628 / 1,544
第十一部・スペイン 編
69 ☆
しおりを挟む
(やっぱりそうだよね……)
思いながら、香澄は「うんしょ」と起き上がって正座をした。
「……あのね、久しぶりだから、凄く感じちゃうの。絶対大きい声が出ちゃうから、恥ずかしい。ね? お願い」
長いフライトの間、じっくり愛し合えると期待していた佑の目が、輝きを失いどんどん死んでゆく。
(あ……、やばい)
彼をガッカリさせるのは忍びなく、代わりに、と提案した。
「佑さんの……、口でさせて?」
そう言ったあと四つ這いになると、香澄は彼の熱に触れる。
ルームウェアの布地を押し上げていたそれは、香澄に触れられただけでヒクンと震えた。
これで終わりでないと理解した佑は、一旦それで妥協してくれた。
「……じゃあ、シックスナインをしよう」
「ん」
耳が熱を持つほど赤面したが、小さな声で返事をした。
「香澄が上になって。自分で制御しやすい方がいいだろ」
「ん……。ありがと」
佑は足首までズボンと下着をおろし、仰向けになる。
結局全裸になってしまった香澄は、恥じらいながら彼の顔を跨いだ。
せめてもの救いは、機内が暗い事だ。
佑の屹立を優しく握ると、そこはもう硬くなって勃ち上がっていた。
(大きい……)
改めてそう感じてしまう。
(これが昨晩入ってた……)
激しい交わりを思いだし、香澄の全身が火照ってくる。
以前は毎日のように愛し合っていて、当然この立派なモノを体に収めていた。
なのに少し時間をおいただけで、「無理!」という気持ちになる。
(佑さんの……)
改めて彼のサイズを確認し、はしたなくも秘部が濡れてしまう。
香澄が愛しげに佑の屹立をさすっている間、佑もまた香澄のお尻を撫で回している。
(声……出したら駄目だ)
自分に言い聞かせたあと、香澄は佑の亀頭をはぷ、と口に入れた。
舌の平らな部分でレロレロと先端を舐めると、先走りのしょっぱい味が口内に広がる。
「ん……」
口に迎えた硬いモノの感触も、先走りの味も久しぶりで、香澄はヒクッと蜜壷を震わせて新たな蜜を垂らした。
(やだ……。私、やらしい。佑さんの舐めただけで感じてる)
「ん……、ん……」
くぷっくぷっと音を立てて顔を上下させ、香澄は唇で雁首を刺激する。
手は竿をしごき、もう片方の手は陰嚢をやんわりと揉む。
佑に奉仕できるのが嬉しくて、喉の奥からじゅわりと唾液が溢れてきた。
だが余裕をもって奉仕できていたのも、そこまでだった。
「んんっ」
佑の舌が秘唇に這い、ぴちゃぴちゃと音を立てて舐めてくる。
指や屹立とはまた違う優しい感覚に、香澄は腰を揺らしてなんとか逃れようとした。
だが力強い両手で腰を掴まれ、彼の顔の上に座ってしまう体勢になる。
(恥ずかしい……っ)
腰を震わせた香澄は、懸命に佑の亀頭を吸う。
舌を動かして淫らに先端を舐め、自分もいやらしい音をたてて佑に対抗しようとした。
「ん……っ、ン、――ちゅ」
じゅうっと口に含んだ部分を吸い上げると、佑が仕返しをするように蜜壷に指を入れてきた。
「んぅうっ!」
思わず香澄は、佑の攻めから逃れようと腰を上げる。
しかしその体勢は逆に指淫をしやすくしただけで、すぐにチュクッチュクッと佑の指がリズミカルに動き始めた。
「んーっ!」
(佑さんの……っ、指……っ)
上の口から、下の口から、タラタラと涎が出て佑を濡らす。
(駄目……っ、駄目! 感じ過ぎちゃう、怖い……っ)
口内に溜まった唾液と先走りを、ごくん……と飲み干して香澄はおののく。
だが香澄がいつもより感じているのを知ってか知らずか、佑は〝いつも通り〟攻める手を止めない。
香澄の内部を擦り立ててほぐすと、指をもう一本増やしてさらに暴いてこようとする。
思いながら、香澄は「うんしょ」と起き上がって正座をした。
「……あのね、久しぶりだから、凄く感じちゃうの。絶対大きい声が出ちゃうから、恥ずかしい。ね? お願い」
長いフライトの間、じっくり愛し合えると期待していた佑の目が、輝きを失いどんどん死んでゆく。
(あ……、やばい)
彼をガッカリさせるのは忍びなく、代わりに、と提案した。
「佑さんの……、口でさせて?」
そう言ったあと四つ這いになると、香澄は彼の熱に触れる。
ルームウェアの布地を押し上げていたそれは、香澄に触れられただけでヒクンと震えた。
これで終わりでないと理解した佑は、一旦それで妥協してくれた。
「……じゃあ、シックスナインをしよう」
「ん」
耳が熱を持つほど赤面したが、小さな声で返事をした。
「香澄が上になって。自分で制御しやすい方がいいだろ」
「ん……。ありがと」
佑は足首までズボンと下着をおろし、仰向けになる。
結局全裸になってしまった香澄は、恥じらいながら彼の顔を跨いだ。
せめてもの救いは、機内が暗い事だ。
佑の屹立を優しく握ると、そこはもう硬くなって勃ち上がっていた。
(大きい……)
改めてそう感じてしまう。
(これが昨晩入ってた……)
激しい交わりを思いだし、香澄の全身が火照ってくる。
以前は毎日のように愛し合っていて、当然この立派なモノを体に収めていた。
なのに少し時間をおいただけで、「無理!」という気持ちになる。
(佑さんの……)
改めて彼のサイズを確認し、はしたなくも秘部が濡れてしまう。
香澄が愛しげに佑の屹立をさすっている間、佑もまた香澄のお尻を撫で回している。
(声……出したら駄目だ)
自分に言い聞かせたあと、香澄は佑の亀頭をはぷ、と口に入れた。
舌の平らな部分でレロレロと先端を舐めると、先走りのしょっぱい味が口内に広がる。
「ん……」
口に迎えた硬いモノの感触も、先走りの味も久しぶりで、香澄はヒクッと蜜壷を震わせて新たな蜜を垂らした。
(やだ……。私、やらしい。佑さんの舐めただけで感じてる)
「ん……、ん……」
くぷっくぷっと音を立てて顔を上下させ、香澄は唇で雁首を刺激する。
手は竿をしごき、もう片方の手は陰嚢をやんわりと揉む。
佑に奉仕できるのが嬉しくて、喉の奥からじゅわりと唾液が溢れてきた。
だが余裕をもって奉仕できていたのも、そこまでだった。
「んんっ」
佑の舌が秘唇に這い、ぴちゃぴちゃと音を立てて舐めてくる。
指や屹立とはまた違う優しい感覚に、香澄は腰を揺らしてなんとか逃れようとした。
だが力強い両手で腰を掴まれ、彼の顔の上に座ってしまう体勢になる。
(恥ずかしい……っ)
腰を震わせた香澄は、懸命に佑の亀頭を吸う。
舌を動かして淫らに先端を舐め、自分もいやらしい音をたてて佑に対抗しようとした。
「ん……っ、ン、――ちゅ」
じゅうっと口に含んだ部分を吸い上げると、佑が仕返しをするように蜜壷に指を入れてきた。
「んぅうっ!」
思わず香澄は、佑の攻めから逃れようと腰を上げる。
しかしその体勢は逆に指淫をしやすくしただけで、すぐにチュクッチュクッと佑の指がリズミカルに動き始めた。
「んーっ!」
(佑さんの……っ、指……っ)
上の口から、下の口から、タラタラと涎が出て佑を濡らす。
(駄目……っ、駄目! 感じ過ぎちゃう、怖い……っ)
口内に溜まった唾液と先走りを、ごくん……と飲み干して香澄はおののく。
だが香澄がいつもより感じているのを知ってか知らずか、佑は〝いつも通り〟攻める手を止めない。
香澄の内部を擦り立ててほぐすと、指をもう一本増やしてさらに暴いてこようとする。
23
お気に入りに追加
2,509
あなたにおすすめの小説
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜
湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」
30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。
一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。
「ねぇ。酔っちゃったの………
………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」
一夜のアバンチュールの筈だった。
運命とは時に残酷で甘い………
羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。
覗いて行きませんか?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・R18の話には※をつけます。
・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。
・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。
【R18】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※サムネにAI生成画像を使用しています
若妻シリーズ
笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。
気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。
乳首責め/クリ責め/潮吹き
※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様
※使用画像/SplitShire様
【R18】鬼上司は今日も私に甘くない
白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。
逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー
法人営業部メンバー
鈴木梨沙:28歳
高濱暁人:35歳、法人営業部部長
相良くん:25歳、唯一の年下くん
久野さん:29歳、一個上の優しい先輩
藍沢さん:31歳、チーフ
武田さん:36歳、課長
加藤さん:30歳、法人営業部事務
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる