上 下
1,097 / 1,544
第十七部・クリスマスパーティー 編

きっとこれが、正常な感覚なんだ ☆

しおりを挟む
「大きい乳首、変じゃない? みっともなくない?」

 グスッと洟を啜った香澄は、涙を纏った目で彼に尋ねる。

「思わないよ。やらしくて興奮はするけど」

「な……なら……。いい……かな」

 ポショッと小さな声で言った香澄の頭を、佑は優しく撫でてくる。

「俺は香澄を嗤わないよ。もっと信じて」

「うん……」

「よし、いい子だ」

 佑は香澄の唇にキスをし、さらにちゅっ、ちゅっと音を立てて唇をついばんでくる。
 指はさらに蜜洞を滑り、感じて下がった子宮口近くを何度も押しては、香澄の快楽を誘ってきた。

「んぅーっ、ん……っ、あぁ……っ」

「気持ちいい?」

「ん……っ」

 尋ねられて香澄はコクコクと小さく頷き、その反応に気を良くした佑は、もう一度香澄の秘部に顔を埋めた。

「あ……っ!」

 膨らんだ真珠をコロコロと舐め転がされ、香澄は太腿でギュッと佑の顔を挟んだ。

 メイド服のパニエが佑の頭にかかった時、彼が「スカートの中に頭を突っ込んで悪戯しているみたいで燃える」と思ったのを、香澄は知らない。

 指はグチュグチュと蜜を掻き混ぜ、香澄の弱点をかすめては別の所を擦り、またかすめる。
 かと思えば肉真珠を丁寧にペロペロと舐められて、快楽が一気にせり上がってきた。

「あ……っ、あぁああ……っ、ン! んーっ!」

 香澄は悩ましく首を振り、平らなお腹を波打たせる。

 両手で佑の頭を押さえて顔を仰のけたあと、ひときわ大きな波が訪れた。
 香澄はまた佑の顔を太腿で挟み、ブルブルッと震える。

 とどめと言わんばかりに佑はチュウッと香澄の淫芽に吸い付き、さらなる快楽をもたらしてくる。

「んっ! んぅうぅう……っ……、あぁああーっ!」

 はばからない声を上げたあと、香澄はゆっくり体を弛緩させていった。





 胸を曝け出したいやらしいメイドがくったりと力を抜くさまを見ながら、佑は自分の欲望が変わらず滾っている事に安心していた。

 嫌な思い出がつきまとうメイド服でも、香澄が着ているのは〝あの時〟と同じ衣装ではない。

(香澄は俺を喜ばせようとして着てくれた。実際俺は『エロい』『可愛い』と感じているし、このまま突っ込んで啼かせたいって思うぐらい興奮してる)

 バスローブを脱いで下着も脱ぎ、佑は痛いほど反り返っている自分の肉棒を撫でる。

(香澄がトラウマ克服をさせてくれようとしていると思おう。今日を機に、きっともうメイド服を見ても、何ともなくなる)

 真っ赤な顔をして、はふはふと呼吸を荒げている香澄を見ると、愛しさが募る。
 現在の彼女を見て思うのは「可愛い」だけだ。

(きっとこれが、正常な感覚なんだ)

 胸の奥にいる傷ついた自分に微笑みかけ、佑は香澄に感謝をしながら、グッと彼女の太腿を左右に押し開いた。





 蜜口にピタリと切っ先を宛がわれ、香澄はぼんやりとしていた意識を現実に引き戻す。

「……入れるの……?」

 小さな声で尋ねると、佑がお腹を撫でてくる。

「入れるよ。もう我慢できない」

 そう答えた佑は、陶然とした顔で香澄を見つめ、ぐっと腰を進めてきた。

「ぁ……っ、あ…………」

 入り口を引き伸ばし、佑の漲ったモノが押し入ってくる。

「ん……、んぅ……」

 口元に手を当ててその感覚に堪えていると、佑が心配そうに尋ねてきた。

「苦しいか? もう少し慣らしたほうが良かった?」

「ううん。……なんか、久しぶりに思えるから嬉しくて……」

 照れながらも微笑んだ香澄を見て、佑も嬉しそうに笑ってくれた。

「俺もだ。家に人がいると、賑やかだけど自由がなくて不便だな」

 言いつつ、佑はグッグッと小刻みに腰を進めて、確実に淫刀を香澄の蜜壷に埋め込んでいく。

「あん……っ、ん……っ、あぁ……」

 香澄は気持ちよさのあまりボーッとし、自分を征服しようとする美しい雄を見てうっとりと微笑った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~

taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。 お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥ えっちめシーンの話には♥マークを付けています。 ミックスド★バスの第5弾です。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

社長の奴隷

星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜

湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」 30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。 一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。 「ねぇ。酔っちゃったの……… ………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」 一夜のアバンチュールの筈だった。 運命とは時に残酷で甘い……… 羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。 覗いて行きませんか? ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・R18の話には※をつけます。 ・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。 ・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。

【R18】エリートビジネスマンの裏の顔

白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます​─​──​。 私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。 同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが…… この生活に果たして救いはあるのか。 ※サムネにAI生成画像を使用しています

若妻シリーズ

笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。 気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。 乳首責め/クリ責め/潮吹き ※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様 ※使用画像/SplitShire様

【R18】鬼上司は今日も私に甘くない

白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。 逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー 法人営業部メンバー 鈴木梨沙:28歳 高濱暁人:35歳、法人営業部部長 相良くん:25歳、唯一の年下くん 久野さん:29歳、一個上の優しい先輩 藍沢さん:31歳、チーフ 武田さん:36歳、課長 加藤さん:30歳、法人営業部事務

処理中です...