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第三部・元彼 編
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「いつか俺が彼に会う事があったら、伝えておくよ」
「そんな、佑さんに言わせられないよ。直接は会っていないんだし、そこまでする事はないと思う」
「そうか? でも会社近くのコーヒーショップで会ったんだろう? またいつ鉢合わせるか分からない。昼休みにも久住たちをつけるから、何かあったら彼らを頼ればいい」
「ん……。気持ちはありがたいけど、会社の昼休みにちょっと外出する程度なのに、護衛をつけていられないよ」
そう言うと、香澄が遠慮しているのに強引にしたくないと思ってくれたのか、佑はそれ以上護衛について口にする事はなかった。
「彼にもし会ったら、話さずすぐ逃げる事。いいね?」
「分かった」
香澄はスマホを置き、佑に抱きついた。
「……不思議だね。あれだけ絶望してたのに、佑さんと話して一晩経ったら、こんなに穏やかな気持ちになってる」
「愚痴って人に聞いてもらうからスッキリするだろう? 痛みもつらさも、人とシェアして共感してもらうから半減するのだと思う。勿論、喜びや楽しみとかのプラスの感情も、誰かと一緒だと倍以上になる。美味い飯も、香澄と一緒に食べるようになって、今まで以上に美味く感じてる」
「ふふ。とっておきの調味料だね。何か、分かるそれ。一人暮らしの時、自炊で好きな物を作ったりしてるけど、麻衣と一緒に囲むお鍋とか、一緒に居酒屋で食べるほうがずっと美味しいんだよね」
親友の顔を思い出して微笑むと、佑が香澄の尻をポンと叩いてきた。
「香澄は麻衣さんばっかりだな。そこに俺も入れてくれ」
「ふふ、勿論入ってますよ」
同性の親友にすら妬く佑が愛しくて、香澄は歯を見せて笑う。
「……ありがとう。自分の傷を思いだしちゃったけど、佑さんがいてくれるなら、これからも頑張っていける」
「良かった」
頭にキスをされ、心が温かくなる。
今回健二に会い、つらい事もあったが、逆の事もあったと伝えようと思った。
「……あのね。今まで佑さんに対してどっちつかずの態度を取っていたと思うの」
「……ん」
話題が自分の事になったからか、佑は聞いてくれる姿勢をとる。
「どれだけ佑さんが私を『好き』って言ってくれても、信じられなくて、釣り合いが取れないって思って、踏ん切りがつかなかった。一度は覚悟を決めたけど、不安がゼロになった訳じゃないの」
「……うん」
「でもね、……昨日あれだけボロボロになった時に、……私、『佑さんが好き。佑さん以上にいい男はいない』って思っちゃったの」
自嘲気味に言う香澄を、佑がきつく抱き締めてきた。
「ごめんね。自分一人だと気持ちを確認する勇気すらないのに、比べる相手がいて、やっと『好きだ』って思えたの。……私、最低だ……」
切なく笑う香澄の背中を、佑はトントンと叩いてあやしてくれる。
「それでいいんじゃないか? 仕事に置き換えると、香澄はブラック企業しか知らなかったんだ。残業が当たり前で薄給、上司や同僚のモラハラ、パワハラ、セクハラあり。それでも、香澄はそこで懸命に頑張ろうとしていた」
健二がブラック企業だと言われて、あまりにピッタリで少し笑ってしまった。
「やっとブラック企業を辞められて、香澄は休養していた。そこでホワイト企業から声が掛かって働き始めても、果たしてこれを受け入れていいのか、騙されていないか、異常なのでは……と疑ってしまう。それは当たり前の感覚だと思うんだ」
「……うん」
健二がブラック企業だとして、佑はこの上ないホワイト企業だ。
〝良い〟からいいのではなく、〝良すぎて〟疑ってしまう気持ちというのは、悲しいかな人間なので持ってしまう。
