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番外編3:新婚調教3 ☆

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「きもち……の?」

 彼をはしたなく跨いだまま、リディアは夫を振り向く。
 ガーランドの翠玉と呼ばれた目は、快楽にとろけている。そんな妻に対し、オーガストは鷹揚に頷いてみせた。

「痛くない程度に握って、上下に擦ってみてくれ。このヌルヌルがあると、滑りが良くて初めてでも上手にできると思う」
「わ……かったわ」

 オーガストの体の上に乗っているので、まるでリディアの股から凶暴な肉槍が生えているように見える。

(まるで男の人の自慰を体験しているようだわ)

 不思議な、だが淫猥な気持ちになり、リディアは小さな手を上下させた。

「あぁ……。上手だ。あなたは何をやらせても呑み込みがいいな。もう片方の手は、掌で先端を撫でてみて。あなたが幼い俺の頭を撫でたように、愛しさを込めて」

 耳元で低い声が導き、リディアは淫行を続ける。

「こ……こう?」

 掌で亀頭を撫でると、ツルツルとしている。掌にニチャリとオーガストの先走りがつき、ぬめり湯も手伝ってリディアの手はスムーズに動いた。

「母上は幼い俺を撫でてくれた時、なんて言ってくれた?」

 オーガストの息が少し荒くなり、リディアは彼が感じていることを知る。それが嬉しく、また「母上」と言われたことでついその気になった。

「オーガスト。いい子、いい子」

 片手で立派すぎる一物の根元をしごき、片手で亀頭をよしよしと撫でる。リディアの選択が正しかったのか、オーガストは満足気に吐息を漏らすとちゅ、とリディアの頬にキスをした。

「もう……いい。ありがとう。続きはいずれゆっくり教えよう」
「分かったわ」

 これで終わりなのかと思えば、オーガストはリディアの腰を抱え上げ自身の屹立に手を添えた。

「え……っ、え!?」

 彼が何をしようとしているのか察したリディアは、とっさに逃げようと腰をくねらせる。
 だがその前に、ずにゅりとオーガストの亀頭が蜜口を割って入った。

「んぅ……っ、あぁ……あ……」
「母上。俺の一物があなたの中に入っているのが見えるか? 美味しそうに咥え込んでなんていやらしい女性(ひと)なんだ」

 オーガストが言う通り、リディアの秘唇は目一杯拡がって極太の一物を頬張っていた。

「ん……やぁ……。そんなこと、言わないで……っ」
「ここをコリコリしたら、もっと締まりが良くなるかな」

 そう言ってオーガストはリディアの肉真珠を転がし、乳首も転がしてくる。

「あぁっ、あんっ、ぁ、……っくぅ……ぁ、太いの……入ってるのに……っぃ」

 思わずギュウッと蜜壷が締まるが、その度にリディアはオーガストの質量を思い知ることになった。自分がどれだけ下腹部に力を入れていきんでも、オーガストの屹立は弱るどころかより張り詰め、肥大するばかりだ。

「く……、一度、出しておくか……」

 切ない声で呟いたオーガストは、スロープの上へずり上がると、両手でリディアの脚を思い切り広げ、がに股のようなポーズをとらせた。

「いやぁっ! こんな格好いやよ!」

 レディがとるべきポーズではないと嫌がるリディアを、オーガストは下からズムンッと突き上げ黙らせる。

「あんうぅぅうっ」
「誰も来ない。あなたも俺の妻になったなら、淫らに喘いで夫を興奮させろ」

 耳元で慈悲のない言葉がしたかと思うと、そのあとリディアはズドズドと烈しく突き上げられた。

「あぅっ、あ、あぁあっ、やぁっ、あ、……ぐぅっ、んぁっ、あぁあっ」

 オーガストの目からは、突き上げるごとにブルンブルンと震える双丘が見え、また自らの肉棒がリディアに潜っている場所も見られ最高だ。
 いっぽう男の目線など知らず、リディアは口の中に入れられたオーガストの指を懸命にしゃぶっていた。

「んぅっ、ん、むぅーっ、ん、ちゅ、……んぷっ、は、はぁっ、んぶっ」

 オーガストの指がたっぷり唾液で濡れたころ、彼はその指でもってリディアの肉真珠を転がしてくる。

「ひ――ぁ、きゃぁああっ! つよ……っ、強いっ、から、や……ぁっ」

 ただでさえ凶悪なものに突き上げられ、最奥までドスドスと貫かれているというのに、その刺激は強すぎた。
 ざらざらとした壁を肉棒で擦られたせいもあり、リディアの秘部からビュッと透明な液が弧を描いて飛んだ。

「いやっ、いやああぁあぁっ」

 見事なまでの放物線を見て、粗相をしてしまったとリディアは絶望する。
 しかし彼女の悲鳴に嗜虐心を煽られたのか、オーガストの攻めはより苛烈になった。結果、リディアはビュッビュッと何度となく潮を飛ばしてしまう。
 リディアの潮吹きにオーガストも興奮し、彼女の膣内で屹立が膨れ上がった。

「く――、出す、ぞ」

 低く呻いた彼はバチュバチュと打擲音をたて、猛然とリディアを突き上げる。だというのに肉真珠を転がす指はどこまでも優しく、リディアにとっては快楽地獄だ。

「んぁうううぅっ、あやぁ、やぁあっ、また……っ、出ちゃうのぉっ」

 達したままビクビクと痙攣し続け、リディアは透明な飛沫を上げる。そして女の形をした噴水を貫いたオーガストは、「くぅっ」と唸り胴震いした。

「ん――ぁ、あぁあああぁぁ……。……濡れ……てる……」

 ギュウッと下から強く抱き締められ、リディアは自分の最奥が遠慮無くビュルビュルと濡らされているのを自覚する。熱い迸りを感じ、メスの本能が震えて悦んだ。

「ん……、んはぁあぁ……あ、あぁ……」

 呆けているリディアの頤を掴み、オーガストは自分の方を向けさせる。胡乱な目が夫を捉えたが、彼が赤い舌を出していることですべてを察した。

「んあ……、あぇ……」

 リディアも思いきり舌を出し、ヌチュクチュとオーガストのそれと絡ませる。
 オーガストの両手が乳房に伸び、上も下もずっぷりと絡み合ったまま、しばらくリディアはたぷたぷと胸を揉まれていた。

「ぁ……」

 少しずつ気持ちが冷静になってくると、夕方のうちにカルヴィンからもらった避妊薬を飲んでおいて良かったと安堵する。
 天井の石英はもう藍色を映しており、外では星も輝き始めているのだろう。
 大浴場は壁際に沢山のキャンドルが灯され、ユラユラと幻想的な明かりに照らされていた。

「リディア、素晴らしかった」

 オーガストが肉棒を引き抜くが、それはまだリディアの膣内で硬度を保ちブルンと弾んだ。興奮した時の勃起具合では腹部にぴったりつくほどなので、リディアが上に乗っている今、それは彼女の下腹部に密着していた。

「……まだこんなに元気なの? 嫌だわ……」

 二十一歳の若さを目の当たりにし、リディアは頬を染める。

「俺は父上とは違うからな。愛するあなたなら一晩中でも数日間でも盛っていられる。……いや、今は蜜月だしな? 一か月毎日とろける生活を送れるな?」
「――――」

 美しい悪魔のような笑みを間近に見て、リディアは血の気を引かせた。
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