【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

臣桜

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第一部・出会い 編

第一部・終章 ☆

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 いつしか佑の腰の動きは滑らかになり、室内にグチュグチュと濡れた音が響いている。
 二人で荒くなった息を吐き、香澄が悩ましい声を上げる。
 佑は欲の籠もった目で彼女を見下ろし、腰を突き入れては両手で魅惑的な双丘を揉みしだき、色づいた先端を指で弾く。

「痛いか?」
「……っ、ううん、……気持ちくて、……嬉しくて……っ」

 勇気を振り絞って素直な言葉を口にすると、佑が笑み崩れた。

「なら、良かった」

 そのあとも彼は熱を帯びていながらも、優しい目で香澄を見下ろし、腰を細やかに揺さぶってくる。
 切っ先で香澄の弱点を探り、彼女がより甘い声を上げた場所を重点的に突き上げてきた。

「っあぁあ! あ、あぅ……っ」

 今まで感じた事のない快楽に香澄はむせび泣き、心と体両方の淫悦により体を震わせる。

「ここ……、楽にならないか?」

 不意に佑が上体を起こし、親指を結合部に滑らせて蜜を纏わせると、指の腹で香澄の淫芽をヌルヌルと弄ってきた。

「っひあぁああっ!」

 香澄は雷に打たれたかのように体を跳ね上げ、その一瞬で絶頂してしまった。
 ギュウッと蜜壷が締まり、佑が眉間に皺を寄せ「出る……っ」とうめく。
 膣内で佑の屹立が大きく膨らんだかと思うと、ビクンビクンッと跳ねて避妊具に精を吐き出した。

「ん……っ、ん、ぁ、あぁ……っ」

 男性が自分の体で達してくれたのを初めて体験した気がし、香澄はその喜びに耽溺する。
 香澄が体を弛緩させたあと、佑は荒くなった息を吐きながら屹立を抜く。
 そして避妊具を処理し、いまだ萎えていない分身に手を添えて尋ねてきた。

「……もう一回、駄目か?」
「えっ? ……え?」

 二回目など生まれて初めてで、疲れ切っているのに佑の胆力を前に驚いて顔を上げた。

「……疲れてる?」

 佑が心の底からしたそうな顔をしているので、香澄は呆然としたまま思わず頷く。

「……だ、大丈夫……」
「ん、ありがとう」

 佑は二つ目の避妊具を屹立に被せ、香澄の体をころんとうつ伏せにさせると、背後からズブリと貫いてきた。

「んっ、あぁああぁっ!」

 いまだぐずついている場所に硬く漲ったモノが入り込み、香澄は全身をゾクゾクわななかせて嬌声を上げる。
 すぐに佑はガツガツと遠慮なく腰を使ってきて、先ほどとは打って変わって激しく犯される感覚に、香澄はすぐ脳内を真っ白にした。
 後ろから入れられるのは初めてで、獣のような体勢に羞恥が煽られる。
 はたして彼が見ている自分の背中やお尻は綺麗だろうか、と余計な事を考えてしまい、余計恥ずかしい。
 強い、と思うのに、まったく痛くない。
 こんなに激しくされて驚いているのに、香澄の体は気持ち良くなる事を知っているというように、次から次に脳髄の奥へと快楽の波動を送り込んでくる。

「んぅーっ、あ、あ、あぁ、あ、んっ、んぁ、あっ」

 最奥をズグズグと何度も突き上げられて、本能的な声が出た。
 抽送に従って髪の毛が揺れ、香澄の頬や肩を滑る。
 どうしても自分の背面が気になって意識がそちらに向かってしまうが、逆に佑の視線を背中やお尻に浴びている気がして、自然と肌が粟立つ。
 佑が後ろから香澄の乳房を鷲掴みにし、ムニュムニュと揉んできた。
 それも先ほどまでの手つきより力加減は強いのに、痛くなる一歩手前で手加減されている。
 圧迫感を覚えたかと思うと、尖った先端を指で転がされ、全身を駆け巡る掻痒感に思わず腰が柳のように反った。

「んあぁあああっ、あーっ!」

 これ以上の快楽を得るのが怖く、香澄は声を上げて懸命に腰を引く。
 すると佑は香澄の上体を抱き上げてきた。
 ベッドの上に膝立ちになったまま、香澄は胸を揉まれドチュドチュと突き上げられる。

「んーっ、んぁああぁっ、あーっ、あぁああ……っ!」

 声を制御しきれず、獣のような声を出してしまっているのに、近所迷惑になってしまうとか、そういう事を考える理性はとうに飛んでいた。
 辛いほどの快楽地獄の中、香澄はこみ上げたものを我慢しきれず、小さな孔からプシュッと愛潮を漏らしてしまった。
 薄明かりの中、透明な液体が煌めいて飛び、シーツに染みを作って吸収されてゆく。
 それでもやはり、香澄は粗相をしてしまったかもしれないという考えも抱けず、ただ佑に貫かれて脳内を真っ白にさせていた。
 佑は腰を叩きつけ続け、香澄は何度も上り詰めては膣を引き絞って絶頂する。
 達きすぎて辛いのに、佑は行為を止めてくれない。
 太い肉棒がぬるついた蜜壷を前後し、硬い亀頭に子宮口を押し上げられるたび、香澄は「これ以上達けない」というほどの淫悦を得る。

