上 下
818 / 1,536
第十三部・イタリア 編

舐め合い ☆

しおりを挟む
 肌を撫でる手の感触にゾクリとした香澄は、口腔に溜まった唾液と佑の先走りをゴクッと嚥下した。

 けれどなるべく口淫に集中して顔を上下させ、舌を動かし続けた。

(感じて。もっと……。私でだけ感じて)

 そう思って佑の熱杭を懸命に愛していたのだが――。

「ん、んぅ!」

 佑が、くぱ……と両手の親指で香澄の花弁を割り開き、ピチャリと舌を秘唇に押し当ててきた。
 そのままレロレロと上下に舐められ、香澄は佑の屹立を口に含んだまま固まってしまう。

「は……。香澄?」

 ぺちんとお尻を軽く叩かれ、ハッとなった香澄は慌てて口淫の続きをする。

 けれど一度刺激を与えられてしまった以上、次に何をされるのか分からず、気もそぞろになってしまった。

 ちゅぽ、ちゅぽ……と顔を上下させて屹立に舌を絡めるが、佑の舌が肉芽を始点にレロォ……と陰唇を舐め上げると、それだけでまた体が固まる。

 とうとう佑は秘唇をピチャピチャと舐めながら指も使って肉芽を弄り始め、その刺激に香澄は完全に口を止めて、体を震えさせ始めた。

「んん! ん、ぅーっ……ん、う! んーっ」

 香澄は膝をズリズリと前に移動させ、這って逃げようとするが、佑が両手で腰を掴んで引き戻し逃がしてくれない。

「っやぁん……っ、ぁ、あぁあん……っ」

 香澄の口からブルンッと佑の屹立が逃げ、彼女の頬を打った。
 口から逃げたモノを唇で捕まえようとするのだが、佑が肉芽をクリクリと指で転がしてきて体が震えてしまう。

 ズッ、ジュルルッ、と音をたてて佑が香澄の蜜を啜り、その音だけで顔に血が集まり熱くなる。

「やぁあ……っ、あぁあ……っ」

 さやから顔を出した肉真珠を舐められ、蜜を纏わせた指先でもスリスリと撫でられる。
 佑は小さな突起をたっぷり愛でたあと、トントントンと細かく揺さぶって刺激を与えてきた。

 その間も彼の舌はねっとりと香澄の秘唇を這い、グチュグチュと自らの唾液と交えて粘度を高め、ときおり蜜口を尖らせた舌先でつつく。

「ぃあ、あ、――う、……っぁ、あん……っ、ん、んーっ」

 香澄はなんとか舌を伸ばして佑の肉茎をチロリと舐めたが、蜜口に舌を差し込まれ、反撃の舌も止まってしまった。

「っあぁあああぁん……っ、っぁああ、舐めな、――ぃ、っあぁああっ」

 佑は尖らせた舌をズボズボと蜜口に出し入れし、与えられる淫悦に香澄は肘を折り、土下座をするようなポーズでビクビクと痙攣する。

 それでも何とかして佑に奉仕しようと肉棒に手を掛け顔に押しつけるが、伸ばした舌がそれにかする事すらない。

 加えて佑の舌の位置が変わり――。

「っだめぇええっ! そこっ、そこ、違うのっ、駄目っ、だめっ」

 ヌロヌロと窄まった後孔を舐められ、香澄は悲鳴を上げる。

 本能的に抵抗して逃げようとするが、蜜口に指を埋められ、すぐに感じる場所を擦られて何も抵抗できなくなった。

「っあううぅぅっ、うーっ、ぁああ、あああぁああっ」

 ドロドロに蕩けた蜜口に指が遠慮なく前後し、柔らかい膣壁を指の腹が押し、擦る。

「んーっ、ん、うぅううう……っ」

 香澄は心の底に残っていた「やり返す」という気持ちに火をつけ、懸命に顔を上げて佑の亀頭を口に含んだ。
 けれど顎が震えてしまい、彼の大事な部分に細かく歯が当たってしまう。

「いけない」と思ってグポッと喉奥までくわえ込むと、熱い楔を口腔で感じてそれだけで絶頂してしまいそうになる。

 グチャグチャと音を立てて佑の指が動き、彼が「いやらしいな」と笑っている気すらした。

「んぅうううぅ……っ、むーっ、ん、んぅうぅうう……っ」

 気持ちよさと恥ずかしさでボロボロと涙を零し、香澄はジュウッと佑の屹立を強く吸って絶頂した。

 白いお尻がプルプルと震え、彼のモノを咥えた唇からポタポタと涎が垂れる。

 口を開くと、くぽんっとまた佑の肉棒が逃げ、香澄は彼の脚の上に身を投げ出して脱力した。

 下腹部が熱く、お腹の奥がヒクヒク震えて止まってくれない。

「やらしい眺め」

 後ろから嬉しそうな声が聞こえ、香澄は力なく振り向く。

 すると佑が指をしゃぶりながら香澄のお尻を撫でている姿が見え、なんとも居たたまれない。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【女性向けR18】幼なじみにセルフ脱毛で際どい部分に光を当ててもらっています

タチバナ
恋愛
彼氏から布面積の小さな水着をプレゼントされました。 夏になったらその水着でプールか海に行こうと言われています。 まだ春なのでセルフ脱毛を頑張ります! そんな中、脱毛器の眩しいフラッシュを何事かと思った隣の家に住む幼なじみの陽介が、脱毛中のミクの前に登場! なんと陽介は脱毛を手伝ってくれることになりました。 抵抗はあったものの順調に脱毛が進み、今日で脱毛のお手伝いは4回目です! 【作品要素】 ・エロ=⭐︎⭐︎⭐︎ ・恋愛=⭐︎⭐︎⭐︎

義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。

アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。 捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!! 承諾してしまった真名に 「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。

前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています

矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜 ――『偽聖女を処刑しろっ!』 民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。 何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。 人々の歓声に包まれながら私は処刑された。 そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。 ――持たなければ、失うこともない。 だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。 『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』 基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。 ※この作品の設定は架空のものです。 ※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。 ※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

この満ち足りた匣庭の中で 一章―Demon of miniature garden―

至堂文斗
ミステリー
――鬼の伝承に準えた、血も凍る連続殺人事件の謎を追え。 『満ち足りた暮らし』をコンセプトとして発展を遂げてきたニュータウン、満生台。 巨大な医療センターの設立を機に人口は増加していき、世間からの注目も集まり始めていた。 更なる発展を目指し、電波塔建設の計画が進められていくが、一部の地元住民からは反対の声も上がる。 曰く、満生台には古くより三匹の鬼が住み、悪事を働いた者は祟られるという。 医療センターの闇、三鬼村の伝承、赤い眼の少女。 月面反射通信、電磁波問題、ゼロ磁場。 ストロベリームーン、バイオタイド理論、ルナティック……。 ささやかな箱庭は、少しずつ、けれど確実に壊れていく。 伝承にある満月の日は、もうすぐそこまで迫っていた――。 出題篇PV:https://www.youtube.com/watch?v=1mjjf9TY6Io

自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!

ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。 ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。 そしていつも去り際に一言。 「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」 ティアナは思う。 別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか… そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。

待つわけないでしょ。新しい婚約者と幸せになります!

風見ゆうみ
恋愛
「1番愛しているのは君だ。だから、今から何が起こっても僕を信じて、僕が迎えに行くのを待っていてくれ」彼は、辺境伯の長女である私、リアラにそうお願いしたあと、パーティー会場に戻るなり「僕、タントス・ミゲルはここにいる、リアラ・フセラブルとの婚約を破棄し、公爵令嬢であるビアンカ・エッジホールとの婚約を宣言する」と叫んだ。 婚約破棄した上に公爵令嬢と婚約? 憤慨した私が婚約破棄を受けて、新しい婚約者を探していると、婚約者を奪った公爵令嬢の元婚約者であるルーザー・クレミナルが私の元へ訪ねてくる。 アグリタ国の第5王子である彼は整った顔立ちだけれど、戦好きで女性嫌い、直属の傭兵部隊を持ち、冷酷な人間だと貴族の中では有名な人物。そんな彼が私との婚約を持ちかけてくる。話してみると、そう悪い人でもなさそうだし、白い結婚を前提に婚約する事にしたのだけど、違うところから待ったがかかり…。 ※暴力表現が多いです。喧嘩が強い令嬢です。 ※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。魔法も存在します。 格闘シーンがお好きでない方、浮気男に過剰に反応される方は読む事をお控え下さい。感想をいただけるのは大変嬉しいのですが、感想欄での感情的な批判、暴言などはご遠慮願います。

【R18】溺愛される公爵令嬢は鈍すぎて王子の腹黒に気づかない

かぐや
恋愛
公爵令嬢シャルロットは、まだデビューしていないにも関わらず社交界で噂になる程美しいと評判の娘であった。それは子供の頃からで、本人にはその自覚は全く無いうえ、純真過ぎて幾度も簡単に拐われかけていた。幼少期からの婚約者である幼なじみのマリウス王子を始め、周りの者が シャルロットを護る為いろいろと奮闘する。そんなお話になる予定です。溺愛系えろラブコメです。 女性が少なく子を増やす為、性に寛容で一妻多夫など婚姻の形は多様。女性大事の世界で、体も中身もかなり早熟の為13歳でも16.7歳くらいの感じで、主人公以外の女子がイケイケです。全くもってえっちでけしからん世界です。 設定ゆるいです。 出来るだけ深く考えず気軽〜に読んで頂けたら助かります。コメディなんです。 ちょいR18には※を付けます。 本番R18には☆つけます。 ※直接的な表現や、ちょこっとお下品な時もあります。あとガッツリ近親相姦や、複数プレイがあります。この世界では家族でも親以外は結婚も何でもありなのです。ツッコミ禁止でお願いします。 苦手な方はお戻りください。 基本、溺愛えろコメディなので主人公が辛い事はしません。

処理中です...