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第三部・元彼 編
ほしい ☆
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「次は?」
言われて、当時の思い出が押し寄せる。
「逃げようとして、腕を掴まれて、引き倒された……。服を乱暴に脱がされて、胸を揉まれた。……痛くて。乳首も、舐められたり、引っ張られたり、全部、痛かった……っ」
「……可哀想に」
佑は押し殺した声で呟き、苦悶の表情を浮かべる香澄の頬にキスをした。
そして両手でふわっと乳房を包み、やんわりと揉み始める。
「香澄の胸は綺麗だよ。大きくて形が良くて、美乳だ。乳首も綺麗な色だし、これ以上綺麗な胸を見た事がない」
「やだ……。それは、……褒めすぎ……」
恥ずかしくなって、香澄は両手で顔を覆う。
佑が小さく笑った気配がし、彼の唇が鎖骨やデコルテに這って肌を吸うのが分かった。
「原西さんの乳首を、ペンチでねじり取ろうかな」
急に佑が物騒な事を言い出したので、香澄は噴き出して笑ってしまった。
「そんな事、しなくていいよ」
「そうか?」
「うん」
両手で撫でられるだけで、香澄の乳首がぷくんと凝り立つ。
力を抜いた四本の指で摩擦され、まるで奏でられるようにして存在を主張していった。
「気持ちい……」
痛いほど尖った乳首を、佑は決して乱暴に扱わない。
デリケートな場所だと分かっているから、指の腹で触れ、舌で丁寧に舐め、刺激を与えるとしても甘噛みする程度だ。
舌を出した佑は乳輪の周りをレロォ……と舐め、香澄を焦らしてからチュッと吸い上げた。
「ん……、ぁあ……」
柔らかく温かい舌で繊細な場所を愛され、口から吐息が漏れる。
もう片方の乳房も優しく揉み、時に指の腹で乳首を擦って勃起させつつ、佑は何度も胸の先端にキスをしては舌でチロチロと弾き……を繰り返す。
――優しい。
先ほど蘇った健二との嫌な思い出に比べ、佑の愛撫はどこをとっても優しい。
舌使い、指での触り方、自分を見る視線一つ一つが、泣きたくなるほどの慈愛に満ちている。
嬉しくて、愛してもらえているんだという事実を確認したくて、香澄はつい尋ねた。
「佑さん……、私のこと、好き?」
「大好きだよ。何者にも代えがたいほど愛してる」
「っ~~~~……」
嬉しさがこみ上げ、目の奥が熱くなる。
「……け、健二くんと……比べて、いい?」
「いいよ。俺の方がずっといい男だっていう自信はあるから」
イチャついている時に他の男の名前を出されるのは嫌なはずなのに、今は香澄の気持ちの上書きをするセックスだからか、佑は何でも受け入れようとしてくれている。
「こんなに優しい愛撫、してくれた事なかった……。佑さんの、とっても気持ちいいの」
「良かった」
今度は唇にキスをくれ、佑が微笑む。
「健二くんの……、〝愛撫〟って言えなかった。ただ自分が触りたいから触って、入れるために濡らして、それで終わり」
「うん」
佑は香澄の胸の谷間にキスをしてから、両手でお腹を優しく撫でてウエストから臀部にかけて撫で下ろす。
そして香澄の膝を立たせて膝頭にキスをし、内腿にも唇をつけて次第に中心部に顔を近付けていった。
「原西さんはどうやって舐めた?」
尋ねられ、香澄は赤面しながら首を横に振る。
「……健二くん、舐めなかった。指を入れて無理矢理濡らして、入れるだけ」
「そっか。勿体ないな。香澄の味が分かる最高の行為なのに」
佑は笑い交じりに言い、薄く生えた香澄の和毛を撫でる。
「その言い方やだ……。変態っぽい」
「香澄を愛するのが変態なら、変態でいいよ」
香澄の手を取って甲にキスをして、佑は愛しげに目を細めた。
そして掌で彼女の和毛をショリ……と撫でてから、大きく膨らんでいる肉芽を指の腹で転がし始める。
「ん……、ん、ぁ……」
