4 / 1,550
第一部・出会い 編
序章3~突然の知らせ
しおりを挟む
(タクシー呼んでくれたなら……、お礼を言わないと)
少し悔しいが、香澄は素直に礼を言う事にする。
「あ、あの」
「ん?」
「タクシー、呼んでくれましたか?」
香澄に問いに、佑は言葉では答えず、微笑した。
ついさっきは店に対して「金を落とす」とあからさまな言い方をしたのに、今度は恩着せがましい言葉は言わない。
その緩急の基準が分からず、香澄は混乱した。
「っ~~~~……。ありがとうございました! いつまでもそんな格好だったら風邪引きますから、今日はおやすみなさい!」
ドアを開いて待っているタクシーにも悪く、乗り込もうとしながらそう告げると、ご機嫌な声が聞こえていた。
「『今日は』という事は〝明日〟もあるんだな? 言質を取ったよ。おやすみ!」
「っ~~~~!!」
クワッと目を剥いた香澄の眼前で、タクシーのドアが閉まった。
「どちらまで行きますか?」
運転手に尋ねられ、香澄は中央区内の自宅住所を口にする。
発進したタクシーの窓からさりげなくホテルの出入り口を見ると、そこにはまだ佑が立ってこちらを見送っていた。
(……変な人……)
溜め息をつき、眩暈すら覚えた香澄は前髪を乱暴に掻き上げる。
スマホを開くと、深夜一時を過ぎようとしていた。
(こんな時間じゃ、麻衣に連絡もできない)
同じ札幌市内に住んでいる親友に話を聞いてもらおうと思ったが、迷惑になる時間なのでやめておいた。
(どうしてこうなったんだろう……)
溜め息をついた香澄は、十一月になった札幌市内の景色を見やる。
まだ夜も浅い時間ならイルミネーションが灯っているが、こんな時間になれば当然消えている。
香澄が佑と出会ったのは、彼女が務めている八谷グループが経営している店舗の一つに、彼が客として来ていたからだ。
そこでちょっとしたトラブルがあって、マネージャーと客以上の関係になってしまったのだが……。
この日は香澄の誕生日で、早めに帰宅して自分のためにコンビニケーキでも買おうと思っていた。
今週末には親友と一緒にお祝いをする予定だったのだが、今日起こった事が怒濤すぎて親友との予定を楽しみに思う気持ちも霞んでしまった。
「…………分からん……」
タクシードライバーに聞こえないように小さく呟いたあと、香澄はなるべく何も考えないようにして目を閉じた。
**
彼女がそうなる十日ほど前。
赤松香澄は、酒を提供する飲食店のチェーングループ、八谷の社員だ。
その中で彼女は二十六歳の若さで札幌支店のエリアマネージャーをしていた。
八谷の札幌支店は、イタリアンレストラン『La mimosa』、会員制クラブ『Bow tie club』、バー『fruit elegant』、居酒屋『月見茶屋』がある。
それらの店舗は札幌の繁華街すすきのに集まっていて、八谷札幌支社もすすきのにある。
中央区で一人暮らしをしている香澄は、十五時半ほどに出社して事務仕事をし、その後十七時から開店する店舗を見守っていた。
基本的に各店舗には店長がいて、スタッフたちは店長の指示に従うので、香澄が口出しする事は少ない。
だがオープン前に売上状況の確認や、季節に応じたメニューへの客の反応、または新メニューの試食会など、やる事は多い。
特に『Bow tie club』は、基本的に経営者など限られた客しか来ない会員制クラブなので、粗相がないように気を付けている。
『Bow tie club』ではキャスト――バニーガールによる接客がメインだ。
バニーガールになるにも、ただ見た目がいいだけではなく、客を不快にさせない話術や、経営者相手に会話ができる知識も必要になる。
求人情報があると、高額の時給を目当てに応募してくる女性は割と多くいるのだが、履歴書をよく見せてもらった上で返事をしていた。
香澄自身は進学校出身で、四年制大学に通っていた。
飲食店に興味があったので、就職活動をして東京に本社がある八谷グループに入社できた。
最初は東京で数か月研修を受け、その後他の都市で店長を数年務めたあと、現在に至る。
周囲の店長の中には三十代の人もいるので、二十六歳にしてマネージャーになった香澄は特例だろう。
