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第四部・婚約 編
容赦のないトーク
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(どうしてこうなった!?)
「さ、いこっかー」と言われて歩き始めたものの、香澄は左右から双子にがっちり挟まれていて身動きが取れない。
「あ、あの? ご案内しますので、手を……」
「なんで?」
「えっ?」
逆に尋ねられ、香澄は一瞬混乱する。
一般常識で「公衆の面前でベタベタせず、普通に案内されてほしい」と言ったつもりなのに、当然という態度で聞き返されると、自分が間違えている感覚に陥った。
「なんで手を離さないといけないの?」
「えっ…………。なんでって……」
文字通り、ポカーンという表情でクラウスを見つめ返す香澄は、呆然とした意識の片隅で、自分がSNSで有名な〝宇宙猫〟のような顔をしているのではと思った。
「俺たち、何か間違えたこと言った?」
アロイスも平然とした顔で双子の弟に加勢するので、香澄は何が何だか分からなくなってしまう。
(あれ? 私……、何か変なこと言ったっけ?)
すっかり双子のペースに呑まれて訳が分からなくなった香澄を、二人はエスカレーターまで誘導して階下に向かう。
「え、えと……。社長がお呼びです。上階にあります社長室までご同行頂きたく……」
「カスミは秘書でしょ?」
「はい!」
アロイスに尋ねられ、香澄はエスカレーターの途中でビシッと背筋を伸ばす。
「じゃあさ、社長の客人をもてなすのも仕事でしょ?」
「そ、そうですね」
それは間違いではない。
これまでも佑が商談相手と話をしているあいだ、商談相手の家族の話し相手になり、相手が地方から来た場合都内を案内もした。
そのために東京らしい観光地や、お土産を売っている場所なども松井から教えられた。
「今日ってカスミの同席が必要な仕事ってあるの?」
「会食はありませんが、社長は夕方に会議を控えていますし、他にも何かとやる事が……」
「ふーん」
聞いておきながら、アロイスは香澄の言葉を半分ぐらい聞いて、強引に「ふーん」で終わらせてしまう。
「えっと……」
「じゃあさ、働いて?」
「え?」
三人は順調にエスカレーターから下りて、もう一階に着こうとしている。
さすがに一段に大人三人は収まらないので、クラウスが香澄の肩を抱き、アロイスが前の段にいる。
アロイスはポケットからスマホを取り出すと、どこかに電話をかけ始めた。
やがて少しして、アロイスが話しだす。
「あ、タスク?」
彼が佑に電話をしたのだと察した香澄は、アロイスのスマホに向けて「助けてほしい」という顔をする。
「やだなー、そんな言い方しないでよ。一人の客としてちょっと店に寄っただけじゃん」
とうとうエスカレーターは三人を一階に運び、香澄はクラウスに肩を抱かれたまま、出入り口に向かってしまう。
「えっと……」
不安げにクラウスを見ると、アロイスに気を取られていた間、彼もスマホを出してどこかにメッセージを送っていたようだった。
「だいじょーぶ、ワルイコトなんてしないから」
「は、はぁ……」
の割に、クラウスは迷いのない足で香澄を外に連れ出そうとしている。
「あの、私、まだ仕事中でして」
「うん、知ってるよ。だから『働いて』って言ったじゃん」
クラウスはニコニコして友好的なのだが、意思疎通ができない。
(どうしたらいいの……)
佑の従兄で、しかも世界的なラグジュアリーブランドの経営者でありデザイナーなので、無下にできない。
その間も、アロイスは佑と電話をしている。
「うんうん、ここにいるよ。それでさ、東京案内してほしいから、カスミ借りるね? ハイ、決まり、じゃーねー!」
(えっ!?)
