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序章3 ☆
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けれど先端でヌチリと秘唇を擦られ「アッ」と声が漏れる。その後も先端はヌチッヌチッとリディアの下の唇を擦
り、二人の性器の間に粘度の高い白い糸が引く。
「……はや、く……っ、挿入れ……っ」
ワナワナと震える白い手をとり、オーガストは恭しく口づけした。片手はいまだ己の膝の裏を抱えたままの王妃に向かって、慈愛を込めて一言告げる。
「仰せのままに。我が妻殿」
直後、ヌプンと大きな亀頭が秘唇に入り込み、リディアは歓喜の声を上げた。
「っああァああアぁっ」
途端にヒクヒクッとオクがわななき、リディアはまた達した。屹立を通して妻の絶頂を知ったオーガストは、嬉しそうに笑う。
「おや、入れられただけでもう達したのか。あなたの淫らな体にはただただ感心するだけだ」
「いや……ぁ……」
「けれどあなたが好きなのは、ここから先だろう? ほら、あなたの大好きなモノをあげよう」
リディアが何か言葉を発する前に、オーガストが腰を揺らしだした。ヌチュヌチュと泡立った音がし、すぐにリディアの頭は真っ白に塗り替えられてゆく。
「ん、あ、ァはっ、やぁんっ、……あっ、ァ、そこぉ……ぁやぁっ」
肉杭で穿たれた場所が、熱を持っている。オーガストの楔は異様に熱く、それを通じて自分の体まで信じられないほど汗を掻いてゆく。
いつの間にかリディアの腰も揺れ、オーガストの動きに合わせてより深い快楽を味わおうとしていた。貪婪に悦楽を求める肉体を、オーガストはとろりとした目で見下ろす。
「リディア、とても気持ちいいよ。あなたのナカは温かくうねって、俺を包み込んでくれる。たっぷり濡れて柔らかく解れて……。こんなにも俺を欲してくれていたんだね」
「いやぁあ……っ、ちが……っ、あ、ァ……あ、あ……っ」
違うと言いたいのに、リディアのそこはグチュグチュと蜜を垂れ流しオーガストを受け入れていた。彼が動けば動くほど、媚肉が絡みつき吸い付く。
揺れる視界の中、彼が気持ちよさそうな顔をしているのもリディアの心に快楽を与えていた。
「ほら、あなたの大きな胸も淫らに踊ってる」
伸びた男の両手がもっちりとした乳房を揉み、柔肉に指先が沈み込む。オーガストの手の中でまろやかな肉がひしゃげ、乳首はプクンと勃ち上がった。それをコロコロと指先で転がされれば、リディアは「きゃうぅっ」と悲鳴を上げてオーガストを締め付ける。
地獄のような快楽の中、リディアは本能的に体を揺さぶり逃げようとしていた。
「胸がそんなにいいのか? ほら、こんなに締め付けて」
なおも乳首を擦られると、リディアは「ひぃいっ」と引き攣った声を吸い込みながら下腹に力を入れた。
何もかも「違う」と言いたいのに、オーガストに飼い慣らされた体はすべて彼の言葉の通りになってしまう。
湧き水のように滾々と溢れ出る蜜は、オーガストが腰を揺らすたびグチャグチャと聞くに堪えない音をさせる。胸も蜜壷も、それ以外の場所もオーガストに触れられるだけで甘く疼き、女の花から蜜を滴らせる。
「ここも大好きだろう?」
「っひあぁアぁんっ!」
既にまるまると充血した真珠を親指でぬちりと擦られ、リディアは悲鳴を上げて蜜をしぶかせた。
「そこ……っ、そこだめっ、だめぇっ」
「駄目じゃないだろ? 好いだろ?」
哀願する声を聞かず、オーガストはねりねりとリディアの真珠を虐め抜く。また快楽がせり上がってきて、リディアはピンと手足を突っ張らせて達した。
「……っあぁっ……は、……ッハ――」
あまりの波の大きさに涙を流しはくはくと口を喘がせていると、オーガストは前のめりになり自らリディアの太腿を抱え込んだ。
「十分愉しんだようだから、俺もあなたの体を味わわせてもらう」
途端、力強い抽送が始まり、腰と臀部がぶつかるパンパンという音が寝室に響きだす。
「んンっ、あっ、あ、あ、あ、ああ、あ、あ、はぁあっ、ぁっ」
体がユサユサと前後に揺さぶられ、どっしりした寝台も悲鳴を上げるように軋んだ。
蕩けた膣肉はオーガストの形を覚え、柔らかく姿を変え締め付ける。優しく包み、しごき上げ、じゅっぷりと蜜で滑らせ更なる刺激を乞う。
――いつからこんな淫らな体になってしまったのだろう。
ぼんやりとした意識の中、リディアは曖昧になってしまった頭で昔を振り返ろうとする。けれど最奥に叩きつけられる亀頭の衝撃に、すぐ何も考えられなくなっていった。
「あぁぅっ! あっ、あ、あ、あ、あ、あぁっ、んゥっ、そこぉ……っ、深ぁっ」
「……っ分かってるよ。……こうするともっと気持ちいいんだろう?」
言葉の最後にオーガストはリディアの脚を揃えて抱え上げ、彼女の脚を肩の上に担いだ。深くまで挿入できる体勢になると、そのままガツガツとオクをえぐり出す。
「んぁあっあっ! ぉっ、あぁっ、すごっ……、あぁっ、深いっ、深……っのっ」
子宮口をドスドスと突かれ、リディアの思考は真っ白に焼き切れた。そこから先は王妃であるという矜持も忘れ、雌の獣のような声を出す。
「あーっ! やぁああぁっ、だめぇっ、だめぇ、だめなのぉっ! もぉ達ったのぉ、達ったからぁ……っ、だめぇっ」
蜜壷は痙攣しっぱなしになり、リディアは激しい奔流に攫われたまま戻れなくなった。銀髪を振り乱し、宝石のような美しい目を蕩けさせ、赤い舌を見せた口はだらしなくわななく。
「……っ、いま、……出してやるから……っ」
喉元でゴクッと唾を嚥下したオーガストは、猛然と腰を振りたくった後に絶頂を迎えた。
「――っあっ、ああぁああぁっ……っ、……っつい、あつ……ぃっ」
直後リディアの胎内でオーガストが膨れ上がり、ビュクビュクと激しく白濁を浴びせた。熱い奔流でもって奥壁を濡らされたリディアは、目を剥いて痙攣する。けれどオーガストは最後の一滴まで出し尽くすと言わんばかりに、数回強く腰を叩きつけるまでした。
「……んっ、……んっ、……ぅ、うぅ……」
ほとんど意識を失って呻くリディアの脚を開き、オーガストは繋がったまま唇を求めてきた。
「……ぁ、……んぅん、……ぅ」
濡れた唇を舐められ、無抵抗な舌を吸われる。口の端から垂れた糸を舐められ、口蓋をグルリと舐め回された。クチャクチャと口元で淫靡な音がたっている間も、リディアの胎内はいまだ絶頂の残滓を示してピクピクとしていた。
「……愛してる」
執拗なキスをしてようやく口を離したオーガストが呟いた。
けれどその頃にはリディアの意識は深い闇の中に落ちていた。心地よい疲労とギリギリまで心身共に追い詰められ、彼女は昔の思い出に逃避する。
それは今から十一年前の話。
まだリディアが十七歳の娘で、出会ったばかりのオーガストは十歳だった頃。
り、二人の性器の間に粘度の高い白い糸が引く。
「……はや、く……っ、挿入れ……っ」
ワナワナと震える白い手をとり、オーガストは恭しく口づけした。片手はいまだ己の膝の裏を抱えたままの王妃に向かって、慈愛を込めて一言告げる。
「仰せのままに。我が妻殿」
直後、ヌプンと大きな亀頭が秘唇に入り込み、リディアは歓喜の声を上げた。
「っああァああアぁっ」
途端にヒクヒクッとオクがわななき、リディアはまた達した。屹立を通して妻の絶頂を知ったオーガストは、嬉しそうに笑う。
「おや、入れられただけでもう達したのか。あなたの淫らな体にはただただ感心するだけだ」
「いや……ぁ……」
「けれどあなたが好きなのは、ここから先だろう? ほら、あなたの大好きなモノをあげよう」
リディアが何か言葉を発する前に、オーガストが腰を揺らしだした。ヌチュヌチュと泡立った音がし、すぐにリディアの頭は真っ白に塗り替えられてゆく。
「ん、あ、ァはっ、やぁんっ、……あっ、ァ、そこぉ……ぁやぁっ」
肉杭で穿たれた場所が、熱を持っている。オーガストの楔は異様に熱く、それを通じて自分の体まで信じられないほど汗を掻いてゆく。
いつの間にかリディアの腰も揺れ、オーガストの動きに合わせてより深い快楽を味わおうとしていた。貪婪に悦楽を求める肉体を、オーガストはとろりとした目で見下ろす。
「リディア、とても気持ちいいよ。あなたのナカは温かくうねって、俺を包み込んでくれる。たっぷり濡れて柔らかく解れて……。こんなにも俺を欲してくれていたんだね」
「いやぁあ……っ、ちが……っ、あ、ァ……あ、あ……っ」
違うと言いたいのに、リディアのそこはグチュグチュと蜜を垂れ流しオーガストを受け入れていた。彼が動けば動くほど、媚肉が絡みつき吸い付く。
揺れる視界の中、彼が気持ちよさそうな顔をしているのもリディアの心に快楽を与えていた。
「ほら、あなたの大きな胸も淫らに踊ってる」
伸びた男の両手がもっちりとした乳房を揉み、柔肉に指先が沈み込む。オーガストの手の中でまろやかな肉がひしゃげ、乳首はプクンと勃ち上がった。それをコロコロと指先で転がされれば、リディアは「きゃうぅっ」と悲鳴を上げてオーガストを締め付ける。