ただ、彼女が店長になった店がメキメキと売上を右肩上がりになったのも事実で、そこを本社に買われてエリアマネージャーを任されていた。
そうなれたのもひとえに、食べる事が好きで、八谷グループが提供する料理や酒を、どうやって楽しんでもらおうと懸命に考えた結果だった。
八谷グループの店舗がある立地は、有名なすすきの交差点近辺なので、人のアクセスも多かった。
すすきの交差点より南に進むと雑居ビルが多くなり、ディープな雰囲気の場所もあるが、大きな交差点沿いは比較的カジュアルに入れる店が多い印象だ。
テナントを押さえられたのも八谷グループの力があるからだし、一般客に馴染みやすい居酒屋から、紹介制の高級クラブまで店を任せられるのは、香澄にとっても実にやりがいのある仕事だった。
生まれ育った札幌という街でバリバリと仕事をし、特に今は彼氏を作る事は考えていないが、いずれ誰かと結婚して……とぼんやり考えている。
御劔佑と出会ったのは、何でもない香澄の日常の一ページの中だった。
十一月上旬。
二十日で二十七歳の誕生日を迎えるその月に、本社から電話があった。
『二十日から数日、社長が札幌店を視察に行かれるので、準備をしておいてください。いつもの店の雰囲気を掴みたいと仰っていたので、アルバイトには知らせなくていいです。それから、社長のご友人も同行されます、半分プライベートも兼ねた視察なので、それも考慮して騒がず対応してください』
「はい、承知致しました」
その後、札幌支店の売上や噂はいいものを聞いていると褒められてから、本社からの電話は切れた。
あと十日ほど猶予があるので、各店舗の店長に伝えて備えておける。
幾ら〝半分プライベート〟と言っても、いつも以上に気を遣わなければいけないのは当たり前だ。
毎日店内の清掃をしているつもりだが、手が届かない場所もあるのでそこは自分も雑巾を持って手伝い、念入りにやっておこうと思った。
基本的な正装はホールの床やテーブルの上、席、手洗いなどだが、人によってはオブジェや天井なども気にする人がいる。
本社の社長ともなれば、目の付け所が違うだろう。
「よし。掃除って言ったら嫌がるかもだけど、皆のお尻を叩いて頑張ってもらおう」
社長が訪れるまでのスケジュールを頭の中で組み込み、香澄はまずその日の仕事をこなそうと動き出した。
**
その後、事前に店舗に連絡を入れて少しずつ、けれど確実に掃除を進めてゆく。
二十日になる前には香澄がしっかりチェックした上で、大掃除も無事終わろうとしていた。
(これだと、年末の大掃除も楽かもしれない)
そう思った直後、「そんな事を言ったら駄目だ。いつも綺麗にしていないと」と反省する。
その頃、街の中が活気づいているのは、『札幌ファッションコレクション』が行われるからだった。
世界に名だたるパリコレがあり、東京でもコレクションが開かれているのは聞いている。
その国内地方都市版が、服の販売促進や次のブームを作るために行われる。
日本の有名モデルや芸能人がランウェイを歩き、国内の有名アパレルブランドの新商品がいち早く見られるとの事で、ファッションに敏感な若者に人気らしい。
会場は中心部から離れているドームと聞いていて、直接札幌中心部には関係ない。
だがそれをきっかけに中心部に観光に来る人も多くなるので、大きなイベントやライブがある時はかき入れ時だった。
香澄は基本的に華々しい世界に興味はない。
ただ仕事に繋がり、上客たちも話題にするかもしれないので、ネットニュースやあらゆる新聞などを見る努力はしていた。
少し悔しいが、香澄は素直に礼を言う事にする。
「あ、あの」
「ん?」
「タクシー、呼んでくれましたか?」
香澄に問いに、佑は言葉では答えず、微笑した。
ついさっきは店に対して「金を落とす」とあからさまな言い方をしたのに、今度は恩着せがましい言葉は言わない。
その緩急の基準が分からず、香澄は混乱した。
「っ~~~~……。ありがとうございました! いつまでもそんな格好だったら風邪引きますから、今日はおやすみなさい!」
ドアを開いて待っているタクシーにも悪く、乗り込もうとしながらそう告げると、ご機嫌な声が聞こえていた。
