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第七部・双子襲来 編

ご指名を頂きました赤松香澄と申します ☆

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 手の中で佑のモノは次第に芯を持って硬くなっている。
 愛しいモノなのに、どこか憎たらしい。

「……脱いで」

 命じておきながら香澄は佑の前に回り込み、スーツのボタンを外す。
 ネクタイを緩めていると、その間に佑が自分でシャツのボタンに手を掛けた。

 ソファの上にジャケットとシャツ、ネクタイが放られ、香澄の手がベルトに掛かった。

 けれどその前に佑の手が動き、香澄のワンピースの背中のファスナーを下ろしてしまう。

「俺を襲いたいなら、香澄も脱いで」

 袖から腕を抜くと、パサッとワンピースが足元に落ちる。
 その下から現れたのは、ワンピースに色を合わせた赤いブラジャーにパンティ、ガーターベルトだ。

「……お風呂」

 香澄は佑の手を引いて言葉少なに指示し、バスルームに向かった。





「ん……っ、ふ、……ん、ぅ」

 ジェットバスに入り、香澄はキスをされながら熱の籠もった手で佑の屹立をしごく。
 佑は香澄の胸を揉み、乳首をコリコリと転がした。

 佑をメロメロにしてやるつもりだったのに、深い口づけだけで香澄の目はトロンとしていた。
 彼女を知り過ぎた舌は的確に弱い場所を探り、何度も舐めてくる。

 口の中を支配されるだけでとんでもない喜悦が走り、香澄の秘部はもう既に潤っていた。

「ぁ……ふ、ん、……あ、ぁ……」

 このままでは呑まれると思った香澄は、顔を背けて無理矢理キスを終わらせる。

 佑を睨もうと思ったのに、目に力が入らない。
 おまけに乳首をカリカリと引っ掻かれて「あぁんっ」と甘ったるい声が出てしまった。

「だ、ダメ……っ。手、ダメ。お休み」
「はい」

 佑は素直に手を離し、逆に体に熱が燻ってしまった。
 それでも香澄は迫力のない目でトロン……と佑を睨むと、ジェットバスの縁をペシペシと叩いた。

「ここ、座って」
「分かった」

 佑は立ち上がってジェットバスの縁に座る。
 香澄は正座して、努めてジロッと佑を上目遣いに睨んだ。。

 そしてわざと他人っぽい声を出す。

「初めまして。ご指名を頂きました赤松香澄と申します。今日は精一杯サービスに努めさせて頂きます」

 デリヘル嬢が客に対しどのような挨拶をするのかなんて、知らない。
 それでも思いついたまま口を動かすと、佑が、ぐ……と言葉を失った。

 それを見て歪んだ喜びを得た香澄は、もう既にビンとそそり立っているモノに手を掛ける。

「彼女さんいらっしゃるんですか?」

 軽く手で上下にしごき、佑から見えるようにわざと舌を出してペロペロと亀頭を舐めた。

「……はい。います」
「ふぅん? 彼女さんいるのに、こういうサービス使っちゃうんですねぇ?」

 上目遣いで佑を見上げ、香澄は先端を口に含むとゆっくり顔を上下させる。
 この意地悪な問いに佑は何と答えるのかと思っていると、かすれた吐息と共に頭を撫でてきた。

「あなたが彼女にとても似ているので、指名しました」

(……ずるい)

 きゅー……と唇を引き結び、香澄はなおも意地悪を続ける。

「彼女さんは満足させてくれないんですか?」

 胸を寄せて佑の男根を包み、上下に揺さぶって刺激し、さらに言葉で責める。
 時に鈴口を舌先でクリクリとくじり、タラリと唾液を垂らしては、ちゅうっと大きな音を立ててキスをする。

 思いつく限り、はしたなく佑を攻めた。

 その心の中では、「早く降参して『参った』を言ってくれれば、私だっていつまでもこんなひねくれた意地悪をしなくて済むのに……」と考えている。

 もう悔しくて、どうしたらいいのか分からないのだ。

 大人の余裕で許す事もできないし、泣きわめく事はプライドが許さない。

 なので香澄はこんな手を使ってしまった。

「彼女さんがいるのに浮気するなんて、悪いおちんちんですね」

 佑を攻めていやらしい事をしているうちに、香澄の秘部も愛蜜に潤っていた。

「……彼女を怒らせてしまったんです」

 仕方がない、というように佑は苦笑し、香澄の頭を何度も撫でる。

「……ちゃんと仲直りしないと駄目ですよ? 沢山甘やかして、『好きだ』って言って、ぎゅーって抱き締めて、頭ポンポンを沢山してあげてください」

 物をねだるでも何でもない、たやすい解決方法に佑は思わずクスクス笑う。
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