「カスミ借りるね」からの流れが一方的、かつあまりにスムーズで、香澄本人まで耳を疑う始末だ。
「よし決まった! じゃあ車乗ろうか!」
「決まったじゃないでしょう! 決めたでしょう!」
思わず素になって突っ込みを入れると、双子が「あはは!」と笑った。
「甘い物食べよーよ。僕、日本のスイーツ好きだから紹介して?」
「えっ」
とうとう三人はTMタワーの外へ出てしまい、三月の少し肌寒い空気が香澄を包む。
「カスミ、寒い? とりあえず、これ羽織りな」
アロイスが自分の着ていたジャケットを脱ぎ、香澄の肩に掛ける。
「あ、ど、どうも……」
構わず歩いているうちに、駅前で三人をクラウザー社のエンブレムのついた車が待っていて、あれよあれよという間に香澄は車内に引きずり込まれてしまった。
「こっ、困ります! 私、いま仕事中で……!」
「タスクの許可もらったからいーの」
クラウスが香澄の顎を掴み、指で唇を左右から摘まんでくる。
「にゅっ」
香澄の唇がタコのように突き出てしまう。
その顔を見てクラウスはにんまり笑い、アロイスが渡してきたシートベルトの留め具をパチンと締め、香澄をホールドした。
アロイスは運転席にいる外国人男性に向かって、ドイツ語で何か伝えた。
簡単な言葉と聞き覚えのある地名とで、アロイスが「六本木に向かって」と言ったのが分かった。
「許可をもらったって、さっきのアレは許可をもらった雰囲気じゃなかったでしょう」
困り果て、呆れ半分に突っ込みを入れたが、車はすでに発進してしまっている。
「第一秘書がいるんでしょ? 今まであいつは第一秘書一人と仕事をやってたって聞いたけど」
ズバリと言われ、香澄は言葉を失う。
(そりゃあ……。私はまだ半人前にもなれていないかもしれないけど)
双子は嫌みを言う雰囲気ではなく、常にカラリとしている。
その上、歯に衣着せないので図星を突かれると痛い。
自分に対してネガティブな感情を抱いているゆえの意地悪ではなく、素で思った事を口にしている。
なので何を言われても「その通りです」としか言えなかった。
本当はもっとよく考えれば、双子を論破できるのだろうが、二人があまりに堂々としていて「当然」という顔をしているので、反論しづらい。
加えて香澄は二人に対して遠慮という感情を抱いてしまう立場なので、余計に逆らいがたかった。
「あーあ、黙っちゃった。クラ、泣かすなよ」
あはは、とアロイスが笑い、ムッとした香澄は「子供じゃないですから泣きません」と言い返す。
そのあと少し乱暴に溜め息をつき、アロイスを軽く睨む。
「仕事を途中で放棄するなんて、しちゃいけないんです。今日は帰ったら素直に怒られますけど、今度から絶対にしないでくださいね」
(お二人の雰囲気に呑まれてしまった私にも責任はある。今度からしっかりしないと)
猛省しつつきっぱり言い放ったつもりだが、アロイスは片割れと顔を見合わせてキョトンとしている。
「要は怒られなきゃいいんでしょ?」
「え?」
(何言ってるの?)