「香澄は今ようやく、自分がブラック企業にいたと理解できた。気づけないぐらい、今まで心を壊されていたんだ。ホワイト企業にはすぐ慣れづらいと思う。何度でも、現実を疑うだろう。でもそのたびに、俺は何回でも香澄に『好きだ』って言うからな? 『求めたら悪い』なんて思わなくていい。安心するための確認なら、どれだけしてもいいんだ」
(……優しいな……)
思わずジワリと目に涙が浮かび、香澄は誤魔化すように彼の胸板に顔を埋める。
「とってもいい飼い主に拾ってもらった、捨て猫みたい」
顔を上げ、あえて明るく言うと、彼はキョトンとしたあとに破顔した。
「それは、これ以上なく可愛がるしかないじゃないか。猫は飼うと人間が奴隷になるっていうから、……いいかもしれないな……」
「やだ、何考えてるの」
思わず笑った香澄に、佑はチュッとキスをして一緒に笑う。
「話は戻るけど、ホワイト企業に永久就職していいからな」
昔からある結婚の比喩表現を出され、香澄は頬を染めながら彼に抱きついた。
**
週明けからの仕事は、佑が気を遣って休養を提案してくれたが、香澄は問題ないと言って通常通り働いた。
あの広い家に一人でいても、グルグルとネガティブに考えてしまうのは目に見えている。
斎藤が話し相手になってくれるとしても、彼女に昔の事まで話して愚痴を言うのも申し訳ない。
斎藤はあくまで料理主体の家政婦であって、香澄の世話係ではないからだ。
それに、「きちんとしないと」と気を張って仕事に身を入れていると、嫌な事も忘れられる気がする。
健康的に朝起きて出勤して、美味しく食事をして成瀬たちと話をし、帰宅して熱い風呂に入る。
ごく当たり前の事だけれど、それを繰り返すうちに大抵の事は忘れられる気がした。
何より、佑というパーフェクトな恋人がいるので、側にいるだけで幸せになれる。
話したら自分にだだ甘で、すぐに褒めてくれる。
求めたら甘い言葉を言い、愛してくれる。
「ん……」
ベッドの中、佑にキスをされながら香澄は自己肯定感が少しずつ上がっていくのを感じていた。
唇を吸い、吸われる。
舌を絡めて、口腔を探られ、頭も背中も、優しく撫でられる。
健二としても「キスってあんまり好きじゃない」と思っていたのに、佑とはキスをしているだけでどんどん幸せになってくる。
「……好き」
胸の中を甘い気持ちで満たされ、香澄は幸せいっぱいに微笑む。
「俺も大好きだよ」
唇を愛するようなキスをされ、タップパンツごしにお尻を揉まれる。
以前ならこんなイチャイチャ、映画かドラマの中にしか存在しないと思っていた。
(……もう、安心していいんだ)
今まで男性に対して一線を引いていた。
友達が恋人と仲良くしているのを見て、「いいね」と思って祝福していた。
世の中、全員が健二のような男ばかりではないのも分かっている。
けれど香澄は自分がこれ以上傷つくのを恐れて、積極的に合コンに行かず、友達からの紹介も断っていた。
(友達は『勿体ない』って言ってくれてたけど……、最終的に佑さんに選ばれた事を考えると、結果オーライなのかな)
麻衣とお互い、「悪い事はずっと続かない」と励まし合っていたけれど、悪い事があった分、どこから良い事が訪れるのかもしれない。
(この幸せのツケも、どこかでくるのかもしれないけど……)
佑のような男性と付き合えているなら、必ず誰かの恨みを買うだろう。
(覚悟しなきゃ。……諦めるなんて、絶対にしたくない。正々堂々、受け止めるんだ)
「んぅ~~……」
キスをしているうちに佑が体をのしっ……と預けてきて、香澄は幸せの重みにうめきながら笑い始める。
プロレスの〝ロープ〟のようにペンペンと彼の背中を叩くと、佑も肩を揺らして笑ってくれた。
**
金曜日の定時を超えて仕事が一区切りつき、香澄は時刻を確認してから両手を組み、天井に向けて伸びをした。
「お疲れ様です」
松井が声を掛けてくれ、香澄も「お疲れ様です」と微笑む。
「社長にお疲れ様のお茶を淹れますね」
もう習慣づいた行動を取り、お茶の準備ができたあと香澄は社長室に入った。
「失礼致します」
「赤松さん、ありがとう」
テーブルの上に湯飲み茶碗を置くと、佑が微笑む。
「今日は会食などの予定はありませんが、ご帰宅ですか?」
尋ねると、佑は静かに微笑む。
「そんな、佑さんに言わせられないよ。直接は会っていないんだし、そこまでする事はないと思う」
「そうか? でも会社近くのコーヒーショップで会ったんだろう? またいつ鉢合わせるか分からない。昼休みにも久住たちをつけるから、何かあったら彼らを頼ればいい」
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そう言うと、香澄が遠慮しているのに強引にしたくないと思ってくれたのか、佑はそれ以上護衛について口にする事はなかった。
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香澄はスマホを置き、佑に抱きついた。
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「ふふ。とっておきの調味料だね。何か、分かるそれ。一人暮らしの時、自炊で好きな物を作ったりしてるけど、麻衣と一緒に囲むお鍋とか、一緒に居酒屋で食べるほうがずっと美味しいんだよね」
親友の顔を思い出して微笑むと、佑が香澄の尻をポンと叩いてきた。
「香澄は麻衣さんばっかりだな。そこに俺も入れてくれ」
「ふふ、勿論入ってますよ」
同性の親友にすら妬く佑が愛しくて、香澄は歯を見せて笑う。
「……ありがとう。自分の傷を思いだしちゃったけど、佑さんがいてくれるなら、これからも頑張っていける」
「良かった」
頭にキスをされ、心が温かくなる。
今回健二に会い、つらい事もあったが、逆の事もあったと伝えようと思った。
「……あのね。今まで佑さんに対してどっちつかずの態度を取っていたと思うの」
「……ん」
話題が自分の事になったからか、佑は聞いてくれる姿勢をとる。
「どれだけ佑さんが私を『好き』って言ってくれても、信じられなくて、釣り合いが取れないって思って、踏ん切りがつかなかった。一度は覚悟を決めたけど、不安がゼロになった訳じゃないの」
「……うん」
「でもね、……昨日あれだけボロボロになった時に、……私、『佑さんが好き。佑さん以上にいい男はいない』って思っちゃったの」
自嘲気味に言う香澄を、佑がきつく抱き締めてきた。
「ごめんね。自分一人だと気持ちを確認する勇気すらないのに、比べる相手がいて、やっと『好きだ』って思えたの。……私、最低だ……」
切なく笑う香澄の背中を、佑はトントンと叩いてあやしてくれる。
「それでいいんじゃないか? 仕事に置き換えると、香澄はブラック企業しか知らなかったんだ。残業が当たり前で薄給、上司や同僚のモラハラ、パワハラ、セクハラあり。それでも、香澄はそこで懸命に頑張ろうとしていた」
健二がブラック企業だと言われて、あまりにピッタリで少し笑ってしまった。
「やっとブラック企業を辞められて、香澄は休養していた。そこでホワイト企業から声が掛かって働き始めても、果たしてこれを受け入れていいのか、騙されていないか、異常なのでは……と疑ってしまう。それは当たり前の感覚だと思うんだ」
「……うん」
健二がブラック企業だとして、佑はこの上ないホワイト企業だ。
〝良い〟からいいのではなく、〝良すぎて〟疑ってしまう気持ちというのは、悲しいかな人間なので持ってしまう。
「香澄は今ようやく、自分がブラック企業にいたと理解できた。気づけないぐらい、今まで心を壊されていたんだ。ホワイト企業にはすぐ慣れづらいと思う。何度でも、現実を疑うだろう。でもそのたびに、俺は何回でも香澄に『好きだ』って言うからな? 『求めたら悪い』なんて思わなくていい。安心するための確認なら、どれだけしてもいいんだ」
(……優しいな……)
