上 下
242 / 1,544
第六部・社内旅行 編

『駄目』じゃない『好い』だ ☆

しおりを挟む
「佑さんの変態」

 自分の胸元にある頭をトンと叩くと、佑が体を揺らして笑う。

「っはは。香澄だけだよ。俺にそういう事を言って、叩けるの」

 実に嬉しそうに言ってから、佑は両手で何度も香澄の胸を玩ぶ。
 その手でシュルリと腰のくびれを撫で下ろすと、むっちりとした臀部を揉んできた。

「ん……っ」

 胸はよく揉まれているので慣れてきた感があるが、お尻はまだ慣れていない。
 佑の指が秘部近くに食い込むたび、香澄はジワリと蜜を溢れさせた。

「佑さん、おっぱい星人じゃなかったの? お尻も好きなの?」

 自ら脚を開いて悩ましい溜め息をつくと、彼は膝にキスをしてくる。

「香澄の体なら全部好きだ。足で踏まれてもいい」
「それは嫌です」

 あまりの変態具合にもぉ……と溜め息をついても、彼はクツクツと笑っているだけだ。
 そして膝からゆっくりと場所を変えて内腿にキスをし、顔の位置を秘部に近付けてゆく。

「ん……、あぁ……」

 鼠径部近くの内腿に音をたててキスをされ、声が漏れる。
 大事な部分に佑の吐息が掛かり、もう少しで食べられてしまうという危機感と期待が、胸を高鳴らせた。

「……ずっと舐めたかった……」

 卑猥な囁きが聞こえたあと、熱い舌が香澄の花弁を舐め上げる。
 待ちに待った刺激に、思わず高い声が出た。

「っひぁんっ……!」

 すぐにヌルヌルと舌で花弁を嬲られ、香澄の顔に熱が集まってゆく。
 香澄は片手で口元を覆って声を殺し、もう片方の手ではとっさに佑の頭を押していた。

「ん……、美味しい……。香澄のココ可愛いよ。美味しい」
「やだ……っ、も、やだぁっ」

 佑に何度も抱かれているとは言え、恥ずかしい事を言われるのは慣れていない。
 さらに彼はズッ、ジュルルッとわざと音をたて、香澄の愛蜜を貪っていた。
 舌を尖らせて蜜口をヌポヌポと犯されると、早くも挿入されたかのような感覚に襲われる。

「んああぁんっ……っあぁ、あ……っ、や、舌……っ」

 溢れた蜜を佑は丁寧に舐め、たっぷり濡れた場所にまた舌を突き立てる。
 鼻先が肉芽をかするたび、香澄は「ひっ」と息を吸い込んで顔を仰のけた。

「んーっ、んぅ、ん……っ、だめ、だめ、……っぁ、だめ……っ、達っちゃう……っ」

 鼻に掛かった声で啼いていると、佑が上目遣いに睨んできた。

「気持ちいいならそう言ってごらん。香澄の『駄目』が『好い』のは知っているけど、もっと俺に心を開いて」
「ん……っ、ううぅーっ!」

 何か言いかけたけれど、佑に肉芽をちゅうっと吸われて言葉が悲鳴に変わった。
 足の指は先ほどからピクピクとし、開いたり閉じたりを繰り返している。
 やがて包皮の上から肉芽を甘噛みされ、顔を出した肉真珠を舌でチロチロと舐められると、あっという間に絶頂してしまった。

「っあああぁああぁ……っ!」

 香澄はギュウッと佑の髪を握り、声を振り絞る。
 達したばかりだというのに、佑は迷いなく指二本を蜜口に埋め込んできた。

「んぅううぅっ……、待って……っ、待ってぇ……っ」

 甘ったるい声で制止しても、佑は香澄を愛するのをやめない。

「先に入り口で達っておこう。一回達ったら、奥でもう一回だ」

 香澄の絶頂すら決めて、彼は入り口近くのザラザラとした肉壁を執拗に擦ってきた。
 同時に舌で膨らんだ肉真珠を転がし、時に吸ってまたチロチロと弄ぶ。

「っひぁっ、あっ、だめっ、また……っ、ぅんっ」

 一気に快楽がせり上がり、また香澄は達きそうになっていた。
 けれど佑は指と舌を止め、注意してくる。

「香澄、『駄目』じゃない『好い』だ」

 ピシリと言われて、香澄の唇が震える。

「ん……っ、い、……好い、から……っ、達かせて……っ」
「いい子だ」

 乾いた片手で内腿を撫でられたあと、また指が動き出した。

 指はクチュクチュと小さな音を立て、香澄の快楽だけを望む。
 その長く美しい指が白く泡立った愛液にまみれても、佑は恍惚とした表情で婚約者の秘玉を舐め、ざらついた官能の場所を撫で続けた。

「あ、あぁ……っ、ん、ぃ、好い、のっ、好い、い……っ、く――、ぁ、も、少し……っ、達く……、い、――――っ!」

 香澄という器を悦楽が満たし、意識がトプッと甘い酒のようなものに溶け込んだ気がした。
 酷く酩酊した状態で、香澄は濡れた唇で佑の名を呼びながら絶頂の余韻を味わう。

 けれど〝次〟がきた。

 ヌプッと佑の指が奥まで入り込み、感じ切って下りてきた子宮口近くをまさぐり、押し始める。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~

taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。 お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥ えっちめシーンの話には♥マークを付けています。 ミックスド★バスの第5弾です。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

社長の奴隷

星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜

湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」 30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。 一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。 「ねぇ。酔っちゃったの……… ………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」 一夜のアバンチュールの筈だった。 運命とは時に残酷で甘い……… 羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。 覗いて行きませんか? ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・R18の話には※をつけます。 ・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。 ・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。

【R18】エリートビジネスマンの裏の顔

白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます​─​──​。 私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。 同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが…… この生活に果たして救いはあるのか。 ※サムネにAI生成画像を使用しています

若妻シリーズ

笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。 気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。 乳首責め/クリ責め/潮吹き ※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様 ※使用画像/SplitShire様

【R18】鬼上司は今日も私に甘くない

白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。 逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー 法人営業部メンバー 鈴木梨沙:28歳 高濱暁人:35歳、法人営業部部長 相良くん:25歳、唯一の年下くん 久野さん:29歳、一個上の優しい先輩 藍沢さん:31歳、チーフ 武田さん:36歳、課長 加藤さん:30歳、法人営業部事務

処理中です...