上 下
209 / 1,548
第六部・社内旅行 編

言葉責め ☆

しおりを挟む
「ひ……ぅ」

 思わず目を閉じ歯を食いしばる香澄の顔を見つつ、佑は長い指をヌプリと埋めてくる。

「あ……、ぁ、あ……」

 長い指が体内に入ってくる。
 粘膜に覆われた媚壁を指先で確認するその触り方は、香澄の内側をなぞっているようだ。

「んンぅっ……、ん、ぁあ……」

 ゾクンゾクンと震えが止まらず、思わず腰が浮き上がってしまった。

「香澄、腰突き上げてやらしいな。滑らかなお腹から、恥骨のこの少し張り出したラインが堪らない」

 片手で香澄の蜜壷を探りつつ、佑は残った手で今言った部分を撫で回す。

「んぁんっ、ぁやぁ、や、変態っ」

 男の人にお腹なんて一番触られたくないのに、佑は体の一番可愛い部分とでも言いたげな手つきで、何度も掌を往復させる。

「胸もフルフル震えて……、可愛い……」

 涙目になった視界で、佑がペロリと舌なめずりするのが見えた。
 捕食者のようだと思った途端、胸の先端がぱくりと咥えられる。

「ん……ん、ぁ……や。吸っちゃやぁ……ん、舐めてもやなのっ」

 ちゅうっと吸引されたあと、彼の口内で舌がひらめきレロレロと香澄の乳首をいじめだす。
 刺激を受けて尖りだした乳首を、佑は唇でしごきだした。

「ぁ……はぁっ、ん、ぁ、やぁ……っ、そんな……っ、引っ張ったらだめぇっ」

 舌技で悶えたところ、蜜壷に入り込んだ指がつぅっと一番弱い部分をなぞりあげ、「っひぃんっ」と悲鳴が漏れた。

「っ――そ、こ……、……だ、めぇっ感じるからっ、かん、……ん、んンんんぅっ」

 グリグリと後頭部をシーツに押しつけ、香澄が悶え抜く。

「香澄。いやらしい汁がたっぷり出てるよ? 俺の指どころか掌まで伝って、指の隙間から滴り落ちようとしてる」
「っやぁあぁんっ、やだぁ、やだっ、そんな意地悪言わないで……っ」

 両手でグイグイと佑の肩を押せば、この上なく美しい人が妖艶に笑っている。

「さっきまでここに俺のをずっぷり咥え込んでいたもんな? 指じゃ満足できないか? でも指三本までなら、香澄は咥えられるよな?」
「やだ、やだ、ホントに意地悪言わないで……っ」

 いまだ、こういう風に言葉で責められるのは慣れていない。
 恥ずかしくて顔が真っ赤になり、気がおかしくなりそうだ。

 目すらも合わせられないぐらい恥ずかしいのに、こういう時の佑はどんどん恥ずかしいことを強要してくる。

 しかもそれが、相手が佑なら本当は嫌ではないというのが、困った所なのだ。

「はい、二本目」

 くちゃ……と濡れた音がし、香澄の蜜口が拡げられる。揃えられた二本の指がチャプチャプと前後し、入り口近くの感じる場所を擦り立てた。

「ぁやぁっ、や、やぁああっ、そこぉ……っ、や……っ、感じる……っのぉっ」
「香澄が感じるのはここだけじゃないよな?」

 佑の片手は乳首をコリコリと転がし、先端の平らになった部分を執拗に撫で回していた。

 なのでてっきりそちらの事かと思えば――。

「っあやぁああぁっ!」

 濡れた親指がいきなり膨らんだ肉真珠に触れ、ヌルヌルと愛でてくる。
 閉じられなくなった口端から涎を垂らした香澄は、両手で佑の腕を掴んだまま達した。

「んんぅぅうぅんっ、んンーっ、ん、あぁあ、ん、あぁああぁ……っ」

 獣のようにうなり、香澄は髪を振り乱してのたうつ。

「三本目、いくぞ」
「やだぁああぁっ」

 蕩けきった声が拒絶するが、佑はお構いなしだ。
 薬指が香澄の中に入り込み、先に入っていた指と揃ってプチュプチュとペニスのように出入りする。
 時に奥深い場所でピアノでも奏でるように媚壁をバラバラに打ち、弱い場所を三点同時に攻められた香澄はまた意識を飛ばしかけた。

「っっ――――っぁ、…………っ」

 喉を晒しビクビクと震える肢体は、すでに汗でしっとりと濡れていた。

 自分の手で愛する女が感じていると、佑は満足して何度も己の唇を舐める。
 その下肢で張り詰めたモノは、避妊具の中で既に先走りをタラタラと零していた。

「香澄、俺の指が凄い締め付けられてる。千切れそうだ」
「や……、ゃぁ……あ……」

 ごくん、と口内に溜まった唾を嚥下し、香澄は懸命に早鐘を打つ心臓を宥める。
 体の興奮を収めようと呼吸を整えても、頭の中で心臓がドッドッと鳴っている気がした。

 やがてグチュリと三本の指が引き抜かれ、佑が大事そうに指や手についた愛液を舐めとる。

 ぼんやりとしているうちに太腿が抱えられ、ピトリと佑の切っ先が香澄の花弁にくっついた。
しおりを挟む
感想 555

あなたにおすすめの小説

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

『逃れられない淫らな三角関係』番外編 ヘルプラインを活用せよ!

臣桜
恋愛
『逃れられない淫らな三角関係』の番外編です。 やりとりのある特定の読者さまに向けた番外編(小冊子)です。 他にも色々あるのですが、差し障りのなさそうなものなので公開します。 (他の番外編は、リアルブランド名とかを出してしまっている配慮していないものなので、ここに載せるかは検討中)

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~

あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

ナイトプールで熱い夜

狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…? この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。

処理中です...