ジィン……と体の奥に愉悦が染み入り、香澄は官能の声を出す。
「あっ」
佑の舌が香澄の秘唇を舐め上げ、彼女は腰を跳ね上げ大きく息を吸い込んだ。
本能的に逃げようと腰が浮いて足に力が入るが、佑が腰を抱え込んで離してくれない。
やがて、チュッ、チュバッと音を立てて佑が本格的に香澄の秘唇を愛してきた。
「んぅう……っ、あ、あぁ……、あー……、ん、――――ん、ぁ」
快楽を得てぽってりと充血した陰唇を、佑は唇で加えて引っ張り、奥にある小さな蜜孔に舌を差し込む。
尖らせた舌をズボズボと出し入れしてから、濡れそぼった陰唇に音を立ててキスをした。
「あぁあっ、んーっ、ン、あ、あぁああ、あぁああっ」
さやから顔を出した淫玉にも舌を這わされ、口に含んで吸引されては舌でレロレロと舐められる。
「ん、んぅ、うーっ、う、あぁ、あーっ、それ、だめぇ……っ」
仔犬のように鼻を鳴らし、香澄は佑の頭を押し、彼の髪をクシャクシャにしてしまう。
やがて蜜孔に佑の指が入り、指の腹で香澄の充血した膣壁を押して彼女の反応を窺ってきた。
「ひぅっ、あ、あぁ! 中……っぁ! だ、め……っ」
「ん? じゃあ、何なら『いい』の?」
口の周りを愛蜜で濡らした佑が、妖艶に笑って香澄の陰核にキスをする。
「原西さんと〝同じ〟じゃ嫌だろ?」
「んーっ」
意地悪を言われ、香澄は涙を溜めてコクコクと頷く。
「原西さんは指や口で達かせてくれた?」
尋ねられ、香澄は首を横に振る。
その間も佑は指を動かし、ヌプヌプと彼女の蜜壷をほじっていた。
快楽が下腹部から全身に巡り、体温が上がって全身に汗が浮かぶ。
大好きな佑の手によって絶頂へと導かれるのが嬉しく、香澄は涙を流して目を閉じ、顔をあおのけた。
「んぅぅうう……っ、ん、あぁあああ……っ!」
脚を広げ佑の指に蜜洞を犯され、彼に絶頂する顔を見られながら香澄はビクビクと痙攣する。
「あぁ……、綺麗だ」
陶酔しきった彼の声が聞こえ、絶頂しただけでこんなに褒めてくれる人など、他にいないと思い知る。
頭の中が真っ白になり、目の前に星が散ったかのような感覚になる。
心地よい疲れを感じて脱力した香澄に、佑がキスをしてきた。
「ん……」
しょっぱい蜜の味が微かにし、自分の体液だけれど佑と交わすキスの間にトロリと混じってゆく。
「気持ち良かった?」
「……うん。……んっ」
蜜壷から指が引き抜かれ、佑の指との間に透明な糸を引く。
はぁっ、はぁっと呼吸を繰り返す香澄の目の前で、佑は濡れた指を見せつけるようにしてしゃぶり始める。
指に付いたスナック菓子の粉を舐めるかのような仕草に、香澄は胸の奥を甘くときめかせて子宮をわななかせた。
――ほしい。
最低な男の存在は、最高な男の愛により霞んでいる。
――もっと大きな愛に包まれたい。
とめどない欲望に香澄は身を震わせ、涙を零す。
香澄はゆっくりと自身の体に手を滑らせ、濡れそぼった秘唇に指を触れさせた。
佑が含んだ笑みを浮かべ、様子を窺っているのを知りながら、羞恥に赤面しつつ指でくぱ……と秘唇を開いた。
「……ほしい、の……」
「分かった」
佑はシーツに手をつき、香澄の頭を撫でて額にキスをしてきた。
「昔の悪い思い出もひっくるめて、全部俺が上書きする」
言ってから、佑はベッドの上に散らばっている避妊具を一つ取り、もう臨戦態勢になっている屹立に被せる。
そして香澄の太腿を左右に割り開き、濡れそぼった中心部にヌルッと大きな一物を滑らせた。
「ふ……っ、ん、うぅ……っ」
――入れてほしい。
愛しくて、嬉しくて、胸が高鳴って堪らない。
香澄は濡れた目で佑を見つめたまま、自ら拙く腰を揺らして彼の挿入を誘った。
自分を見下ろす佑のシルエットに、かつての健二が重なる。
――違う。
――この人は、違う。
自分に強く言い聞かせ、香澄は佑に手を差し出した。