「『今日は』という事は〝明日〟もあるんだな? 言質を取ったよ。おやすみ!」
「っ~~~~!!」
クワッと目を剥いた香澄の眼前で、タクシーのドアが閉まった。
「どちらまで行きますか?」
運転手に尋ねられ、香澄は中央区内の自宅住所を口にする。
発進したタクシーの窓からさりげなくホテルの出入り口を見ると、そこにはまだ佑が立ってこちらを見送っていた。
(……変な人……)
溜め息をつき、眩暈すら覚えた香澄は前髪を乱暴に掻き上げる。
スマホを開くと、深夜一時を過ぎようとしていた。
(こんな時間じゃ、麻衣に連絡もできない)
同じ札幌市内に住んでいる親友に話を聞いてもらおうと思ったが、迷惑になる時間なのでやめておいた。
(どうしてこうなったんだろう……)
溜め息をついた香澄は、十一月になった札幌市内の景色を見やる。
まだ夜も浅い時間ならイルミネーションが灯っているが、こんな時間になれば当然消えている。
香澄が佑と出会ったのは、彼女が務めている八谷グループが経営している店舗の一つに、彼が客として来ていたからだ。
そこでちょっとしたトラブルがあって、マネージャーと客以上の関係になってしまったのだが……。
この日は香澄の誕生日で、早めに帰宅して自分のためにコンビニケーキでも買おうと思っていた。
今週末には親友と一緒にお祝いをする予定だったのだが、今日起こった事が怒濤すぎて親友との予定を楽しみに思う気持ちも霞んでしまった。
「…………分からん……」
タクシードライバーに聞こえないように小さく呟いたあと、香澄はなるべく何も考えないようにして目を閉じた。
**
彼女がそうなる十日ほど前。
赤松香澄は、酒を提供する飲食店のチェーングループ、八谷の社員だ。
その中で彼女は二十六歳の若さで札幌支店のエリアマネージャーをしていた。
八谷の札幌支店は、イタリアンレストラン『La mimosa』、会員制クラブ『Bow tie club』、バー『fruit elegant』、居酒屋『月見茶屋』がある。
それらの店舗は札幌の繁華街すすきのに集まっていて、八谷札幌支社もすすきのにある。
中央区で一人暮らしをしている香澄は、十五時半ほどに出社して事務仕事をし、その後十七時から開店する店舗を見守っていた。
基本的に各店舗には店長がいて、スタッフたちは店長の指示に従うので、香澄が口出しする事は少ない。
だがオープン前に売上状況の確認や、季節に応じたメニューへの客の反応、または新メニューの試食会など、やる事は多い。
特に『Bow tie club』は、基本的に経営者など限られた客しか来ない会員制クラブなので、粗相がないように気を付けている。
『Bow tie club』ではキャスト――バニーガールによる接客がメインだ。
バニーガールになるにも、ただ見た目がいいだけではなく、客を不快にさせない話術や、経営者相手に会話ができる知識も必要になる。
求人情報があると、高額の時給を目当てに応募してくる女性は割と多くいるのだが、履歴書をよく見せてもらった上で返事をしていた。
香澄自身は進学校出身で、四年制大学に通っていた。
飲食店に興味があったので、就職活動をして東京に本社がある八谷グループに入社できた。
最初は東京で数か月研修を受け、その後他の都市で店長を数年務めたあと、現在に至る。
周囲の店長の中には三十代の人もいるので、二十六歳にしてマネージャーになった香澄は特例だろう。
ただ、彼女が店長になった店がメキメキと売上を右肩上がりになったのも事実で、そこを本社に買われてエリアマネージャーを任されていた。
そうなれたのもひとえに、食べる事が好きで、八谷グループが提供する料理や酒を、どうやって楽しんでもらおうと懸命に考えた結果だった。
八谷グループの店舗がある立地は、有名なすすきの交差点近辺なので、人のアクセスも多かった。
すすきの交差点より南に進むと雑居ビルが多くなり、ディープな雰囲気の場所もあるが、大きな交差点沿いは比較的カジュアルに入れる店が多い印象だ。
テナントを押さえられたのも八谷グループの力があるからだし、一般客に馴染みやすい居酒屋から、紹介制の高級クラブまで店を任せられるのは、香澄にとっても実にやりがいのある仕事だった。