思わずジワリと目に涙が浮かび、香澄は誤魔化すように彼の胸板に顔を埋める。
「とってもいい飼い主に拾ってもらった、捨て猫みたい」
顔を上げ、あえて明るく言うと、彼はキョトンとしたあとに破顔した。
「それは、これ以上なく可愛がるしかないじゃないか。猫は飼うと人間が奴隷になるっていうから、……いいかもしれないな……」
「やだ、何考えてるの」
思わず笑った香澄に、佑はチュッとキスをして一緒に笑う。
「話は戻るけど、ホワイト企業に永久就職していいからな」
昔からある結婚の比喩表現を出され、香澄は頬を染めながら彼に抱きついた。
**
週明けからの仕事は、佑が気を遣って休養を提案してくれたが、香澄は問題ないと言って通常通り働いた。
あの広い家に一人でいても、グルグルとネガティブに考えてしまうのは目に見えている。
斎藤が話し相手になってくれるとしても、彼女に昔の事まで話して愚痴を言うのも申し訳ない。
斎藤はあくまで料理主体の家政婦であって、香澄の世話係ではないからだ。
それに、「きちんとしないと」と気を張って仕事に身を入れていると、嫌な事も忘れられる気がする。
健康的に朝起きて出勤して、美味しく食事をして成瀬たちと話をし、帰宅して熱い風呂に入る。
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何より、佑というパーフェクトな恋人がいるので、側にいるだけで幸せになれる。
話したら自分にだだ甘で、すぐに褒めてくれる。
求めたら甘い言葉を言い、愛してくれる。
「ん……」
ベッドの中、佑にキスをされながら香澄は自己肯定感が少しずつ上がっていくのを感じていた。
唇を吸い、吸われる。
舌を絡めて、口腔を探られ、頭も背中も、優しく撫でられる。
健二としても「キスってあんまり好きじゃない」と思っていたのに、佑とはキスをしているだけでどんどん幸せになってくる。
「……好き」
胸の中を甘い気持ちで満たされ、香澄は幸せいっぱいに微笑む。
「俺も大好きだよ」
唇を愛するようなキスをされ、タップパンツごしにお尻を揉まれる。
以前ならこんなイチャイチャ、映画かドラマの中にしか存在しないと思っていた。
(……もう、安心していいんだ)
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けれど香澄は自分がこれ以上傷つくのを恐れて、積極的に合コンに行かず、友達からの紹介も断っていた。
(友達は『勿体ない』って言ってくれてたけど……、最終的に佑さんに選ばれた事を考えると、結果オーライなのかな)
麻衣とお互い、「悪い事はずっと続かない」と励まし合っていたけれど、悪い事があった分、どこから良い事が訪れるのかもしれない。
(この幸せのツケも、どこかでくるのかもしれないけど……)
佑のような男性と付き合えているなら、必ず誰かの恨みを買うだろう。
(覚悟しなきゃ。……諦めるなんて、絶対にしたくない。正々堂々、受け止めるんだ)
「んぅ~~……」
キスをしているうちに佑が体をのしっ……と預けてきて、香澄は幸せの重みにうめきながら笑い始める。
プロレスの〝ロープ〟のようにペンペンと彼の背中を叩くと、佑も肩を揺らして笑ってくれた。
**
金曜日の定時を超えて仕事が一区切りつき、香澄は時刻を確認してから両手を組み、天井に向けて伸びをした。
「お疲れ様です」
松井が声を掛けてくれ、香澄も「お疲れ様です」と微笑む。
「社長にお疲れ様のお茶を淹れますね」
もう習慣づいた行動を取り、お茶の準備ができたあと香澄は社長室に入った。
「失礼致します」
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テーブルの上に湯飲み茶碗を置くと、佑が微笑む。
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