彼はその手を恋人繋ぎで迎え入れ、もう片方の手を肉茎に添えて先端を蜜口に押し当てたあと、ズプリと挿入し、一気に腰を進めた。
言われて、当時の思い出が押し寄せる。
「逃げようとして、腕を掴まれて、引き倒された……。服を乱暴に脱がされて、胸を揉まれた。……痛くて。乳首も、舐められたり、引っ張られたり、全部、痛かった……っ」
「……可哀想に」
佑は押し殺した声で呟き、苦悶の表情を浮かべる香澄の頬にキスをした。
そして両手でふわっと乳房を包み、やんわりと揉み始める。
「香澄の胸は綺麗だよ。大きくて形が良くて、美乳だ。乳首も綺麗な色だし、これ以上綺麗な胸を見た事がない」
「やだ……。それは、……褒めすぎ……」
恥ずかしくなって、香澄は両手で顔を覆う。
佑が小さく笑った気配がし、彼の唇が鎖骨やデコルテに這って肌を吸うのが分かった。
「原西さんの乳首を、ペンチでねじり取ろうかな」
急に佑が物騒な事を言い出したので、香澄は噴き出して笑ってしまった。
「そんな事、しなくていいよ」
「そうか?」
「うん」
両手で撫でられるだけで、香澄の乳首がぷくんと凝り立つ。
力を抜いた四本の指で摩擦され、まるで奏でられるようにして存在を主張していった。
「気持ちい……」
痛いほど尖った乳首を、佑は決して乱暴に扱わない。
デリケートな場所だと分かっているから、指の腹で触れ、舌で丁寧に舐め、刺激を与えるとしても甘噛みする程度だ。
舌を出した佑は乳輪の周りをレロォ……と舐め、香澄を焦らしてからチュッと吸い上げた。
「ん……、ぁあ……」
柔らかく温かい舌で繊細な場所を愛され、口から吐息が漏れる。
もう片方の乳房も優しく揉み、時に指の腹で乳首を擦って勃起させつつ、佑は何度も胸の先端にキスをしては舌でチロチロと弾き……を繰り返す。
――優しい。
先ほど蘇った健二との嫌な思い出に比べ、佑の愛撫はどこをとっても優しい。
舌使い、指での触り方、自分を見る視線一つ一つが、泣きたくなるほどの慈愛に満ちている。
嬉しくて、愛してもらえているんだという事実を確認したくて、香澄はつい尋ねた。
「佑さん……、私のこと、好き?」
「大好きだよ。何者にも代えがたいほど愛してる」
「っ~~~~……」
嬉しさがこみ上げ、目の奥が熱くなる。
「……け、健二くんと……比べて、いい?」
「いいよ。俺の方がずっといい男だっていう自信はあるから」
イチャついている時に他の男の名前を出されるのは嫌なはずなのに、今は香澄の気持ちの上書きをするセックスだからか、佑は何でも受け入れようとしてくれている。
「こんなに優しい愛撫、してくれた事なかった……。佑さんの、とっても気持ちいいの」
「良かった」
今度は唇にキスをくれ、佑が微笑む。
「健二くんの……、〝愛撫〟って言えなかった。ただ自分が触りたいから触って、入れるために濡らして、それで終わり」
「うん」
佑は香澄の胸の谷間にキスをしてから、両手でお腹を優しく撫でてウエストから臀部にかけて撫で下ろす。
そして香澄の膝を立たせて膝頭にキスをし、内腿にも唇をつけて次第に中心部に顔を近付けていった。
「原西さんはどうやって舐めた?」
尋ねられ、香澄は赤面しながら首を横に振る。
「……健二くん、舐めなかった。指を入れて無理矢理濡らして、入れるだけ」
「そっか。勿体ないな。香澄の味が分かる最高の行為なのに」
佑は笑い交じりに言い、薄く生えた香澄の和毛を撫でる。
「その言い方やだ……。変態っぽい」
「香澄を愛するのが変態なら、変態でいいよ」
香澄の手を取って甲にキスをして、佑は愛しげに目を細めた。
そして掌で彼女の和毛をショリ……と撫でてから、大きく膨らんでいる肉芽を指の腹で転がし始める。
「ん……、ん、ぁ……」
ジィン……と体の奥に愉悦が染み入り、香澄は官能の声を出す。
「あっ」
佑の舌が香澄の秘唇を舐め上げ、彼女は腰を跳ね上げ大きく息を吸い込んだ。