「っんぁあああぁっ……!!」

 とうとう堪えきれなくなった香澄は、哀れっぽい叫び声を上げたあと、ガクリと脱力してしまった。
 腕の中でぐにゃんと弛緩した香澄を、佑はベッドの上にうつ伏せにし、動けない彼女をさらに追いつめる。

「んーっ、んぅ、あ、あぁ、あー、あぁああ、あーっ」

 シーツに顔を押しつけたまま、香澄は涙を流しくぐもった喘ぎ声を出すしかできない。

「ごめん……っ、あと、もう少し、――だから……っ」

 背中に滴ったのは、佑の汗なのだろうか。
 全身、どこに触られても異様に感じてしまう。

「んーっ、んっ、ン! んぅっ、あぁ、あん……っあー……っ」

 香澄はとうとう辛すぎて泣き始め、シーツに次々と涙が吸い取られてゆく。

「ごめん……っ、ごめん」

 佑は覆い被さるように香澄を抱き締め、彼女の肩口に顔を埋める。
 そして呼吸を整えながら、ピクピクと痙攣しっぱなしの膣内で二度目の吐精をした。

(やっと……、……終わった…………)

 香澄は安堵し、佑のぬくもりを感じながらゆっくり脱力する。
 人生で初めてこんな快楽を得て、半分混乱のなか終わってしまった。

(もう……動けない……)

 勝手にわななく膣奥が、自分の体ではないようだ。

(でも……、気持ちいい……)

 セックスが終わったあとも、佑は挿入したまま抱き締めてくれている。
 肩や背中にキスをし、「ごめんな」と謝ってくれる。
 こんなに激しく優しいセックスは初めてだ。

(佑さんに選ばれて良かった。……彼の相手が、私で良かった)

 濃厚な交わりだったけれど、肉欲だけと感じる事は一瞬もなかった。
 佑が自分を求めてくれているのが分かり、言葉にしなくても触れ合った肌や擦れる屹立の漲りから、彼の愛情が伝わってきた。

「香澄……。大丈夫か?」

 佑が尋ね、腰を引いてグプリと屹立を引き抜く。

「ぁ……っ」

 今までお腹の中を満たしていた大きな質量を失い、まるで自分の体に空洞ができたかのように感じられる。
 けれどその喪失感すらも陶酔に変え、香澄は目を閉じる。
 疲れ切り、体が重くて指一本動かせない。
 体はそのままシーツの海に沈んでゆくのかと思った。
 これからも佑には抱かれるだろうけれど、初めて抱かれてここまで気持ち良くなった感覚だけは、一生忘れられないと感じた。




「……気持ち良かった……」

 佑はポツンと呟き息をつく。

「香澄?」

 声を掛けて少し彼女の体を揺すったが、香澄はピクリとも動かなかった。
 耳を寄せると寝息が聞こえていて、無理をさせてしまったと反省する。
 とりあえず苦しくなったら困るので、彼女の体を仰向けておいた。
 体を拭いてあげようと思い、寝室から直接繋がっている洗面所に向かう。
 タオルをお湯で濡らして絞り、汗で濡れた肌を丁寧に拭いていく。

 香澄が気にしていたように、佑にも元カノはいた。
 けれどこうやって事後に体を拭いてあげるのは初めてだ。
 そもそも、その前にここまでがっついてセックスをした事がなかった。

(それを伝えられたらいいんだけど、また別の機会になるのかな)

 深く眠っている香澄は、そう簡単に起きなさそうだ。
 ぬるついた秘部も綺麗に拭いたあと、起きていたら嫌がるだろうなと思いつつ、内心謝って下着をはかせた。
 そのあと自分も下肢を軽く拭き、下着をはく。
 香澄の隣に寝転んで照明を落とし、静かに彼女の香りを吸い込んだ。

「ありがとう」

 彼女の耳元で囁き、佑は下腹部の疼きを必死に抑える。

「……腰が溶けそうだった」

 たっぷり濡れた場所の締まりがあまりに良く、初めてセックスを知った少年のように我を忘れてしまった。

「自戒しないと」

 呟いたあと、佑は自分も眠る事にした。



 香澄を向かえた正月休みは終わろうとし、明日から佑は出社だ。
 明日の朝松井が迎えにきた時に例の資料を渡してもらい、彼女が仕事を始めても大丈夫な頃合いになったら、出社してもらうつもりだ。

「これから宜しく。香澄」

 佑は彼女に囁き、その頬にキスをした。


 第一部・完
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