212 / 1,536
第六部・社内旅行 編
もっと早くに出会いたかった ☆
しおりを挟む
佑がどれだけ離れたくないと願っても、毅然として「仕事をしてください」と言った憎たらしい秘書が、こうすれば自分の肉棒で狂ってしまう。
「んんんっ、あっ、ああぁあああぁっ」
また香澄が達った。
最奥がヒクヒクと痙攣し、膣全体がぐねぐね蠢いて佑の精液を搾り取ろうとする。
「……は……っ」
――最高だ。
(可愛い。可愛い。もう無理だ。可愛い。香澄以外の何も要らない)
初恋を知ったばかりの少年のように、佑の心の中は彼女で一杯だ。
性欲の盛りの十代のように、香澄を想っただけで勃起してしまうこの体に思わず笑みが零れ――。
「ん……、く、ぅっ」
射精する瞬間、しっかりと香澄を見つめながら佑は避妊具の先端に精液を解き放った。
ビュクビュクと己の白濁が避妊具の中に吐き出され、亀頭近くまで真っ白に塗りつぶしてゆくのが分かる。
「あぁ……」
残滓すべてを出そうと何度か腰を叩きつけ、佑は色っぽい吐息をついた。
(本当は香澄の中に出したかったな。やっぱり結婚するまでは正式に中出しは駄目なんだろうか)
射精すると同時にすぐ頭が冷静になってゆく自分が、どこかつまらない。
「……香澄?」
可愛らしい喘ぎ声が聞こえないと思って一度突き上げてみたが、彼女はクシャクシャになった顔のまま失神していた。
(……体拭いてあげようか)
荒々しい性欲が去ったあとは、溢れるばかりの慈愛と奉仕の精神のみが残る。
「ん……あぁ……」
ぬぷ……と香澄の感触を惜しみつつも肉棒を引き抜き、いまだ上向いているそれを中ほどから握る。
ギュウッと先端に向けて搾るように避妊具を取ると、先端にはたっぷりと白濁が溜まっていた。
「……結構出たな」
香澄と付き合うようになってからコンスタントに出させてもらっているが、独り身時代と比べて精液の量が多くなった気がする。
「適度なセックスは体にいい、だっけ」
もっともしすぎも良くないので、本当に続けて毎日……は香澄の体を考えて控えようと思っている。
しかし挿入せずとも、香澄を指と舌だけで達かせるだけで満足する時もある。
香澄が生理の時は、服を着たままくっついてイチャイチャするだけで気持ちが満ち足りる。
「……恋人って最強だよなぁ……」
気持ちが満たされるからか、仕事も張り切って挑めるし、香澄が現れてから何もかもいい事尽くしだ。
「さて、タオル」
香澄が風邪を引かないようにタオルケットを体にかけ、佑は裸のままベッドの裏にある洗面所に向かった。
彼女の体を清拭したあと、気になって書斎にあるスマホを見てみた。
香澄の物にはもちろん触らないが、自分のスマホにもしかして……と思ったのだ。
メッセージアプリを開くと、思った通りだった。
『心の狭い男lol』
『必死すぎlol』
ただそれだけの短文。
しかしそれゆえに、双子の嘲りがダイレクトに伝わる気がした。
もともと佑もコネクターナウで双子と親族として繋がっていたが、今まで連絡したとしても「今度の○月にそっち行く」ぐらいのものだ。
来たら来たで、いきなり電話をよこして東京を案内しろだの無茶ぶりがくる。帰国しても礼はなし。
あとはたまに裸の女といちゃついている写真を送ってくるだけで、同じ職種についていても仕事関係の話はほぼなかった。
男なので会話が多くなくて当たり前だと思っていたが、双子が香澄相手にあんなにメッセージを送りつけていると思わなかった。
香澄も香澄で、あの迷惑行為と言っていいものをよく今まで受け流していたものだ。
というか、グループメッセージに招待されておらず、それが悔しい。
はぁ、と溜め息をつき、佑は寝室に戻る。
「……なんでこんなに可愛いのかな。もっと早くに出会いたかった。学生時代に出会ってたら、甘酸っぱい恋愛とかできたのかな」
言うだけただで、埼玉で育った佑と札幌の香澄とでは接点がなさすぎる。
健二に酷い仕打ちを受けた香澄と偶然出会っていたあの時に戻れたら、あの場で彼女に告白したのに、とすら思ってしまう。
「んんんっ、あっ、ああぁあああぁっ」
また香澄が達った。
最奥がヒクヒクと痙攣し、膣全体がぐねぐね蠢いて佑の精液を搾り取ろうとする。
「……は……っ」
――最高だ。
(可愛い。可愛い。もう無理だ。可愛い。香澄以外の何も要らない)
初恋を知ったばかりの少年のように、佑の心の中は彼女で一杯だ。
性欲の盛りの十代のように、香澄を想っただけで勃起してしまうこの体に思わず笑みが零れ――。
「ん……、く、ぅっ」
射精する瞬間、しっかりと香澄を見つめながら佑は避妊具の先端に精液を解き放った。
ビュクビュクと己の白濁が避妊具の中に吐き出され、亀頭近くまで真っ白に塗りつぶしてゆくのが分かる。
「あぁ……」
残滓すべてを出そうと何度か腰を叩きつけ、佑は色っぽい吐息をついた。