本能的に逃げようと腰が浮いて足に力が入るが、佑が腰を抱え込んで離してくれない。
やがて、チュッ、チュバッと音を立てて佑が本格的に香澄の秘唇を愛してきた。
「んぅう……っ、あ、あぁ……、あー……、ん、――――ん、ぁ」
快楽を得てぽってりと充血した陰唇を、佑は唇で加えて引っ張り、奥にある小さな蜜孔に舌を差し込む。
尖らせた舌をズボズボと出し入れしてから、濡れそぼった陰唇に音を立ててキスをした。
「あぁあっ、んーっ、ン、あ、あぁああ、あぁああっ」
さやから顔を出した淫玉にも舌を這わされ、口に含んで吸引されては舌でレロレロと舐められる。
「ん、んぅ、うーっ、う、あぁ、あーっ、それ、だめぇ……っ」
仔犬のように鼻を鳴らし、香澄は佑の頭を押し、彼の髪をクシャクシャにしてしまう。
やがて蜜孔に佑の指が入り、指の腹で香澄の充血した膣壁を押して彼女の反応を窺ってきた。
「ひぅっ、あ、あぁ! 中……っぁ! だ、め……っ」
「ん? じゃあ、何なら『いい』の?」
口の周りを愛蜜で濡らした佑が、妖艶に笑って香澄の陰核にキスをする。
「原西さんと〝同じ〟じゃ嫌だろ?」
「んーっ」
意地悪を言われ、香澄は涙を溜めてコクコクと頷く。
「原西さんは指や口で達かせてくれた?」
尋ねられ、香澄は首を横に振る。
その間も佑は指を動かし、ヌプヌプと彼女の蜜壷をほじっていた。
快楽が下腹部から全身に巡り、体温が上がって全身に汗が浮かぶ。
大好きな佑の手によって絶頂へと導かれるのが嬉しく、香澄は涙を流して目を閉じ、顔をあおのけた。
「んぅぅうう……っ、ん、あぁあああ……っ!」
脚を広げ佑の指に蜜洞を犯され、彼に絶頂する顔を見られながら香澄はビクビクと痙攣する。
「あぁ……、綺麗だ」
陶酔しきった彼の声が聞こえ、絶頂しただけでこんなに褒めてくれる人など、他にいないと思い知る。
頭の中が真っ白になり、目の前に星が散ったかのような感覚になる。
心地よい疲れを感じて脱力した香澄に、佑がキスをしてきた。
「ん……」
しょっぱい蜜の味が微かにし、自分の体液だけれど佑と交わすキスの間にトロリと混じってゆく。
「気持ち良かった?」
「……うん。……んっ」
蜜壷から指が引き抜かれ、佑の指との間に透明な糸を引く。
はぁっ、はぁっと呼吸を繰り返す香澄の目の前で、佑は濡れた指を見せつけるようにしてしゃぶり始める。
指に付いたスナック菓子の粉を舐めるかのような仕草に、香澄は胸の奥を甘くときめかせて子宮をわななかせた。
――ほしい。
最低な男の存在は、最高な男の愛により霞んでいる。
――もっと大きな愛に包まれたい。
とめどない欲望に香澄は身を震わせ、涙を零す。
香澄はゆっくりと自身の体に手を滑らせ、濡れそぼった秘唇に指を触れさせた。
佑が含んだ笑みを浮かべ、様子を窺っているのを知りながら、羞恥に赤面しつつ指でくぱ……と秘唇を開いた。
「……ほしい、の……」
「分かった」
佑はシーツに手をつき、香澄の頭を撫でて額にキスをしてきた。
「昔の悪い思い出もひっくるめて、全部俺が上書きする」
言ってから、佑はベッドの上に散らばっている避妊具を一つ取り、もう臨戦態勢になっている屹立に被せる。
そして香澄の太腿を左右に割り開き、濡れそぼった中心部にヌルッと大きな一物を滑らせた。
「ふ……っ、ん、うぅ……っ」
――入れてほしい。
愛しくて、嬉しくて、胸が高鳴って堪らない。
香澄は濡れた目で佑を見つめたまま、自ら拙く腰を揺らして彼の挿入を誘った。
自分を見下ろす佑のシルエットに、かつての健二が重なる。
――違う。
――この人は、違う。
自分に強く言い聞かせ、香澄は佑に手を差し出した。
彼はその手を恋人繋ぎで迎え入れ、もう片方の手を肉茎に添えて先端を蜜口に押し当てたあと、ズプリと挿入し、一気に腰を進めた。
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