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第六部・社内旅行 編

ピル飲もうかな ☆

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 香澄の頭を撫でる手に熱がこもり、両手が添えられる。

 奥まで亀頭を迎え入れると、むちゅう……と喉を締めて亀頭を吸い上げた。
 そして竿に舌を絡ませ、喉の奥からこみ上げてきた粘度の高い唾液で全体を濡らしてゆく。

「んぷ……ん、ぐ、……ぅ、ふ……っ、ん、ぷ」

 唇を屹立に密着させて強く吸ったまま、歯は当たらないようにして顔を前後させる。
 手はねっとりと陰嚢に這わせ、優しく揉んだり軽く握った。

「あぁ……、香澄に食べられてる。……ん、気持ちいいよ」

 ふと佑の手が香澄の背中を辿り、お尻を撫で回してきた。

「ん……、んんぅ」
「今は私が攻めているんだから邪魔をしないで」とプリプリお尻を振っても、佑は手を離してくれない。

 挙げ句の果てに、泥濘んだ花弁を指先でクチュクチュと掻き回してきた。

「んぅ……っ、っぷぁ……! た、佑さん!」

 とうとう香澄は顔を上げ、むー、と佑を睨む。

「っはは。だから最後までしようとしなくていいって言っただろ? おいで」

 佑はそのまま香澄をコロンと仰向けに転がし、脚を開かせた。

 そして今度こそ避妊具のパッケージに手を伸ばし、手早く装着していく。

 香澄はその様子を見て、ぼんやりと尋ねた。
 それは、以前から考えていた事だった。

「佑さん、生でしたい?」
「え?」

 彼は思わず竿に手を添えたまま固まる。

「ピル……飲もうかな。そうしたら佑さん、中で出せるよね?」

 そう呟くと、佑はしばし呆けていたが、やがて苦笑いすると香澄の頭を撫でてきた。。

「俺も考えなかった訳じゃない。……でももうちょっと考えないか? ピルを飲めば確かに避妊率は高くなる。けど薬だから副作用も当然ある。大事な香澄の体に万が一の事があったら困るだろう?」

 香澄は軽く瞠目する。

 佑は香澄が思っていた以上にピルについて知っていた。
 それを踏まえた上で、香澄の事も気に掛けてくれていて、少し感動してしまった。

「別に中出しできないからつまらないとか、気持ちよくないとかは感じた事はない。確かに中で出せたら最高かもしれないけど、快楽より大切なのは香澄だ。俺は香澄とイチャイチャできるだけで幸せだし、生理期間中でも側にいられたらそれでいい。だから、無理に薬を飲もうと思わなくていいからな?」

 スリ……、と頬を撫で、佑が微笑む。

 彼の優しさがじんわりと心に染みこむのを感じながら、香澄もきちんと考えて結論を出そうと思った。

「もうちょっとよく考えてみるね。私としては、PMSとか生理痛が落ち着くのも魅力的に思えるんだけど」

 最後は冗談めかして笑うと、佑も笑ってくれる。
 そして彼は亀頭を香澄の蜜口に押し当て、のしかかりつつ彼女の顔を覗き込み微笑んだ。

「だな。男目線で勝手に『良くない』って決めつけたくない。香澄自身が自分の体と相談して、必要だと思ったならもう一回話をしよう」

「うん。……でも、なんていうか……」

 香澄は佑の広い背中に両腕を回し、ぎゅっと抱きついた。

「ありがとう」
「ん……」

 返事に、優しいキスが唇に降ってくる。

「本当に、こういう時つくづく思うの。佑さんで良かったなぁ……って。こんなに優しい人、他に知らないよ」

 愛しさたっぷりに呟くと、佑が喉の奥で笑う。

「他に知っていたら困るよ。俺はそいつをどうにかしなければいけなくなる」
「やだ、怖い」

 クスクスと笑い、香澄は自分から佑にキスをする。

「ね、佑さん。……その……入れて?」

 おねだりするのは恥ずかしいと思いながらも、一度火のついてしまった体は止められない。

「仰せのままに。婚約者殿」

 手の甲にちゅ、とキスを落としてから、佑は屹立に手を添え角度を確認してくる。

「ん……ん……ぁっ」

 ぬち……と濡れた音をさせてから、小さな蜜口を押し入って大きな亀頭が入り込んできた。

「あ……っ、待って、ゆっくり……、ん……っ」

 たっぷり濡らされたからか、ヌルンッと入り込んでくる。

 もう少しゆっくり……と伝えたかったが、キスによって塞がれてしまった。
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