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第六部・社内旅行 編

早く結婚したい ☆

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「あぁあっ! ……っ、ぁ、あぁあ……っ、――――は、はぁ、……ぁ、あ……」

 ハァハァと浅い呼吸を繰り返す香澄は、指を増やされ目を白黒させる。

「ま、待って! 達ったばっかり!」
「だからだよ」

 休ませてほしいと哀願するのに、無情な声がする。

 途端に佑の指が前後し、ジュプジュプと水音がたっった。
 行為そのもののように指がピストンしたかと思うと、指の腹で柔らかな粘膜をぐぅっと押され、お腹の奥がヒクつく。

「香澄。いま指、何本入ってると思う?」
「ぁ……、ア、……にっ、二本……っ?」

 恥ずかしくてカァッと顔に熱が集まり、涙がこみ上げる。
 逃げ出したくなるほど恥ずかしいけれど、佑だから我慢できるし許せる。
 ちゅくちゅくと愛蜜を掻き出す音がし、頭の奥がジンと痺れて思考が止まってくる。

 たっぷりと蜜をまぶした指で、剥き出しになった肉真珠が撫でられる。
 香澄は本能的にぴくんっと腰を跳ね上げた。

「当たり。ご褒美に何がほしい?」

 美しい人が艶然と微笑み、尋ねてくる。

 何が欲しいかと問われ、もちろん答えは決まっている。
 それでも僅かに残った理性が、「はしたな事をねだっちゃいけない」とストップをかけ、本心ではない言葉を口にさせる。

「……ぁ……あ、き、キス、して……っ」
「……ふぅん? キスでいいんだ?」

 己の唇をチロリと舐めてから、佑が顔を傾けてくる。

「ぁ……」

 頭の中をミルク色の霧に支配された香澄は、陶然として舌を出し彼のキスを受け入れた。

 ――もう、気持ち良くて何がなんだか分からない。

 滑らかな舌先が触れ合ったかと思うと、ヌルヌルと探り合って深い場所まで絡み合う。
 与えられた唾液を嚥下し、突き出された佑の舌を香澄が吸った。

 ――おいし……。佑さんのキス美味しい。

 蜜でたっぷりと濡れた香澄の膣内を、佑の指が暴く。
 擦って、押して、狭い蜜道をぐるりと掻き回し刺激する。

「ん、ン、んふぅ、ン、ん――――」

 佑と深いキスをして、彼の舌をきつく吸ったまま、香澄はまた絶頂した。
 ギュウッと指を締め付けたのを知ってか、佑の指はヌチャヌチャと音をたてて陰核を虐める。

「ンンんんぅぅうう――――っ」

 とどめを刺され、香澄は両腕で佑にしがみついたまま腰をくねらせた。
 本能的に逃れようとしても、上に佑がのしかかっていて叶わない。
 逃げたいのに唇も下の唇も、佑に吸い付いて離れない。

「……ぁ、……はぁ。……は、……はぁ」

 ようやっと解放された頃には、香澄は呆けた顔で口端から涎を垂らしていた。

 脱力している間に佑はズボンを脱ぎ、下着も放る。
 少し迷ってから、濡れそぼった香澄の花びらにそのままの雄芯を擦りつけた。

「香澄……。本当に生でしていいのか?」
「ん……、うん……。して……」

 まだ意識がフワフワしているが、香澄は返事をして佑の髪を撫でる。

「医療や科学を信頼していても、こういう時は少し怖いものだな」

 呟かれた言葉を聞き、香澄は微笑んで尋ねた。

「万が一、できたら怖い?」
「いや? 以前にホテルでした時に言ったけど、香澄との子供ならいつでも大歓迎だ。ただ、君の仕事やタイミングとかを考えると、慎重になるべきだと思っている」

 返ってきたのは、揺るぎない答えだ。
 一年前以上から、佑の気持ちは変わっていない。

 それを聞けただけで十分な気がする。

「私……ね。もう二十七歳だし、周りを見ると第一子、そろそろ……じゃないかな? って思うの。だから……、結婚したら考えよう?」

 結婚したらと言っても、怪我が治ったら式に向けて予定を進めていくつもりなのですぐだ。
 香澄の言葉を聞いて佑は幸せそうに微笑み、心を込めてキスをした。

「ん……」

「香澄、早く結婚したい。結婚式を挙げたいし、子作りしたい。俺と香澄の子供の顔が見たい。でもそれまでの二人の時間も凄く大切にしたい。全部楽しみだ」

 心の底からの笑みを浮かべ、佑は少年のように目を輝かせて言う。
 逆にその純粋な喜びに、香澄の方が照れてしまった。

「わ……分かった。……から」

 本当に嬉しいのに、喜びを素直に表す事に慣れていない香澄は、両手で顔を覆って横を向く。
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