地獄のような快楽の中、リディアは本能的に体を揺さぶり逃げようとしていた。
「胸がそんなにいいのか? ほら、こんなに締め付けて」
なおも乳首を擦られると、リディアは「ひぃいっ」と引き攣った声を吸い込みながら下腹に力を入れた。
何もかも「違う」と言いたいのに、オーガストに飼い慣らされた体はすべて彼の言葉の通りになってしまう。
湧き水のように滾々と溢れ出る蜜は、オーガストが腰を揺らすたびグチャグチャと聞くに堪えない音をさせる。胸も蜜壷も、それ以外の場所もオーガストに触れられるだけで甘く疼き、女の花から蜜を滴らせる。
「ここも大好きだろう?」
「っひあぁアぁんっ!」
既にまるまると充血した真珠を親指でぬちりと擦られ、リディアは悲鳴を上げて蜜をしぶかせた。
「そこ……っ、そこだめっ、だめぇっ」
「駄目じゃないだろ? 好いだろ?」
哀願する声を聞かず、オーガストはねりねりとリディアの真珠を虐め抜く。また快楽がせり上がってきて、リディアはピンと手足を突っ張らせて達した。
「……っあぁっ……は、……ッハ――」
あまりの波の大きさに涙を流しはくはくと口を喘がせていると、オーガストは前のめりになり自らリディアの太腿を抱え込んだ。
「十分愉しんだようだから、俺もあなたの体を味わわせてもらう」
途端、力強い抽送が始まり、腰と臀部がぶつかるパンパンという音が寝室に響きだす。
「んンっ、あっ、あ、あ、あ、ああ、あ、あ、はぁあっ、ぁっ」
体がユサユサと前後に揺さぶられ、どっしりした寝台も悲鳴を上げるように軋んだ。
蕩けた膣肉はオーガストの形を覚え、柔らかく姿を変え締め付ける。優しく包み、しごき上げ、じゅっぷりと蜜で滑らせ更なる刺激を乞う。
――いつからこんな淫らな体になってしまったのだろう。
ぼんやりとした意識の中、リディアは曖昧になってしまった頭で昔を振り返ろうとする。けれど最奥に叩きつけられる亀頭の衝撃に、すぐ何も考えられなくなっていった。
「あぁぅっ! あっ、あ、あ、あ、あ、あぁっ、んゥっ、そこぉ……っ、深ぁっ」
「……っ分かってるよ。……こうするともっと気持ちいいんだろう?」
言葉の最後にオーガストはリディアの脚を揃えて抱え上げ、彼女の脚を肩の上に担いだ。深くまで挿入できる体勢になると、そのままガツガツとオクをえぐり出す。
「んぁあっあっ! ぉっ、あぁっ、すごっ……、あぁっ、深いっ、深……っのっ」
子宮口をドスドスと突かれ、リディアの思考は真っ白に焼き切れた。そこから先は王妃であるという矜持も忘れ、雌の獣のような声を出す。
「あーっ! やぁああぁっ、だめぇっ、だめぇ、だめなのぉっ! もぉ達ったのぉ、達ったからぁ……っ、だめぇっ」
蜜壷は痙攣しっぱなしになり、リディアは激しい奔流に攫われたまま戻れなくなった。銀髪を振り乱し、宝石のような美しい目を蕩けさせ、赤い舌を見せた口はだらしなくわななく。
「……っ、いま、……出してやるから……っ」
喉元でゴクッと唾を嚥下したオーガストは、猛然と腰を振りたくった後に絶頂を迎えた。
「――っあっ、ああぁああぁっ……っ、……っつい、あつ……ぃっ」
直後リディアの胎内でオーガストが膨れ上がり、ビュクビュクと激しく白濁を浴びせた。熱い奔流でもって奥壁を濡らされたリディアは、目を剥いて痙攣する。けれどオーガストは最後の一滴まで出し尽くすと言わんばかりに、数回強く腰を叩きつけるまでした。
「……んっ、……んっ、……ぅ、うぅ……」
ほとんど意識を失って呻くリディアの脚を開き、オーガストは繋がったまま唇を求めてきた。
「……ぁ、……んぅん、……ぅ」
濡れた唇を舐められ、無抵抗な舌を吸われる。口の端から垂れた糸を舐められ、口蓋をグルリと舐め回された。クチャクチャと口元で淫靡な音がたっている間も、リディアの胎内はいまだ絶頂の残滓を示してピクピクとしていた。
「……愛してる」
執拗なキスをしてようやく口を離したオーガストが呟いた。
けれどその頃にはリディアの意識は深い闇の中に落ちていた。心地よい疲労とギリギリまで心身共に追い詰められ、彼女は昔の思い出に逃避する。
それは今から十一年前の話。
まだリディアが十七歳の娘で、出会ったばかりのオーガストは十歳だった頃。
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