連れていったので、最初はとても心配でした。香澄は疑いなく人を信じてしまう、危なっかしい所があるから」
「……面目ない」
今度は香澄が謝り、麻衣は「ううん」と苦笑する。
「まず、Chief Everyの店舗に行ってみました。今までも何度となくお世話になっていましたが、女の子らしいデザインの物は手を出せなくて、シンプルなアイテムばかり着ていました。広い店舗に色んなジャンルの服があって、サイズも幅広い。私さえその気になれば、いつでも可愛い服が着れるんだって気づきました。私が興味を持とうとしなかったんです。……でも、心の敷居がまだ高かった」
そこで、麻衣は一つ息をつく。
「私なんかがスカートを穿いたり、ヒールのある靴を履いても、『豚に真珠』ってバカにして笑う人がいるだろうって、私が私の可能性を潰していたんです。……多分それは、呪いにも似た感情だと思います」
麻衣の言う事は分かる気がする。
香澄もコンプレックスがあり、佑の側にいると『私なんかが佑さんの婚約者でいいのかな』と思う事が多々ある。
だから〝呪い〟という言葉に深く頷ける気がした。
「その時に御劔さんの著書に出会って、貪るように読みました。最初は『お洒落なセレブによる、お洒落な人へのメッセージかな』って斜に構えて見ていました。でも、御劔さんは全世界の人に向かって言葉を発していました。特に私みたいに自分に自信を持てない人へのメッセージだと思いました。本を読むうちに、『いきなり自信満々のお洒落な人になるんじゃなくて、とてもハードルの低い所から意識改革ができるんだよ』と教えられた気持ちになりました」
麻衣の言葉を聞いて、香澄は頷く。
香澄も佑の著書を読んでいるが、すべての人が勇気をもらえる本だと思っている。
「それから少しずつ、私は御劔さんの言葉の通りに意識を直していきました。ちょっとした事で自分を褒めました。いつも自分の事を否定してばかりだったから、最初は自分を褒めるなんて勿論慣れません。けど『今日も一日仕事頑張った、偉い!』とか、『嫌な事があったけど、我慢できた私は聖人じゃないか?』とか、どんどんポジティブに捉えていきました。そうしたら、太っている事も食べる事への罪悪感も、以前ほどなくなった気がしたんです」
麻衣の声が和らぐ。
「お陰で、以前より自分を好きになれた気がします。『大好き』とまではいかないけど、『そのままの自分でも、否定する事はないよ』って思えるようになりました。御劔さんの言葉が刺さったんです。『自分を否定したら、誰があなたを褒めるんですか? 自分を認めてあげられなければ、他人の言葉も受け入れられないでしょう』って」
香澄はうんうんと、首がもげそうなほど頷いている。
「『頑張ってる自分の事、ちょっと大切にしてあげたいな』って思いました。最初は香澄みたいにフェイスケアやヘアケアにちょっと凝るところから始めました。肌の調子が良くなったら、『ちょっとメイクしてみようかな?』って思って、思い切ってデパコス売り場に行って、メイク初心者だって言って、予算を伝えて『教えてください』って突撃したんです。……ああいう所の女性って、ツンとしていてお洒落な人にしか優しくない印象がありましたが、香澄が使ってるポーイドラテのスタッフさんは、凄く親身になってくれました」
(麻衣~~! 頑張ったねぇ!)
香澄は涙ぐんですらいる。
「……メイクやケアの仕方を覚えたあとは、誰かのためじゃない、自分の気持ちをアゲるためのお洒落をしたいって思えるようになったんです」
香澄が座っている位置から佑の表情は少ししか見えないが、幸せそうに微笑んでいる気がした。
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