(本当は香澄の中に出したかったな。やっぱり結婚するまでは正式に中出しは駄目なんだろうか)
射精すると同時にすぐ頭が冷静になってゆく自分が、どこかつまらない。
「……香澄?」
可愛らしい喘ぎ声が聞こえないと思って一度突き上げてみたが、彼女はクシャクシャになった顔のまま失神していた。
(……体拭いてあげようか)
荒々しい性欲が去ったあとは、溢れるばかりの慈愛と奉仕の精神のみが残る。
「ん……あぁ……」
ぬぷ……と香澄の感触を惜しみつつも肉棒を引き抜き、いまだ上向いているそれを中ほどから握る。
ギュウッと先端に向けて搾るように避妊具を取ると、先端にはたっぷりと白濁が溜まっていた。
「……結構出たな」
香澄と付き合うようになってからコンスタントに出させてもらっているが、独り身時代と比べて精液の量が多くなった気がする。
「適度なセックスは体にいい、だっけ」
もっともしすぎも良くないので、本当に続けて毎日……は香澄の体を考えて控えようと思っている。
しかし挿入せずとも、香澄を指と舌だけで達かせるだけで満足する時もある。
香澄が生理の時は、服を着たままくっついてイチャイチャするだけで気持ちが満ち足りる。
「……恋人って最強だよなぁ……」
気持ちが満たされるからか、仕事も張り切って挑めるし、香澄が現れてから何もかもいい事尽くしだ。
「さて、タオル」
香澄が風邪を引かないようにタオルケットを体にかけ、佑は裸のままベッドの裏にある洗面所に向かった。
彼女の体を清拭したあと、気になって書斎にあるスマホを見てみた。
香澄の物にはもちろん触らないが、自分のスマホにもしかして……と思ったのだ。
メッセージアプリを開くと、思った通りだった。
『心の狭い男lol』
『必死すぎlol』
ただそれだけの短文。
しかしそれゆえに、双子の嘲りがダイレクトに伝わる気がした。
もともと佑もコネクターナウで双子と親族として繋がっていたが、今まで連絡したとしても「今度の○月にそっち行く」ぐらいのものだ。
来たら来たで、いきなり電話をよこして東京を案内しろだの無茶ぶりがくる。帰国しても礼はなし。
あとはたまに裸の女といちゃついている写真を送ってくるだけで、同じ職種についていても仕事関係の話はほぼなかった。
男なので会話が多くなくて当たり前だと思っていたが、双子が香澄相手にあんなにメッセージを送りつけていると思わなかった。
香澄も香澄で、あの迷惑行為と言っていいものをよく今まで受け流していたものだ。
というか、グループメッセージに招待されておらず、それが悔しい。
はぁ、と溜め息をつき、佑は寝室に戻る。
「……なんでこんなに可愛いのかな。もっと早くに出会いたかった。学生時代に出会ってたら、甘酸っぱい恋愛とかできたのかな」
言うだけただで、埼玉で育った佑と札幌の香澄とでは接点がなさすぎる。
健二に酷い仕打ちを受けた香澄と偶然出会っていたあの時に戻れたら、あの場で彼女に告白したのに、とすら思ってしまう。
32
お気に入りに追加
2,501
あなたにおすすめの小説
【R18】鬼上司は今日も私に甘くない
白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。
逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー
法人営業部メンバー
鈴木梨沙:28歳
高濱暁人:35歳、法人営業部部長
相良くん:25歳、唯一の年下くん
久野さん:29歳、一個上の優しい先輩
藍沢さん:31歳、チーフ
武田さん:36歳、課長
加藤さん:30歳、法人営業部事務
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
私の婚活事情〜副社長の策に嵌まるまで〜
みかん桜(蜜柑桜)
恋愛
身長172センチ。
高身長であること以外はいたって平凡なアラサーOLの佐伯花音。
婚活アプリに登録し、積極的に動いているのに中々上手く行かない。
名前からしてもっと可愛らしい人かと…ってどういうこと? そんな人こっちから願い下げ。
−−−でもだからってこんなハイスペ男子も求めてないっ!!
イケメン副社長に振り回される毎日…気が付いたときには既に副社長の手の内にいた。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【R18】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※完結済み、手直ししながら随時upしていきます
※サムネにAI生成画像を使用しています
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる