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番外編1義息子の劣情:十五歳の怒り2 ☆

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「ほら、達け。ガーランドにこの人ありと謳われた母上。息子の手で絶頂を味わって淫らに潮を噴いてみせろ」

 リディアの弱い場所をぐちゅぐちゅと擦りたて、オーガストは肉真珠を親指で撫で、ぶちゅりと潰す。

「ぁ……あ、……んふぅ、あ、あ、……ぁ、……あ」

 やがてリディアの膣内が激しく痙攣したかと思うと、ビュッと勢いよく透明な液が出て弧を描いた。
 潮がオーガストの腹を汚すが、構わない。
 そのまましつこく指でリディアを犯し、彼女の口端から涎が溢れ「んぅーっ、んーっ」と獣のような声が出るまで続けた。

「あぁ……くそ。中に入れたい。……入れたい」

 リディアの蜜でびっしょり濡れた掌で、オーガストは己の屹立を激しくしごく。そしてガチガチに昂ぶったモノを見下ろし、にやぁと凶悪に嗤った。

「母上。今日からもう一段階あなたを開発する舞台を上げよう。俺を拒絶した罰だが、犯す寸前で許してやろう」

 そう言ってリディアの脚を抱え上げ、行為そのもののような体勢をとる。

「……このまま犯してしまいたい」

 荒くなった呼吸のまま、無垢な寝顔を見下ろしオーガストが呟いた。
 共寝を拒絶された怒りで腹の底はグラグラしているし、リディアに悪戯をした興奮のまま、本当に屹立を挿入してしまいたかった。

「……だが。まだだ。あなたを妻にするまで。……あなたが貞操帯を外す約束の日まで、俺も約束を守らなければ」

 強固な理性で己を律し、オーガストはクチュリとリディアの花弁に己の屹立を擦りつけた。

「あ……っ」

 しとどに濡れたソコはとても柔らかで熱く、思わず声が出てしまう。

「く……っ、き……もち、い……っ」

 そこから先はもう、我を忘れて腰を振った。
 行為そのもののような格好で腰を振るのも初めてで、オーガストはやけに昂ぶる。自分の屹立がリディアの花弁を擦るたび、グチャグチャと淫らな音がたつのが爽快にすら思えた。

「俺は……っ、いま、母上を犯してるんだ……っ」

 ごくっと口内に溜まった唾を嚥下し、絞り出すように唸ればもっと情欲が高まる。
 同時に射精感がぐぅっとこみ上げ、まだ出したくないとオーガストは歯ぎしりした。

「母上……っ、ぁ、母上、母上……っ」

 亀頭がときおりリディアの蜜口に引っ掛かり、あやうく挿入しそうになる。そのたびに強い理性で己を叱咤し、オーガストは遮二無二リディアの花弁を擦った。

 思い出すのは四年前の精通のとき。
 あのときもこうしてリディアを呼び、一心不乱に幼い陰茎を擦っていた。

 今は、四年前よりずっと成長している。
 そして六年後に即位したときは、今よりもずっと――。

「ぁ、……あ、あ……っ、母……っ、う、……あぁっ」

 こみ上げた感覚に逆らえず、オーガストはリディアの腹の上に白い欲望をぶちまけた。
 義母の脚を掴んだまま己を見下ろせば、より質量を増したモノがビクビクと震えつつ鈴口から白濁した精液を大量に放っていた。

(あぁ……。精液も成長してる。俺は段々大人になっている……)

 気分だけでもリディアを犯したつもりになり、オーガストはそのあと掌でまんべんなく精液を塗り広げた。
 リディアが肌から妊娠すればいいと馬鹿げたことを思い、マッサージの香油のようにヌルヌルと精液を塗りたくる。

「……はぁ」

 一通り満足したが、若いオーガストの欲は衰えていない。

「母上、今日は徹底的にあなたにお仕置きをします」

 次にオーガストは跨がる位置を変え、リディアの豊満な胸を寄せ屹立を挟んだ。

「あぁ……」

 柔らかな肉に包まれ、秘唇を擦った時とまた違う気持ちよさがある。
 ふわふわの胸の肉に包まれたまま腰を動かすと、蜜を纏った屹立がぬめらかに滑る。

「宮中の誰もが触れたいと思う胸を、こうして弄べるのは俺だけだ」

 優越感に浸ったオーガストは、リディアの両乳首を摘まみ乳房を揺らす。ふわんふわんと左右から胸の肉が迫り、まるでゼリーか何かの中に屹立を置いているようだ。

「母上……、リディア。どうしてあなたは起きていないんだ」

 一方的な淫戯をしておきながら、オーガストの本心はリディアと心から愛し合いたいところにある。

「ねぇ、母上。あなたはどうやったら父上への想いを捨ててくれる? あいつがあなたを性的に見ていたと言っても、あなたは『側室だから当たり前』と思うだろう。あまつさえ、今になっても父上があなたをそう見ていたと知ったなら、喜ぶんだろうな?」

 オーガストの顔が屈辱と嫉妬に歪み、彼の腰の動きが速まった。

「俺はこうやって、意識のないあなたを汚すしかできない。だが絶対に父上に勝ってみせる。あなたに『オーガストのことしか考えられない』と言わせ、俺だけを頼らせてみせる。たとえ無垢なあなたを歪めたとしても、あなたを手に入れられるなら……っ」

 滅茶苦茶に腰を振りながら、オーガストは涙を流していた。

 自分がどれだけ非道なことをしているか、彼自身が一番分かっている。

 父を殺してただ一人望む義母と二人きりになった。うるさい宰相もそのうち黙らせるつもりだし、国王になったときは完全にリディアを手中に収める予定だ。

 だがそこにはどうしても、『リディアと自然に出会い、恋をして愛を育み、結ばれた』という王道の歩みが存在しない。

 ブライアンがリディアに出会ったとき、オーガストはたったの十歳だったのだ。

 十歳の子供など、リディアは絶対に異性と見なさない。
 最初から、父との競争に自分は敗北していたのだ。

 ――だから、殺した。

 母に愛されるという普通の育ち方ができなかったオーガストは、パールの存在によって『母』という存在を激しく憎んでいた。

 だがリディアが現れた。

 彼女なら自分が望む、『女性の理想』になってくれると思ったのだ。

 姉のように接してもらい、慣れないながら母になり、やがて恋人となり妻になってもらう予定だ。

 そのためなら、悪魔と罵られてもいいし邪魔者ならなんだって排除する。

 倒錯し、歪みきった愛情だと分かっている。

 だが、ブライアンの息子であるオーガストがブライアンの側室であるリディアを望むには、様々なものを捨てざるを得なかった。

「あなたが……、あなただけが俺を見て、俺を肯定してくれれば、それだけでいいんだ。他には何も望まない……っ。良い国王になるし、良い政治をする。だから……、だから……っ」

 激しく腰を動かし昂ぶりを感じたあと、オーガストは膨れ上がった熱をリディアの口内に含ませた。
 直後温かな口内でビュッビュッと熱が発散され、喉に迸りを受けたリディアが驚いてむせ込んだ。

「んぐぅっ、んっ、んむっ、うーっ、むっ……」

 喉に当たったものを、リディアは生理的に飲み込んでゆく。
 そのときぼんやりと涙目が開いた気がしたが、「母上、大丈夫だよ」と頭を撫でると再び目を閉じ深い眠りについた。
 口の中にものが入っての本能なのか、リディアは亀頭にちゅうちゅうとしゃぶりつく。
 意図的に奉仕している訳でなく、やんわりと吸い込む程度だった。しかしリディアに受け入れられたと知ったオーガストは、嬉しくなってまたムクムクと大きくしてしまう。



 その晩、オーガストは心ゆくまでリディアを貪った。






 後始末は、リディアが貞操帯をつけたことを知る侍女に任せる。

『事情』がありオーガストに絶対の忠誠を誓っている侍女は、最初こそオーガストが母親であるリディアを犯したのかと、責めるように瞠目した。

「大丈夫だ。一線は越えていない。ただの『戯れ』だ」
「ですが、殿下……。リディア様は殿下のお母上で……」

 青ざめた侍女に、オーガストは月のように嗤ってみせた。

「血は繋がっていない。そしていずれ俺は国王となり、彼女を妻に望むつもりだ。将来の伴侶と閨を共にしても、なんらおかしくない。そうだな?」

 侍女はしばらく強ばった顔でオーガストを見つめていた。しかし何かを決意した顔で頷くと、深く頭を下げた。

「すべて殿下の仰せのままに。この秘密は死んでも守ります」

「俺はリディアを風呂に入れるから、寝台を整えたら下がっていい。あと、これから六年をかけ、城内に俺とリディアの仲を応援する者を作ってくれ。どんな噂話でもいい。事実に直結しないふんわりとしたロマンスでいいから、『そうなったら素敵』と思う味方を作っておけ」

「承知致しました」


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