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愛し合う夫婦3 ☆

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「あ……っ、あ……」

 濡れた唇から吐息が漏れ、その奥に見えるピンクの唇もてろりと光ってなまめかしい。

 自分のナカをみっちりと満たしてくる楔が与える快楽に、アリアは世界にピンク色のフィルターがかかったように思える。

「全部入ったぞ。とても可愛い顔をしていた」
「あ……、ぁ、あの……、はや……く」

 新たな刺激を求めるアリアに、ルーカスはちゅっとキスを落としてから腰を動かし始めた。

 ズル……と怒張したモノが引き抜かれ、アリアの蜜壁がそれを惜しむように吸い付く。

「あ……っ、気持ちいい……」

 思わずルーカスの口からそんな声が漏れ、アリアも嬉しくなる。

「私も……っ、気持ちいい……ですっ」

 途中まで引き抜かれた屹立が、またゆっくりと蜜壷に収まってくる。

 ルーカスが自分のナカをこする悦びに、アリアは目の端に涙を浮かべていた。

「アリア、とても締まる」
「ん……っ、旦那さま、もっと動いて……っ」

 トロンとした目でアリアは微笑み、ルーカスを煽る。

 自分が行為の途中で「旦那さま」と言えば、ルーカスが興奮するのを知っていてのことだ。

「欲しがりな妻だな」

 そしてアリアのもくろみ通り、ルーカスは嬉しそうな顔をして腰を少し速く動かした。

「んっ、ん、あ、ぁ、……っあ」

 タン、タンと優しくぶつかる腰に、アリアの唇から甘い声が漏れる。

 そのたびにアリアの蜜壷もキュッ、キュッと締まり、夫にさらなる刺激を与えようとした。

「あ、あっ、ぁ、きもちい……っ、ですっ」

 先端が最奥をトンと軽くノックするたび、アリアの体に疼痛とともに快楽が広がってゆく。

 蜜はとめどなく溢れ、それに相まってルーカスの屹立も滑りが良くなる。ヌチュヌチュといやらしい水音が聞こえ、いやでも二人を高めていった。

「アリア、とても濡れている。締まりもよくて、最高だ」

 感じるアリアの顔を見下ろしながら、ルーカスは陶酔しきった表情で呟く。

「あっ、あぁあっ、ぅ、んっ、あ……っ、あぁっ」

 大きく膨れたルーカスの屹立が、たっぷりの蜜ですべり自分のナカを前後している。

 こすられるたびに知らずと嬌声が漏れ、腰がジンジンと痺れてゆく。

 とろけた頭は夫でいっぱいになり、目の前で気持ちよさそうな顔をしている彼を見るのが、何よりも幸せだ。

「あぁっ、あ、ぁ、あっ、ん、あぁっ」

 次第にルーカスの腰の動きは早まり、アリアの声も高くなってゆく。

 汗を浮かべたルーカスは、両手でアリアの胸を揉みしだき始めた。

 大きな手のなかでやわい双丘がひしゃげ、形を変える。

「んんーっ、あっ、だ、だめです……っ」

 下肢からの刺激にも追い詰められていたのに、胸への刺激はアリアをもっと責め立てた。

 キュウッと先端をつままれコリコリと転がされると、それだけで締め付けが強くなってしまう。

「……ぅっ」

 ルーカスが小さくうめき、自分の限界がもうそろそろだと察した。

「アリア、すまない……っ」

 今まで前戯にたっぷり時間をかけ、ルーカスの興奮は最高潮まで高まっていた。

 挿入してそうそう果てそうになったのを堪えたが、一回目は早めに出てしまいそうだ。

 アリアに短く断ってから、ルーカスは攻める場所を変えた。

「ひゃあぁっ!」

 次はたっぷりと濡れた真珠を撫でられ、アリアが悲鳴を上げる。

 両足に力を入れて腰を弓なりに反らせ、何とか快楽を堪えようとする。

 ――けれど。

「あっ、ぁ、あ、あぁあっ、ぁ……っ、あ――!」

 さんざん高まっていたところに、真珠への刺激は強すぎて、アリアはあっという間に達してしまった。

 真珠をヌルヌルと撫でられたまま、体の最奥が痙攣する。

 屹立をきつく喰い締められ、ルーカスは食いしばった歯の間から息を漏らして吐精した。

「っは……、は……」

 温かなアリアのナカで、自分の分身が脈打ちながらドクドクと精を放っている。

 白銀の睫毛をふせ、目の前でくたりと脱力している妻は、まるで午睡している女神のようだ。

 ゆっくりと屹立を引き抜くと、先端から白い糸を引いてまだ元気なモノが姿を現す。

「…………」

 正直、ルーカスはまだし足りない。

 困ったような表情をして、なんとか興奮を鎮めようとしていると、アリアがうっすらと目を開いた。

「ルーカスさま……」

 重たい体をなんとか起こし、アリアは気だるげに髪をかき上げる。

「……足りましたか? 大丈夫ですか?」

 硬度を保ったままの屹立を見ると、アリアも妻としてどこか心配になってしまう。

 手を伸ばしてそっとそれに触れると、蜜をまとった肉棒はアリアの手の中でピクリと震えた――ような気がする。

 まるで、もっと刺激がほしいと言っているように思えた。

(私の体をこすっている訳だから……、手でこすっても大丈夫なのかしら?)

 体の仕組みを考えつつ、アリアはそのままキュッと屹立を握り手を動かしてみる。

「あ……っ」

 ――と、ルーカスが声を漏らして切なそうに妻を見た。

「ルーカスさま、痛かったらおっしゃってくださいね」

 きっとこうすると気持ちいいのだと察したアリアは、そのまま優しく屹立をしごきだした。

 ベッドの上に座り込み、アリアは愛しいかたちを見ながら手を動かす。

(不思議な形。こんなに大きいのに……、私の体に収まってしまうのね)

 それは熱く、硬く、女性のアリアから見れば人の体の一部とは思えない。

 けれどルーカスが自分の胸や肌の柔らかさを、自分にはない素敵なものだと言っていたから、お互い思っていることは似ているのだろう。

「痛くありませんか?」

 急所とも聞く部分だから、あまり強くしたら痛いのだろう。

 そう思ってアリアは心配そうに夫を見上げるが、彼はとても気持ちよさそうな顔をしていた。

「アリア、ありがとう。手が疲れないか?」

 深い青の瞳の奥に、隠しきれない欲望がある。

 ルーカスの屹立を見たり触ったりしても、アリアは正直そんなに興奮はしない。

 だが彼の声を聞いたり真剣な目に見つめられると、一気に自分の体の奥で何かが『咲く』のを感じる。

「い、いいえ。ルーカスさまが気持ちいいのなら、言う通りにします。その代わり……」

 そこまで言って、アリアは対価を求めるようなことを言って恥ずかしいと思った。

 が、ルーカスは聞き逃さない。

「ん? なんだ? その代わり? なんでも言ってみろ」

 この無欲が妻が、何か欲しようとしている。

 結婚してから、まだアリアはドレスも宝石もねだったことはない。

 六頭引きの白馬の馬車が欲しいと言われても、景観のいい場所に別荘が欲しいと言われても、ルーカスは叶えるつもりだ。
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