生まれ育った札幌という街でバリバリと仕事をし、特に今は彼氏を作る事は考えていないが、いずれ誰かと結婚して……とぼんやり考えている。
御劔佑と出会ったのは、何でもない香澄の日常の一ページの中だった。
十一月上旬。
二十日で二十七歳の誕生日を迎えるその月に、本社から電話があった。
『二十日から数日、社長が札幌店を視察に行かれるので、準備をしておいてください。いつもの店の雰囲気を掴みたいと仰っていたので、アルバイトには知らせなくていいです。それから、社長のご友人も同行されます、半分プライベートも兼ねた視察なので、それも考慮して騒がず対応してください』
「はい、承知致しました」
その後、札幌支店の売上や噂はいいものを聞いていると褒められてから、本社からの電話は切れた。
あと十日ほど猶予があるので、各店舗の店長に伝えて備えておける。
幾ら〝半分プライベート〟と言っても、いつも以上に気を遣わなければいけないのは当たり前だ。
毎日店内の清掃をしているつもりだが、手が届かない場所もあるのでそこは自分も雑巾を持って手伝い、念入りにやっておこうと思った。
基本的な正装はホールの床やテーブルの上、席、手洗いなどだが、人によってはオブジェや天井なども気にする人がいる。
本社の社長ともなれば、目の付け所が違うだろう。
「よし。掃除って言ったら嫌がるかもだけど、皆のお尻を叩いて頑張ってもらおう」
社長が訪れるまでのスケジュールを頭の中で組み込み、香澄はまずその日の仕事をこなそうと動き出した。
**
その後、事前に店舗に連絡を入れて少しずつ、けれど確実に掃除を進めてゆく。
二十日になる前には香澄がしっかりチェックした上で、大掃除も無事終わろうとしていた。
(これだと、年末の大掃除も楽かもしれない)
そう思った直後、「そんな事を言ったら駄目だ。いつも綺麗にしていないと」と反省する。
その頃、街の中が活気づいているのは、『札幌ファッションコレクション』が行われるからだった。
世界に名だたるパリコレがあり、東京でもコレクションが開かれているのは聞いている。
その国内地方都市版が、服の販売促進や次のブームを作るために行われる。
日本の有名モデルや芸能人がランウェイを歩き、国内の有名アパレルブランドの新商品がいち早く見られるとの事で、ファッションに敏感な若者に人気らしい。
会場は中心部から離れているドームと聞いていて、直接札幌中心部には関係ない。
だがそれをきっかけに中心部に観光に来る人も多くなるので、大きなイベントやライブがある時はかき入れ時だった。
香澄は基本的に華々しい世界に興味はない。
ただ仕事に繋がり、上客たちも話題にするかもしれないので、ネットニュースやあらゆる新聞などを見る努力はしていた。
58
お気に入りに追加
2,552
あなたにおすすめの小説
社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
上司は初恋の幼馴染です~社内での秘め事は控えめに~
けもこ
恋愛
高辻綾香はホテルグループの秘書課で働いている。先輩の退職に伴って、その後の仕事を引き継ぎ、専務秘書となったが、その専務は自分の幼馴染だった。
秘めた思いを抱えながら、オフィスで毎日ドキドキしながら過ごしていると、彼がアメリカ時代に一緒に暮らしていたという女性が現れ、心中は穏やかではない。
グイグイと距離を縮めようとする幼馴染に自分の思いをどうしていいかわからない日々。
初恋こじらせオフィスラブ
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~
雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」
夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。
そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。
全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる