上 下
817 / 1,544
第十三部・イタリア 編

他の男の味を覚えるなよ? ☆

しおりを挟む
 香澄は白いお腹を波打たせて荒い呼吸を繰り返し、ときおり口内に溜まった唾を飲み込んでは「んーっ」とうなる。

 やがて膣内が収斂し、香澄は体を何度もくねらせて絶頂が近い事を知らせた。

「やぁ……っ、あ、ぁ、く……る、――きちゃ、ぅ」

 狂おしく頭を振ると、ソファに髪が擦れて耳元でサリサリと音が聞こえる。

 頭の中に心臓があるのではと思う程鼓動が速くなり、体も熱くなって汗が噴きでた。

 ぐぅっとせり上がった快楽を、歯を食いしばって堪えようとするも、佑の指が膨らんだ真珠をピンッと弾いた事であっけなく限界を越えた。

「あっ、……く、ぁっ、――――あっ、あぁああぁ……っ、――――ぁ、あ…………」

 佑の指を思いきり喰い締め、香澄は全身に力を入れてガクガクと痙攣する。

 唇の端からトロォ……と涎が垂れても、手で拭う余裕もない。

「可愛い……。最高の達き顔だ」

 嬉しそうに目を細めた佑は身を屈め、ちゅ……と彼女の唇をついばんだ。
 そして口端から零れた涎を舐め、また唇を味わう。

「ん……、ぅ……ん」

 くちゅ、くちゅ……と口内をくまなく舐められ、香澄は達したばかりの敏感な体でピクピクと応える。
 淫奔な体は感じすぎて、キスだけで快楽を拾うようになってしまった。

「香澄、起きられる?」

「うん……」

 佑に抱き起こされた香澄は、無意識に彼の下腹部を見ていた。

 ジーンズの股間を盛り上げている存在を認め、ジワッと頬が熱を持つ。
 ちらりと佑を伺うと、香澄を見つめたままジーンズのボタンを外し、ファスナーを下げたところだ。

「佑さん」

「ん?」

 彼の手に自身の手を重ね、香澄は少し上目遣いに彼を見る。

「口で……してあげる」

 ソファの上に膝をつき、香澄は彼の下腹部に手を這わせた。

「無理しなくていいよ」

「ううん、無理じゃない。……私だって佑さんを愛したいもん。気持ち良くなってほしいの」

 香澄はそう言って床に下り、佑の脚を開かせその間に収まった。

 彼もその気になってくれたのか、下着ごとジーンズを下げ、香澄がやりやすいようにしてくれる。

 佑の屹立は興奮して大きく漲っているが、香澄はまだまだ大きく硬くなる事を知っている。

 手で軽く握ると、やはり熱い。
 軽く手を上下させた途端に、太さが増した気がした。

「あ……」

 香澄は自分を気持ち良くしてくれる器官をトロンとした目で見つめると、口を開いて舌を出し、ぺちょりと平らな部分を亀頭に押しつけた。
 舌で包み込むようにしてレロレロと亀頭を舐めると、は……と佑が吐息をつく。

 大きな手で頭を撫でられ、香澄は「んん……」とうなりながらゆっくり彼の亀頭を口に含んだ。
 唇をすぼめ、気持ちいいらしい雁首を重点的に攻める。
 口内では亀頭を舐め回し、唇のあわいから泡立った唾液が零れた。

「香澄……。やらしい。上手になったな」

「ほんふぉ?」

 中途半端に屹立を咥えたまま尋ねると、声の振動が伝わったのか佑がチロリと唇を舐めた。

「絶対他の男の味を覚えるなよ?」

「んぅ……」

 頬をつつかれ、香澄は困ったように佑を見上げる。
 ちゅぽ……と口を離し、不満そうに唇を尖らせた。

「そんな事、絶対ないもん。絶対に佑さんだけ。佑さんしかいらない」

「分かってるよ」

 佑は身を屈め、香澄の唇にキスをする。

 香澄がフェラチオをしていても、こうして躊躇わずキスをしてくれるのが好きで堪らない。
 だからこそ、もっと奉仕してあげたいと思った。

「香澄、一緒に気持ち良くなろう。おいで」

 そう言って佑はカウチソファの上に仰向けになり、香澄は恥じらいながら佑の顔を跨いだ。

 再び亀頭を何度も舐め、ぐぷ……と口内に含む。
 唇はすぼめ、歯を当てないようにして顔を上下させた。

「ぁあ……」

 佑が色っぽい声を出し、香澄の太腿やお尻を両手で撫で回す。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~

taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。 お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥ えっちめシーンの話には♥マークを付けています。 ミックスド★バスの第5弾です。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

社長の奴隷

星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜

湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」 30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。 一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。 「ねぇ。酔っちゃったの……… ………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」 一夜のアバンチュールの筈だった。 運命とは時に残酷で甘い……… 羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。 覗いて行きませんか? ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・R18の話には※をつけます。 ・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。 ・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。

【R18】エリートビジネスマンの裏の顔

白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます​─​──​。 私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。 同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが…… この生活に果たして救いはあるのか。 ※サムネにAI生成画像を使用しています

若妻シリーズ

笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。 気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。 乳首責め/クリ責め/潮吹き ※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様 ※使用画像/SplitShire様

【R18】鬼上司は今日も私に甘くない

白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。 逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー 法人営業部メンバー 鈴木梨沙:28歳 高濱暁人:35歳、法人営業部部長 相良くん:25歳、唯一の年下くん 久野さん:29歳、一個上の優しい先輩 藍沢さん:31歳、チーフ 武田さん:36歳、課長 加藤さん:30歳、法人営業部事務

処理中です...