こちらの常識が通じず、香澄はまた頭に疑問符を浮かべる。
「僕たちがナントカするからさ、香澄は気楽に遊べばいーよ」
「そっ、そんな……」
「あいつだって、別に香澄が働いても働かなくても、ぶっちゃけどっちでもいいと思うよ?」
「……そんな……」
今度は先ほどとは違うニュアンスで、同じ言葉が出る。
一生懸命仕事を覚えて、慣れない土地で頑張って、せっかく三か月目にして環境に馴染もうとしているのに、そんな事を言われては堪らない。
「だってカスミの稼ぎってどんだけ? あいつの何分の一?」
佑との収入の差など、考えるだけでも途方もない。
「ぶっちゃけ、カスミがいなくても別の秘書がすぐ入るよ。あいつがその気になれば、優秀な人材が幾らでも『働きたい』って言うだろうし」
「カスミってそんなに有能なの?」
次から次に、容赦のない言葉が遠慮なく浴びせられる。
「さ、いこっかー」と言われて歩き始めたものの、香澄は左右から双子にがっちり挟まれていて身動きが取れない。
「あ、あの? ご案内しますので、手を……」
「なんで?」
「えっ?」
逆に尋ねられ、香澄は一瞬混乱する。
一般常識で「公衆の面前でベタベタせず、普通に案内されてほしい」と言ったつもりなのに、当然という態度で聞き返されると、自分が間違えている感覚に陥った。
「なんで手を離さないといけないの?」
「えっ…………。なんでって……」
文字通り、ポカーンという表情でクラウスを見つめ返す香澄は、呆然とした意識の片隅で、自分がSNSで有名な〝宇宙猫〟のような顔をしているのではと思った。
「俺たち、何か間違えたこと言った?」
アロイスも平然とした顔で双子の弟に加勢するので、香澄は何が何だか分からなくなってしまう。
(あれ? 私……、何か変なこと言ったっけ?)
すっかり双子のペースに呑まれて訳が分からなくなった香澄を、二人はエスカレーターまで誘導して階下に向かう。
「え、えと……。社長がお呼びです。上階にあります社長室までご同行頂きたく……」
「カスミは秘書でしょ?」
「はい!」
アロイスに尋ねられ、香澄はエスカレーターの途中でビシッと背筋を伸ばす。
「じゃあさ、社長の客人をもてなすのも仕事でしょ?」
「そ、そうですね」
それは間違いではない。
これまでも佑が商談相手と話をしているあいだ、商談相手の家族の話し相手になり、相手が地方から来た場合都内を案内もした。
そのために東京らしい観光地や、お土産を売っている場所なども松井から教えられた。
「今日ってカスミの同席が必要な仕事ってあるの?」
「会食はありませんが、社長は夕方に会議を控えていますし、他にも何かとやる事が……」
「ふーん」
聞いておきながら、アロイスは香澄の言葉を半分ぐらい聞いて、強引に「ふーん」で終わらせてしまう。
「えっと……」
「じゃあさ、働いて?」
「え?」
三人は順調にエスカレーターから下りて、もう一階に着こうとしている。
さすがに一段に大人三人は収まらないので、クラウスが香澄の肩を抱き、アロイスが前の段にいる。
アロイスはポケットからスマホを取り出すと、どこかに電話をかけ始めた。
やがて少しして、アロイスが話しだす。
「あ、タスク?」
彼が佑に電話をしたのだと察した香澄は、アロイスのスマホに向けて「助けてほしい」という顔をする。
「やだなー、そんな言い方しないでよ。一人の客としてちょっと店に寄っただけじゃん」
とうとうエスカレーターは三人を一階に運び、香澄はクラウスに肩を抱かれたまま、出入り口に向かってしまう。
「えっと……」
不安げにクラウスを見ると、アロイスに気を取られていた間、彼もスマホを出してどこかにメッセージを送っていたようだった。
「だいじょーぶ、ワルイコトなんてしないから」
「は、はぁ……」
の割に、クラウスは迷いのない足で香澄を外に連れ出そうとしている。
「あの、私、まだ仕事中でして」
「うん、知ってるよ。だから『働いて』って言ったじゃん」
クラウスはニコニコして友好的なのだが、意思疎通ができない。
(どうしたらいいの……)
佑の従兄で、しかも世界的なラグジュアリーブランドの経営者でありデザイナーなので、無下にできない。
その間も、アロイスは佑と電話をしている。
「うんうん、ここにいるよ。それでさ、東京案内してほしいから、カスミ借りるね? ハイ、決まり、じゃーねー!」
(えっ!?)
