上 下
912 / 1,536
第十四部・東京日常 編

本格的にイチャイチャしようか ☆

しおりを挟む
「わ……っ、と」

「さて、じゃれ合うのはこれぐらいにして、本格的にイチャイチャしようか」

 真剣味の増した表情で微笑まれ、体の奥にジン……と熱が灯る。

「ん……、うん」

 口内に溜まった唾を嚥下した香澄は、照れくさくなって視線を逸らす。

 ふざける事も、本気のイチャイチャも、佑とくっつけるなら何でも好きだ。

 けれどいざ「これから本気で愛するよ」と言われると、恥ずかしくなってしまう。

 佑は香澄の反応を見て笑みを深めたあと、口を開いてもう一度乳房に舌を這わせた。

「ぅ……、ん、あ……」

 乳首ではない場所をれろぉ……と舐められ、胸の奥にも下腹部にも疼きが溜まっていく。

「脚、開いて」

「ん……っ」

 香澄は荒くなる呼吸を手の甲で押さえ、おずおずと脚を開く。

「ここ、こうされるの好きだろ?」

 そう言って佑は香澄のもう片方の乳首を指で弾いてから、軽くカリカリと引っ掻いてきた。

「んぅ、んっ、ううーっ、ン、……ん、好き……っ」

 香澄はゴクッと唾を嚥下し、腰を揺らす。
 すると「こっちも忘れてないよ」と佑が微笑み、もう一度蜜壷に指を挿し入れてきた。

「あぁあ……っ、ん、んぅ……っ、く、――ぁ」

 くちゅ、ぷちゅ……と小さな水音を立て、佑の指が香澄のお腹の中を探る。
 佑は柔らかな膣壁を指の腹で押し、押したまま内襞をなぞる。

 香澄のお腹がヒクヒクッとわなないたところで、彼は親指で肉芽に触れてきた。

「あぁ、あ、……ん、あぁーっ……」

 佑の指が動くたび、香澄は腰を跳ねさせ悶える。

 プルプルと震える乳房を佑が舐め、もう片方の柔らかな乳房も円を描くようにねっとりと揉む。
 そのあと、とどめを刺すかのように、キュッと先端を摘まんできた。

 ジュプジュプと蜜の量が増えた音がし、佑の指が滑らかに動く。

 粘液質な音を立てて蜜洞をまさぐられるたび、香澄は腰を浮かせて体をくねらせる。
「逃げないと」という恐れを感じているのに、しっかり体を押さえられていて敵わない。

 いつの間にか香澄はしっとりと汗を掻き、呼吸を荒げていた。

「パンツ……邪魔……」

 クロッチを避けて指を入れていた佑が、焦れたように呟く。
 それから両手で、香澄のパンティをズルッと下ろしてしまった。

 彼も下着を脱ぎ去り、香澄の太腿に硬く勃ち上がった肉茎を押しつけた。

(硬く……なってる……)

 その感触に興奮して唇を舐めた時、佑が溜め息混じりに言った。

「今日はゴムつけようか。キスは控えていても、ナマでしてうつったら困るし」

「ん……」

 コンドームを付けていた時の感覚はどうだったか思いだしていると、佑がクシャリと香澄の髪を撫でてきた。

「残念そうな顔をされると、気持ちが揺らぐ」

「えっ? わ、私、残念そうな顔なんて……」

「してたよ。香澄は無意識でも、俺には分かる」

 チュッと音を立てて頬にキスをされ、香澄は両手で頬を押さえて真っ赤になる。

(そんな物欲しそうな顔、してたのかな……。恥ずかしい……)

「その代わり、たっぷり満足させてあげるから安心して」

 微笑んだ佑は香澄の腰の下に枕を挟む。
 それから彼女の下腹部にキスをし、申し訳程度に生えた和毛を口に含んできた。

「やっ、やだっ! アンダーヘア弄るのはやめて!」

 香澄は悲鳴を上げるが、佑は意味深な微笑みを浮かべ、何も返事をしない。

 そして舌を出し、香澄の肉芽をペロリと舐めたあと口に含んできた。
 指は蜜洞を暴き、香澄の弱点をぬちぬちと指先でいじめる。

「ん……っ、んぅ、あ……っあぁ」

 香澄はピクンッピクンッと腰を跳ねさせ、佑の頭を両手で押さえる。
 悩ましい手つきで彼の髪を掻き回し、仔犬のように鼻を鳴らして嬌声を堪えた。

 けれど佑はわざとジュウッと音をたてて肉芽を吸い、舌で舐め続ける。
 膨らんで大きくなった肉真珠をチュッチュッと吸っては、チロチロと舌先で弾く。

 最も敏感な場所を執拗に弄られ、蜜洞は弱い場所を優しく擦られ、どんどん淫悦が高まってゆく。

「んぅ……っ、うーっ、い……ぃ……く……っ、か、ら……っ、もぉ……っ」

 腰を揺すり立てて絶頂が近いと告げても、佑は腰を抱えたまま許してくれない。
 挙げ句の果てに、腹部や太腿を撫でていた手が乳房に向かったかと思うと、キュッと乳首を摘まんできた。

「っあぁあああぁ……っ!!」

 とうとう香澄は足の指でギュッとシーツに皺をつけ、思い切り達してしまう。

 香澄が達してもなお、佑はジュプジュプと指で蜜洞を擦り、仕上げと言わんばかりに肉真珠を舐め立てた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】鬼上司は今日も私に甘くない

白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。 逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー 法人営業部メンバー 鈴木梨沙:28歳 高濱暁人:35歳、法人営業部部長 相良くん:25歳、唯一の年下くん 久野さん:29歳、一個上の優しい先輩 藍沢さん:31歳、チーフ 武田さん:36歳、課長 加藤さん:30歳、法人営業部事務

イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?

すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。 病院で診てくれた医師は幼馴染みだった! 「こんなにかわいくなって・・・。」 10年ぶりに再会した私たち。 お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。 かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」 幼馴染『千秋』。 通称『ちーちゃん』。 きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。 千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」 自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。 ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」 かざねは悩む。 かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?) ※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。 想像の中だけでお楽しみください。 ※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。 すずなり。

隠れ御曹司の愛に絡めとられて

海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた―― 彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。 古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。 仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!? チャラい男はお断り! けれども彼の作る料理はどれも絶品で…… 超大手商社 秘書課勤務 野村 亜矢(のむら あや) 29歳 特技:迷子   × 飲食店勤務(ホスト?) 名も知らぬ男 24歳 特技:家事? 「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて もう逃げられない――

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

私の婚活事情〜副社長の策に嵌まるまで〜

みかん桜(蜜柑桜)
恋愛
身長172センチ。 高身長であること以外はいたって平凡なアラサーOLの佐伯花音。 婚活アプリに登録し、積極的に動いているのに中々上手く行かない。 名前からしてもっと可愛らしい人かと…ってどういうこと? そんな人こっちから願い下げ。 −−−でもだからってこんなハイスペ男子も求めてないっ!! イケメン副社長に振り回される毎日…気が付いたときには既に副社長の手の内にいた。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

【R18】エリートビジネスマンの裏の顔

白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます​─​──​。 私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。 同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが…… この生活に果たして救いはあるのか。 ※完結済み、手直ししながら随時upしていきます ※サムネにAI生成画像を使用しています

お兄ちゃんはお医者さん!?

すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。 如月 陽菜(きさらぎ ひな) 病院が苦手。 如月 陽菜の主治医。25歳。 高橋 翔平(たかはし しょうへい) 内科医の医師。 ※このお話に出てくるものは 現実とは何の関係もございません。 ※治療法、病名など ほぼ知識なしで書かせて頂きました。 お楽しみください♪♪

処理中です...