「カスミ借りるね」からの流れが一方的、かつあまりにスムーズで、香澄本人まで耳を疑う始末だ。
「よし決まった! じゃあ車乗ろうか!」
「決まったじゃないでしょう! 決めたでしょう!」
思わず素になって突っ込みを入れると、双子が「あはは!」と笑った。
「甘い物食べよーよ。僕、日本のスイーツ好きだから紹介して?」
「えっ」
とうとう三人はTMタワーの外へ出てしまい、三月の少し肌寒い空気が香澄を包む。
「カスミ、寒い? とりあえず、これ羽織りな」
アロイスが自分の着ていたジャケットを脱ぎ、香澄の肩に掛ける。
「あ、ど、どうも……」
構わず歩いているうちに、駅前で三人をクラウザー社のエンブレムのついた車が待っていて、あれよあれよという間に香澄は車内に引きずり込まれてしまった。
「こっ、困ります! 私、いま仕事中で……!」
「タスクの許可もらったからいーの」
クラウスが香澄の顎を掴み、指で唇を左右から摘まんでくる。
「にゅっ」
香澄の唇がタコのように突き出てしまう。
その顔を見てクラウスはにんまり笑い、アロイスが渡してきたシートベルトの留め具をパチンと締め、香澄をホールドした。
アロイスは運転席にいる外国人男性に向かって、ドイツ語で何か伝えた。
簡単な言葉と聞き覚えのある地名とで、アロイスが「六本木に向かって」と言ったのが分かった。
「許可をもらったって、さっきのアレは許可をもらった雰囲気じゃなかったでしょう」
困り果て、呆れ半分に突っ込みを入れたが、車はすでに発進してしまっている。
「第一秘書がいるんでしょ? 今まであいつは第一秘書一人と仕事をやってたって聞いたけど」
ズバリと言われ、香澄は言葉を失う。
(そりゃあ……。私はまだ半人前にもなれていないかもしれないけど)
双子は嫌みを言う雰囲気ではなく、常にカラリとしている。
その上、歯に衣着せないので図星を突かれると痛い。
自分に対してネガティブな感情を抱いているゆえの意地悪ではなく、素で思った事を口にしている。
なので何を言われても「その通りです」としか言えなかった。
本当はもっとよく考えれば、双子を論破できるのだろうが、二人があまりに堂々としていて「当然」という顔をしているので、反論しづらい。
加えて香澄は二人に対して遠慮という感情を抱いてしまう立場なので、余計に逆らいがたかった。
「あーあ、黙っちゃった。クラ、泣かすなよ」
あはは、とアロイスが笑い、ムッとした香澄は「子供じゃないですから泣きません」と言い返す。
そのあと少し乱暴に溜め息をつき、アロイスを軽く睨む。
「仕事を途中で放棄するなんて、しちゃいけないんです。今日は帰ったら素直に怒られますけど、今度から絶対にしないでくださいね」
(お二人の雰囲気に呑まれてしまった私にも責任はある。今度からしっかりしないと)
猛省しつつきっぱり言い放ったつもりだが、アロイスは片割れと顔を見合わせてキョトンとしている。
「要は怒られなきゃいいんでしょ?」
「え?」
(何言ってるの?)
こちらの常識が通じず、香澄はまた頭に疑問符を浮かべる。
「僕たちがナントカするからさ、香澄は気楽に遊べばいーよ」
「そっ、そんな……」
「あいつだって、別に香澄が働いても働かなくても、ぶっちゃけどっちでもいいと思うよ?」
「……そんな……」
今度は先ほどとは違うニュアンスで、同じ言葉が出る。
一生懸命仕事を覚えて、慣れない土地で頑張って、せっかく三か月目にして環境に馴染もうとしているのに、そんな事を言われては堪らない。
「だってカスミの稼ぎってどんだけ? あいつの何分の一?」
佑との収入の差など、考えるだけでも途方もない。
「ぶっちゃけ、カスミがいなくても別の秘書がすぐ入るよ。あいつがその気になれば、優秀な人材が幾らでも『働きたい』って言うだろうし」
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